JP3014521B2 - 塗布量制御機構を付帯するカーテン塗布装置 - Google Patents

塗布量制御機構を付帯するカーテン塗布装置

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JP3014521B2 JP3338954A JP33895491A JP3014521B2 JP 3014521 B2 JP3014521 B2 JP 3014521B2 JP 3338954 A JP3338954 A JP 3338954A JP 33895491 A JP33895491 A JP 33895491A JP 3014521 B2 JP3014521 B2 JP 3014521B2
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
    • B05C11/1039Recovery of excess liquid or other fluent material; Controlling means therefor

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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真乳剤、磁性体、感
熱発色体、感圧発色体、顔料塗被紙等の塗布に用いられ
ているカーテン塗布装置に関し、特に、塗布開始及び停
止に伴い生じる塗布量過剰部を制御する機構を付帯した
カーテン塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーテン塗布装置は、塗布操作を行う前
に計量を行う、いわゆる前計量型の塗布装置であり、過
剰な塗布液をウェブに供給した後に規定量に計量を行う
後計量方式の塗布方式と異なり、塗布液の液組成が経時
で変化することがなく、長時間にわたり安定した品質の
塗被物が得られる。また、重層塗布が可能で、塗布速度
も上限が高いため、効率的に塗被物を得ることが可能で
ある。
【0003】このように、カーテン塗布装置は、多くの
長所を持つため、写真乳剤、磁性体、感熱発色体、感圧
発色体、顔料塗被紙、各種保護剤の塗布など、多くの分
野で利用されている塗布方式である。
【0004】また、前述のようにカーテン塗布装置は前
計量型の塗布装置であり、ウェブと塗布液の計量部とは
ある程度の距離があるため、計量後に塗布液に外乱が作
用しウェブに塗布される塗布液の供給が経時で変化をき
たすと、塗布ムラ等の塗布欠陥の原因となる。このよう
に、連続して形成するカーテン膜に、非定常的な力が作
用すると塗布ムラの原因となる。
【0005】一般に、カーテン塗布における塗布開始
は、予め形成されたカーテン膜とウェブの間に遮閉物を
設け、塗布液はすべて遮蔽物で補足されるようにしてお
き、該遮閉物を除去し、カーテン膜をウェブに接触せし
めることにより行う。塗布停止は、該遮閉物を塗布前の
位置に戻し、再びカーテン膜とウェブの間を遮閉するこ
とにより行う。かかる塗布開始及び塗布停止操作におい
ては、以下に詳述するごとく、カーテン膜に非定常な力
がカーテン膜に加わったときと同じ現象が観察され、特
に、塗布開始及び停止操作を行った直後では、塗布量が
過剰にウェブに供給される部分(以下、塗布過剰部)が
でき、乾燥が未完のまま乾燥ゾーンを通過した塗布過剰
部がロールを塗布液で汚染し、塗布操作を困難にし、品
質上も重大な欠陥をもたらす。
【0006】塗布開始及び停止直後の塗布過剰部分の形
成では、形成過程が異なる。つまり、塗布開始は、ウェ
ブとカーテン塗布ヘッドから塗布液が離脱する部分(以
下、リップと称す)の間に設置した遮閉物を移動、除去
することにより行う。このとき、遮蔽物により落下速度
が0になっている塗布液が、遮閉物の除去操作により、
ウェブまで初速度が0の状態で自由落下する。しかし、
遮閉物により、落下の初速度が0になっている塗布液の
直上にある塗布液は、リップからの自由落下による運動
エネルギーを保持しており、ここに、塗布開始時のカー
テン膜の下端の局部で落下速度に差が生じて、ウェブに
到達する間に、定常状態のカーテン膜厚より厚い膜が下
端局部で形成され、ウェブに塗布され塗布過剰部を形成
する。
【0007】ウェブ上に形成された塗布過剰部は、ウェ
ブを搬送するのに使用される機械ロールに転写し、さら
に、機械ロールに転写された塗布液の一部は、ウェブ表
面の塗布層に再転写したり、逆に正常な塗布層を攪乱、
剥離したりして、塗布欠陥を発生させる。したがって、
塗布過剰部の形成は、塗被物の品質に悪影響を及ぼす。
また、機械ロールを汚染した塗布液を除去するために
は、装置を止めなければならず、著しい運転コストの増
大を余儀なくされる。
【0008】塗布停止時には、カーテン膜に遮閉物が挿
入され、遮閉物とウェブの間のカーテン膜は遮閉物の上
端局部で落下速度が0になり、塗布開始とは逆にカーテ
ン膜が引き延ばされ薄くなる。ここで、カーテン膜の膜
厚は、ある一定の膜厚以下になると破壊し、液滴とな
り、ウェブに落下し、塗布過剰部を形成する。したがっ
て、塗布開始の場合と同様に機械ロールが塗布過剰部の
塗布液で汚染される。この場合も、機械ロールの清掃作
業を余儀なくされることになり、運転コストを増大させ
る。
【0009】これらの塗布過剰部の形成を抑止するため
の手段として、塗布開始及び停止操作で用いる遮閉物の
位置を、ウェブにできるだけ近づけ、塗布過剰部の過剰
量を最小限とする方法があるが、遮閉物は、ある程度の
量の塗布液を受容する受液槽の機能も要求されるため、
一定量の高さが必要である。また、米国特許第3,50
8,947記載されるようなカーテン膜を斜めに横切る
カーテンデフレクタにより塗布開始及び停止を行う方法
は、受液槽の機能を持たないが、液をカーテンデフレク
タを伝わらせて受液槽に落とすために、カーテンデフレ
クタに傾斜を設ける必要があり、落下開始点はウェブと
距離を保つ必要がある。これらの方法では、落下開始点
とウェブの距離は、最低限、数cm程度必要であり、塗
布過剰部の形成の抑止手段とはならない。
【0010】また、特表平2−503884号公報記載
の塗布開始装置では、塗布開始点とウェブの距離を、数
mmとすることが可能であるが、落下するカーテン膜の
液流量が多い場合には、数mmでも、問題となる程度の
塗布過剰部を形成することがある。
【0011】また、塗布過剰部の形成を抑止する別の手
段として、リップの極く近傍に遮閉物を設けて塗布開始
及び停止を行う方法がある。この方法では、リップにお
いて落下の初速度の遅いスライド面を有するスライドホ
ッパー型のカーテンヘッドを用いた場合には、塗布過剰
部の抑制に効果は見られるが、落下の初速度の速いエク
ストルージョン型のカーテンヘッドを用いた場合には、
効果は見られない。
【0012】つまり、エクストルージョン型の塗布ヘッ
ドを用いるカーテン塗布において、塗布過剰部を形成せ
ずに、塗布の開始及び停止を行う方式は存在しないのが
実状であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エク
ストルージョン型のカーテン塗布ヘッドを用いるカーテ
ン塗布装置において、塗布開始及び停止の際に形成され
る塗布過剰部をロールにより剥離及び平坦化を行い、塗
布液による塗布装置の汚染を未然に防ぎ、品質欠陥の発
生を抑制することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッド1から
垂直に流下するカーテン膜4を連続走行するウェブ5に
接しせしめることにより塗布層を形成するカーテン塗布
装置において、エクストルージョン型のカーテンヘッド
1を用い垂直に流下するカーテン膜4を形成し、該カー
テン膜4とウェブ5を隔てるカラーパン16を移動さ
せ、カーテン膜4をウェブ5に接触せしめることによ
り、塗布を開始を行うときと、カラーパン16を再び塗
布前の位置に戻して塗布停止を行うときに、カラーパン
16の動作と連係して、一定時間の間、カーテンヘッド
1により塗布を行ったウェブ5上の塗布層表面に剥離ロ
ール13を下降させ、ウェブ5の裏側にウェブ5を支持
するバックアップロール14の上部から接しせしめて、
塗布開始及び塗布停止時に発生する規定の塗布量より過
剰な塗布量を有する塗布層を、剥離及び平坦化を行い、
再び剥離ロール13を塗布前の位置まで上昇させて、剥
離ロール13にドクターブレード15を接触させて、剥
離ロール13に転写した余剰な塗布液を清掃する機構を
有することを特徴とする塗布量制御機構を付帯するカー
テン装置を用いることにより、塗布開始停止に伴う塗布
液による塗布装置の汚染を未然に防ぎ、品質欠陥の発生
を抑制することができる。
【0015】塗布開始及び停止に伴い発生する塗布過剰
部のウェブの走行方向での幅は、一般的には、数mm〜
数cmである。これに対し、ウェブの幅方向における塗
布開始点のばらつきは、塗布開始及び停止を行う遮閉板
の工作精度や動作精度あるいはカーテン膜の形成状態に
より異なるが、通常は、塗布速度が、1000m/mi
nを超える場合にも、数mの範囲内である。
【0016】したがって、塗布過剰部を剥離及び平坦化
するロール(以下、剥離ロールと称す)を塗布層に接触
させる時間は、数秒の単位で十分である。剥離ロールが
ウェブに接触している間の塗被物は、カーテン塗布のみ
を行った塗布層とは性状が異なるため、製品とはならな
い場合があるが、生産量全体に占める割合は極く僅かで
あり、その他機械ロールを塗布液が汚染することがなく
なるため、塗布欠陥は発生せず、汚染されたロールの清
掃の必要もなくなることから、運転コストも低減する。
【0017】以下、添付図面に基づき、本発明の実施態
様について詳細に説明するが、本発明は、以上の実施態
様に限定されることなく、様々な変形が可能であること
は言うまでもない。
【0018】図1は本発明の実施態様を示した塗布装置
の概略図である。予め調製された塗布液は塗布液貯蔵タ
ンク11より、可変流量型の無脈動定流量給液ポンプ1
2によってコーターヘッド1へ送られる。
【0019】塗布液はコーターヘッド1の内部のマニホ
ールド6に満たされ、更にスリット2を通過し、リップ
3より流出し、垂直なカーテン膜4を形成する。塗布開
始前は、カーテン膜4は、カラーパン16に流下し、全
ての塗布液が、受液槽9を経て、貯蔵タンク11に回収
される。また、カラーパン16で回収された塗布液は、
貯蔵タンク11には戻さず、別の貯蔵タンクに回収を行
う場合もある。
【0020】塗布の開始は、ウェブ5の走行速度が規定
の速度に達した後、カラーパン16の位置を移動させる
ことにより行われ、カーテン膜4は、連続走行している
ウェブ5と接触し、ウェブ5に塗布される。ここでエッ
ジガイド10はコーターヘッド1の幅を超えず、更にウ
ェブ5の幅を超えて設けられ、垂直カーテン膜はウェブ
5の幅を超えて形成される。ウェブ5の幅を超えて流下
する塗布液は、受液槽9に回収され、塗布液貯蔵タンク
11に戻された後再び塗布される。また、ウェブ5が切
断した時など塗布が中断された場合も、塗布液は受液槽
9に回収される。また、受液槽9で回収された塗布液
は、貯蔵タンク11には戻さず、別の貯蔵タンクに回収
を行う場合もある。
【0021】連続走行しているウェブ5と垂直カーテン
膜4との接触部(以後、「塗布部」という。)にはウェ
ブ5に同伴する空気流を遮蔽し、カーテン周辺の空気の
回流などで垂直カーテン膜4が乱れることなくウェブ5
に達するようにするため遮風板8が設けられている。ま
た、ウェブ5の搬送方向は塗布部の直前で搬送ロール7
により方向転換することにより、ウェブ5に同伴する空
気の塗布部への影響を最小限にとどめるように構成され
ている。
【0022】ウェブ5に塗布された塗布液は、カーテン
形成後に、剥離ロール13とバックアップロール14の
間隙を通過し、このとき、塗布過剰部の塗布液が剥離ロ
ール13により剥離及び平坦化が行われる。剥離ロール
13は塗布過剰部が通過後、上方に移動し、ウェブ5か
ら離脱し、塗布開始操作を終了する。剥離ロール13は
上方に移動後、ドクターブレード15が接触し、ロール
面に付着した塗布液は、回収槽17に回収される。
【0023】塗布の停止は、剥離ロール13を規定位置
まで下降し、走行するウェブ5に接触させた直後に、カ
ラーパン16の位置を塗布開始前の位置に戻して、カー
テン膜4をカラーパン16にすべて回収されるように
し、一定時間後に、剥離ロール13を上昇させることに
より行う。剥離ロール13は上方に移動後、ドクターブ
レード15が接触し、ロール面に付着した塗布液は、回
収槽17に回収される。
【0024】本発明において、剥離ロールの駆動形態に
関しては、特に限定はなく、駆動を行わずに、ウェブ表
面の塗布層に、単に接することを行っても差し支えな
い。また、塗布過剰部に滞留する液量が多い場合、液粘
度が高い場合や塗布速度が速い場合には、ロールを駆動
してもよく、ロールの回転方向は、ウェブの走行方向に
対して順転及び逆転のどちらでも差し支えなく、効果の
高い条件を任意に設定することができる。さらに、ロー
ルの設置は、剥離ロールが最初に塗布後の塗布面に接す
る条件を満たしていれば、乾燥工程の前後を問わず、任
意の位置に設置することができる。
【0025】本発明における剥離ロールの材質として
は、鋼、アルミニウム、銅、ステンレス、硬質プラスチ
ックなど、ロール形状に成型でき、機械的強度が十分な
ものであれば、制限なく使用することができる。また、
ロールの表面に塗装、鍍金、蒸着、溶射等の方法によ
り、表面にロール基材と異なる物質を付着させてもよ
い。さらに、ロール表面は、鏡面、粗面、グラビア加工
面など、塗布液の剥離及び平滑化の機能を有するもので
あれば特に限定はない。
【0026】本発明において、塗布液とは、写真乳剤液
として、ゼラチン水溶液中にハロゲン化銀を分散せしめ
たもの、磁性体塗布液として、水あるいは有機溶剤中に
磁性体粒子を分散せしめたもの、感熱発色体塗布液とし
て、発色剤と顕色剤を分散せしめたもの、感圧発色体と
して、発色剤あるいは顕色剤を含むマイクロカプセルを
分散せしめたもの、顔料塗被紙塗布液として、無機ある
いは有機顔料を分散せしめたものなど、液の粘度、固形
分濃度などに関係なく、カーテン塗布を行うことが可能
な塗布液であれば、制限なく用いることができる。
【0027】本発明で使用されるウェブとしては、一般
に使用される上質紙、中質紙、更紙、マシンコート紙、
アート紙、キャストコート紙、合成紙、レジンコーテッ
ド紙、プラスティックフィルム、金属板、ゴム板、天然
あるいは合成繊維で織られた布等を含む。
【0028】塗布速度に関しては、カーテン塗布を行う
ことができる条件範囲内であれば、塗布速度が、200
0m/min以上でも、十分な効果が得られる。ウェブ
に塗布される単位時間あたりの液量も特に制限はない。
【0029】
【作用】エクストルージョン型のヘッドを用いたカーテ
ン塗布装置に関し、塗布開始及び停止時に、カーテン塗
布装置により塗布液を塗布してなる塗布層に、一定時間
ロールを接触し、塗布開始及び塗布停止により生じる塗
布量過剰部を該ロールで剥離及び平坦化を行うことによ
り、塗布装置の機械ロールを汚染することなく、塗布欠
陥の発生のない塗被物を得ることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の効果を一層明瞭とするために
実施例を掲げる。なお、実施例中の部数は、全て重量部
を示し、特にことわりのない限り、濃度は固形分の濃度
の重量%、塗布量は、乾燥後の塗布量を示す。
【0031】実施例1 坪量60g/m2の上質紙に、ブレード塗布装置によ
り、絶乾塗布量が10g/m2となるように、以下の配
合の固形分濃度が61%の塗布液を、下塗り液として、
塗布速度1000m/minで塗布し、下塗り原紙の作
製を行った。
【0032】 <下塗り液配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 70部 市販2級カオリン(カオブライト) 30部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.2部 市販燐酸エステル化澱粉 7部 市販スチレン・ブタジエン・ラテックス 10部 水酸化ナトリウム 0.1部
【0033】以下の配合で固形分濃度が55%の上塗り
塗布液を作製し、図1に示す塗布装置と塗布開始及び停
止装置を用い、前に得られた下塗り原紙に、1000m
/minの塗布速度で、塗布量が15g/m2になるよ
うに塗布、乾燥を行い、印刷用顔料塗被紙を作製した。
また、塗布長さは、塗布開始して5分経過後に、塗布停
止を行い、20秒経過後、再び塗布を開始し、5分間塗
布を行い、10,000mとした。
【0034】 <上塗り液配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 10部 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 45部 市販2級カオリン(カオブライト) 25部 市販立方体状軽質炭酸カルシウム (ブリリアント15) 10部 市販サチンホワイト 10部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.2部 市販燐酸エステル化澱粉 2部 スチレン・ブタジエン・ラテックス 16部
【0035】実施例2 [塗布液の製造方法] <カプセル分散液>クリスタルバイオレットラクトン
(CVL)5部を溶解した200部の高沸点油(呉羽化
学(株)製KMC−113)を5%スチレン無水マレイ
ン酸共重合体水溶液(PH5.0)250部に添加し、
平均粒子径6μmとなるように乳化した。
【0036】次に40%メラミン−ホルマリン初期縮合
物水溶液(住友化学(株)製スミレッツレジン)20部
を上記乳化液に加えて温度を75℃とし、2時間反応さ
せたのち、20%水酸化ナトリウム水溶液でpH=9.
0として室温まで冷却し、40%のマイクロカプセル分
散液を得た。
【0037】<塗布液>このようにして得られたマイク
ロカプセル分散液を下記の配合にさらに水を加えて固形
分濃度が33%になるように調整し、塗布液を得た。 40%マイクロカプセル分散液 100部 小麦澱粉(平均粒子径20μm) 50部 48%カルボキシ変性スチレンブタジエン共重合体ラテックス 20部
【0038】かかる塗布液を、図1に示す塗布装置と塗
布開始及び停止装置を用い、坪量40g/m2の上質紙
に、1000m/minの塗布速度で、塗布量が3.5
g/m2になるように塗布、乾燥を行い、感圧複写シー
トを10,000m作製した。
【0039】実施例3 次の配合からなる混合物をそれぞれサンドミルで平均粒
径が約1μmになるまで粉砕分散して、〔A液〕と〔B
液〕を調製した。 〔A液〕 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノ フルオラン:40部 25%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 20部 〔B液〕 ビスフェノールA 50部 2−ベンジルオキシナフタレン 50部 25%ポリビニルアルコール水溶液 50部 水 60部
【0040】次いで調製した〔A液〕と〔B液〕を用
い、次の配合の濃度40%の感熱塗布液(1)を調製し
た。 〔A液〕 50部 〔B液〕 250部 ステアリン酸亜鉛(40%分散液) 25部 25%ポリビニルアルコール水溶液 205部 炭酸カルシウム 50部
【0041】次の配合からなる中間層塗布液を調整し
た。 〔中間層塗布液〕 焼成カオリン(アンシレックス、エンゲルハード製) 100部 スチレン・ブタジエン系共重合ラテックス(50%水分散品) 24部 リン酸エステル化澱粉 (MS−4600、日本食品加工製、10%水溶液) 60部 水 52部
【0042】ブレード塗布装置を用い、坪量40g/m
2の上質紙に800m/minの塗布速度で、中間層塗
布液を塗布量が5g/m2になるように塗布、乾燥した
後、さらに、感熱塗布液を、図1に示す塗布装置と塗布
開始及び停止装置を用い、1000m/minの塗布速
度で、塗布量が4g/m2になるように塗布、乾燥を行
い、感熱複写シートを10,000m作製した。
【0043】比較例1 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用しなかった以外は、実施例1と同様の
方法で、印刷用顔料塗被紙を10,000m作製した。
【0044】比較例2 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用しなかった以外は、実施例2と同様の
方法で、感圧複写シートを10,000m作製した。
【0045】比較例3 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用しなかった以外は、実施例3と同様の
方法で、感熱複写シートを10,000m作製した。
【0046】比較例4 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用せず、カラーパンの形状を図2に示す
ものに替えて、塗布開始点とウェブの距離を40mmか
ら9mmに縮小した以外は、実施例1と同様の方法で、
印刷用顔料塗被紙を10,000m作製した。
【0047】比較例5 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用せず、カラーパンの形状を図2に示す
ものに替えて、塗布開始点とウェブの距離を40mmか
ら9mmに縮小した以外は、実施例2と同様の方法で、
感圧記録シートを10,000m作製した。
【0048】比較例6 図1に示す塗布装置と塗布開始及び停止装置について、
剥離ロールを使用せず、カラーパンの形状を図2に示す
ものに替えて、塗布開始点とウェブの距離を40mmか
ら9mmに縮小した以外は、実施例3と同様の方法で、
感熱記録シートを10,000m作製した。
【0049】[塗布欠陥の評価方法]塗布欠陥の検出
は、塗布開始から終了部までに関して、塗布装置に設置
した欠点検出装置により行い、塗布長さに対する欠陥の
長さで評価した。欠点検出装置で、検出できる塗布欠陥
は、ストリーク、スクラッチ等の未塗布部分のある欠陥
と汚れ等の塗布過剰部であり、検出は、幅が、0.3m
m以上のものであれば検出可能である。欠陥の長さは、
欠陥部を削除するときの余白を考慮して、欠陥の前後に
1mを加えた長さとして、例えば、欠陥の実際の長さ
が、0.1mの場合でも、欠陥の長さは、2.1mとな
る。
【0050】[ロール汚れの評価方法]塗布終了後に、
剥離ロールを除外して、塗布面が最初に接触する機械ロ
ールから付着した塗布液を全て剥離採取し、熱風乾燥機
で乾燥して固形分量を求めた。これをウェブの塗布幅で
除して、単位塗布幅当たりのロール付着固形分量を求め
た。(単位:mg/mm)
【0051】
【表1】
【0052】<評価結果>表1のような評価結果を得た
が、本発明における塗布装置を用いることにより、塗布
欠陥及び機械ロールの汚れは発生しなくなる。剥離ロー
ルを用いないと、塗布欠陥及び機械ロールの汚れが発生
する。カラーパンの形状を変更し塗布開始点とウェブの
距離を縮小しても、発生の程度は、縮小前と比較すると
小さくなるが、やはり、塗布欠陥及び機械ロールの汚れ
が発生する。
【0053】
【発明の効果】本発明におけるカーテン塗布装置を用い
ることにより、塗布の開始及び停止に伴うウェブ搬送用
の機械ロールが塗布液で汚染されなくなり、塗布欠陥の
発生がない塗被物を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す塗布装置の概略図。
【図2】本発明の一実施例を示す塗布装置の一部の概略
図。
【符号の説明】 1 コーターヘッド 2 スリット 3 リップ 4 カーテン膜 5 ウェブ 6 マニホールド 7 搬送ロール 8 遮風板 9 受液槽 10 エッジガイド 11 貯蔵タンク 12 給液ポンプ 13 剥離ロール 14 バックアップロール 15 ドクターブレード 16 カラーパン 17 回収槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 103 B05C 5/02 B05C 11/02 - 11/06 B05D 1/26,1/28 B05D 3/00 D21H 23/32 - 23/48 D21H 23/56 - 23/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド1から垂直に流下するカーテン膜
    4を連続走行するウェブ5に接しせしめることにより塗
    布層を形成するカーテン塗布装置において、エクストル
    ージョン型のカーテンヘッド1を用い垂直に流下するカ
    ーテン膜4を形成し、該カーテン膜4とウェブ5を隔て
    るカラーパン16を移動させ、カーテン膜4をウェブ5
    に接触せしめることにより、塗布を開始を行うときと、
    カラーパン16を再び塗布前の位置に戻して塗布停止を
    行うときに、カラーパン16の動作と連係して、一定時
    間の間、カーテンヘッド1により塗布を行ったウェブ5
    上の塗布層表面に剥離ロール13を下降させ、ウェブ5
    の裏側にウェブ5を支持するバックアップロール14の
    上部から接しせしめて、塗布開始及び塗布停止時に発生
    する規定の塗布量より過剰な塗布量を有する塗布層を、
    剥離及び平坦化を行い、再び剥離ロール13を塗布前の
    位置まで上昇させて、剥離ロール13にドクターブレー
    ド15を接触させて、剥離ロール13に転写した余剰な
    塗布液を清掃する機構を有することを特徴とする塗布量
    制御機構を付帯するカーテン装置。
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