JP3014607U - 簡易性収納袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重いものを収納しても充分に耐久性があり、
長期間の使用が可能となる紙製の簡易性収納袋であっ
て、且つ長時間に亘たって使用しても、何の苦痛もなく
容易に使用することができる簡易性収納袋を提供するこ
とにある。 【構成】 紙製の袋であって、且つ一対の平面部1,2 か
らなり、且つ上部に物品収納口5 を有する袋本体6 から
構成された紙製の収納袋において、少なくとも一方の平
面部2 の物品収納口5 近傍には、少なくとも１つの紐体
10が移動自在に貫通される貫通部8 が設けられていると
共に、該袋本体6 には、その下部に一端が固定され、且
つ他端が前記貫通部8 を貫通して物品収納口5 に把持可
能な寸法を有して架設され、前記袋本体6 の下部にが固
定される紐体10が設けられて構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手提げ袋としても、また背負い袋としても使用可能な紙製の簡易性 収納袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

紙製の手提げ袋としては、重いものを収納しても充分に耐久性があり、長期間 の使用が可能となる製品の開発が進んでおり、例えば、実開昭５８−１６９０４ ８号公報に記載されているように、紙袋に把持部を直接取り付けず、紙袋20の底 部21を１つの環状紐22で支えつつ、その延長状に夫々把持部23を設けるため、そ の環状紐22を物品収納口24近傍まで直接貼着したり（図５（イ）参照）、或いは 該把持部23が貫通される穴25が設けられたもの（図５（ロ）参照）などがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記紙袋20では、重いものに対する耐久性は備わったとしても、実 際に重量のあるものを収納して持ち運ぶ際は、長時間把持部23を直接持って運ん でいると手に食い込んで痛いし、手を通して持ったとしても非常に重圧がかかる ので、特に子供や女性等にとってはかなり不便なものであった。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、重いものを収納しても 充分に耐久性があり、長期間の使用が可能となる紙製の簡易性収納袋であって、 且つ長時間に亘たって使用しても、何の苦痛もなく容易に使用することができる 簡易性収納袋を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案が、上記課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。

【０００６】 即ち、本考案の簡易性収納袋は、一対の平面部1,2 からなり、且つ上部に物品 収納口5 を有する袋本体6 から構成された紙製の収納袋において、少なくとも一 方の平面部2 の物品収納口5 近傍には、少なくとも１つの紐体10が移動自在に貫 通される貫通部8 が設けられていると共に、該袋本体6 には、その下部に一端11 が固定され、且つ他端13が前記貫通部8 を貫通して物品収納口5 に把持可能な寸 法を有して架設され、前記袋本体6 の下部にが固定される紐体10が設けられてな るものである。

【０００７】 また、具体的な技術的手段としては、一対の平面部1,2 及びガゼット状の側面 部4,4 と、底面部3 とからなり、且つ上部に物品収納口5 を有する袋本体6 から 構成された紙製の収納袋において、一方の平面部2 の物品収納口5 近傍には、紐 体10が移動自在に貫通されるように穴7 が穿設された貫通部8 が所定間隔にて２ つ設けられてなると共に、前記袋本体6 の底面部3 に一部が固定され、且つ前記 貫通部8 を貫通して物品収納口5 に把持可能な寸法を有して架設され、他方の平 面部1 の物品収納口5 近傍に一部が固着されて環状の一巡する２つの紐体10,10 が設けられてなる簡易性収納袋を構成してなることにある。

【０００８】

【作用】

本考案に係る紙製の簡易性収納袋は、一方、或いは両方の平面部の物品収納口 5 近傍に、１つ、或いは２つの紐体10が移動自在に貫通される貫通部8 が設けら れていると共に、該袋本体6 には、その下部に一端11が固定され、且つ他端13が 前記貫通部8 を貫通して物品収納口5 に把持可能な寸法を有して架設され、前記 袋本体6 の下部にが固定される紐体10が設けられているので、通常の手提げ袋と して使用しても良いし、また前記貫通部8 から外側ヘ紐体10を引っ張りだすこと で背負い袋としても使用できるようになり、従って、子供や女性が使用する場合 、又は重い荷物を収納した場合等、状況に応じて使い分ければ良い。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の簡易性収納袋の一実施例について図面に基づき説明する。

【００１０】 本考案の簡易性収納袋は、図１で示すように、長方形状のシート体よりなる一 対の表裏平面部1,2 （便宜上、一方を表平面部1 ，他方を裏平面部2 とする。） 及び底面部3 、ガゼット状の一対の側面部4,4 からなり、且つ上部に物品収納口 5 を有する通常の紙袋と同様の形状の袋本体6 から構成されたものであり、その 裏平面部2 の物品収納口5 近傍には、所定間隔にて２つの穴7,7 が穿設された貫 通部8 が設けられている。

【００１１】 前記袋本体6 には、更に、別途用意した紙製で、且つ所定幅を有する把持部分 9 を有する少し長めに取り付けられた帯状の紐体10が一対設けられている。

【００１２】 前記紐体10の取り付けられ方は、該紐体10の一端11が前記底面部3 外面に接着 剤12を介して固着させ、他端13はまず、前記裏平面部2 に設けられた貫通部8 の 穴7,7 に貫通させ、次に物品収納口5 に把持可能な寸法分（把持部9 ）を適宜取 って架設させ、表平面部1 の物品収納口5 近傍で一部接着剤14を介して接着させ ると共に、他端13先端部は一巡させて前記底面部3 外面に接着剤12を介して固着 させることにて行う。従って、前記紐体10は結果的に環状となり得る。

【００１３】 前記のように非常に簡単に形成された簡易性収納袋を使用するにあたっては、 通常の手提げ袋として使用しても良いし、また、前記紐体10は移動自在に貫通部 8 の穴7 に貫通しているので、該穴7 から外側ヘ２つの紐体10を引っ張りだすこ とで背負いベルト15,15 にもなり得、従って、重い荷物を収納した場合や状況に 応じ、背負い袋として使用可能となる。

【００１４】 前記実施例においては、貫通部8 が裏平面部2 にのみ設けられたものを挙げた が、該実施例に限定されることはなく、図３で示すように、表裏平面部1,2 の相 対する位置に夫々設けられたものであっても良いし、また、その形状も前記実施 例のように穴7,7 が穿設されたものだけでなく、左右両端を接着16,16 （図４（ イ）参照），或いは紙綴具17にて固定して（図４（ロ）参照）ブリッジ状に設け たガイド片18であっても良い。

【００１５】 また、その個数も、上記実施例のように一平面部に２つに限定されるものでは なく、図４（ロ）に示すように、袋全体のデザイン的感覚にて中央に１つ設けら れたものであっても良く、その場合は当然紐体10（環状に形成されてものにおい ても同様）も１つで良い。

【００１６】 更に、前記実施例のように紐体10は環状に設けたものだけでなく、図４（イ） で示すように、該紐体10の一端11が裏平面部2 の下部に固着され、他端13がまず 貫通部8 に貫通され、物品収納口5 に把持可能な寸法分（把持部9 ）を適宜取っ て架設され、表平面部1 の下部に固着された（図示省略）ものであっても良い。

【００１７】 また、前記紐体10の一端11及び他端13を同時に簡単に袋本体6'の下部に固着す るため、同図の（イ）で示すように、色付き、或いは透明の貼着テープ19等にて 表面側から接着固定させても良い。

【００１８】 尚、袋本体の形状においても、上記実施例のように底面部3 、ガゼット状の一 対の側面部4,4 を有するものだけでなく、図４（イ）及び（ロ）で示すように、 封筒状のもの6'(6'') であっても紙製のどのようなものであっても良い。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の簡易性収納袋において、少なくとも一方の平面部の物品収納口近傍に は、少なくとも１つの紐体が移動自在に貫通される貫通部が設けられていると共 に、該袋本体には、その下部に一端が固定され、且つ他端が前記貫通部を貫通し て物品収納口に把持可能な寸法を有して架設され、前記袋本体の下部にが固定さ れる紐体が設けられているので、通常の紙製の手提げ袋として使用する際は、該 紐体が物品収納口近傍のみでなく、下部から設けられているので、例え、重いも のを収納しても充分に耐久性があり、長期間の使用が可能となる。

【００２０】 また、紙製の袋であっても、手提げ袋から背負い袋に切り換えて使用すること で、長時間に亘たって使用しても、手に紐体が食い込んだり、手だけに比重がか かることがないので、子供や女性にとっても何の苦痛もなく容易に使用すること が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】同、使用様態斜視図。

【図３】同、他の実施例を示す斜視図。

【図４】本考案の他の実施例を示し，（イ）は斜視図、
（ロ）は使用様態斜視図。

【図５】従来例を示し，（イ）及び（ロ）は斜視図。

【符号の説明】

１ 平面部 ２ 平面部 ５ 物品収納口 ６ 袋本体 ８ 貫通部 １０ 紐体 １１ 紐体の一端 １３ 紐体の他端

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の平面部(1),(2) からなり、且つ上
   部に物品収納口(5) を有する袋本体(6) から構成された
   紙製の収納袋において、少なくとも一方の平面部(2) の
   物品収納口(5) 近傍には、少なくとも１つの紐体(10)が
   移動自在に貫通される貫通部(8) が設けられていると共
   に、該袋本体(6) には、その下部に一端(11)が固定さ
   れ、且つ他端(13)が前記貫通部(8) を貫通して物品収納
   口(5) に把持可能な寸法を有して架設され、前記袋本体
   (6) の下部にが固定される紐体(10)が設けられてなる簡
   易性収納袋。
2. 【請求項２】 前記紐体(10)が環状に形成されてなる請
   求項１記載の簡易性収納袋。
3. 【請求項３】 前記貫通部(8) が物品収納口(5) 近傍に
   ２ヵ所設けられ、且つ前記紐体(10)が２つ設けられてな
   る請求項１又は２記載の簡易性収納袋。
4. 【請求項４】 他方の平面部(1) の物品収納口(5) 近傍
   で前記紐体(10)の一部が固着されてなる請求項１〜３何
   れかに記載の簡易性収納袋。
5. 【請求項５】 前記袋本体(6) がガゼット袋である請求
   項１〜４何れかに記載の簡易性収納袋。
6. 【請求項６】 一対の平面部(1),(2) 及びガゼット状の
   側面部(4),(4) と、底面部(3) とからなり、且つ上部に
   物品収納口(5) を有する袋本体(6) から構成された紙製
   の収納袋において、一方の平面部(2) の物品収納口(5)
   近傍には、紐体(10)が移動自在に貫通されるように穴
   (7) が穿設された貫通部(8) が所定間隔にて２つ設けら
   れてなると共に、前記袋本体(6) の底面部(3) に一部が
   固定され、且つ前記貫通部(8) を貫通して物品収納口
   (5) に把持可能な寸法を有して架設され、他方の平面部
   (1) の物品収納口(5) 近傍に一部が固着されて環状の一
   巡する２つの紐体(10),(10) が設けられてなる簡易性収
   納袋。