JP2007175926A - インクジェット記録用紙の製造方法及び該インクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたインクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙の製造方法及び該インクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたインクジェット記録用紙 Download PDF

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Abstract

【課題】スジ故障や塗布ムラ等の塗布故障がないインクジェット記録用紙の製造方法を提供する。
【解決手段】支持体上に、少なくとも微粒子とバインダを含有する塗布液を塗布、乾燥して多孔質膜を形成する工程、形成された多孔質膜上に、添加剤含有溶液を塗布する際に、該添加剤含有溶液を転写ロール上に予め塗布し、塗布膜を形成する工程、次いで、該転写ロール上に形成された該塗布膜を該多孔質膜上に転写し、表面層を形成する工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法において、前記転写ロール上への塗布が前計量タイプの塗布方式であり、且つ、前記転写ロール上の液をかきとる手段を具備し、塗布開始まで前記かきとり手段で転写ロール上の液をかきとることを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット記録用紙の製造方法及び該インクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたインクジェット記録用紙に関する。
近年、インクジェット記録方式においては、急速に画質向上がはかられてきており、銀塩写真画質に迫りつつある。この様な写真画質をインクジェット記録で達成するための手段として、使用する記録用紙においても急速に技術改良が試みられており、例えば、高平滑性を有する支持体上に、インク吸収性として微小な空隙を有する多孔質層を設けた記録用紙は、高インク吸収性や高乾燥性であることから、最も写真画質に近いものが得られる方法の一つになりつつある。
この多孔質インク受容層は、主に親水性バインダと微粒子とで形成されており、微粒子としては無機または有機の微粒子が知られているが、一般的には、より微粒子で光沢性が高い無機微粒子が用いられる。そして、該微粒子に対して比較的少量の親水性バインダを使用することにより、微粒子間に空隙が形成されて多孔質層が得られる。
一方、支持体については、インクジェット記録用紙として、一般に、紙等の吸水性支持体とポリエステルフィルムや樹脂被覆紙等の非吸水性支持体とが知られている。前者は、支持体自身がインクを吸収できるため、高インク吸収能を有している利点がある反面、支持体の吸水性に起因するプリント後にシワが発生(コックリングともいう)するという問題があり、高品位なプリントが得にくかったり、プリント時にコックリングに伴うヘッドによるプリント表面の擦りが起き易いなどの弱点を有している。
これに対し、非吸水性の支持体を使用する場合には、上述の問題はなく、高品位なプリントが得られる利点があるが、一方ではインク吸収量に制限を受けやすい。
一般に、インク受容層に対しては、さまざまな特性が要求され、これら種々の特性を改良するために、以下に記載の各添加剤の使用が提案されている。
1:高い発色性や光沢を達成するために、約0.1μm程度以下の多孔質を形成する安定な微粒子
2:微粒子の保持力が高く、かつインク吸収速度を低下させないための低膨潤性親水性バインダ
3:インク吸収速度や被膜の耐水性を改良するための親水性バインダの架橋剤
4:最適なドット径を達成するため、表面に分布した界面活性剤や親水性ポリマー
5:色素の滲みや耐水性を改良するためのカチオン性の定着剤
6:色素画像の光や酸化性ガスなどによる退色性を改良するための退色防止剤
7:白地を改良するための蛍光増白剤や色調調整剤(赤み剤や青み剤など)
8:表面の滑り性を改良するためのマット剤や滑り剤
9:皮膜に柔軟性を持たせるための各種のオイル成分やラテックス粒子あるいは水溶性可塑剤
10:色素の滲みや耐水性あるいは耐候性を改良するための種々の無機塩類(多価金属塩)
11:多孔質皮膜の膜面pHを調整するための酸やアルカリ類
等が挙げられる。
しかしながら、上記の種々の目的で使用する各添加剤をインク受容層を形成する塗布液に添加した場合、多くの添加剤において、製造工程の安定性の観点から、種々の制約を受けるケースが多い。
そのような問題点としては、例えば、
A:微粒子や添加剤同士の間で凝集が生じたり、塗布液中で相分離を起こすことにより、ムラのない安定した塗布が困難になる、光沢が低下してマット化する、塗布液のポットライフが短くなり、生産効率が大幅に低下する等の問題が生じる
B:調製した塗布液を長時間停滞させると、塗布液が大きく増粘してゲル化したり、逆に著しく減粘して、支持体上で塗布液が流れやすくなり、その結果安定した塗布が困難となり、均質な塗膜が得にくくなる
C:多孔質皮膜を塗布乾燥する際に、表面のひび割れが増大する
D:多孔質皮膜の空隙率が低下する
通常、インクジェット記録用紙は、連続して走行する支持体上に多孔質層を形成する塗布液を塗布し、乾燥した後、ロール状に巻き取って製造されるが、その後に、特定の添加剤を有する塗布液をその上部に付与する、いわゆるオーバーコートを行う方法(以下、オーバーコート法という)が知られているが、これらの方法の多くは、2回以上に分けて塗布を行うことになるため、製造コストが大幅に増大する問題がある。また、多孔質層を形成した後、しばらく経時すると、温度履歴や時間のばらつきにより、品質安定性に問題が生じるだけでなく、オーバーコートの際の塗布ムラが生じやすい等の問題が生じやすい。
そのため受容層を形成した後に連続してオーバーコートを行う方法が考えられる。
減率乾燥前に2層目を同時、または続けて塗布する方法(例えば、特許文献1参照。)がある。
上記の方法では、重層塗布をする方法、スプレーによる方法、浸漬法によるものなどが挙げられている。しかし、同時塗布する方法では界面で微粒子や添加剤同士の間で凝集物が発生するなど好ましくない点がある。
そのため、減率乾燥以降に連続してオーバーコートする方法(例えば、特許文献2参照。)がある。
上記の方法では、実施の形態として均一な膜形成を行う方法としてスリットを有する塗布装置、例えば、スロットコーター、スライドコーター、カーテンコーター等が記載されている。これらの塗布方法ではその原理上、ビードあるいはカーテン膜を塗布液でつなぐため塗布装置から途切れなく液を出すことが不可欠であり、そのためにはある程度の液量を排出することになる。
ところが、塗布後の乾燥負荷や、既存の塗布層への影響もあり塗布液量は少なくする必要が生じる。
上記文献に記載されるように粘度が10mPa・s前後、多孔質層の吸収容量の90%以下の液量で上記文献に記載の塗布方法により塗布を考えた場合、塗布量は非常に少なく、塗布条件を見出すことが大変困難となる。また、そのための塗布装置の精度も高いものが要求される。特に塗布量として30ml/m2以下になると、スライドコーターやカーテンコーターで直接、多孔質膜上に塗布することは不可能である。
また、スライドコーター等のスリットを有する塗布装置で直接、多孔質膜上に塗布する際、多孔質膜の先頭から重層するのが難しく、製品の先頭ロスが多くなり、生産性が悪くなる等の問題点があり、改善が要望されていた。
特開2002−154269号公報 特開2005−104027号公報
本発明の目的は、スジ故障や塗布ムラ等の塗布故障がないインクジェット記録用紙の製造方法及び前記インクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたインクジェット記録用紙を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の構成1〜4により達成された。
1.支持体上に、少なくとも微粒子とバインダを含有する塗布液を塗布、乾燥して多孔質膜を形成する工程、形成された多孔質膜上に、添加剤含有溶液を塗布する際に、該添加剤含有溶液を転写ロール上に予め塗布し、塗布膜を形成する工程、次いで、該転写ロール上に形成された該塗布膜を該多孔質膜上に転写し、表面層を形成する工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法において、前記転写ロール上への塗布が前計量タイプの塗布方式であり、且つ、前記転写ロール上の液をかきとる手段を具備し、塗布開始まで前記かきとり手段で転写ロール上の液をかきとることを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法。
2.前記多孔質膜上に添加剤含有溶液を転写、塗布させる工程が、多孔質膜の減率乾燥以降に連続して行われることを特徴とする前記1記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
3.前記塗布方式がスリットを有する塗布方式であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
4.前記1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたことを特徴とするインクジェット記録用紙。
本発明により、スジ故障(単にスジともいう)や塗布ムラ(単にムラともいう)等の塗布故障がないインクジェット記録用紙の製造方法及び前記製造方法を用いて製造されたインクジェット記録用紙を提供することが出来た。
本発明のインクジェット記録用紙の製造方法においては、前記1〜3のいずれか1項に規定される構成を有することにより、スジ故障や塗布ムラ等の塗布故障がないインクジェット記録用紙の製造方法を提供することが出来た。併せて、前記インクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造したインクジェット記録用紙を提供することが出来た。
以下、本発明に係る各構成要素の詳細について、順次説明する。
本発明者等は、上記のスジ故障、塗布ムラ発生等の問題点を種々検討した結果、少なくとも微粒子とバインダを含有する多孔質膜(多孔質層、インク吸収多孔質層ともいう)を有する支持体上に、添加剤含有溶液を塗布(オーバーコートということもある)する際に、予め、転写ロール上に該添加剤含有塗布液を塗布(塗布手段としては、前計量方式の塗布手段が好ましい)して塗布膜を形成させることにより、従来の製造方法に比べて、著しくスジ故障及び塗布ムラのすくないインクジェット記録用紙の製造方法を見出した。また、本発明の製造方法は、多孔質膜を有する支持体が、塗布機(例えば、スライドコータ等)の塗布点(ここで、塗布点とは、詳細は、図3にて説明するが、具体的には塗布液が多孔質膜上に付与されるポイントである。)に搬送されて塗布が開始されてから、安定的に塗布が行われるまでの距離が短く、製造上のロスが少なく、インクジェット記録用紙の製造方法として、極めてコストメリットが高い方法であることがわかった。
本発明では、添加剤(インクジェット記録材料の一つである)含有溶液を多孔質膜上にオーバーコートする方法として、計量された液を転写部材(例えば、転写ロール、回転ローラ、ベルトコンベア等の種々の形態がある)を介して転写することにより、良好な塗布性が得られることを見出した。
また、転写部材である転写ロールへは前計量で液供給するが、転写ロールと溶液の物性の組み合わせにより若干のハジキなどが見られる場合でも、本発明の方法によれば、記録材料の吸収前段階で押し広げられるよう高速に転写されることで良好なレベリング効果が得られ、スジ故障、ムラの発生等が著しく低減される。
従来のインクジェット記録用紙の製造方法においては、塗布装置に用いられる塗布機から供給される塗膜の膜厚をほぼ一定に調整する必要があったが、本願では、そのような調整は不要の為に、装置全体を簡素に構成することも可能となる。
更に、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法において、添加剤含有溶液を塗布する時には、先ず前計量タイプの塗布機に塗布液を供給し、転写ロールに塗布し、該転写ロール上に形成された塗膜(塗布液により形成された膜)を、ブレード等のかきとり手段でかきとる工程が設けられている。
上記の塗膜を転写ロールからブレード等のかきとり手段でかきとる状態を塗布開始直前まで保持し、転写ロール上に安定に塗膜を形成させ(塗布性が安定する)、次いで、多孔質膜を有する支持体の搬送が開始され、塗布点に到達した時点で、塗布開始と同時にブレードによるかきとりを止めることで、ロス無く均一に多孔質膜を有する支持体上に塗膜形成を行うことが出来るようになった。
本発明の実施の形態を図1〜図3を参照しながら説明するが、本発明はこれらに限定されない。
《インクジェット記録用紙》
本発明にインクジェット記録用紙について、下記の図1を参照しながら説明する。
図1は、インクジェット記録用紙の概略断面図である。
図中、1は記録用紙を示す。記録用紙1は、支持体101と、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)102と、表面層103とを有している。多孔質膜102は少なくとも微粒子とバインダとを含有している。表面層103は多孔質膜102の性能を向上させる各種添加剤を有している。尚、本発明において表面層とは、添加剤含有溶液(表面層形成用塗布液)に添加する添加剤の種類によっては多孔質膜上に塗布された添加剤含有溶液は、多孔質膜に浸透する場合や、一部浸透する場合もあり、これらを含めるものとする。
本発明のインクジェット記録用紙の製造方法は、多孔質膜102に各種添加剤を含む表面層形成用塗布液である、添加剤含有溶液を転写ロール上に予め塗布膜として形成させた後に、多孔質膜上に転写塗布することで多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)102上に塗布膜(表面層)が形成されることが特徴である。
本発明のインクジェット記録用紙の多孔質膜は、例えば、支持体表面に少なくとも微粒子(無機微粒子分散液が好ましく用いられる)とバインダ(親水性バインダが好ましい)を含む塗布液を塗布、乾燥することで得られる。必要に応じて複数の異なる塗布液を順次もしくは同時に塗布して得ることも出来る。尚、多孔質膜に含まれる微粒子、バインダについては、後に詳細に説明する。
複数の塗布液を用いる場合、同時に重層して塗布する方が好ましい。また、塗布直前に必要な添加剤を塗布液中にインライン添加して塗布することも出来る。
多孔質膜(多孔質インク吸収層)は、インクの液滴を全て吸収することが好ましく、吸収容量として10ml/m2以上の吸収容量を持つことが好ましく、更に好ましくは15ml/m2以上である。
多孔質膜(多孔質インク吸収層)の微粒子(好ましくは無機微粒子)の付き量は10g/m2〜25g/m2が好ましい。受容層の膜厚としては10μm〜50μmが好ましい。
《インクジェット記録用紙の製造方法》
本発明のインクジェット記録用紙の製造方法を、下記の図2、図3を参照しながら、説明する。
図2は、転写ロールを具備する、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法に係る製造装置の一例を示す模式図である。図2(a)は、添加剤含有溶液(各種添加剤を含有する表面層形成用塗布液ともいう)を転写塗布装置により多孔質膜(多孔質インク吸収層)上に転写塗布する記録用紙の製造装置の一例を示す模式図である。図2(b)は図2(a)に示す転写塗布装置を使用し、支持体の搬送方向が図2(a)と反対の場合の記録用紙の製造装置の一例を示す模式図である。
図2(a)、図2(b)に示される製造装置に付き説明する。図中、2a(2b)は製造装置を示す。製造装置2a(2b)は、支持体の供給工程3a(3b)、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)を形成する多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗布液を塗布する第1塗布工程4a(4b)と、冷却工程5a(5b)と、第1乾燥工程6a(6b)と、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)の上に表面層形成用塗布液を塗布する第2塗布工程7a(7b)と、第2乾燥工程8a(8b)と巻き取り工程9a(9b)とを有している。
302は支持体301の元巻きロールを示す。供給工程3a(3b)から繰り出された支持体301は第1塗布工程4a(4b)でバックアップロール401に巻き回された支持体301上にコータ402により少なくとも1層の多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)を形成するための塗布が行われる。多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)としては少なくとも1層の微粒子と、バインダとを含有する多孔質層で構成されていることが好ましい。コータ402としては特に限定はなく、例えば、エクストルージョンダイコータ、スライドコータ、エアードクターコータ、ブレッドコータ、ロッドコータ、ナイフコータ、スクイズコータ、リバースロールコータ、バーコータ等の公知の塗布方法によって行うことが出来る。これらのコータの中でも同時に多層の塗布液が塗布出来ることから流量規制型のエクストルージョンダイコータ、スライドコータが好ましい。
支持体301上に多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)を形成する塗布液層を有する支持体は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗布液が親水性バインダを含有しているので冷却工程5a(5b)で冷却装置501により固定化された状態で第1乾燥工程6a(6b)に搬送され、溶媒が除去されて多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303が形成される。601は乾燥箱を示し、602は搬送用のロールを示し、603は塗布面の接触を避けるため支持体を浮かせて搬送するための気体を吹き出し塗膜表面と非接触で反転搬送させるリバーサを示す。これにより、塗布面の接触を避け乾燥することが可能となる。
第1乾燥工程6a(6b)で、塗布液層中の溶媒が除去され多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303が形成された段階で、第1乾燥工程6a(6b)の外側に配置された第2塗布工程7a(7b)で、バックアップロール701に巻き回された支持体の多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303の上に、添加剤含有溶液(添加剤を含有した表面層形成用塗布液)が塗布機702から転写ロール704a(図3に記載)上に、添加剤含有溶液からなる塗膜705が形成された後に、バックロール701上に搬送されている、多孔質膜支持体303上により転写塗布される。
添加剤含有溶液(添加剤を含有した表面層形成用塗布液)が塗布された、多孔質膜303は、第2乾燥工程8a(8b)に入り乾燥が行われる。801は乾燥箱を示し、802は搬送用のロールを示し、803は塗布面の接触を避けるため支持体を浮かせて搬送するための気体を吹き出し塗膜表面と非接触で反転搬送させるリバーサを示す。これにより、塗布面の接触を避け乾燥することが可能となっている。
第2乾燥工程8a(8b)で表面層形成用塗布液の溶媒の除去が行われ、表面層を有する多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)304が形成され乾燥箱801から出て、巻き取り工程9a(9b)で巻き芯901に巻き取られロール状の記録用紙902が製造される。尚、第1乾燥部及び第2乾燥部における乾燥は、温風を吹き付け乾燥する方式が好ましい(温風吹き付け手段は不図示)。
第2塗布工程7a(7b)の配設する位置は、インク吸収層の強度、表面層形成用塗布液の塗布の均一性等を考慮し、第1乾燥工程で支持体上に塗布された多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗膜の減率乾燥以降(減率乾燥以後ともいう)が好ましく、又、第1乾燥工程6a(6b)第2乾燥工程8a(8b)の外部であることが好ましい。本図の場合は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗膜の減率乾燥以降に連続して表面層形成用塗布液の塗布を行うことが出来る様になっている。例えば、本図に示す第1乾燥工程6a(6b)と第2乾燥工程8a(8b)とを分割し、第1乾燥工程6a(6b)と第2乾燥工程8a(8b)との間に配設してもよいし、第1乾燥工程6a(6b)と第2乾燥工程8a(8b)の繋ぎの乾燥箱の上部に配設してもよい。本図は第1乾燥工程6a(8b)と第2乾燥工程8a(8b)の繋ぎの乾燥箱の上部に配設した場合を示している。第2塗布工程の詳細については、図4で説明する。尚、図2(b)は図2(a)に対して支持体の搬送方向が反対になっているのみが異なり、他の構成は全て同じである。
《減率乾燥、減率乾燥以降》
本発明に係る減率乾燥、減率乾燥以降について説明する。
尚、本発明において、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗膜の減率乾燥以降とは、図2に示される様に多孔質膜(多孔質インク吸収層)と表面層とを連続的に形成する場合は、減率乾燥開始から乾燥終点までの間と定義され、図2とは異なり、多孔質膜(多孔質インク吸収層)と表面層とを各々分離して形成する場合は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)を形成した後、一旦巻き取り、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)上に表面層形成塗布液を塗布し表面層が形成される乾燥終点までの間を表す。
また、多孔質膜(多孔質インク吸収層)形成用塗膜の減率乾燥とは以下のことを指す。多孔質膜(多孔質インク吸収層)形成用塗膜の乾燥過程は、主に以下のように分類することが出来る。乾燥の初期は、恒率乾燥部と呼ばれ、乾燥初期の水や溶剤を多く含有する多孔質膜(多孔質インク吸収層)形成用塗膜では水や溶剤が蒸発潜熱を奪いながら蒸発していくため、多孔質膜(多孔質インク吸収層)を有する面側の表面温度はほぼ一定である。
この一定温度の期間を恒率乾燥部と言う。
これに対し、親水性バインダなどとインターラクションのある水や溶剤を蒸発させる時には、蒸発潜熱の他にそのインターラクションを解くためのエネルギーも必要となるので表面温度は上昇する。この期間を減率乾燥部と言う。
次いで、減率乾燥が終了すると、乾燥風の温度と記録用紙の表面温度が一致する領域に入る。この時点を、乾燥終点と言う。減率乾燥以後では、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)形成用塗膜から溶媒が殆ど除去され多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)が形成された状態となっている。尚、減率乾燥部では、表面からの水分の蒸発が層内の塗膜中の水分移動が勝る時に起きる現象であり、一般には空隙が形成され始めるのは、減率乾燥部に入り水分が更に蒸発してからと言われている。
以上説明した恒率乾燥部、減率乾燥部及び乾燥終点の確認方法としては、特に制限はないが、例えば、多孔質層を塗設した面の表面温度をモニターして、表面温度が一定である領域を恒率乾燥部、表面温度が上昇する領域を減率乾燥部及び乾燥温度と同一となった時点を、乾燥終点として求めることができる。
また、他の方法としては、各領域に含水量計を設置し、塗膜の含水量をモニターし、含水量の減少曲線からも各々の領域を規定することができる。
図3は、図2に示す第2塗布工程において、添加剤含有溶液の塗布前及び塗布中の、転写ロールと塗膜のかきとり手段を有する塗布装置の拡大概略図であり、具体的には、図2(a)のXで示される第2塗布工程の拡大概略図である。図3(a)は、転写ロール702b上に添加剤含有溶液から形成された塗膜703が設けられ、多孔質膜303への塗布前の転写塗布装置702を示している。図3(a)においては、かきとり手段であるブレード702dにより、前記塗膜703がかきとられており、所定の時間を経過すると、転写ロール702b上に形成された前記塗膜703の膜厚が一定な塗膜が形成されるようになる。
図3(b)は、転写ロール702b上に形成された、添加剤含有塗布液から形成された塗膜703が、多孔質膜303上に転写塗布されている状態を示している。
尚、図2(b)のYで示される部分(第2塗布工程)の拡大概略図についても、図3(a)、(b)に示したのと同様に、塗布前、塗布時の各々の転写塗布装置702の態様を説明できるが、図2(b)においては、多孔質膜が形成された支持体の搬送方向が図2(a)とは逆方向であるために、塗布前に、添加剤含有溶液から形成された塗膜703のかきといには、図3(a)に記載の液溜め、ブレードの代わりに、別途吸飲手段(吸飲部材ともいう:図示していない)が設けられる。
図3において、転写塗布装置702は、前計量型コータ702aと転写手段の1つである転写ロール702bとを有している。703は前計量型コータ702aから吐出された表面層形成用塗布液により転写ロール702b上に形成された添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜ともいう)を示す。
本発明においては、前計量型コータ702aを使用して塗布する方式を前計量塗布方式と定義する。前計量型コータ702aとしては、エクストルージョンコータ、スライドコータ、特開2004−906号公報に挙げられたスロットノズルスプレーコータ等が挙げられる。前計量塗布方式としては、エクストルージョンコータを用いたエクストルージョン塗布法、スライドコータを用いたスライド塗布法、カーテン塗布法、スロットノズルスプレーコータを用いたスプレー塗布法等が挙げられる。
本発明では前計量塗布方式とは、塗布装置への表面層形成用塗布液の供給量に対して90%以上、好ましくは95%以上塗布される方式を指す。前計量型コータ702aは、塗布幅が支持体上に形成された多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)の幅に対して90〜110%であることが好ましい。
転写ロール702bは、バックアップロール701と同じ幅を有していることが好ましく、バックアップロール701に対して逆回転(図中の矢印方向)する様に転写塗布装置702のフレームに取り付けられている。転写ロール702bに形成された添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜)703は転写ロール702bの回転に伴い、バックアップロール701と、該バックアップロール701に巻き回されて搬送されてくる、多孔質膜が形成されている支持体303とに挟持され、塗布点704にて圧接されることで、転写ロール702b表面から多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303上に転写し、塗布(転写塗布ともいう)が行われる。
転写ローラ702bと多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303との接触圧力は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)の物性、性能への影響を考慮し、0.1MPa〜1MPaが好ましく、より好ましくは0.3MPa〜0.5MPaである。バックアップロール701としては、一般的な金属ローラが使用可能であるが、耐食性などを考え、ステンレス系がより好ましい。転写する速度は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)の吸収速度、塗布液の供給安定性等を考慮し、80m/分〜400m/分であることが好ましい。
多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303上に転写した、添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜)703は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303に吸収され多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303は第2乾燥工程8a(図2を参照)で乾燥され添加剤を含有した多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)304(図2を参照)が形成される。
《転写ロール、バックロール》
本発明では、転写手段として転写ロールが用いられるが、その理由は、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)303上に添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜)703を均一の厚さで転写することが出来る。
図2に示すような、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法の製造装置に係る、転写ロール、バックロールとしては、金属ローラにゴム、弾性樹脂などを巻きつけたものが使用可能で、例としてNBR(アクリルニトリル・ブタジエンゴム)をライニングしたものが挙げられるが、NBRに限定されるわけではなく、幅広い材料から選択可能で、例えばCR(シリコーンゴム)、UR(ウレタン)など、またそのほかとして感光性樹脂(旭化成(株)製:APR等)が挙げられる。
金属ローラの表面に加工する部材の厚みは0.5mm〜5mmの範囲が好ましく、また、硬度(ショア)は、接圧、材料の表面性、塗布性等を考慮し、30〜90の範囲が好ましい。
多孔質膜を有する支持体(記録材料)と転写ローラを圧接するために、前記多孔質膜を有する支持体を転写ロールとバックロールで挟持させることが好ましく、転写ローラと多孔質膜を有する支持体(多孔質インク吸収層、記録材料)との接触圧力は、記録材料の物性、性能を損なわない範囲で任意に設定可能であるが、目安としては1MPa以下、好ましくは0.5MPa以下であり、更に好ましくは、0.1MPa〜0.5MPaの範囲である。
《添加剤含有溶液(表面層形成溶液ともいう)》
本発明に係る添加剤含有溶液、該溶液を用いて転写ロール上に形成される添加剤含有溶液から塗膜について説明する。
添加剤含有溶液(表面層形成用塗布液ともいう)が含有する添加剤としては、多孔質層形成用塗布液に添加することが出来る化合物であっても、乾燥時にひび割れを増大させやすい化合物、あるいは多孔質層形成用塗布液中に添加すると凝集を形成したり、塗布液の粘度を大幅に低下もしくは増大させる化合物、更には塗布液中に添加した場合に、塗膜中で水分もしくは他の添加剤との反応等により有効な効果が得にくい種々の化合物等が挙げられる。
例えば、その添加剤の使用により、pHが変化する有機又は無機の酸、もしくは各種のアルカリ性の添加剤、水溶性多価金属イオンの水溶性塩、アニオン、カチオン、両性、もしくはノニオン系の各種界面活性剤、退色防止剤、カチオン性定着剤、親水性バインダの架橋剤、コロイダルシリカ等が挙げられる。
添加剤含有溶液(表面層形成用塗布液)の粘度としては、塗布性を考慮し、0.5mPa・S〜100mPa・Sが好ましい。更に好ましくは、0.8mPa・S〜30mPa・Sである。表面層形成用塗布液の表面張力としては、塗布性、転写ロールへの濡れ性等を考慮し、20mN/m(200μN/cm)〜50mN/m(500μN/cm)の範囲に調整することが好ましい。転写手段への塗布時の温度は、転写ロールの耐久性を考慮して5℃〜50℃が好ましい。
《添加剤含有溶液の塗布量(オーバーコート量ともいう)》
添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜)703を形成する塗布液の塗布量は、塗膜の均一性を考慮し、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)の空隙容量に対して10%〜75%であることが好ましい。特に200m/分〜400m/分の高速塗布を行う場合は、空隙の吸収速度を考慮して50%以下(10ml/m2)が好ましい。
図2、図3に示される転写塗布方法によれば、転写部材に付与された溶液は塗布量を適切に設定することで、ほぼ、100%の転写を行うことが出来るため安定した塗布量を得られ、また、高速塗布時には溶液が記録材料に吸収される前に転写ロールと記録材料間で塗り広げられるため、均一な塗布を行うことが出来る。この様に特に高速塗布時に良好な結果を得られ、生産性、コストの観点からも好ましい。
前記高速塗布とは、100m/分以上が好ましく、200m/分以上が更に好ましい。上限は500m/分程度である。また、塗布幅としては、適宜選択できるが、50mm〜2000mmの範囲が好ましい。
図2、図3で示す様に転写手段上に前計量型コータを使用した前計量塗布方式により形成した表面層形成用塗膜を支持体上に形成された多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)上に転写する方法で記録用紙を製造することで次の効果が得られる。
(1)計量された表面層形成用塗布液を転写手段上に供給することで、安定した厚さの表面層形成用塗膜が形成されるため安定した転写が可能となり、性能が安定した記録用紙の製造が可能となった。
(2)転写時に転写手段上に形成された表面層形成用塗膜が多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)と転写手段とに挟持される状態となるため表面層形成用塗膜が押し広げられレベリングが進み更に安定した厚さで転写が行われるため、性能が安定した記録用紙の製造が可能となった。特に200m/分以上の高速塗布を行う場合は有効である。
(3)転写時にレベリングが進み安定した表面層形成用塗膜となるため、転写手段上に形成する表面層形成用塗膜は完全均一に塗膜を形成する必要がないため、装置全体を簡素な構成とすることが可能となり、設備投資を抑えることが可能となった。
(4)転写手段を介して一旦形成された表面層形成用塗膜の転写塗布が行われるため、直接多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)に表面層形成用塗布液を塗布するのに対して安定した塗布が可能となり生産効率の向上が可能となった。
《前計量塗布方式》
本発明に係る前計量塗布方式について説明する。
前計量塗布方式としては、スリットから一定量を供給できるスライド方式、カーテン方式、押し出し方式等。スプレー方式等が用いることが出来る。尚、前記スプレー方式の例としては、例えば、特開2004−906号公報の記載を挙げることが出来る。
本発明に係る前計量塗布方式とは、塗布機への供給量に対して90%以上、好ましくは95%以上塗布される方式を指す。
《かきとり手段(かきとり装置)》
本発明に係るかきとり手段としては、ブレードを用いるのが好ましいがこれに限定はされない。ブレードは塗布液が供給されたら、転写ロールに接し液のかきとりを開始し、塗布すべき多孔質層(多孔質膜ともいう)が来た所で、転写ロールから離れる。
ブレードの材質は金属、ゴム、樹脂等を用いることが出来る。好ましくは転写ロールの表面材質と同じもので、更に好ましくは硬度が転写ロールの表面材質より低いものが好ましい。
ブレードの設置位置は、転写ロールの液が、多孔質膜上に転写される前に設置する必要がある。
かきとり装置には、かきとった液を回収する容器が少なくとも付属しているのが好ましい。回収された液は、廃棄しても再利用しても良く、液の安定性等を考慮して設定できる。
ブレード以外には、吸引やスポンジ等を利用する方法が挙げられる。
《多孔質膜(多孔質層、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)ともいう》
本発明のインクジェット記録用紙に係る微粒子、バインダについて説明する。本発明のインクジェット記録用紙は、支持体上に親水性バインダと微粒子を含有する多孔質層を形成する水溶性塗布液を塗布し、空隙を有する多孔質層を形成したものである。
本発明に係る多孔質層は、主に微粒子と親水性バインダから形成される。
(微粒子:無機微粒子、有機微粒子)
本発明で用いることのできる微粒子としては、無機微粒子や有機微粒子を用いることができるが、特には、高光沢で、かつ高発色濃度が得られ、更に微粒子が容易に得やすいことから無機微粒子が好ましい。そのような無機微粒子としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることができる。上記無機微粒子は、1次粒子のまま用いても、また、2次凝集粒子を形成した状態で使用することもできる。
本発明においては、インクジェット記録用紙で高品位なプリントを得る観点から、無機微粒子として、アルミナ、擬ベーマイト、コロイダルシリカもしくは気相法により合成された微粒子シリカが好ましく、気相法で合成された微粒子シリカが、特に好ましい。この気相法で合成されたシリカは、表面がAlで修飾されたものであっても良い。表面がAlで修飾された気相法シリカのAl含有率は、シリカに対して質量比で0.05%〜5%のものが好ましい。
上記無機微粒子の粒径は、いかなる粒径のものも用いることができるが、平均粒径が1μm以下であることが好ましい。1μmを越えると、光沢性や発色性が低下しやすく、そのため、特には、0.2μm以下が好ましく、0.1μm以下が最も好ましい。粒径の下限は特に限定されないが、無機微粒子の製造上の観点から、概ね0.003μm以上、特に0.005μm以上が好ましい。
上記無機微粒子の平均粒径は、多孔質層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、100個の任意の粒子の粒径を求めて、その単純平均値(個数平均)として求められる。ここで、個々の粒径は、その投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものである。
また、微粒子の分散度は、光沢性や発色性の観点から0.5以下が好ましい。0.5を越えると光沢やプリント時の発色性が低下しやすい。特に、0.3以下が好ましい。ここで、微粒子の分散度とは、上記平均粒径を求めるのと同様に電子顕微鏡で多孔質層の微粒子を観察し、その粒径に標準偏差を平均粒径で割ったものを示す。
上記微粒子は、1次粒子のままで、あるいは2次粒子もしくはそれ以上の高次凝集粒子で多孔質皮膜中に存在していても良いが、上記の平均粒径は、電子顕微鏡で観察したときに多孔質層中で独立の粒子を形成しているものの粒径を言う。
上記微粒子の水溶性塗布液における含有量は、5質量%〜40質量%であり、特に7質量%〜30質量%が好ましい。
多孔質層に含有される親水性バインダとしては、特に制限はなく、従来公知の親水性バインダを用いることができ、例えば、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等を用いることができるが、ポリビニルアルコールが特に好ましい。
ポリビニルアルコールは、無機微粒子との相互作用を有しており、無機微粒子に対する保持力が特に高く、更に、吸湿性の湿度依存性が比較的小さなポリマーであり、塗布乾燥時の収縮応力が比較的小さいため、本発明の課題である塗布乾燥時のひび割れに対する適性が優れる。本発明で好ましく用いられるポリビリルアルコールとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するアニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールも含まれる。
酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビニルアルコールは、平均重合度が300以上のものが好ましく用いられ、特に平均重合度が1000〜5000のものが好ましく用いられる。また、JIS K 6726−1994に規定される、ケン化度は、70モル%〜100モル%のものが好ましく、80モル%〜99.5モル%のものが特に好ましい。
カチオン変成ポリビニルアルコールとしては、例えば、特開昭61−10483号公報に記載されているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有するポリビニルアルコールであり、これらはカチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化することにより得られる。
カチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体としては、例えば、トリメチル−(2−アクリルアミド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメチルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライド、トリメチル−(−メタクリルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。
カチオン変性ポリビニルアルコールのカチオン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して0.1モル%〜10モル%、好ましくは0.2モル%〜5モル%である。
アニオン変性ポリビニルアルコールは、例えば、特開平1−206088号公報に記載されているアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開昭61−237681号、および同63−307979号公報に記載されているビニルアルコールと水溶性基を有するビニル化合物との共重合体、及び特開平7−285265号公報に記載されている水溶性基を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
また、ノニオン変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、特開平7−9758号公報に記載されているポリアルキレンオキサイド基をビニルアルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導体、特開平8−25795号公報に記載されている疎水性基を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック共重合体等が挙げられる。
ポリビニルアルコールは、重合度や変性の種類違いなどの2種類以上を併用することもできる。特に、重合度が2000以上のポリビニルアルコールを使用する場合には、予め、無機微粒子分散液に重合度が1000以下のポリビニルアルコールを無機微粒子に対して0.05質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%添加してから、重合度が2000以上のポリビニルアルコールを添加すると、著しい増粘が無く好ましい。
多孔質層の親水性バインダに対する微粒子の比率は、多孔質層の空隙率を適性に確保して十分な空隙容量を設け、インク吸収速度を向上させ、且つ、多孔質層(空隙層ともいう)の塗布時及び/または、塗布後のひび割れ発生を防止する観点から、質量比で2倍〜20倍であることが好ましい。特に好ましい親水性バインダに対する微粒子の比率は、2.5倍〜12倍、最も好ましくは3倍〜10倍である。
本発明に用いられるシリカ微粒子は低い屈折率を有するために透明性が要求されるインクジェット記録用紙のインク受容層を形成するのに好ましく用いられる。
シリカとしては、通常の湿式法で合成されたシリカ、コロイダルシリカ或いは気相法で合成されたシリカ等が好ましく用いられるが、コロイダルシリカまたは気相法で合成されたシリカがより好ましく、中でも気相法により合成されたシリカは高い空隙率が得られる。シリカ粒子の1次粒子平均粒径は3nm〜100nmが好ましく、更に好ましくは4nm〜50nm、最も好ましくは4nm〜20nmである。
最も好ましく用いられる、1次粒子の平均粒径が4nm〜20nmである気相法により合成されたシリカとしては、例えば、日本アエロジル社のアエロジルが市販されている。
通常、シリカは水性媒体中に分散し、分散液とし親水性ポリマー等を添加、混合して塗布液を作成する。その際、シリカは2次凝集粒子を形成した状態で存在する。
シリカを分散する方法としては、公知の方法を用いることが出来る。例えば高圧ホモジナイザー、サンドミル、超音波、高速攪拌型分散機等が挙げられる。
インク受容層には上記以外の各種の添加剤を添加することが出来る。例えば、特開昭57−74193号公報、同57−87988号公報及び同62−261476号公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号公報、同57−87989号公報、同60−72785号公報、同61−146591号公報、特開平1−95091号公報及び同3−13376号公報等に記載されている退色防止剤、アニオン、カチオンまたは非イオンの各種界面活性剤、特開昭59−42993号公報、同59−52689号公報、同62−280069号公報、同61−242871号公報および特開平4−219266号公報等に記載されている蛍光増白剤、消泡剤、ジエチレングリコール等の潤滑剤、防腐剤、増粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含有させることもできる。
上記多孔質のインク受容層の乾燥膜厚はインク吸収量との関係で決められ、一般には20〜70μmであるが、インク溶媒を一時的に全て保持しなければならない観点から30μm〜50μmが好ましい。特に好ましい乾燥膜厚は35μm〜50μmである。
多孔質層の塗布方法としては、公知の方法から適宜選択して行うことができ、例えば、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティング法、スプレーコーティング法、押し出し塗布方法、カーテン塗布方法あるいは米国特許第2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられる。
本発明に係るインクジェット記録用紙の多孔質層は、単層であっても多層であっても良く、多層構成の場合には、全ての層を同時に塗布することが、製造コスト低減の観点から好ましい。
《支持体》
本発明に係る支持体について説明する。
本発明に係るインクジェット記録用紙の支持体としては、従来インクジェット記録用紙として公知の紙支持体、プラスチック支持体(透明支持体)、複合支持体など適宜使用できるが、より高い濃度で鮮明な画像を得るためには支持体中にインク液が浸透しない疎水性支持体を用いるのが好ましい。
透明支持体としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロイド等の材料からなるフィルム等が挙げられ、中でもOHPとして使用されたときの輻射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。このような透明な支持体の厚さとしては、10μm〜200μmが好ましい。透明支持体のインク受容層側およびバッキング層側には公知の下引き層を設けることが、インク受容層やバック層と支持体の接着性の観点から好ましい。
また、透明である必要のない場合に用いる支持体としては、例えば、基紙の少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、ポリエチレンテレフタレートに白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペットが好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
《インクジェット記録用紙1の作製》:比較例
《分散液の調製》
カチオン性ポリマ(P1)の15%水溶液100gに、一次粒子の平均粒径が12μmの微粒子シリカ(トクヤマ製 QS−20)の25%水分散液500g、ついでホウ酸3.0g、ホウ砂0.7gを添加し、高速ホモジナイザーで分散し、青白色澄明な分散液を得た。
Figure 2007175926
《塗布液の調製》
上記調製した分散液を45℃に昇温し、ポリビニルアルコール(クラレ製 PVA203)の10%水溶液及びポリビニルアルコール(クラレ製:PVA245)の6%水溶液をそれぞれ45℃に昇温した後に添加した。次いで、45℃の純水を加えて液量を調整して、半透明状の塗布液を得た。
《多孔質層(多孔質膜ともいう)の形成》
両面をポリエチレンで被覆した紙支持体(幅400mm、厚み230μm)にスライド塗布機を用いて上記塗布液を塗布、乾燥して多孔質インク受容層塗布済み帯状支持体を10000m製作した。塗布速度は300m/分で行った。多孔質インク受容層塗布済み帯状支持体の基体の下層における各成分の付量は以下の通りで、乾燥膜厚は35μmであった。
微粒子シリカ 15.0g/m2
カチオン性ポリマ(P1) 2.2g/m2
ポリビニルアルコール 2.3g/m2
《乾燥工程》
インク受容層用塗布液の塗布後は、10℃に保った冷却ゾーンを15秒間通過させて膜面の温度を10℃以下にまで低下させた後、以下の温度の風を順次インク受容層表面に吹き付けながら乾燥工程の各ゾーンを通過させて乾燥した。
尚、第1乾燥部での全乾燥工程は360秒とし、このうち前半の270秒は、吹き付ける風の平均相対湿度を30%RH以下とした。270秒以降は、相対湿度が40%RH〜60%RHの調湿ゾーンとした。
《添加剤含有溶液(オーバー塗布液ともいう)の調製》
以下の組成からなる添加剤含有溶液(オーバー塗布液)を調製した。
ポリ塩化アルミニウム 160ml
(多木化学(株)製PAC250A、固形分23.5%)
水 840ml
塗布液の粘度は25℃で、B型粘度計で測定した結果、0.9mPaであった。尚、表面張力は40mN/mになるように界面活性剤で調整した。
この溶液の粘度をコロイダルシリカ(信越化学工業(株):hiメトローズhi65SH−4000)を用いて、1mPa、10mPaとした各々二種類を調製した。
(添加剤含有溶液(オーバー塗布液)の塗布)
多孔質層の乾燥工程において、減率乾燥が終了した時点で、図4に示す、塗布機としてスライドコーターを具備する塗布装置を用いて、塗布を連続的に行った。
塗布時においては、図3の状態で待機し、多孔質層を有する支持体が塗布点を通過したと同時に、スライドコーターを前進し図4の状態で塗布を実施した。また、塗布量を送液ポンプにより調整し、所望の塗布量を得られるようにした。
《インクジェット記録用紙2〜6の作製》:比較例
インクジェット記録用紙1の作製において、表1に記載のように添加剤含有溶液の粘度(mPa・s)、塗布量(ml/m2)、塗布速度(m/分)を変更し、且つ、添加剤含有溶液の多孔質膜を有する支持体上への塗布を図3に示す塗布装置の代わりに、図4に示す従来の塗布装置を用いた以外は同様にして、インクジェット記録用紙2〜6(比較例)を各々作製した。
図4は、上記の図3とは異なり、転写ロールを具備していない、従来のインクジェット記録用紙の製造方法に係る塗布装置の一例を示す模式図である。
ここで、図4(a)は、添加剤含有溶液(表面層形成用塗布液)の塗布前の状態を表し、図4(b)は、添加剤含有溶液(表面層形成用塗布液)を多孔質膜(多孔質インク吸収層)上に塗布している状態を示す模式図である。
《インクジェット記録用紙7〜12の作製》:本発明
インクジェット記録用紙1の作製において、添加剤含有溶液の塗布方式を、図3に示す、転写ロール、添加剤含有溶液から形成される塗膜のかきとり手段としてブレードを具備した塗布機に変更し、且つ、前記溶液の粘度(mPa・s)、塗布量(ml/m2)、塗布速度(m/分)を表1に記載のように変更した以外は、同様にして、インクジェット記録用紙7〜12(本発明)を各々作製した。
添加剤含有溶液の塗布時をより具体的に説明すると、図3(a)の状態で待機し、多孔質膜を有する支持体303が塗布点710を通過したと同時に、ブレード704cを転写ロール704aから離し、図3(b)に示すようにして塗布を実施、表面層(図示していない)を形成した。
また、図3に示した塗布機の塗布時の設定は下記のように調整した。
転写ロール:Φ200の金属ローラ(SUS304)にt=2mmのNBR(アクリルニトリル・ブタジエンゴム)をライニングした。
バックロール:Φ200の金属ローラを用いた。
また、記録材料と転写ローラを圧接するために、記録材料は転写ロールとバックロールで挟持させ、転写ローラと記録材料との接触圧力は、0.2MPaとした。尚、塗布幅は全て300mmとした。
(添加剤含有溶液の塗布後の乾燥条件)
乾燥全工程は100秒とし、相対湿度が40%RH〜60%RHの風を吹き付けた。
《インクジェット記録用紙作製後の塗布性評価》
上記で得られたインクジェット記録用紙試料1〜12の各々について、添加剤含有溶液塗布後の塗布性をスジ、ムラ、安定塗布開始長さの3項目について評価した。
《スジ故障、塗布ムラ発生》
インクジェット記録用紙試料1〜12の各々について、添加剤含有溶液塗布(オーバー塗布)後のスジの発生、ムラの発生を目視で下記のようにランク評価した。
○:故障なし
△:若干あるが実用上問題なし
×:全面故障(実用不可)
《安定塗布開始長さ》
多孔質層が形成されている支持体の先頭から、添加剤含有溶液(オーバーコート液)が幅手方向に均一に塗布が開始されるまでの長さを測定し、該長さを安定塗布開始長さ(m)として評価した。尚、上記のスジ、ムラの発生がある場合でも塗布膜が形成(塗布液がついている)されている場合には、安定塗布開始長さとして測定結果を記載した。
得られた結果を表1に示す。
Figure 2007175926
表1から、比較に比べて、転写ロールを使用して添加剤含有溶液が塗布された、本発明のインクジェット記録用紙は、スジ、ムラの発生が無く、且つ、安定塗布開始長さの極めて短いことが明らかである。
以上から、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法は、添加剤含有溶液の粘度、塗布量、塗布速度等の変動要因があっても、常に安定な塗布膜形成が行われることがわかり、また、安定塗布開始長さが短いことから、製造時の製品ロスが少ない、優れた製造方法であることも確認することができた。
実施例2
実施例1のインクジェット記録用紙7〜12(本発明)の各々の製造において、図3に示されている、多孔質膜(多孔質層、多孔質膜(多孔質インク吸収層ともいう)層)の搬送方向を逆にし、また、図3に示したかきとり装置として、ブレードの代わりに吸引手段を実装させて、実施したが、スジ、ムラの発生が抑制され、且つ、安定塗布開始長さについてもも、実施例1と同様の結果が得られた。
インクジェット記録用紙の概略断面図である。 転写ロールを具備する、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法に係る製造装置の一例を示す模式図である。 図2に示す第2塗布工程において、添加剤含有溶液の塗布前及び塗布中の、転写ロールと塗膜のかきとり手段を有する塗布装置の拡大概略図である。 図2に示す第2塗布工程において、添加剤含有溶液の塗布前及び塗布中の、従来公知の塗布装置の拡大概略図である。
符号の説明
701 バックロール
702 転写塗布装置
702a 前軽量型コータ(前軽量型塗布機)
702b 転写ロール
702c 液溜め
702d ブレード
703 添加剤含有溶液から形成された塗膜(表面層形成用塗膜)
303 多孔質膜(多孔質膜が形成されている支持体、多孔質インク吸収層)
704 塗布点

Claims (4)

  1. 支持体上に、少なくとも微粒子とバインダを含有する塗布液を塗布、乾燥して多孔質膜を形成する工程、形成された多孔質膜上に、添加剤含有溶液を塗布する際に、該添加剤含有溶液を転写ロール上に予め塗布し、塗布膜を形成する工程、次いで、該転写ロール上に形成された該塗布膜を該多孔質膜上に転写し、表面層を形成する工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法において、
    前記転写ロール上への塗布が前計量タイプの塗布方式であり、且つ、前記転写ロール上の液をかきとる手段を具備し、塗布開始まで前記かきとり手段で転写ロール上の液をかきとることを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法。
  2. 前記多孔質膜上に添加剤含有溶液を転写、塗布させる工程が、多孔質膜の減率乾燥以降に連続して行われることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
  3. 前記塗布方式がスリットを有する塗布方式であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録用紙の製造方法を用いて製造されたことを特徴とするインクジェット記録用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057464A1 (ja) * 2007-11-01 2009-05-07 Konica Minolta Holdings, Inc. 塗布方法及び塗布装置
WO2015146996A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 株式会社金陽社 製紙用コーターバッキングロール
CN114434993A (zh) * 2022-03-03 2022-05-06 杭州四叶草新材料科技有限公司 表面多抗性装饰纸凹版印刷工艺及设备

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