JP3014307U - 埋込みコーン - Google Patents

埋込みコーン

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JP3014307U
JP3014307U JP1994014179U JP1417994U JP3014307U JP 3014307 U JP3014307 U JP 3014307U JP 1994014179 U JP1994014179 U JP 1994014179U JP 1417994 U JP1417994 U JP 1417994U JP 3014307 U JP3014307 U JP 3014307U
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concrete
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cone
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JP1994014179U
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Inventor
幸三郎 高木
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株式会社ジェーピーエヌ二十一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部材の種類をきわめて少なくでき、製作が容
易であると共に、施工が簡単で能率向上を図ることがで
き、かつ丸セパレーター下部周辺の空隙を伝うコンクリ
ート躯体の漏水を防止し得る埋込みコーンを提供する。 【構成】 合成樹脂からなる有底筒部2の底部中央に軸
足セット穴3を設け、かつ有底筒部の開口端にこれから
離れるに従って拡開するスカート状の漏水防止部6を一
体形成した型枠受体7と、型枠受体の有底筒部内に嵌着
された金属製筒状ナット9とを備えることにより、型枠
受体自体を漏水防止機能を有するものとすると共に、コ
ンクリート躯体中の丸セパレーター下部周辺の空隙を伝
って流れる水を漏水防止部によって塞き止め、かつコン
クリート躯体中に拡散させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セパレーターの端部に取り付けられて型枠を支承し、型枠解体後も コンクリート躯体中に埋め込まれる埋込みコーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリート躯体では、ブリージング現象に伴う浮き水によってコン クリート躯体を貫通する丸セパレーターの下部周辺に空隙を生じると共に、コン クリート躯体のジャンカ、ひび割れ、コーン周辺に発生するクラックからコンク リート躯体中に浸入した水が上記空隙に集まり、更に空隙を伝って外側又は内側 へ漏水する虞れがあり、かかる傾向は、コンクリート躯体が地下室、貯水槽、水 路等の壁体として用いられる場合に大となる。 従来、セパレーターを伝う漏水を防止する装置としては、例えば実公昭60− 1163号公報記載の型枠緊結装置や実公平3−52381号公報記載のコンク リート構造物におけるセパレーター部の雨水浸透防止装置が知られている。
【0003】 前者の型枠緊結装置は、図6に示すように、丸セパレーター31の端部付近に 設けた折取り部32を本体より小径とし、その内側に設けたストッパー33を本 体より大径とし、前記折取り部32に可撓性防水板34を密嵌すると共に、後述 するコーンより大径の座金35の丸穴を嵌めて可撓性防水板34をストッパー3 3と相俟って挟持するようにし、かつ座金35の周縁にこれから内端側へ離れる に従って拡開するスカート状のフランジ35aを設ける一方、座金35の外側に 合成樹脂からなる有底円筒状のコーン36をその底部外面により当接して丸セパ レーター31に嵌めて構成されている。 上記型枠緊結装置は、型枠の堰板37から突出した丸セパレーター31の端部 に型枠締付杆38を螺合し、更に図示しない端太材等により型枠を組み立て、そ の中にコンクリート39を打設するものであり、コンクリート39の硬化後に型 枠締付杆38及び堰板37等を取り外し、丸セパレーター31の外端部を折取り 部32より折り曲げて切断してから、コーン36に閉塞栓(図示せず)を密嵌す るものである。
【0004】 又、後者の雨水浸透防止装置は、図7に示すように、合成樹脂製筒体41の孔 内に金属製雌ねじ筒42を埋設し、筒体41の一端面にテーパー穴43を設け、 かつ筒体41の外周に水膨張性ゴム管44を嵌着して端子45を構成する一方、 端子45のテーパー穴43内に嵌合する頭46を設けたボルト47に水膨張性ゴ ム環48を嵌着してキャップ49を構成し、上記端子45の雌ねじ筒42の他端 側をセパレーター50の端部のねじ51に螺合し、かつ雌ねじ筒42の一端側に キャップ49のボルト47を螺着してなる。 上記雨水浸透防止装置は、先ず、端子45の雌ねじ筒42の他端側をセパレー ター50のねじ51に螺合する一方、雌ねじ筒42の一端側に軸足(図示せず) の一端部を螺着する。次いで、図示は省略するが、軸足を堰板の貫通穴に挿通し 、堰板から突出した軸足の他端部に型枠締付杆を螺合して堰板を挟持し、かつ端 太材等により型枠を組み立てる。そして、打設したコンクリート52の硬化後に 型枠締付杆及び堰板等を取り外し、雌ねじ筒42の一端側にキャップ49を螺着 するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前者の型枠緊結装置では、セパレーターを伝う漏水を防 止するため、可撓性防水板及び座金を必要とし、部材の種類が多くなると共に、 セパレーターの折取り部に可撓性防水板を密嵌した後座金を嵌めたりしなければ ならず、施工が煩雑で非能率的となる不具合がある。 又、後者の雨水浸透防止装置では、セパレーターを伝う漏水を防止するため、 金属製雌ねじ筒を合成樹脂製筒体内にインサート成形により埋設しなければなら ない一方、筒体の外周に水膨張性ゴム管を嵌着し、かつキャップのボルトに水膨 張性ゴム環を嵌着しなければならないので、端子及びキャップの製作が非常に面 倒でコスト高となる不具合がある。 更に、いずれの装置でも、合成樹脂製のコーン及び筒体とコンクリートの密着 性が低く、漏水の一因ともなっている。 そこで、本考案は、部材の種類をきわめて少なくでき、製作が容易であると共 に、施工が簡単で能率向上を図り得、かつセパレーターを伝う漏水を防止可能な 埋込みコーンを提供することを目的とする。 又、本考案は、上記目的に加えて、コンクリートとの密着性を高め得る埋込み コーンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案の第1の埋込みコーンは、合成樹脂からなる 有底筒部の底部中央に軸足セット穴を設け、かつ有底筒部の開口端にこれから離 れるに従って拡開するスカート状の漏水防止部を一体形成した型枠受体と、型枠 受体の有底筒部内に圧入された金属製筒状ナットとを備えることを特徴とする。 第2の埋込みコーンは、第1のものにおいて、前記型枠受体が、コンクリート と接触する面に多数の凸部を有していることを特徴とする。 又、第3の埋込みコーンは第1のものにおいて、前記型枠受体が、コンクリー トと接触する面に多数の環状突条を有していることを特徴とする。 前記凸部又は突条は、0.1〜1.0mmの高さを有していることが好ましい 。
【0007】
【作用】
本考案の第1の埋込みコーンにおいては、型枠受体自体が漏水防止機能を有す るものとなると共に、コンクリート躯体中において丸セパレーター下部周辺の空 隙を伝って流れる水がスカート状の漏水防止部によって塞き止められ、かつコン クリート躯体中に拡散される。 第2、第3の埋込みコーンにおいては、第1のものの作用の他、型枠受体とコ ンクリートの付着(密着)性が高まる。 型枠受体の多数の凸部又は環状突条は、成形金型のキャビティ内面へのシボ加 工によって形成される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図1、図2及び図3は本考案の埋め込みコーンの一実施例を示す平面図、図1 のII−II線に沿った分解断面図及び斜視図である。 この埋込みコーン1は、合成樹脂からなり、横断面六角形を呈する有底筒部2 の比較的肉厚の底部中央に軸足セット穴3を設け、かつ軸足セット穴3の内周面 に環状溝4を設けると共に、有底筒部2の底部外周に鍔部5を設け、かつ有底筒 部2の開口端にこれから軸方向へ離れるに従って漸次拡開するスカート状の漏水 防止部6を一体形成した型枠受体7を備えている。 型枠受体7における後述するコンクリートと接触する表面には、高さ0.1〜 1.0mm程度の微細な多数の凸部8が形成されている。この凸部8は、型枠受 体7の成形金型のキャビティ内面へシボ加工を施すことによって形成される。
【0009】 型枠受体7の有底筒部2には、横断面六角形の金属製筒状ナット9が圧入され ており、そのねじ穴10は、前記軸足セット穴3より適宜小径に設けられている 。 又、型枠受体7の有底筒部2の軸足セット穴3には、合成樹脂製キャップ11 が打嵌可能に設けられている。キャップ11は、有底筒部12の底部外周に軸足 セット穴3と嵌合可能な鍔部13を設け、かつ鍔部13の外周に軸足セット穴3 の環状溝4と嵌合可能な環状突条14を設けると共に、有底筒部12の外周に筒 状ナット9のねじ穴10に摺接される軸方向の複数(実施例においては4本)の リブ15を設けている。
【0010】 上記構成の埋込みコーン1は、図4に示すように、丸セパレーター16の両端 (図4においては一端のみ示す)に筒状ナット9を介して螺合され、図示は省略 するが、軸足セット穴3から筒状ナット9に螺着されかつ型枠を挿通した軸足に 螺合される型枠締付杆と相俟って型枠の堰板を挟持するものであり、型枠解体後 もコンクリート躯体17中に埋め込まれ、かつキャップ11がハンマー等の打撃 によって軸足セット穴3から打嵌められてその環状突条11が環状溝4に嵌合さ れるものである。 上記埋込みコーン1は、微細な凸部8によりコンクリート躯体17に緊密に付 着する。又、ブリージング現象によって丸セパレーター16の下部周辺に生じた 空隙を伝って流れるコンクリート躯体17に浸入した水は、図4の矢印18で示 すように、漏水防止部6によって塞き止められてコンクリート躯体17中に拡散 されると共に、丸セパレーター16のねじ部19と筒状ナット9のねじ穴10と の間を流れる水は、キャップ11によって塞き止められる。
【0011】 図5は本考案の埋込みコーンの他の実施例を示す分解半断面正面図である。 この埋込みコーン21は、漏水防止部6を一実施例のものより長く設けると共 に、コンクリートと接触する型枠受体7の表面に、断面半円形(半径1mm程度 )の多数の環状突条22を軸方向へ適宜に離隔して形成されている。 他の構成は、一実施例の埋込みコーン1とほぼ同様であるので、同一の機能を 奏する構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。 従って、上記埋込みコーン21によれば、一実施例のものとほぼ同様の作用効 果が得られる。 なお、多数の環状突条22に限らず、1条又は2条以上の螺旋突条をコンクリ ートと接触する型枠受体の表面に形成してもよい。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の第1の埋込みコーンによれば、型枠受体自体が 漏水防止機能を有するものとなると共に、コンクリート躯体中の丸セパレーター 下部周辺の空隙を伝って流れるコンクリート躯体に浸入した水が漏水防止部によ って塞き止められ、かつコンクリート躯体中に拡散されるので、上記空隙を伝う コンクリート躯体の漏水を防止することができると共に、部材の種類をきわめて 少なくでき、製作が容易であり、かつ施工が簡単で能率向上を図ることができる 。 又、第2、第3の埋込みコーンによれば、第1のものの作用効果の他、型枠受 体とコンクリートの付着性が高まるので、漏水防止効果を更に一層高めることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の埋込みコーンの一実施例を示す平面図
である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った分解断面図であ
る。
【図3】図1の埋込みコーンの斜視図である。
【図4】図1の埋込みコーンの作用を示す断面図であ
る。
【図5】本考案の埋込みコーンの他の実施例を示す分解
半断面正面図である。
【図6】従来の埋込みコーンの分解半断面正面図であ
る。
【図7】図6の埋込みコーンの使用状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 埋込みコーン 2 有底筒部 3 軸足セット穴 6 漏水防止部 7 型枠受体 8 凸部 9 筒状ナット 21 埋込みコーン 22 環状突条

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる有底筒部の底部中央に
    軸足セット穴を設け、かつ有底筒部の開口端にこれから
    離れるに従って拡開するスカート状の漏水防止部を一体
    形成した型枠受体と、型枠受体の有底筒部内に圧入され
    た金属製筒状ナットとを備えることを特徴とする埋込み
    コーン。
  2. 【請求項2】 前記型枠受体が、コンクリートと接触す
    る面に多数の凸部を有していることを特徴とする請求項
    1記載の埋込みコーン。
  3. 【請求項3】 前記型枠受体が、コンクリートと接触す
    る面に多数の環状突条を有していることを特徴とする請
    求項1記載の埋込みコーン。
  4. 【請求項4】 前記凸部又は突条が、0.1〜1.0m
    mの高さを有していることを特徴とする請求項2又は3
    記載の埋込みコーン。
JP1994014179U 1994-10-21 1994-10-21 埋込みコーン Expired - Lifetime JP3014307U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3506983B2 (ja) 1999-12-21 2004-03-15 株式会社神戸機材 コンクリート壁構築方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3506983B2 (ja) 1999-12-21 2004-03-15 株式会社神戸機材 コンクリート壁構築方法

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