JP3014182B2 - パール調に染色されるシート状物 - Google Patents
パール調に染色されるシート状物Info
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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Description
皮革様シート状物に関する。
する人工皮革のようなシート状物としては、その表面仕
上層がポリウレタン等の合成樹脂に着色顔料及び真珠光
沢顔料(パールグレイズ)を分散含有してなるものが知
られている。
るに際しては、所望する色ごとに、着色顔料と真珠光沢
顔料とを混合分散せしめた合成樹脂の溶液を調整し用意
する必要がある。また、色が変わるごとに、生産工程の
切替えを必要とするなど、極めて生産効率が悪い。更
に、顔料で着色するため、透明感のある鮮明なパール調
光沢の色調のものが得られなかった。
する色に染色することで、パール調の光沢を有する色調
を容易に形成することができる、皮革様をしたシート状
物を提供するにある。
造物に高分子弾性体を施与したシート基体の上にポリウ
レタンの仕上層を形成してなるシート状物であって、前
記仕上層が易染性ポリウレタン100重量部に対し、真
珠光沢顔料が少なくとも10重量部分散せしめられたも
のであることを特徴とするパール調に染色されるシート
状物によって達成される。
布,編布等からなる繊維質基材に高分子弾性体の有機溶
剤溶液又はエマルジョンを付与し、凝固させて繊維質基
材内に高分子弾性体を充填させたもの、あるいはこの表
面に同高分子弾性体の被覆層を形成させたものであり、
その製造は公知の適宜な方法によればよい。
レタン,塩化ビニル樹脂,アクリル酸エステル・スチレ
ン共重合体,スチレン・ブタジエン共重合体,ウレタン
・塩化ビニル共重合体等の重合体およびそれらの混合物
を挙げることができ、好ましくはポリウレタン及びポリ
ウレタンとウレタン・塩化ビニル共重合体の混合物が挙
げられる。
染着基として例えば、3級または4級窒素,アニオン
基,PEG,アクリル,シッフ塩基,アミノ樹脂,ポリ
マーポリオール,アシルオキシ基,カルバモイル基等を
有し、染色性を向上せしめた重合体であって、フィルム
状物とした場合の染料に対する平行染着量が好ましくは
3×10-5当量/g以上あるいは30mg/g以上有す
るものである。
率の極めて薄い板状又は鱗片状であって、その大きさは
好ましくは2〜200μ程度で、入射光を多重反射させ
て真珠光沢を呈するものである。このようなものとして
は、特に限定されるものではないが、例えば魚鱗のグア
ニンの結晶を精製したもの、炭酸鉛等の重金属塩の結晶
からなるもの等を挙げることができ、好ましくは薄板状
雲母粉を二酸化チタンで被覆したものを挙げることがで
きる。
ンに、上記真珠光沢顔料を分散せしめ、フィルム状とし
たものである。本発明において、真珠光沢顔料の分散量
は、易染性ポリウレタン100重量部に対し、少なくと
も10重量部、好ましくは10〜80重量部、更に好ま
しくは15〜70重量部である。真珠光沢顔料の分散量
が10重量部未満では、本発明の目的である真珠光沢を
得ることができない。また、分散量が多過ぎる場合は、
耐屈曲性が低下する傾向がみられる。
上記仕上層を貼着一体化して複合体となす。その方法は
あらかじめフィルム状に形成した仕上層を接着剤で接着
する方法であってもよく、あるいは離型紙上に真珠光沢
顔料を分散せしめた易染性ポリウレタン溶液を塗布し、
乾燥硬化する前に前記シート基材と重ね合わせ圧着した
状態で乾燥硬化する方法であってもよい。
って染色することができる。本発明のシート状物を染色
した場合、着色顔料を用いていないため、光の散乱が極
めて少なく、このため光沢が強く透明感のある色調に仕
上がる。
その前に、実施例及び比較例における耐屈曲性試験方法
について記述する。また、実施例及び比較例において
「%」,「部」とあるは、特に断りのない限り「重量
%」,「重量部」を意味する。
の耐屈曲性試験方法」に準じて行った。10万回屈曲
後、試験片に生じた損傷の状態により判定した。なお、
判定基準の5等級とは「き裂を生じないもの」、3等級
とは「き裂がやや著しいもの」を示す。
m)よりなる不織布(目付240g/m2 、厚さ1.6
mm)に、ポリブチレンアジペートグリコールとジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネートとエチレング
リコールとから合成されたポリウレタンエラストマー2
2%、酸化チタン1.5%、ジメチルホルムアミド7
6.5%よりなる溶液を含浸し、湿式凝固せしめた後、
充分水洗し、乾燥して、厚さ1.5mm,見掛け密度
0.34g/cm2 のシート基体を得た。
タン含有率30%)100部、ジメチルホルムアミド
(DMF)40部、真珠光沢顔料5部を混合した溶液
を、離型紙上に約150g/m2 塗布した後、ただちに
得られたシート基体の片方の面に重ね合わせ、120℃
で15分間乾燥した後、離型紙を剥離し、厚さ約30ミ
クロンの皮膜(仕上層)を有する皮革状シート状物を得
た。
染料(0.6wf%、浴比80%)に浸漬し、80℃で
30分間染色した後、水洗し乾燥した。
赤味をおびた透明感のある鮮明なパール調の光沢に富ん
だ色調で、高級感のある外観であった。また、耐屈曲性
試験の結果は、5等級で良好であった。
100部、DMF40部、真珠光沢顔料20部を混合し
た溶液を、離型紙上に約150g/m2 塗布した後、実
施例1と同様にして得られたシート基体の片方の面に重
ね合わせ、120℃で15分間乾燥した後、離型紙を剥
離し、厚さ約30ミクロンの仕上層皮膜を有する皮革様
シート状物を得た。
染料(0.60wf%、浴比80%)に浸漬し、80℃
で30分間染色した後、水洗し乾燥した。
青味をおびた透明感のある鮮明なパール調の光沢に富ん
だ色調で、高級感のある外観であった。また、耐屈曲性
試験の結果は、5等級で良好であった。
に代えて25部とした以外は、実施例2と同様にして皮
革様シート状物を得た。引き続き、実施例2と同様にし
て染色した。
味をおびた透明感のあるパール調の光沢に富んだ、高級
感のある外観であった。また、耐屈曲性試験の結果は、
3等級であった。
実施例1と同様にして皮革様シート状物を得た。引き続
き、実施例1と同様にして染色した。
赤色に染色されているものの、パール調の光沢のないも
のであった。
部に代えた以外は、実施例1と同様にして皮革様シート
状物を得た。引き続き、実施例1と同様にして染色し
た。
赤味のある色調ではあったが、パール調光沢に乏しいも
のであった。ただし、耐屈曲性試験の結果は、5等級で
良好であった。
のある鮮明なパール調光沢にすぐれた色調の皮革様シー
ト状物を容易に得ることができる。本発明のシート状物
は、後工程の染色工程で所望の色に染めることができ、
予め着色顔料を配合する必要がある従来の方法に比べ、
生産効率が格段に向上することができ、その経済的効果
も大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維構造物に高分子弾性体を施与したシ
ート基体の上にポリウレタンの仕上層を形成してなるシ
ート状物であって、前記仕上層が易染性ポリウレタン1
00重量部に対し、真珠光沢顔料が少なくとも10重量
部分散せしめられたものであることを特徴とするパール
調に染色されるシート状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3233915A JP3014182B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パール調に染色されるシート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3233915A JP3014182B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パール調に染色されるシート状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551880A JPH0551880A (ja) | 1993-03-02 |
JP3014182B2 true JP3014182B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16962592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3233915A Expired - Lifetime JP3014182B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パール調に染色されるシート状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014182B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP3233915A patent/JP3014182B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0551880A (ja) | 1993-03-02 |
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