JPS5845504B2 - パ−ルカンノスグレタダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウ - Google Patents
パ−ルカンノスグレタダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウInfo
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- JPS5845504B2 JPS5845504B2 JP14091275A JP14091275A JPS5845504B2 JP S5845504 B2 JPS5845504 B2 JP S5845504B2 JP 14091275 A JP14091275 A JP 14091275A JP 14091275 A JP14091275 A JP 14091275A JP S5845504 B2 JPS5845504 B2 JP S5845504B2
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- Japan
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- polymer
- weight
- polyurethane elastomer
- pearl
- mainly composed
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はパール感の優れたダル調皮革状シート物及びそ
の製造法に関するものである。
の製造法に関するものである。
更に詳しくは多孔質基体にまず顔料を含有した重合体溶
液を塗布し、次いでパール顔料或はそれと染料を含む重
合体溶液を塗布したのち艶消剤を含んだ重合体溶液を塗
布することにより得られる真珠の様な輝きを持ち、且立
体感のある皮革状シート物及びその製造法に関するもの
である。
液を塗布し、次いでパール顔料或はそれと染料を含む重
合体溶液を塗布したのち艶消剤を含んだ重合体溶液を塗
布することにより得られる真珠の様な輝きを持ち、且立
体感のある皮革状シート物及びその製造法に関するもの
である。
着色、形押、モミ、或はエナメル加工などの仕上処理を
施すことによって得られる皮革状シート物は靴、カバン
、草履、インテリア材料などに広く使用される。
施すことによって得られる皮革状シート物は靴、カバン
、草履、インテリア材料などに広く使用される。
そして皮革状シート物の表面の色は商品価値を左右する
重要な要素であ゛る。
重要な要素であ゛る。
現在皮革状シート物の表面着色にはカーボンブラック、
酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機顔料、フタロシア
ニン系、アントラキノン系などの有機顔料および染料が
使用されている。
酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機顔料、フタロシア
ニン系、アントラキノン系などの有機顔料および染料が
使用されている。
着色剤として顔料を使用した場合には濁ったいわゆる透
明感のない製品しか得られないが、染料を使用すると鮮
明感を有し、かなり商品価値の高いものが得られる。
明感のない製品しか得られないが、染料を使用すると鮮
明感を有し、かなり商品価値の高いものが得られる。
それで最近では顔料着色品よりも染料を含んだ重合体溶
液を塗布したり、染料の水溶液中で染色する等の方法に
よる染料着色品が圧倒的に多くなっている。
液を塗布したり、染料の水溶液中で染色する等の方法に
よる染料着色品が圧倒的に多くなっている。
しかし天然皮革をはじめ人工皮革や合成皮革の数が非常
に豊富になった現在では衣服と同じように皮革状シート
物においてもより一層ファッション性が高く、高級感の
ある製品の開発が強く要望されてきた。
に豊富になった現在では衣服と同じように皮革状シート
物においてもより一層ファッション性が高く、高級感の
ある製品の開発が強く要望されてきた。
高級感を有する皮革状シート物を製造する為には前記の
如く顔料はもちろんのこと染料のみの着色ではどうして
も限界がある。
如く顔料はもちろんのこと染料のみの着色ではどうして
も限界がある。
そこで本発明者らは数多くの仕上剤及び広範囲に亘る仕
上方法について検討を行なった結果、キラキラ光るパー
ル顔料と艶消剤を成る特定の条件で使用することにより
極めて高級感のある商品価値の高い製品が非常に生産性
よく得られることを見い出した。
上方法について検討を行なった結果、キラキラ光るパー
ル顔料と艶消剤を成る特定の条件で使用することにより
極めて高級感のある商品価値の高い製品が非常に生産性
よく得られることを見い出した。
従来から、前記のような一般的な染料或は顔料と艶消剤
を併用する方法は提案されているが、従来の方法では色
の鮮明さを保持したまま艶消しが出来ないという色の鮮
明さと艶消効果が相いれない関係にある為に余り多く行
われていない。
を併用する方法は提案されているが、従来の方法では色
の鮮明さを保持したまま艶消しが出来ないという色の鮮
明さと艶消効果が相いれない関係にある為に余り多く行
われていない。
例えばパール顔料、染料及び艶消剤の三者を同時に混合
して使用するような方法では希望の色が得られに<<、
生産性が悪いのみならず艶消し程度を増すと色の鮮明さ
やキラキラ光るパール感が大きく損われるという欠点が
あった。
して使用するような方法では希望の色が得られに<<、
生産性が悪いのみならず艶消し程度を増すと色の鮮明さ
やキラキラ光るパール感が大きく損われるという欠点が
あった。
本発明は顔料を含有した重合体溶液、パール顔料のみ或
はそれと染料を一緒に適当量添加した重合体溶液、艶消
剤を適当量添加した重合体溶液を順次多孔質基体の表面
に適当量塗布することによってパール感が良好でダル調
皮革状シートを提供せんとするものである。
はそれと染料を一緒に適当量添加した重合体溶液、艶消
剤を適当量添加した重合体溶液を順次多孔質基体の表面
に適当量塗布することによってパール感が良好でダル調
皮革状シートを提供せんとするものである。
本発明によってはじめて希望の色が容易に得られて非常
に生産性がよく高級感のある付加価値の高い皮革状シー
ト物が得られるようになった。
に生産性がよく高級感のある付加価値の高い皮革状シー
ト物が得られるようになった。
この事実はパール顔料を使用した場合の特有の現象であ
り、まさに驚くべきことである。
り、まさに驚くべきことである。
本発明の皮革状シート物の基体は繊維集合体とポリウレ
タンエラストマーを主体とする重合体とからなる。
タンエラストマーを主体とする重合体とからなる。
、繊維集合体としてはスフ、レーヨン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等の
単独紡糸繊維、或はナイロン、ポリエステル等とポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等との混合紡糸
又は複合紡糸繊維等の編物、織布、不織布、フェルトが
使用される。
エステル、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等の
単独紡糸繊維、或はナイロン、ポリエステル等とポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等との混合紡糸
又は複合紡糸繊維等の編物、織布、不織布、フェルトが
使用される。
ポリウレタンエラストマーは分子量500〜4000の
ポリエチレングリコール、ポリへキサメチレングリコー
ル、ポリエチレンアジペートグリコール、ポリブチレン
アジペートグリコール、ポリカプロラクトングリコール
等のソフトセグメントとエチレングリコール、ブタンジ
オール、エタノールアミン、ヒドラジン、4,4−メチ
レンビス−(2−クロロアニリン)等の鎖伸長剤とジフ
ェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなど
のジイソシアネートから合成されたものである。
ポリエチレングリコール、ポリへキサメチレングリコー
ル、ポリエチレンアジペートグリコール、ポリブチレン
アジペートグリコール、ポリカプロラクトングリコール
等のソフトセグメントとエチレングリコール、ブタンジ
オール、エタノールアミン、ヒドラジン、4,4−メチ
レンビス−(2−クロロアニリン)等の鎖伸長剤とジフ
ェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなど
のジイソシアネートから合成されたものである。
該ポリウレタンエラストマーには充填剤、顔料、柔軟剤
、帯電防止剤等の外、溶液状態で相溶性の良い重合体、
例えばポリ塩化ビニル、ポリビニルホルマール、ポリア
クリル酸メチル、塩化ビニルデンとアクリロニトリルの
共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体などを必
要に応じて混入することが出来る。
、帯電防止剤等の外、溶液状態で相溶性の良い重合体、
例えばポリ塩化ビニル、ポリビニルホルマール、ポリア
クリル酸メチル、塩化ビニルデンとアクリロニトリルの
共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体などを必
要に応じて混入することが出来る。
該皮革状シート物の基体は前記の繊維集合体又はこれに
ポリウレタンエラストマーを主体とする重合体を充填し
た繊維層とポリウレタンエラストマーを主体とする重合
体の被覆層との組合わせで任意に得られ、繊維層或は被
覆層の重合体は風合、折シボ、物性等から少なくともそ
のどちらかが多孔構造であることが望ましい。
ポリウレタンエラストマーを主体とする重合体を充填し
た繊維層とポリウレタンエラストマーを主体とする重合
体の被覆層との組合わせで任意に得られ、繊維層或は被
覆層の重合体は風合、折シボ、物性等から少なくともそ
のどちらかが多孔構造であることが望ましい。
該基体層の厚さ或は見掛比重は使用目的により異なるが
、概して厚さ0.3%〜5鬼、見掛比重0.25〜0.
90程度が望ましい。
、概して厚さ0.3%〜5鬼、見掛比重0.25〜0.
90程度が望ましい。
本発明の方法を詳細に述べるならば、本発明はまず多孔
質基体には多孔質基体表面の包理を見えなくし製品の色
の均一性をよくシ、希望の色を得やすくシ、さらにパー
ル感の向上をはかるなどの目的で顔料を含んだポリウレ
タンエラストマーを主体とする重合体溶液を塗布する隠
蔽層(4)の形成からなる。
質基体には多孔質基体表面の包理を見えなくし製品の色
の均一性をよくシ、希望の色を得やすくシ、さらにパー
ル感の向上をはかるなどの目的で顔料を含んだポリウレ
タンエラストマーを主体とする重合体溶液を塗布する隠
蔽層(4)の形成からなる。
該隠蔽層(4)の厚さは多孔質基体表面の色や包理の程
度、重合体溶液中の顔料の量などによってわかるが、固
形分として0.2μ〜10μが適当である。
度、重合体溶液中の顔料の量などによってわかるが、固
形分として0.2μ〜10μが適当である。
該隠蔽層(4)の厚さが0.2μ以下の場合には重合体
溶液中の顔料の量をいかに多くしても多孔質基体表面の
包理などを完全に隠蔽出来ないし、逆にそれが10μ以
上になると皮革状シート物の折シボ、屈曲疲労強度など
が悪くなる。
溶液中の顔料の量をいかに多くしても多孔質基体表面の
包理などを完全に隠蔽出来ないし、逆にそれが10μ以
上になると皮革状シート物の折シボ、屈曲疲労強度など
が悪くなる。
ここで用いる顔料としては無機顔料或は有機顔料のいず
れでも使用出来、その使用量は多孔質基体との接着性、
屈曲疲労強度などから重合体に対して5重量%〜600
重量%、特に30重量%〜350重量%が望ましい。
れでも使用出来、その使用量は多孔質基体との接着性、
屈曲疲労強度などから重合体に対して5重量%〜600
重量%、特に30重量%〜350重量%が望ましい。
次に本発明ではパール顔料或はそれと染料を含有したポ
リウレタンエラストマーを主体とする重合体溶液を塗布
し、パール着色層(B)を形成する。
リウレタンエラストマーを主体とする重合体溶液を塗布
し、パール着色層(B)を形成する。
該パール着色層(B)は厚さが固形分として0.2μ〜
10μ、好ましくは0.4μ〜5μである。
10μ、好ましくは0.4μ〜5μである。
該パール着色層(B)の厚さが0.2μ以下であるとパ
ール感が悪く、且、どんなに着色剤としての染料を選ん
でも希望の色は得られない。
ール感が悪く、且、どんなに着色剤としての染料を選ん
でも希望の色は得られない。
逆にそれが10μ以上になると屈曲疲労強度や表面の折
シボが悪くなったりする。
シボが悪くなったりする。
該パール着色層(B)の−成分であるパール顔料は該重
合体に対して5重量%〜500重量%、好ましくは50
重量%〜300重量%含有している必要がある。
合体に対して5重量%〜500重量%、好ましくは50
重量%〜300重量%含有している必要がある。
パール顔料の含有量が5重量%以下ではパール感が悪く
て商品価値がなく、逆に500重量%以上では重合体溶
液の安定性が損われたり、塗布斑が生じるのに加え、接
着性や屈曲疲労強度が低下したり、表面の折シボが悪く
なったりする。
て商品価値がなく、逆に500重量%以上では重合体溶
液の安定性が損われたり、塗布斑が生じるのに加え、接
着性や屈曲疲労強度が低下したり、表面の折シボが悪く
なったりする。
該パール着色層(B)の染料の添加量は希望する色によ
って異なるが重合体に対して0重量%〜300重量%、
好ましくは150重量%以下である。
って異なるが重合体に対して0重量%〜300重量%、
好ましくは150重量%以下である。
該パール着色層(B)の染料は300重量%以上になる
と皮革状シート物の屈曲疲労強度、染色堅牢度などの物
性が悪くなるばかりでなくパール感が極度に低下する。
と皮革状シート物の屈曲疲労強度、染色堅牢度などの物
性が悪くなるばかりでなくパール感が極度に低下する。
ここで使用する染料は特に限定されないが、発色性、耐
移行性、耐光性などの点から金属錯塩染料が最適である
。
移行性、耐光性などの点から金属錯塩染料が最適である
。
該パール着色層(B)には着色剤として染料を使用する
のでソフトセグメントにポリエチレングライコールを含
有するポリウレタンエラストマーノ使用が特に鮮明な色
を出す上で望ましい。
のでソフトセグメントにポリエチレングライコールを含
有するポリウレタンエラストマーノ使用が特に鮮明な色
を出す上で望ましい。
本発明において用いられるパール顔料とは゛キラキラ光
る粉末顔料“あるいは粉末顔料を適当なビヒクル中に分
散させたものであり、例えば雲母に酸化チタンをコーテ
ィングしたものや、塩基性炭酸鉛を適当な溶剤に分散し
たもの、アルミニウム、亜鉛、銅、銅合金等の金属粉末
或はこれらの顔料のまわりを着色合成樹脂でコーティン
グしたものがある。
る粉末顔料“あるいは粉末顔料を適当なビヒクル中に分
散させたものであり、例えば雲母に酸化チタンをコーテ
ィングしたものや、塩基性炭酸鉛を適当な溶剤に分散し
たもの、アルミニウム、亜鉛、銅、銅合金等の金属粉末
或はこれらの顔料のまわりを着色合成樹脂でコーティン
グしたものがある。
なかでも雲母に酸化チタンをコーティングした粒度1μ
〜70μのパール顔料は酸化チタンのコーティング厚み
を変えることにより種種の色が得られ好んで用いられる
。
〜70μのパール顔料は酸化チタンのコーティング厚み
を変えることにより種種の色が得られ好んで用いられる
。
特に粒度5μ〜30μで比重2〜4、好ましくは2.5
〜3.5の雲母に酸化チタンをコーティングしたパール
顔料はポリウレタンエラストマーを主体とする重合体溶
液中での分散安定性がよく、鮮明なパール感を与えるの
で有効である。
〜3.5の雲母に酸化チタンをコーティングしたパール
顔料はポリウレタンエラストマーを主体とする重合体溶
液中での分散安定性がよく、鮮明なパール感を与えるの
で有効である。
この様なパール顔料としてMerck社製のIr1od
in R’l”i 1σ0F11ri−odinRco
lorTi 100. Mear1社製のpIam−e
nco Sat ina 100、Flamenco
palegold 。
in R’l”i 1σ0F11ri−odinRco
lorTi 100. Mear1社製のpIam−e
nco Sat ina 100、Flamenco
palegold 。
Mearlin Br111iant goldなどが
ある。
ある。
該パール顔料の粒度が1μ以下では絹状光沢のみ強くな
り、適当なパール感が出す、逆に70μ以上になると金
属的な光沢のみが出て商品価値が失われてしまう。
り、適当なパール感が出す、逆に70μ以上になると金
属的な光沢のみが出て商品価値が失われてしまう。
更に本発明では該パール着色層(B)の上にポリウレタ
ンエラストマーを主体とする重合体と艶消剤からなる溶
剤を塗布し艶消層(C)を形成する。
ンエラストマーを主体とする重合体と艶消剤からなる溶
剤を塗布し艶消層(C)を形成する。
該艶消層(C)は厚さが固形分として0.1μ〜10μ
、好ましくは0.2μ〜5μで、且、重合体に対して1
重量%〜500重量%、好ましくは5重量%〜300重
量%の艶消剤を含有している必要がある。
、好ましくは0.2μ〜5μで、且、重合体に対して1
重量%〜500重量%、好ましくは5重量%〜300重
量%の艶消剤を含有している必要がある。
該艶消層(C)の厚さが0.1μ以下ではパール感のみ
が強調され、ダル調は失われてしまう。
が強調され、ダル調は失われてしまう。
逆に10μ以上ではパール着色層(B)のパール感がほ
とんど隠蔽されてダル調ばかり強調されてパール感が損
われたり、屈曲疲労強度、表面の折シボなどが悪くなる
。
とんど隠蔽されてダル調ばかり強調されてパール感が損
われたり、屈曲疲労強度、表面の折シボなどが悪くなる
。
又艶消剤の含有量がポリウレタンエラストマーを主体と
する重合体に対して1重量%以下ではタル調がほとんど
失われてしまう。
する重合体に対して1重量%以下ではタル調がほとんど
失われてしまう。
逆にそれが500重量%以上になるとパール感が極度に
損われるばかりでなく接着性、折シボなどが悪くなる。
損われるばかりでなく接着性、折シボなどが悪くなる。
本発明に使用される艶消剤としては酸化硅素、酸化チタ
ンなどの無機化合物やポリエチレンワックス、ポリカー
ボネートワックス、ポリプロピレンワックス、流動パラ
フィンなどの有機化合物がある。
ンなどの無機化合物やポリエチレンワックス、ポリカー
ボネートワックス、ポリプロピレンワックス、流動パラ
フィンなどの有機化合物がある。
本発明に新規なパール感の優れたダル調皮革状シート物
は前記基体層の上に隠蔽層(4)、パール着色層(B)
、及び艶消層(C)を順次積層することにより得られる
。
は前記基体層の上に隠蔽層(4)、パール着色層(B)
、及び艶消層(C)を順次積層することにより得られる
。
例えば隠蔽層(4)をパール着色層(B)と艶消層(C
)の間或は最終段階つまり艶消層(C)塗布の後に付与
した場合はパール感が大きく損われる。
)の間或は最終段階つまり艶消層(C)塗布の後に付与
した場合はパール感が大きく損われる。
また一方、パール着色層(B)と艶消層(C)の積層の
順序を逆にするとパール着色層(B)のパール感のみが
出て本発明の特徴である立体的なダル調のパール感は得
られない。
順序を逆にするとパール着色層(B)のパール感のみが
出て本発明の特徴である立体的なダル調のパール感は得
られない。
本発明に従えば艶消剤により表面の光沢が成る程度調節
されるので、パール着色層(B)とこの艶消剤を含有す
る艶消層(C)とのコントラストによりほどよいダレ調
の皮革状のシート材料が得られる。
されるので、パール着色層(B)とこの艶消剤を含有す
る艶消層(C)とのコントラストによりほどよいダレ調
の皮革状のシート材料が得られる。
隠蔽層(4)、パール着色層(B)、艶消層(C)は各
各前記の様な組成の重合体冶液をスプレー法或はグラビ
アロールで塗布して乾燥することによって形成するのが
工業的に有利であるが、グラビアロールにより塗布する
方法は色の均一性、作業性の面から特に好ましい。
各前記の様な組成の重合体冶液をスプレー法或はグラビ
アロールで塗布して乾燥することによって形成するのが
工業的に有利であるが、グラビアロールにより塗布する
方法は色の均一性、作業性の面から特に好ましい。
本発明の皮革状シート物は多孔質基体、隠蔽層(4)、
パール着色層(B)及び艶消層(C)を別々に作成した
のち接着したものの様に各層が不連続になっているもの
や、各層が連続しているものも含まれる。
パール着色層(B)及び艶消層(C)を別々に作成した
のち接着したものの様に各層が不連続になっているもの
や、各層が連続しているものも含まれる。
以下具体的に実施例を挙げて本発明を説明する。
なお、実施例における%はすべで重量に基づく。
実施例 1
ナイロン繊維よりなる不織布にポリエチレンアジペート
グリコール、エチレングリコール及びジフェニルメタン
−4,4′−ジイソシアネートからなるポリウレタンエ
ラストマー22%、ピンク色顔料(犬日精化工業KK製
:N−165レッド)6%及びジメチルホルムアミド7
2%の溶液を含浸し、この上に同じ溶液を固形分で16
0g/m2塗布してからジメチルホルムアミド50%−
水50%、温度50℃の凝固浴で30分間凝固処理をし
たのち、脱溶剤及び乾燥を行って多孔質基体を製造した
。
グリコール、エチレングリコール及びジフェニルメタン
−4,4′−ジイソシアネートからなるポリウレタンエ
ラストマー22%、ピンク色顔料(犬日精化工業KK製
:N−165レッド)6%及びジメチルホルムアミド7
2%の溶液を含浸し、この上に同じ溶液を固形分で16
0g/m2塗布してからジメチルホルムアミド50%−
水50%、温度50℃の凝固浴で30分間凝固処理をし
たのち、脱溶剤及び乾燥を行って多孔質基体を製造した
。
次いでこの表面に毛絞模様の形押をしたのち前記と同じ
種類のポリウレタンエラストマー6.5%、赤色顔料(
犬日精化工業KK製:カドミ系顔料)10%、ジメチル
ホルムアミド28%、アセトン30.5%及びシクロヘ
キサノン25%からなる溶液を固形分で2.2μ塗布し
てからポリエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル及びジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ−ト
よりなるポリウレタンエラストマー7.2%、銀色のパ
ール顔料(Merk社製: Ir1odinTi −1
00F)15%、Irgalan Red GBL (
Ci BaGigy社製)4%、Lanyl Yell
ow G (住友化学工業KK製)4%、ジメチルホル
ムアミド24%、アセトン28.8%及びシクロヘキサ
ノン17%からなる溶液を固形分で3.8μ塗布した。
種類のポリウレタンエラストマー6.5%、赤色顔料(
犬日精化工業KK製:カドミ系顔料)10%、ジメチル
ホルムアミド28%、アセトン30.5%及びシクロヘ
キサノン25%からなる溶液を固形分で2.2μ塗布し
てからポリエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル及びジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネ−ト
よりなるポリウレタンエラストマー7.2%、銀色のパ
ール顔料(Merk社製: Ir1odinTi −1
00F)15%、Irgalan Red GBL (
Ci BaGigy社製)4%、Lanyl Yell
ow G (住友化学工業KK製)4%、ジメチルホル
ムアミド24%、アセトン28.8%及びシクロヘキサ
ノン17%からなる溶液を固形分で3.8μ塗布した。
さらにこの上に多孔質基体に使用したと同じ種類のポリ
ウレタンエラストマー6.5%、微粉末の酸化ケイ素3
.64%、ジメチルホルムアミド24.6%、アセトン
31.7%及びシクロヘキサノン′3356%からなる
溶液を固形分で1.4μ塗布して、皮革状シート物〔1
〕を製造した。
ウレタンエラストマー6.5%、微粉末の酸化ケイ素3
.64%、ジメチルホルムアミド24.6%、アセトン
31.7%及びシクロヘキサノン′3356%からなる
溶液を固形分で1.4μ塗布して、皮革状シート物〔1
〕を製造した。
該皮革状シート物〔1〕は厚さ1.5imの基体、厚さ
2.2μの隠蔽層■、厚さ38μのパール着色層(B)
及び厚さ1.4μの艶消層(C)からなっており、隠蔽
層(〜には顔料が重合体に対して154%、パール着色
層にはパール顔料が重合体に対して208%と染料が重
合体に対して111%、艶消層には艶消剤が重合体に対
して56%含有されていた。
2.2μの隠蔽層■、厚さ38μのパール着色層(B)
及び厚さ1.4μの艶消層(C)からなっており、隠蔽
層(〜には顔料が重合体に対して154%、パール着色
層にはパール顔料が重合体に対して208%と染料が重
合体に対して111%、艶消層には艶消剤が重合体に対
して56%含有されていた。
このものは色の均一性がよく且希望の色とすぐれたダル
調のパール感を有しており、婦人用草履やバッグなどに
最適であった。
調のパール感を有しており、婦人用草履やバッグなどに
最適であった。
一方前記と同じ多孔質基体に隠蔽層を付与することなく
、パール着色層及び艶消層を付与して皮革状シート物〔
■〕を製造した。
、パール着色層及び艶消層を付与して皮革状シート物〔
■〕を製造した。
この場合、艶消層は前記と全く同じものであったが、パ
ール着色層には目標の色に合わすべく染料の種類及び濃
度を変更した重合体溶液を使用した。
ール着色層には目標の色に合わすべく染料の種類及び濃
度を変更した重合体溶液を使用した。
しかし、該皮革状シート物(II)は完全な目標色を有
さすユーザーの希望にそえなかったばかりか、多孔質基
体表面に存在した激しい凝固斑(包理)が目立って色の
均一性も極めて悪かった。
さすユーザーの希望にそえなかったばかりか、多孔質基
体表面に存在した激しい凝固斑(包理)が目立って色の
均一性も極めて悪かった。
実施例 2
粗地生模様の形押をしたポリエチレンシート上にポリカ
プロラクトングリコール、■、4−ブタンジオール、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートよりなる
ポリウレタンエラストマー12%、ポリ塩化ビニル2%
、カーボンブラック0.5%及びジメチルアセトアミド
85.5%からなる溶液を固形分で809 / rrl
塗布し、ジメチルアセトアミド50%−水50%、温度
40℃の凝固浴で30分間処理を行なったのち支持体か
らはがしてから脱溶剤乾燥を行い多孔質フィルムを得た
。
プロラクトングリコール、■、4−ブタンジオール、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートよりなる
ポリウレタンエラストマー12%、ポリ塩化ビニル2%
、カーボンブラック0.5%及びジメチルアセトアミド
85.5%からなる溶液を固形分で809 / rrl
塗布し、ジメチルアセトアミド50%−水50%、温度
40℃の凝固浴で30分間処理を行なったのち支持体か
らはがしてから脱溶剤乾燥を行い多孔質フィルムを得た
。
次に該多孔質フィルムを凝固面を内側にして、ポリエス
テルの織布に接着して多孔質基体を製造した。
テルの織布に接着して多孔質基体を製造した。
さらに多孔質フィルムに使用したと同じ種類のポリウレ
タンエラストマー7.2%、ポリ塩化ビニル0.8%、
オレンジ色の顔料(犬日精化工業KK製:鉛系顔料とア
ゾ系顔料の混合物)10%、ジメチルアセトアミド31
%及びメチルエチルケトン51%からなる溶液を固形分
で3.2μ塗布したのち多孔質フィルムに使用したと同
じ種類のポリウレタンエラストマー6.4%、ポリ塩化
ビニル0.8%、赤黄色のパール顔料(Merk社製:
Ir1−odin RYTi−100) 6.8%、
Irgalan RedGBL (C1Ba Gi g
y社製)0.3%、LanylYellowG(住友化
学工業KK製)0.7%、ジメチルアセトアミド28%
及びメチルエチルケトン57%からなる溶液を固形分で
2.1μ塗布した。
タンエラストマー7.2%、ポリ塩化ビニル0.8%、
オレンジ色の顔料(犬日精化工業KK製:鉛系顔料とア
ゾ系顔料の混合物)10%、ジメチルアセトアミド31
%及びメチルエチルケトン51%からなる溶液を固形分
で3.2μ塗布したのち多孔質フィルムに使用したと同
じ種類のポリウレタンエラストマー6.4%、ポリ塩化
ビニル0.8%、赤黄色のパール顔料(Merk社製:
Ir1−odin RYTi−100) 6.8%、
Irgalan RedGBL (C1Ba Gi g
y社製)0.3%、LanylYellowG(住友化
学工業KK製)0.7%、ジメチルアセトアミド28%
及びメチルエチルケトン57%からなる溶液を固形分で
2.1μ塗布した。
最後に多孔質フィルムに使用したと同じ種類のポリウレ
タンエラストマー6.8%、ポリ塩化ビニル1.2%、
ポリエチレンワックス(岐阜上ランクKK製: Hi
gh Flat TA−10P−5) 2%、ジメチル
アセトアミド32%及びメチルエチルケトン58%から
なる溶液を固形分で1.4μ塗布して皮革状シート物C
I)を製造した。
タンエラストマー6.8%、ポリ塩化ビニル1.2%、
ポリエチレンワックス(岐阜上ランクKK製: Hi
gh Flat TA−10P−5) 2%、ジメチル
アセトアミド32%及びメチルエチルケトン58%から
なる溶液を固形分で1.4μ塗布して皮革状シート物C
I)を製造した。
該皮革状シート物〔置〕は厚さ0.9 mmの基体、厚
さ3.2μの隠蔽層(4)、厚さ2.1μのパール着色
層(B)及び厚さ1.4μの艶消層(C)からなってお
り、隠蔽層(4)には顔料が重合体に対して125%、
パール着色層(B)にはパール顔料が重合体に対して9
5%と染料が重合体に対して14%、艶消層(0には艶
消剤が重合体に対して25%含有されていた。
さ3.2μの隠蔽層(4)、厚さ2.1μのパール着色
層(B)及び厚さ1.4μの艶消層(C)からなってお
り、隠蔽層(4)には顔料が重合体に対して125%、
パール着色層(B)にはパール顔料が重合体に対して9
5%と染料が重合体に対して14%、艶消層(0には艶
消剤が重合体に対して25%含有されていた。
一方前記と同じ多孔質基体に前記と同じ三種類の重合体
溶液を前記とは順序のみかえて塗布する。
溶液を前記とは順序のみかえて塗布する。
つまりパール着色層(B)、隠蔽層(4)、艶消層(C
)の順に付与して皮革状シート物(IV)を製造した。
)の順に付与して皮革状シート物(IV)を製造した。
このものは目的とする色を有していないばかりかパール
感も極めて悪く商品価値が全くなかった。
感も極めて悪く商品価値が全くなかった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊維質集合体とポリウレタンエラストマーを主体と
する重合体からなる多孔質体にポリウレタンエラストマ
ーを主体とする重合体と重合体に対して5重量%〜60
0重量%の顔料よりなる厚さ0.2μ〜10μの隠蔽層
(4)、ポリウレタンエラストマーを主体とする重合体
と重合体に対して5重量%〜500重量%のパール顔料
と重合体に対して0重量%〜300重量%の染料からな
る厚さQ、2μ〜10μのパール着色層(B)、ポリウ
レタンエラストマーを主体とする重合体と重合体に対し
て1重量%〜500重量%の艶消剤からなる厚さO11
μ〜10μの艶消層(C)が順次積層されていることを
特徴とするパール感の優れたダル調皮革状シート物。 2 繊維質重合体にポリウレタンエラストマーを主体と
する重合体溶液を含浸及び/又は塗布して湿式或は乾式
凝固して得た多孔質基体の表面に重合体に対して5重量
%〜600重量%の顔料を含有したポリウレタンエラス
トマーを主体とする重合体の溶液を固形分で0.2μ〜
10μ塗布し、ついで重合体に対して5重量%〜500
重量%のパール顔料と0重量%〜300重量%の染料を
含有したポリウレタンエラストマーを主体とする重合体
の溶液を固形分で厚さ0.2μ〜10μ塗布したのち、
重合体に対して1重量%〜500重量%の艶消剤を含有
したポリウレタンエラストマーを主体とする重合体の溶
液を固形分で厚さ0.1μ〜10μ塗布することを特徴
とするパール感の優れたダル調皮革状シート物の製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14091275A JPS5845504B2 (ja) | 1975-11-25 | 1975-11-25 | パ−ルカンノスグレタダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14091275A JPS5845504B2 (ja) | 1975-11-25 | 1975-11-25 | パ−ルカンノスグレタダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5264405A JPS5264405A (en) | 1977-05-27 |
JPS5845504B2 true JPS5845504B2 (ja) | 1983-10-11 |
Family
ID=15279698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14091275A Expired JPS5845504B2 (ja) | 1975-11-25 | 1975-11-25 | パ−ルカンノスグレタダルチヨウヒカクジヨウシ−トブツ オヨビ ソノセイゾウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5845504B2 (ja) |
-
1975
- 1975-11-25 JP JP14091275A patent/JPS5845504B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5264405A (en) | 1977-05-27 |
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