JP3506983B2 - コンクリート壁構築方法 - Google Patents
コンクリート壁構築方法Info
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- JP3506983B2 JP3506983B2 JP36235099A JP36235099A JP3506983B2 JP 3506983 B2 JP3506983 B2 JP 3506983B2 JP 36235099 A JP36235099 A JP 36235099A JP 36235099 A JP36235099 A JP 36235099A JP 3506983 B2 JP3506983 B2 JP 3506983B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート壁の
構築方法に関するもので、特に本発明は、コーン本体の
中心部に金属製の雌ねじ筒が埋設してある型枠支持用コ
ーンと、セパレータと、軸足と、型枠締付杆とによって
固定されるコンクリート型枠内にコンクリートを打設成
型し、コンクリートが固化した後、軸足を取り外して、
型枠を撤去するようにしたコンクリート壁構築方法に関
する。
構築方法に関するもので、特に本発明は、コーン本体の
中心部に金属製の雌ねじ筒が埋設してある型枠支持用コ
ーンと、セパレータと、軸足と、型枠締付杆とによって
固定されるコンクリート型枠内にコンクリートを打設成
型し、コンクリートが固化した後、軸足を取り外して、
型枠を撤去するようにしたコンクリート壁構築方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート壁の構築にあたっては、図
7に示すように、セパレータ4の両端部(この図では一
端部のみを示す)を、コーン本体2と雌ねじ筒3とから
なる型枠支持用コーン1の雌ねじ筒3の内端側にねじ込
み、雌ねじ筒3の外端側には、コンクリート型枠(図示
省略)を挟んで軸足(図示省略)の内端部をねじ込み、
この軸足の外端部に型枠締付杆(図示省略)を螺着して
コンクリート型枠を固定し、この型枠内に打設したコン
クリートCが固化した後、軸足を取り外して、型枠を撤
去し、そして軸足を取り外して空洞となったコーン1の
空洞部Oに合成樹脂製のキャップKを圧入方式で嵌め込
んで、その空洞部Oを埋めるようにしている。
7に示すように、セパレータ4の両端部(この図では一
端部のみを示す)を、コーン本体2と雌ねじ筒3とから
なる型枠支持用コーン1の雌ねじ筒3の内端側にねじ込
み、雌ねじ筒3の外端側には、コンクリート型枠(図示
省略)を挟んで軸足(図示省略)の内端部をねじ込み、
この軸足の外端部に型枠締付杆(図示省略)を螺着して
コンクリート型枠を固定し、この型枠内に打設したコン
クリートCが固化した後、軸足を取り外して、型枠を撤
去し、そして軸足を取り外して空洞となったコーン1の
空洞部Oに合成樹脂製のキャップKを圧入方式で嵌め込
んで、その空洞部Oを埋めるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
築方法では、コーン1の空洞部Oを合成樹脂製のキャッ
プKの圧入によって塞ぐようにしているが、このような
キャップKでは空洞部Oを完全に閉塞することができ
ず、また合成樹脂製キャップKが経年変化により劣化収
縮して、空洞部Oとの間に隙間を生じている。しかし
て、そのような隙間より雨水等が雌ねじ筒3内に浸入し
て、その雌ねじ筒3を腐食させ、しかもその錆水が上記
隙間から外部に漏洩してコンクリート壁面を汚損するこ
とになる。
築方法では、コーン1の空洞部Oを合成樹脂製のキャッ
プKの圧入によって塞ぐようにしているが、このような
キャップKでは空洞部Oを完全に閉塞することができ
ず、また合成樹脂製キャップKが経年変化により劣化収
縮して、空洞部Oとの間に隙間を生じている。しかし
て、そのような隙間より雨水等が雌ねじ筒3内に浸入し
て、その雌ねじ筒3を腐食させ、しかもその錆水が上記
隙間から外部に漏洩してコンクリート壁面を汚損するこ
とになる。
【0004】また、図示の雌ねじ筒3内には仕切壁3c
が設けてあるため、その部分からの漏水を防ぐことがで
きるが、このような仕切壁がない雌ねじ筒を有するコー
ンでは、コンクリートC内の水分が雌ねじ筒3内に誘導
され、この雌ねじ筒3を腐食させて、その錆水が上記同
様にキャップKと空洞部Oとの隙間から漏洩することに
なる。
が設けてあるため、その部分からの漏水を防ぐことがで
きるが、このような仕切壁がない雌ねじ筒を有するコー
ンでは、コンクリートC内の水分が雌ねじ筒3内に誘導
され、この雌ねじ筒3を腐食させて、その錆水が上記同
様にキャップKと空洞部Oとの隙間から漏洩することに
なる。
【0005】また、上記のような合成樹脂製キャップK
に代えて、パテのようなシーリング材をコーン1の空洞
部Oに詰め込む方法もあるが、そのようなシーリング材
は、比較的短期のうちに乾燥して収縮固化し、キャップ
Kの場合と同様に空洞部Oとの間に隙間を生じ易かっ
た。
に代えて、パテのようなシーリング材をコーン1の空洞
部Oに詰め込む方法もあるが、そのようなシーリング材
は、比較的短期のうちに乾燥して収縮固化し、キャップ
Kの場合と同様に空洞部Oとの間に隙間を生じ易かっ
た。
【0006】本発明は、上記のような課題に鑑み、軸足
を取り外して空洞となった型枠支持用コーンの空洞部の
外端部を長年月にわたって水密的に完全に閉塞すること
のできるコンクリート壁構築方法を提供することを目的
とする。
を取り外して空洞となった型枠支持用コーンの空洞部の
外端部を長年月にわたって水密的に完全に閉塞すること
のできるコンクリート壁構築方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
コーン本体2の中心部に金属製の雌ねじ筒3が埋設され
ている型枠支持用コーン1の雌ねじ筒3の内端側にセパ
レータ4の端部をねじ込み、雌ねじ筒3の外端側にはコ
ンクリート型枠7を挟んで軸足8の内端部をねじ込み、
軸足8の外端部に型枠締付杆9を螺着してコンクリート
型枠7を固定し、この型枠7内に打設したコンクリート
Cが固化した後、軸足8を取り外し、型枠7を撤去する
ようにしたコンクリート壁構築方法において、雌ねじ筒
3の外端面5がコーン本体2の外端面6より内方へ没入
した型枠支持用コーン1を使用し、軸足8を取り外して
空洞となったコーン1の空洞部12に、雄ねじ部14が
一体形成された合成樹脂またはゴム製の鍔13を前記空
洞部12を覆うようにして且つ該鍔13の内側に突設し
た環状突起13aが該空洞部12の内面12aを押圧す
るようにして前記雄ねじ部14によってねじ込み充填し
てなることを特徴とするコンクリート壁構築方法に係
る。
コーン本体2の中心部に金属製の雌ねじ筒3が埋設され
ている型枠支持用コーン1の雌ねじ筒3の内端側にセパ
レータ4の端部をねじ込み、雌ねじ筒3の外端側にはコ
ンクリート型枠7を挟んで軸足8の内端部をねじ込み、
軸足8の外端部に型枠締付杆9を螺着してコンクリート
型枠7を固定し、この型枠7内に打設したコンクリート
Cが固化した後、軸足8を取り外し、型枠7を撤去する
ようにしたコンクリート壁構築方法において、雌ねじ筒
3の外端面5がコーン本体2の外端面6より内方へ没入
した型枠支持用コーン1を使用し、軸足8を取り外して
空洞となったコーン1の空洞部12に、雄ねじ部14が
一体形成された合成樹脂またはゴム製の鍔13を前記空
洞部12を覆うようにして且つ該鍔13の内側に突設し
た環状突起13aが該空洞部12の内面12aを押圧す
るようにして前記雄ねじ部14によってねじ込み充填し
てなることを特徴とするコンクリート壁構築方法に係
る。
【0008】請求項2は、請求項1に記載のコンクリー
ト壁構築方法において、軸足8を取り外して空洞となっ
たコーンの空洞部12に合成ゴム系の不乾性充填材18
を詰め込み、しかる後に合成樹脂またはゴム製の鍔13
を前記空洞部12を覆うようにして且つ該鍔12の内側
に突設した環状突起13aが該空洞部の内面を押圧する
ようにしてねじ込み手段14によってねじ込み充填して
なることを特徴とする。
ト壁構築方法において、軸足8を取り外して空洞となっ
たコーンの空洞部12に合成ゴム系の不乾性充填材18
を詰め込み、しかる後に合成樹脂またはゴム製の鍔13
を前記空洞部12を覆うようにして且つ該鍔12の内側
に突設した環状突起13aが該空洞部の内面を押圧する
ようにしてねじ込み手段14によってねじ込み充填して
なることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すように、型枠支持用コ
ーン1は、截頭円錐状に形成されて径小端部側が外側、
径大端部側が内側に位置するように配置されるコーン本
体2と、このコーン本体2の中心部に同心状に埋設され
た金属製の雌ねじ筒3とからなる。コーン本体2は、モ
ルタルにアクリル系樹脂エマルジョンを混和させたもの
を高圧にて截頭円錐形に加圧成型したもので、高密度且
つ高強度である上に、打設コンクリートとの馴染みが良
い。雌ねじ筒3内には長さ方向中央部に仕切壁3cが一
体又は一体的に設けられ、この仕切壁3cを隔てて雌ね
じ筒3の内端側(コンクリートCの内部に面する側)と
外端側(コンクリートCの外部に面する側)とに、内端
側ねじ孔3a及び外端側ねじ孔3bが形成される。ま
た、このコーン1は、雌ねじ筒3の外端面5がコーン本
体2の外端面6よりも内方へ没入するように形成されて
いる。
ーン1は、截頭円錐状に形成されて径小端部側が外側、
径大端部側が内側に位置するように配置されるコーン本
体2と、このコーン本体2の中心部に同心状に埋設され
た金属製の雌ねじ筒3とからなる。コーン本体2は、モ
ルタルにアクリル系樹脂エマルジョンを混和させたもの
を高圧にて截頭円錐形に加圧成型したもので、高密度且
つ高強度である上に、打設コンクリートとの馴染みが良
い。雌ねじ筒3内には長さ方向中央部に仕切壁3cが一
体又は一体的に設けられ、この仕切壁3cを隔てて雌ね
じ筒3の内端側(コンクリートCの内部に面する側)と
外端側(コンクリートCの外部に面する側)とに、内端
側ねじ孔3a及び外端側ねじ孔3bが形成される。ま
た、このコーン1は、雌ねじ筒3の外端面5がコーン本
体2の外端面6よりも内方へ没入するように形成されて
いる。
【0011】図1において、4はセパレータで、両端部
にそれぞれ雄ねじ4aを形成している。7はコンクリー
ト型枠であり、8は全長にわたって雄ねじを形成した軸
足で、その内端部を8bで示し、外端部を8aで示す。
9は軸足8の外端部を8aに螺合される型枠締付杆であ
る。
にそれぞれ雄ねじ4aを形成している。7はコンクリー
ト型枠であり、8は全長にわたって雄ねじを形成した軸
足で、その内端部を8bで示し、外端部を8aで示す。
9は軸足8の外端部を8aに螺合される型枠締付杆であ
る。
【0012】次に、本発明によるコンクリート壁構築方
法について、図1〜図4を参照して説明する。
法について、図1〜図4を参照して説明する。
【0013】先ず、セパレータ4の両端雄ねじ4a(図
には一端の雄ねじ4aのみを示す)を、型枠支持用コー
ン1の雌ねじ筒3の内端側ねじ孔3aにねじ込み、雌ね
じ筒3の外端側ねじ孔3bには、コンクリート型枠7を
挟んでその軸足挿通孔7aより挿通した軸足8の内端部
を8bをねじ込み、この軸足8の外端部8aに型枠締付
杆9を螺嵌して締め付けることによって、図1に示すよ
うにコンクリート型枠7を固定する。
には一端の雄ねじ4aのみを示す)を、型枠支持用コー
ン1の雌ねじ筒3の内端側ねじ孔3aにねじ込み、雌ね
じ筒3の外端側ねじ孔3bには、コンクリート型枠7を
挟んでその軸足挿通孔7aより挿通した軸足8の内端部
を8bをねじ込み、この軸足8の外端部8aに型枠締付
杆9を螺嵌して締め付けることによって、図1に示すよ
うにコンクリート型枠7を固定する。
【0014】こうして固定したコンクリート型枠7内に
生コンクリートCを打設する。コンクリートCが固化し
た後、型枠締付杆9を取り外し、軸足8を型枠支持用コ
ーン1の雌ねじ筒3の外端側ねじ孔3bから抜き取っ
て、コンクリート型枠7を撤去する。これによって、図
2に示すようにコンクリートCの壁面が露出すると共
に、コンクリートC内に埋設された型枠支持用コーン1
のコーン本体2の外端面6がコンクリートCの壁面と面
一状態で露出する。
生コンクリートCを打設する。コンクリートCが固化し
た後、型枠締付杆9を取り外し、軸足8を型枠支持用コ
ーン1の雌ねじ筒3の外端側ねじ孔3bから抜き取っ
て、コンクリート型枠7を撤去する。これによって、図
2に示すようにコンクリートCの壁面が露出すると共
に、コンクリートC内に埋設された型枠支持用コーン1
のコーン本体2の外端面6がコンクリートCの壁面と面
一状態で露出する。
【0015】このとき、金属製雌ねじ筒3の外端面5は
コーン本体2の外端面6より内方へ入り込んで、コーン
本体2の外端面6と雌ねじ筒3の外端面5との間に皿形
状の空間部10が形成されると共に、雌ねじ筒3の外端
側ねじ孔3b内部に空間部11が形成される。このよう
に、コンクリートCに埋設されたコーン1の外端面側に
は2つの空間部10,11からなる空洞部12が形成さ
れることになる。
コーン本体2の外端面6より内方へ入り込んで、コーン
本体2の外端面6と雌ねじ筒3の外端面5との間に皿形
状の空間部10が形成されると共に、雌ねじ筒3の外端
側ねじ孔3b内部に空間部11が形成される。このよう
に、コンクリートCに埋設されたコーン1の外端面側に
は2つの空間部10,11からなる空洞部12が形成さ
れることになる。
【0016】一方、図3に示すように、上記空洞部12
の皿形状の空間部10の形状に合致した合成樹脂または
硬質ゴム製の鍔13を製作し、この鍔13の内側には図
3の(b)に示すように数条の環状突起13aが突設さ
れ、且つ内側中央部に雄ねじ部14が一体突設されたも
のを、上記空洞部12に、前記雌ねじ筒3の外端面5を
含む空洞部12の内面12aを覆うようにして且つ該内
面12aを前記環状突起13aで押圧するようにして合
成樹脂または硬質ゴム製の鍔13が雄ねじ部14によっ
てねじ込み充填される。なお、16は雄ねじ部14をね
じ込む際のドライバー掛け部である。図示の実施形態で
は、鍔13が空洞部12にねじ込まれた際に該空洞部1
2の内面12aを押圧する環状突起13aを一点鎖線で
示すが、これは分かりやすく説明するためのもので、実
際は該環状突起13aはその突出量が1mm以下である
ので、該突起13aの先端部が線状に内面12aに押接
するか、あるいは弾性変形して略平坦面に近い状態に変
形することになり、これによって両者間の水密性を保持
するようになっている。
の皿形状の空間部10の形状に合致した合成樹脂または
硬質ゴム製の鍔13を製作し、この鍔13の内側には図
3の(b)に示すように数条の環状突起13aが突設さ
れ、且つ内側中央部に雄ねじ部14が一体突設されたも
のを、上記空洞部12に、前記雌ねじ筒3の外端面5を
含む空洞部12の内面12aを覆うようにして且つ該内
面12aを前記環状突起13aで押圧するようにして合
成樹脂または硬質ゴム製の鍔13が雄ねじ部14によっ
てねじ込み充填される。なお、16は雄ねじ部14をね
じ込む際のドライバー掛け部である。図示の実施形態で
は、鍔13が空洞部12にねじ込まれた際に該空洞部1
2の内面12aを押圧する環状突起13aを一点鎖線で
示すが、これは分かりやすく説明するためのもので、実
際は該環状突起13aはその突出量が1mm以下である
ので、該突起13aの先端部が線状に内面12aに押接
するか、あるいは弾性変形して略平坦面に近い状態に変
形することになり、これによって両者間の水密性を保持
するようになっている。
【0017】このように、合成樹脂または硬質ゴム製の
鍔13を、その雄ねじ部14によって上記空洞部12の
空間部10にねじ込むようにしたから、経年変化がな
く、また、高温や低温で亀裂を起こすようなこともな
い。
鍔13を、その雄ねじ部14によって上記空洞部12の
空間部10にねじ込むようにしたから、経年変化がな
く、また、高温や低温で亀裂を起こすようなこともな
い。
【0018】しかも、該鍔13の内側には環状突起13
aを突設し、該鍔13を、その雄ねじ部14によって空
洞部12にねじ込む際に環状突起13aが前記雌ねじ筒
3の外端面5を含む前記空洞部12の内面12aを押圧
するようにしてあるため、該鍔13と空洞部12の内面
とは環状突起13aによって密封され、空洞部12を水
密的に完全に閉塞して、コーン1内に埋設された雌ねじ
筒3内への浸入及び雌ねじ筒3内からの漏水を防止する
ことができる。そして、この鍔13は、その雄ねじ部1
4が前記空洞部12のねじ孔11にねじ込まれるように
なっているから、温度変化による硬さの変化が少ないこ
とから、耐久性に優れ、いつまでも浸水及び漏水防止機
能を維持することができるとともに、雄ねじ部14によ
って一旦ねじ込まれた鍔13は空洞部12から抜け出る
ことがない。
aを突設し、該鍔13を、その雄ねじ部14によって空
洞部12にねじ込む際に環状突起13aが前記雌ねじ筒
3の外端面5を含む前記空洞部12の内面12aを押圧
するようにしてあるため、該鍔13と空洞部12の内面
とは環状突起13aによって密封され、空洞部12を水
密的に完全に閉塞して、コーン1内に埋設された雌ねじ
筒3内への浸入及び雌ねじ筒3内からの漏水を防止する
ことができる。そして、この鍔13は、その雄ねじ部1
4が前記空洞部12のねじ孔11にねじ込まれるように
なっているから、温度変化による硬さの変化が少ないこ
とから、耐久性に優れ、いつまでも浸水及び漏水防止機
能を維持することができるとともに、雄ねじ部14によ
って一旦ねじ込まれた鍔13は空洞部12から抜け出る
ことがない。
【0019】しかも鍔13によって雌ねじ筒3が完全に
覆われ長期にわたって漏水等の虞れがないから雌ねじ筒
3はステンレス等の不錆材料で形成する必要はなく、鉄
等の安価で加工性の良い材料で形成することができるか
ら、それだけ製作費が安くつき経済性に優れているとい
う利点がある。
覆われ長期にわたって漏水等の虞れがないから雌ねじ筒
3はステンレス等の不錆材料で形成する必要はなく、鉄
等の安価で加工性の良い材料で形成することができるか
ら、それだけ製作費が安くつき経済性に優れているとい
う利点がある。
【0020】この実施形態では、雌ねじ筒3内に仕切壁
3cを設けて、その部分からの漏水を防止できるように
した型枠支持用コーン1を使用しているが、仕切壁のな
い雌ねじ筒を有するコーンを用いてもよく、その場合で
も、前記鍔13が空洞部にねじ込まれることによって、
雌ねじ筒内からの漏水を防ぐことができる。
3cを設けて、その部分からの漏水を防止できるように
した型枠支持用コーン1を使用しているが、仕切壁のな
い雌ねじ筒を有するコーンを用いてもよく、その場合で
も、前記鍔13が空洞部にねじ込まれることによって、
雌ねじ筒内からの漏水を防ぐことができる。
【0024】図5および図6は、更に本発明の他の実施
形態を示し、この実施形態にあっては、軸足8を取り外
して空洞となったコーンの空洞部12に合成ゴム系の不
乾性充填材18を詰め込み、しかる後に合成樹脂または
硬質ゴム製の鍔13を前記空洞部12を覆うようにして
且つ該鍔12の内側に突設した環状突起13aが該空洞
部の内面を押圧するようにして雄ねじ部14によってね
じ込み充填してなるものである。この不乾性充填材18
としては、日東化成株式会社によって商品名「プラシー
ルとして製造販売されているものを使用することがで
き、この不乾性充填材18によれば、石油系合成ゴムを
主成分とする無機質充填材で、粘着力が強く、経年変化
がなく、長年月に亘り一定の粘着力を保持して、変質し
たり変色することがない。また、温度変化による硬さの
変化が少なく、更に高温での油のしみ出しがなく、高温
や低温で亀裂を起こすようなこともない。
形態を示し、この実施形態にあっては、軸足8を取り外
して空洞となったコーンの空洞部12に合成ゴム系の不
乾性充填材18を詰め込み、しかる後に合成樹脂または
硬質ゴム製の鍔13を前記空洞部12を覆うようにして
且つ該鍔12の内側に突設した環状突起13aが該空洞
部の内面を押圧するようにして雄ねじ部14によってね
じ込み充填してなるものである。この不乾性充填材18
としては、日東化成株式会社によって商品名「プラシー
ルとして製造販売されているものを使用することがで
き、この不乾性充填材18によれば、石油系合成ゴムを
主成分とする無機質充填材で、粘着力が強く、経年変化
がなく、長年月に亘り一定の粘着力を保持して、変質し
たり変色することがない。また、温度変化による硬さの
変化が少なく、更に高温での油のしみ出しがなく、高温
や低温で亀裂を起こすようなこともない。
【0025】この不乾性充填材18を空洞部12のねじ
孔3bの底部に若干量詰め込み、しかる後にねじ込み手
段14をねじ孔3bにねじ込むことによって、図6に斜
線で示すように、不乾性充填材18は空洞部10とこれ
に接触するねじ込み手段14および鍔13との間に薄く
広がって両者間の界面を一層確実に密封することができ
る。
孔3bの底部に若干量詰め込み、しかる後にねじ込み手
段14をねじ孔3bにねじ込むことによって、図6に斜
線で示すように、不乾性充填材18は空洞部10とこれ
に接触するねじ込み手段14および鍔13との間に薄く
広がって両者間の界面を一層確実に密封することができ
る。
【0026】そして、この充填材18は、不乾性の充填
材であって、経年変化がなく、長期にわたり一定の粘着
力を保持して、変質したり変色することがなく、また温
度変化による硬さの変化が少ないことから、耐久性に優
れ、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持することが
できる。
材であって、経年変化がなく、長期にわたり一定の粘着
力を保持して、変質したり変色することがなく、また温
度変化による硬さの変化が少ないことから、耐久性に優
れ、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持することが
できる。
【0027】この実施形態では、雌ねじ筒3内に仕切壁
3cを設けて、その部分からの漏水を防止できるように
した型枠支持用コーン1を使用しているが、仕切壁のな
い雌ねじ筒を有するコーンを用いてもよく、その場合で
も、前記不乾性充填材18を空洞部に充填することによ
って、雌ねじ筒内からの漏水を防ぐことができる。
3cを設けて、その部分からの漏水を防止できるように
した型枠支持用コーン1を使用しているが、仕切壁のな
い雌ねじ筒を有するコーンを用いてもよく、その場合で
も、前記不乾性充填材18を空洞部に充填することによ
って、雌ねじ筒内からの漏水を防ぐことができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、雌ねじ筒
の外端面がコーン本体外端面より内方へ没入した型枠支
持用コーンを使用し、軸足を取り外して空洞となったコ
ーンの空洞部に合成樹脂またはゴム製の鍔を前記空洞部
を覆うようにして且つ該鍔の内側に突設した環状突起が
該空洞部の内面を押圧するようにして雄ねじ部によって
ねじ込み充填するようにしてなるため、当該空洞部の外
端部を水密的に完全に閉塞して、コーン内に埋設された
雌ねじ筒内への浸入水、及び雌ねじ筒内からの漏水を防
止することができる。また、該鍔は金属製の雌ねじ筒の
端面を含む空洞部の内面を覆うようにして空洞部に充填
されるため、雌ねじ筒に錆が発生しても、これによる錆
水が外部に漏洩することがない。しかも、この鍔は空洞
部のねじ孔に雄ねじ部によってねじ込まれるから、経年
変化がなく、温度変化による硬さの変化が少ないことか
ら、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持することが
できる。
の外端面がコーン本体外端面より内方へ没入した型枠支
持用コーンを使用し、軸足を取り外して空洞となったコ
ーンの空洞部に合成樹脂またはゴム製の鍔を前記空洞部
を覆うようにして且つ該鍔の内側に突設した環状突起が
該空洞部の内面を押圧するようにして雄ねじ部によって
ねじ込み充填するようにしてなるため、当該空洞部の外
端部を水密的に完全に閉塞して、コーン内に埋設された
雌ねじ筒内への浸入水、及び雌ねじ筒内からの漏水を防
止することができる。また、該鍔は金属製の雌ねじ筒の
端面を含む空洞部の内面を覆うようにして空洞部に充填
されるため、雌ねじ筒に錆が発生しても、これによる錆
水が外部に漏洩することがない。しかも、この鍔は空洞
部のねじ孔に雄ねじ部によってねじ込まれるから、経年
変化がなく、温度変化による硬さの変化が少ないことか
ら、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持することが
できる。
【0029】しかも鍔によって雌ねじ筒が完全に覆われ
長期にわたって漏水等の虞れがないから雌ねじ筒はステ
ンレス等の不錆材料で形成する必要はなく、鉄等の安価
で加工性の良い材料で形成することができるから、それ
だけ製作費が安くつき経済性に優れているという利点が
ある。
長期にわたって漏水等の虞れがないから雌ねじ筒はステ
ンレス等の不錆材料で形成する必要はなく、鉄等の安価
で加工性の良い材料で形成することができるから、それ
だけ製作費が安くつき経済性に優れているという利点が
ある。
【0030】更に本発明によれば、前記雄ねじ部が前記
合成樹脂またはゴム製の鍔に一体形成され、該雄ねじ部
が前記コーンの空洞部にねじ込まれて前記鍔が前記空洞
部を覆うようにして且つ該鍔に突設した環状突起が該空
洞部の内面を押圧するように構成されているため構成簡
単で確実に水密効果を上げることができる。
合成樹脂またはゴム製の鍔に一体形成され、該雄ねじ部
が前記コーンの空洞部にねじ込まれて前記鍔が前記空洞
部を覆うようにして且つ該鍔に突設した環状突起が該空
洞部の内面を押圧するように構成されているため構成簡
単で確実に水密効果を上げることができる。
【0032】また請求項2に記載のように、軸足を取り
外して空洞となったコーンの空洞部に合成ゴム系の不乾
性充填材を詰め込み、しかる後に合成樹脂またはゴム製
の鍔を前記空洞部を覆うようにして且つ該鍔の内側に突
設した環状突起が該空洞部の内面を押圧するようにして
ねじ込み手段によってねじ込み充填してなることによっ
て、当該空洞部を一層水密的に完全に閉塞して、コーン
内に埋設された雌ねじ筒内への浸入、及び雌ねじ筒内か
らの漏水を防止することができる。しかも、この充填材
は、不乾性の充填材であって、経年変化がなく、長年月
に亘り一定の粘着力を保持して、変質したり変色するこ
とがなく、また温度変化による硬さの変化が少ないこと
から、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持すること
ができる。
外して空洞となったコーンの空洞部に合成ゴム系の不乾
性充填材を詰め込み、しかる後に合成樹脂またはゴム製
の鍔を前記空洞部を覆うようにして且つ該鍔の内側に突
設した環状突起が該空洞部の内面を押圧するようにして
ねじ込み手段によってねじ込み充填してなることによっ
て、当該空洞部を一層水密的に完全に閉塞して、コーン
内に埋設された雌ねじ筒内への浸入、及び雌ねじ筒内か
らの漏水を防止することができる。しかも、この充填材
は、不乾性の充填材であって、経年変化がなく、長年月
に亘り一定の粘着力を保持して、変質したり変色するこ
とがなく、また温度変化による硬さの変化が少ないこと
から、いつまでも浸水及び漏水防止機能を維持すること
ができる。
【図1】 本発明に係るコンクリート壁構築方法の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図2】 軸足を取り外して空洞となったコーンの空洞
部に充填材を詰め込 み充填している状態を示す断面図
である。
部に充填材を詰め込 み充填している状態を示す断面図
である。
【図3】 (a)は、本発明の一実施形態の鍔の正面
図、(b)は側面図である。
図、(b)は側面図である。
【図4】 コーンの空洞部に充填材を詰め込み充填し終
えた状態を示す断面 図である。
えた状態を示す断面 図である。
【図5】 本発明の更に他の実施形態の示し、図2と同
じように、軸足を取り外して空洞となったコーンの空洞
部に充填材を詰め込み充填している状態を 示す断面図
である。
じように、軸足を取り外して空洞となったコーンの空洞
部に充填材を詰め込み充填している状態を 示す断面図
である。
【図6】 同使用状態を示す断面図である。
【図7】 従来方法を説明する断面図である。
1 型枠支持用コーン
2 コーン本体
3 雌ねじ筒
3a 内端側ねじ孔
3b 外端側ねじ孔
4 セパレータ
5 雌ねじ筒の内端面
6 コーン本体の内端面
7 コンクリート型枠
8 軸足
9 型枠締付杆
12 空洞部
13 鍔
13a 内側環状突起
14 雄ねじ部
18 不乾性充填材
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04G 17/06 101
E04G 19/00
E04F 19/00
F16B 43/00
Claims (2)
- 【請求項1】 コーン本体の中心部に金属製の雌ねじ筒
が埋設されている型枠支持用コーンの雌ねじ筒の内端側
にセパレータの端部をねじ込み、雌ねじ筒の外端側には
コンクリート型枠を挟んで軸足の内端部をねじ込み、軸
足の外端部に型枠締付杆を螺着してコンクリート型枠を
固定し、この型枠内に打設したコンクリートが固化した
後、軸足を取り外し、型枠を撤去するようにしたコンク
リート壁構築方法において、雌ねじ筒の外端面がコーン
本体の外端面より内方へ没入した型枠支持用コーンを使
用し、軸足を取り外して空洞となったコーンの空洞部
に、雄ねじ部が一体形成された合成樹脂またはゴム製の
鍔を前記空洞部を覆うようにして且つ該鍔の内側に突設
した環状突起が該空洞部の内面を押圧するようにして前
記雄ねじ部によってねじ込み充填してなることを特徴と
するコンクリート壁構築方法。 - 【請求項2】 軸足を取り外して空洞となったコーンの
空洞部に合成ゴム系の不乾性充填材を詰め込み、しかる
後に合成樹脂またはゴム製の鍔を前記空洞部を覆うよう
にして且つ該鍔の内側に突設した環状突起が該空洞部の
内面を押圧するようにしてねじ込み手段によってねじ込
み充填してなることを特徴とする請求項1に記載のコン
クリート壁構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36235099A JP3506983B2 (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | コンクリート壁構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36235099A JP3506983B2 (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | コンクリート壁構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001173232A JP2001173232A (ja) | 2001-06-26 |
JP3506983B2 true JP3506983B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=18476632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36235099A Expired - Fee Related JP3506983B2 (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | コンクリート壁構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3506983B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070879A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Hokkon:Kk | アンカー作用を有する型枠用セパレーター及びその使用方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3014307U (ja) | 1994-10-21 | 1995-08-08 | 株式会社ジェーピーエヌ二十一 | 埋込みコーン |
-
1999
- 1999-12-21 JP JP36235099A patent/JP3506983B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3014307U (ja) | 1994-10-21 | 1995-08-08 | 株式会社ジェーピーエヌ二十一 | 埋込みコーン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001173232A (ja) | 2001-06-26 |
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