JP3013670U - 自動車用ルーフトランク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂成形体とした収容体１に合成樹脂成
形体とした蓋体２を開閉自在に取り付けてルーフトラン
ク本体３を構成し、このルーフトランク本体３の一端に
ハンドル４を回動自在として取り付けると共に、他端に
キャスター５を取り付け、さらに前記収容体１の下面に
自動車のルーフに取り付けるルーフラック７との嵌合溝
８を形成したものとしている。 【効果】 キャスター５側を地面に接地させ、ルーフト
ランク本体３を斜めにして、ハンドル４を手で引くこと
ができるので、ルーフから降ろした場合に、持ち運びが
非常に便利なものとなった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車のルーフに取り付けたルーフラックに搭載して荷物の収容 に使用する自動車用ルーフトランクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車後部のトランクルームは、車体のデザイン等によりそのスペース が狭くなってきており、荷物の収容スペースを充分に確保することができない。 そのため、この荷物の収容スペースを確保するものとして、自動車のルーフに取 り付けたルーフラックに搭載して荷物の収容に使用することができるルーフトラ ンクが頻繁に利用されている。

【０００３】 このルーフトランクは、合成樹脂成形体とした収容体に合成樹脂成形体とした 蓋体をヒンジにより開閉自在に取り付けたものとしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の自動車用ルーフトランクは、ルーフから降ろした場 合に、持ち運びが非常に不便であるという課題を有していた。

【０００５】 さらに、上記従来の自動車用ルーフトランクは、ルーフに積む場合や、ルーフ から降ろす場合に、手を掛ける個所がなく積み降ろし作業が非常に困難であると いう課題を有していた。

【０００６】 そこで、この考案は、上記従来の自動車用ルーフトランクが有する課題を解決 するものであり、ルーフから降ろした場合に、持ち運びが非常に便利であり、し かもルーフへの積み降ろしを簡単にした自動車用ルーフトランクを提供すること を目的としてなされたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案の自動車用ルーフトランクは、合成樹脂成形体とした収容 体１に合成樹脂成形体とした蓋体２を開閉自在に取り付けてルーフトランク本体 ３を構成し、このルーフトランク本体３の一端にハンドル４を回動自在として取 り付けると共に、他端にキャスター５を取り付け、さらに前記収容体１の下面に 自動車のルーフに取り付けるルーフラック７との嵌合溝８を形成したものとして いる。

【０００８】 そして、前記収容体１にハンドル嵌合用の窪み６を形成し、この窪み６にハン ドル４を収納可能なものにすることができる。

【０００９】 さらに、前記収容体１の長手方向側部下端に収容体１の外面との間に空間部１ ０を有して長尺金属部材９を固定したものとすることができる。

【００１０】

【作用】

この考案の自動車用ルーフトランクは、上記構成としたため、キャスター５側 を地面に接地させ、ルーフトランク本体３を斜めにして、ハンドル４を手で引く ことができる。

【００１１】 また、この考案の自動車用ルーフトランクは、空間部１０に手を差し込んで長 尺金属部材９を握持することができる。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案の自動車用ルーフトランクの構成を、実施例として示した図面 に基づいて説明する。

【００１３】 図１〜図４に示すように、この考案の自動車用ルーフトランクは、合成樹脂成 形体とした収容体１に合成樹脂成形体とした蓋体２を開閉自在に取り付けてルー フトランク本体３を構成している。この実施例では、収容体１の一側部上端に蓋 体２の一側部下端をヒンジ（図示せず）により開閉自在として取り付けたものと している。

【００１４】 前記収容体１の一端には、ハンドル４を回動自在として取り付けると共に、他 端には、キャスター５を取り付けたものとしている。

【００１５】 前記ハンドル４は、図５に示すように、収容体１に形成したハンドル嵌合用の 窪み６に収納可能なものとし、収容体１の外周面に沿ったものとし、この外周面 から出っ張らないものとしている。

【００１６】 さらに、前記収容体１の下面には、図７に示すような自動車のルーフに取り付 けるルーフラック７との嵌合溝８を前後に二本形成している。

【００１７】 また、この考案の自動車用ルーフトランクは、前記収容体１の下部に、長手方 向に少なくとも二本の長尺金属部材９を適宜間隔を有して固定したものとしてい る。この長尺金属部材９は、鋼管としたり、軽金属棒等とすることができ、実施 例では、収容体１の下面に露出させると共に両端を固定し、しかも収容体１の外 周に沿ったものとしている。そして、この長尺金属部材９は、収容体１の外面と の間に空間部１０を有したものとしている。

【００１８】 以上のように構成されたこの考案の自動車用ルーフトランクをルーフに載せる 場合には、前記空間部１０に手を差し込んで長尺金属部材９を握持し、ルーフト ランク本体３をルーフに取り付けたルーフラック７に積み上げ、収容体１の下面 に形成した嵌合溝８にルーフラック７を嵌め込み、市販の固定具（図示せず）に より固定する。なお、収容体１の一端に取り付けたハンドル４は、この場合には 窪み６に収納した状態としている。

【００１９】 また、この考案の自動車用ルーフトランクをルーフから降ろす場合には、前記 固定具を外し、前記長尺金属部材９を握持し、ルーフラック７からルーフトラン ク本体３を引きずり降ろす。この場合、収容体１の下面に形成した嵌合溝８がル ーフラック７の案内溝となり、ルーフトランク本体３をスムーズに引きずり降ろ すことができる。

【００２０】 そして、ルーフから降ろしたこの考案の自動車用ルーフトランクは、収容体１ の一端に取り付けたキャスター５側を地面に接地させ、ルーフトランク本体３を 斜めにして、収容体１の他端に取り付けたハンドル４を窪み６から出して、この ハンドル４を手で引けば、キャスター付トランクケースとして使用することがで きる。

【００２１】

【考案の効果】

この考案の自動車用ルーフトランクは、上記構成としたため、キャスター５側 を地面に接地させ、ルーフトランク本体３を斜めにして、ハンドル４を手で引く ことができるので、ルーフから降ろした場合に、持ち運びが非常に便利なものと なった。

【００２２】 また、この考案の自動車用ルーフトランクは、空間部１０に手を差し込んで長 尺金属部材９を握持することができるので、ルーフへの積み降ろしが簡単なもの になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の自動車用ルーフトランクの一実施例
を示す斜視図である。

【図２】この考案の自動車用ルーフトランクの蓋体を開
放した状態を示す正面図である。

【図３】この考案の自動車用ルーフトランクの側面図で
ある。

【図４】この考案の自動車用ルーフトランクを収容体の
下面側から見た状態を示す斜視図である。

【図５】この考案の自動車用ルーフトランクのハンドル
部をハンドル嵌合用の窪みに収納した状態を示す斜視図
である。

【図６】この考案の自動車用ルーフトランクのハンドル
部をハンドル嵌合用の窪みから出した状態を示す斜視図
である。

【図７】この考案の自動車用ルーフトランクをルーフに
取り付けるためのルーフキャリヤを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 収容体 ２ 蓋体 ３ ルーフトランク本体 ４ ハンドル ５ キャスター ６ 窪み ７ ルーフラック ８ 嵌合溝 ９ 長尺金属部材 １０ 空間部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂成形体とした収容体（１）に合
   成樹脂成形体とした蓋体（２）を開閉自在に取り付けて
   ルーフトランク本体（３）を構成し、このルーフトラン
   ク本体（３）の一端にハンドル（４）を回動自在として
   取り付けると共に、他端にキャスター（５）を取り付
   け、さらに前記収容体（１）の下面に自動車のルーフに
   取り付けるルーフラック（７）との嵌合溝（８）を形成
   したことを特徴とする自動車用ルーフトランク。
2. 【請求項２】 収容体（１）にハンドル嵌合用の窪み
   （６）を形成し、この窪み（６）にハンドル（４）を収
   納可能なものにしたことを特徴とする請求項１記載の自
   動車用ルーフトランク。
3. 【請求項３】 収容体（１）の長手方向側部下端に収容
   体（１）の外面との間に空間部（１０）を有して長尺金
   属部材（９）を固定したものとしたことを特徴とする請
   求項１または２記載の自動車用ルーフトランク。