JP3013603B2 - 車両用自動変速装置の変速制御方法 - Google Patents
車両用自動変速装置の変速制御方法Info
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Description
変速制御方法に関し、特に、パワーオン・ダウンシフト
時に好適な変速制御方法に関する。
転力が入力される入力軸と、駆動輪側に駆動力を出力す
る出力軸と、これら入力軸と出力軸との間に配設された
回転ドラムやギア等の回転要素と、回転要素と協働し
て、その回転要素の回転を制御するクラッチやブレーキ
等の摩擦係合要素とを備えて構成されている。ここで、
摩擦係合要素は、液圧(油圧)作動型のものであり、こ
の摩擦係合要素は、車両の運転状態に応じた変速指令に
基づき、デューティ制御により圧力が制御された油圧の
供給を受けて作動され、これにより、自動変速機におい
ては、入力軸と出力軸との間の回転要素が適切に選択さ
れて、所望の変速が自動的に実施されるようになってい
る。
低速段に切り換える場合、高速段側(解放側)の摩擦係
合要素を切り離した後、入力軸回転速度を低速段同期回
転速度まで引き上げ、同期を確認した後、低速段側(結
合側)の摩擦係合要素を係合させる。図1を参照してよ
り具体的に説明すると、エンジンがトルク発生状態(パ
ワーオン状態)にあるとき、解放側の摩擦係合要素を一
旦切り離した後、変速操作中の適切な時点から解放側摩
擦係合要素に供給される作動油圧のフィードバック制御
を開始し、入力軸の入力回転変化率を目標回転変化率に
追従させながら、入力軸の回転速度を低速段同期回転速
度に向けて上昇させる一方、結合側摩擦係合要素に作動
油圧の供給を開始する。このとき、フィードバック制御
中の目標回転変化率は、入力軸回転速度と同期回転速度
との偏差に応じて適宜値に切り換えられていく。そし
て、入力軸回転速度が同期回転速度に対して所定速度範
囲内に入ると、その時点で同期完了と見做し、解放側摩
擦係合要素の作動油圧を解放して係合を完全に解除する
一方、結合側摩擦係合要素を完全に係合させるべく、こ
れに最大油圧を供給するようにしている。
は、摩擦係合要素に作動油を供給する油路途中に配設し
た電磁弁のデューティ率を変化させることにより制御さ
れ、上述のフィードバック制御では、入力軸回転速度変
化率と目標回転変化率との偏差に応じて、上述した電磁
弁のデューティ率を制御周期毎に演算している。
外乱が生じた場合、一般に、フィードバック制御時のゲ
インを大きめに設定しておくと、電磁弁への出力デュー
ティが追従することができるが、アクチュエータである
電磁弁の作動およびその制御油圧にタイムラグが生じ、
ハンチングを発生させ易いために、制御ゲインはあまり
大きい値に設定することができない。このため、フィー
ドバック制御開始時の初期油圧を可能な限り最適値に近
い値に設定することが要請されている。
れたもので、その目的とするところは、ダウンシフト時
におけるフィードバック制御時の初期油圧を学習により
正確に設定することが出来るように図った車両用自動変
速装置の変速制御方法を提供することにある。
ために、本発明においては、高速段を確立させる摩擦係
合要素に供給される作動油圧を、入力軸回転速度変化率
を目標値に合致させるようにフィードバック制御して入
力軸回転速度を低速段同期回転速度に向けて増加させ、
入力軸回転速度が実質的に低速段同期回転速度に到達し
た後に高速段側摩擦係合要素の係合を完全に解除する一
方、低速段を確立させる摩擦係合要素に作動油圧を供給
して完全係合させる車両用自動変速装置の変速制御方法
において、前記フィードバック制御中の入力軸回転速度
変化率を検出し、前記フィードバック制御開始時の初期
油圧を、検出した入力軸回転速度変化率と所定値とに基
づいて補正し、該補正値を次回の変速における前記フィ
ードバック制御開始時の初期油圧とすることを特徴とす
る車両用自動変速装置の変速制御方法が提供される。
速度を低速段同期回転速度に向けて円滑に、且つ、同期
時に変速ショックが発生しないように導かせる値に設定
されたものである。従って、検出した入力軸回転速度変
化率と目標値との一致度からフィードバック制御開始時
の初期油圧が最適であったか否かを判断することがで
き、初期油圧を、検出した入力軸回転速度変化率と、目
標値に応じた所定値とに基づいて学習補正し、該補正値
を次回のフィードバック制御開始時の初期油圧に適用す
ることで、初期油圧を常に最適値に保持することが可能
である。
いて説明する。図2は、車両用自動変速機の一例を示し
ている。図中、符号2は、車両の動力源となるエンジン
2を示し、このエンジン2のクランク軸4は、トルクコ
ンバータ6のポンプ8に直結されている。トルクコンバ
ータ6は、ポンプ8、タービン10、ステータ12、ワ
ンウェイクラッチ14を介してケース16に結合されて
いる。ステータ12は、ワンウェイクラッチ14により
クランク軸4と同方向の回転は許容されるが、その逆方
向の回転は阻止されるようになっている。
20に伝達され、そして、入力軸20からこの入力軸2
0の後部に配設された歯車変速装置22に伝達される。
ここで、歯車変速装置22は、前進4段後進1段の変速
段を達成する構造を有している。歯車変速装置22は、
三組のクラッチ24,26, 28、二組のブレーキ30、
32、一組のワンウェイクラッチ34、及び、一組のラ
ビニヨ型の遊星歯車機構36から構成されている。
ングピニオンギヤ40、ショートピニオンギヤ42、こ
れら両ピニオンギヤ40、42を回転自在に支持し且つ
自身も回転可能なキャリア48から構成されている。リ
ングギヤ38は、出力軸50に連結されており、そし
て、フロントサンギヤ44は、キックダウンドラム5
2、フロントクラッチ24を介して入力軸20に連結さ
れている。これに対して、リヤサンギヤ46は、リヤク
ラッチ26を介して入力軸20に連結されている。そし
て、キャリア48は、機能上並列となるように配設され
たローリバースブレーキ32とワンウエイクラッチ34
とを介してケース16に連結されているとともに変速装
置22の後端に配設された4速クラッチ28を介して入
力軸20に連結されている。
キックダウンブレーキ30によってケース16に固定的
に連結可能となっている。遊星歯車機構36を介して伝
達されたトルクは、出力軸50に一体的に回転するよう
に固着された出力ギヤ60に伝達され、そして、この出
力ギア60からアイドルギヤ62を経て被駆動ギヤ64
に伝達され、更に、被駆動ギヤ64に固着されたトラン
スファシャフト66、ヘリカルギヤ68を介して、駆動
輪の駆動軸70が連結されている差動歯車装置72に伝
達される。
ーキの夫々は、係合用ピストン装置あるいはサーボ装置
等を備えた摩擦係合装置に含まれており、この摩擦係合
装置は、トルクコンバータ6のポンプ8に連結されるこ
とにより、エンジン2により駆動されるオイルポンプ
(図示省略)で発生する油圧によって作動される。この
油圧は、後述する油圧制御装置により、種々の運転状態
に応じて各クラッチ、ブレーキに選択的に供給され、こ
れらのクラッチ、ブレーキの作動の組み合わせにより、
表1に示すように、前進4段後進1段の変速段が達成さ
れるようになっている。尚、表1において、○印は、各
クラッチ又はブレーキの係合状態を示し、●印は、ワン
ウェイクラッチ34の作用でキャリア48の回転が停止
されていることを示している。
す変速段を達成するための電子油圧制御装置について図
3および図4に基づき説明する。尚、図3は、フロント
クラッチ24及びキックダウンブレーキ30の夫々を操
作する油圧制御要素部分のみを示し、図4はフロントク
ラッチ24の詳細を示している。この電子油圧制御装置
の全体構成及び作用は、特開昭58−46258 号等により既
に公知となっているので、他のブレーキ及びクラッチの
油圧制御要素の説明は省略する。
る往復動型液圧アクチュエータとしてのキックダウンサ
ーボ31は、段付きシリンダ孔80を規定するハウジン
グと、段付きシリンダ孔80内に摺動自在に嵌合された
段付きのピストン59と、このピストン59からそのハ
ウジングの外側に延びるピストンロッド、つまり、アク
チュエータロッド79とを備えて構成されており、この
アクチュエータロッド79の先端は、キックダウンブレ
ーキ30、即ち、キックダウンドラム52の周面に巻付
けられたブレーキシューに対し当接係合可能となってい
る。そして、ピストン59は、段付きシリンダ孔80内
に第1及び第2圧力室82,83を区画して形成してお
り、図3から明らかなように第1圧力室82は、ピスト
ン59の段差面と段付きシリンダ孔80の段差面との間
で規定されている。
力室81には、油路35を介して、1−2シフト弁33
が接続されており、この1−2シフト弁33は、更に、
油路41を介して変速制御弁37が接続されている。ま
た、油路35の途中からは、油路83が分岐されてお
り、この油路83は、2−3速および4−3速シフト弁
(以下これを単に4−3シフト弁という)84に接続さ
れている。この4−3シフト弁84は、更に、二股に分
岐した油路85,86に接続されており、これら2本の
油路のうち、一方の油路85は、キックダウンサーボ3
1の第2圧力室82に接続されており、また、他方の油
路86は、前述したフロットクラッチ24に接続されて
いる。尚、図3において、フロントクラッチ24は、概
略的にしか図示されていないが、その詳細は後述する。
フト弁84は、その作動制御ポート87,88に供給さ
れる圧力によって開閉されるスプール型の開閉弁であ
り、また、作動制御ポート87,88への圧力は、具体
的には図示しない切換弁から導かれるようになってい
る。例えば、1速の変速段において、1−2シフト弁3
3のスプール55は、図3での図示の場合とは異なり、
その作動制御ポート87を通じて切換圧を受けることは
なく、左端へ変位した状態にある。従って、この場合、
油路35は、1−2シフト弁33の排油ポートEXに連
通しており、これにより、キックダウンサーボ31の第
1圧力室81は低圧側に接続されることになる。この結
果、キックダウンサーボ31のピストン59は、第2圧
力室80内の圧縮コイルばね57のばね力により、図3
中、右へ戻されており、キックダウンドラム52に対す
るキックダウンブレーキ30の係合は解除されている。
また、このとき、4−3シフト弁84に関しても、その
作動制御ポート88を通じて切換圧が供給されておら
ず、従って、そのスプール89は、図3中、図示の如く
左端に変位した状態にある。従って、この場合、フロン
トクラッチ24に通じる油路86は、4−3シフト弁8
4の排油ポート90を通じて低圧側に接続された状態に
あり、これにより、フロントクラッチ24の係合は解除
されている。尚、この場合、油路85,86は、常時連
通されていることから、キックダウンサーボ31に於け
る第2圧力室80もまた、低圧側に接続された状態とな
る。
フト弁33は、図示の切換位置に切り換えられており、
また、4−3シフト弁84もまた、図示の位置に切り換
えられている。従って、この場合、油路41,35を通
じて、キックダウンサーボ31の第1圧力室81に圧液
が供給されることにより、そのピストン59、即ち、ア
クチュエータロッド79は、左方向に移動してキックダ
ウンブレーキ30は係合し、これに対し、フロントクラ
ッチ24内の圧液は、油路86及び排油ポート90を通
じて排出可能され、これにより、フロントクラッチ24
の係合は解除されることになる。
フト弁33は、図示の切換位置のままであるが、これに
対し、4−3シフト弁84は、そのスプールが右方向に
移動された切換位置となり、これにより、油路83と油
路85,86とは、4−3シフト弁84を介して連通さ
れ、また、その排油ポート90は閉じられることにな
る。この場合、1−2シフト弁33を通じて、油路83
に供給された圧液は、4−3シフト弁84を介して、ま
た、油路86を通じてフロントクラッチ24に供給され
ることになり、これにより、フロントクラッチ24は係
合状態に至る。これに対し、キックダウンサーボ31に
おいては、油路86,85が常時連通状態にあるから、
フロントクラッチ24に供給される圧液は、その第2圧
力室82にもまた供給され、また、同時に、第1圧力室
81にも同圧の圧液が油路35を通じて供給されることに
なる。この場合、キックダウンサーボ31のピストン5
9は、前述したように段付きのピストンであるから、そ
の両端の受圧面積の差からピストン59は、アクチュエ
ータロッド79を伴って右方向に変位し、これにより、
キックダウンブレーキ30の係合が解除されることにな
る。なお、この3速段状態においては、次ぎの4速段へ
の変速準備として4速クラッチ28へも油圧が供給され
係合状態となっている。このクラッチ28は、3速段状
態において、その係合状態の如何にかかわらずトルク伝
達には係わらない。
場合と同様に、1−2シフト弁33は、図示の切換位置
に切り換えられており、また、4−3シフト弁84もま
た、図示の位置に切り換えられている。従って、この場
合、キックダウンブレーキ30は係合し、フロントクラ
ッチ24の係合は解除されることになる。フロントクラ
ッチ24は、図4に示すように、油圧式多板クラッチが
使用され、多数の摩擦係合板24aを有し、油路86か
らポート24bを介してこのクラッチ24内に作動油が
供給されると、ピストン24cが往動して各摩擦係合板
24aを摩擦係合させる。一方、油路86からの油圧供
給が遮断されると、リターンスプリング24dにより押
圧されて、ポート24bを介して油路86に、またチェ
ックバルブ24eを介してドレイン側に作動油を排出さ
せながら、ピストン24cが復動すると、各摩擦係合板
24a同士の摩擦係合は解除される。クラッチ26,2
8等もクラッチ24と同様に構成されている。
て、その左端に位置して油路61が接続されていると共
に、油路63が接続されている。油路61は、前述した
オイルポンプからの吐出圧を調圧することにより得られ
る制御圧が供給されると共に、その途中には、この油路
61を開閉し、変速制御弁37を通じて供給される油圧
を制御する電磁弁67が介挿されている。この電磁弁6
7は、電子制御装置(ECU)65に電気的に接続され
ており、この電子制御装置65は、デューティ制御でも
って、電磁弁67の切換作動を制御する。また、油路6
3には、前述のオイルポンプから所定圧に調圧された作
動油圧が供給されている。油路61内の作動油は、デュ
ーティ率に応じて開閉される電磁弁67を介して低圧側
に排出され、従って、デューティ率に応じた油圧が変速
制御弁37のスプール69の左端面に作用することにな
る。これにより、変速制御弁37は、油路63からの油
圧を調圧して油圧PKDを油路41に発生させることにな
る。
の開閉を制御するのみならず、車両の運転状態に基づい
て変速指令を出力する変速指令出力装置を内蔵してお
り、それ故、電子制御装置65には、車両の運転状態を
検知するため各種のセンサ又は検出装置からの信号が入
力されるようになっている。例えば、これらセンサ又は
検出装置には、エンジン2の回転数を検出するエンジン
回転数センサ、エンジン2のスロットル弁開度θを検出
するスロットル弁開度センサ103、入力軸20の回転
速度Nt を検出する入力軸速度センサ101、車速に対
応する出力軸50の回転速度NO の検出を行うために設
けられた被駆動ギヤ64の出力軸速度サンセ144、潤
滑油温を検出する油温検出装置、セレクトレバーの選定
位置検出スイッチ及び補助スイッチの選定位置検出装置
等がある。
力されるセンサ及び検出装置のうち、入力軸速度センサ
101、スロットル弁開度センサ103、出力軸速度セ
ンサ144のみしか図示されていない。変速段を4速か
ら3速にシフトダウンする変速指令が出力された場合に
は、表1から明らかなように、キックダウンブレーキ3
0の係合を解除する一方、フロントクラッチ24とリア
クラッチ26を係合させなければならない。4−3変速
指令が出力されると、上述した通り、1−2シフト弁3
3は、図3に示す切換位置に切り換えられたままに保持
され、4−3シフト弁84は、そのスプールが右方向に
移動された切換位置に切り換えられる。シフト弁84の
切り換えにより、キックダウンブレーキ30の係合が解
除され、入力軸20は駆動力伝達系でみて駆動輪側の出
力軸50と切り離される。このとき、リアクラッチ26
には、図示しないリアクラッチ制御弁の作動により、フ
ロントクラッチ24がスリップしない程度の圧となった
とき、油圧が供給されることになるが、変速指令が出さ
れた直後は、フロントクラッチ24が未だ係合状態にな
いので、入力軸20は、やはり駆動力伝達系でみて車輪
側の出力軸50から切り離されたままである。この結
果、エンジン2がパワーオン状態にあると、入力軸20
は、その回転速度を上昇させる。この状態で、電子制御
装置65は、詳細は後述するように、入力軸20が所定
回転速度に到達するのを待つ。所定回転速度に到達する
と、解放側のキックダウンブレーキ30に供給される作
動油圧のフィードバック制御を開始して入力軸20の回
転速度の吹き上がりを抑えると共に、結合側のクラッチ
24に供給する作動油の供給速度もフィードバック制御
させながら、クラッチ24のがた詰め操作が行なわれ
る。そして、結合側のフロントクラッチ24に供給した
作動油量の累積値を演算してその累積値が所定判別値に
到達したか否かを判別し、累積値が所定判別値に到達し
たこと、すなわち、フロントクラッチ24のストローク
が完了したことを確認した後、キックダウンブレーキ3
0の係合を完全に解除する一方、フロントクラッチ24
を完全係合させ、4−3速変速制御を終了させる。
される4速から3速へのパワーオンシフトダウン操作に
関し、図5以降の図面を参照して詳細に説明する。4−3シフトダウンシフトルーチン 電子制御装置65は、先ず、図5のステップS10にお
いて、4−3パワーオンシフトダウンの変速指令が出力
されたか否かを判別し、この変速指令があるまでこのス
テップを繰り返し実行して待機する。変速指令が出力さ
れると、ステップS12に進み、解放側摩擦係合要素、
すなわちキックダウンブレーキ30の係合を解除する。
これらのブレーキ30の係合が解除されると、入力軸2
0は駆動力伝達系でみて駆動輪側の出力軸50と切り離
されることになり、入力軸20の回転速度は、3速同期
回転速度(実施例では、3速段のギア比が1.0に設定
されており、この場合の同期回転速度は出力軸回転速度
に等しい)に向かって上昇を開始する。
を監視しており、速度Nt が所定回転速度(K4 ×No
)以上に増加するのを待つ(ステップS14)。所定
回転速度は、出力軸回転速度No に所定値K4 を乗算し
た積値に設定される。入力軸回転速度Nt が所定回転速
度(K4 ×No )を超えることによってステップS14
の判別結果が肯定(Yes)になると、電子制御装置6
5は、解放側のキックダウンブレーキ30および結合側
のフロントクラッチ24に供給する油圧のフィードバッ
ク制御を開始する(ステップS16)。
ードバック制御は、入力軸回転速度Nt の上昇速度を制
御するもので、入力軸回転速度Nt の変化率Nt'が目標
変化率Ni'に合致するようにクラッチ24に供給する油
圧のフィードバック制御を行う。このフィードバック制
御における、電磁弁37の初期デューティ率Du(図7
図参照)を後述する最適値に設定して、入力軸回転速度
変化率Nt'を目標変化率Ni'に逸早く追従させるように
している。そして、その後の電磁弁37のデューティ率
は、入力軸回転速度変化率Nt'と目標変化率Ni'との偏
差に応じて設定される。このデューティ率の演算方法に
ついては、特に限定されるものではなく、従来公知のP
ID制御を適用することができる。
転速度Nt と3速同期回転速度との偏差ΔNに応じて最
適値に設定し直される。図7および図8には、クラッチ
24に供給する油圧をフィードバック制御により、入力
軸回転速度Nt が変化する様子が示されており、目標変
化率Ni'を前述した偏差ΔNに応じて、図1に示す最適
値Ni'1,Ni'2,Ni'3 に順次持ち替えることにより、入
力軸回転速度Nt を同期回転速度近傍に円滑に収束させ
ることができる。なお、入力軸回転速度Nt と3速同期
回転速度との偏差ΔNが所定値範囲内の値(|ΔN|≦
n0 、n0 は、例えば20rpm)であることが検出さ
れたとき、電子制御装置65は入力軸回転速度Nt が3
速同期回転速度に到達した(同期した)と判断する。
ック制御は、クラッチ24に供給される作動油の供給速
度を目標値に合致するように制御するもので、これによ
りクラッチピストン24cの無効ストロークの移動を完
了する時点が、上述した同期判断点より僅かに後になる
ように制御される。この場合、クラッチ24のフィード
バック制御方法についても、特に限定されない。結合側
のクラッチ24への油圧供給開始点は固定されている
(入力軸回転速度Nt が所定回転速度に到達した時点に
固定されている)ので、後述するようにストローク完了
判別値Soを、学習により前方または後方へ移動させる
必要が生じた場合には、学習値Soに対応して作動油供
給速度の目標値が設定される。
チ24に作動油の供給が開始された時点からその供給量
累積値Sxを演算し(ステップS18)、その累積値S
xが所定の判別値So以上か否かを判別する(ステップ
S20)。クラッチ24への作動油の供給量は、電磁弁
67を駆動するデューティ率から1制御サイクル当たり
の値が求まり、その値を累積することにより累積値Sx
を演算する。図9は、電磁弁67のデューティ率とクラ
ッチ24に供給される、1制御サイクル当たりの作動油
量(換算油量)との関係を示す。電磁弁67が常閉型の
ものであるから、デューティ率が大である程、供給油量
は小になる。また、上述の所定判別値Soは、その詳細
は後述するが、このシフトダウン変速制御が実行される
毎にその値が最適値であるか否かが学習され、最適値に
補正される。そして、最新の学習値が所定判別値Soと
して電子制御装置65に内蔵される記憶装置に記憶され
ている。
別結果が肯定になるまで、ステップS18,S20を繰
り返し実行して、油量累積値Sxが所定判別値Soに到
達するまで待つ。そして、油量累積値Sxが所定判別値
Soに到達すると、結合側のフロントクラッチ24のピ
ストン24cがストロークを完了したものと判定し(ス
テップS22)、解放側のキックダウンブレーキ30の
フィードバック制御を終了し、キックダウンブレーキ3
0から作動油圧を解放して係合を完全に解除させる(ス
テップS24)。一方、結合側のクラッチ24のフィー
ドバック制御は引き続き所定時間Taだけ継続される。
クラッチ24のストローク完了判断点において、ストロ
ークが実際に完了しておれば問題はないが、実際には多
少のずれが生じる。このストローク完了点のずれを吸収
するために、結合側のクラッチ24については引き続き
フィードバック制御を実行しながら作動油圧を供給す
る。従って、ステップS26において、クラッチ24の
ストロークが完了したと判定された時点から所定時間T
aが経過したか否かを判別して、所定時間Taが経過す
るまで待機する。
65は電磁弁67のデューティ率を0に設定してクラッ
チ24を完全に係合させる(ステップS28)。これに
よりパワーオンダウンシフトの変速制御が完了したこと
になる。このように、入力軸回転速度Nt が低速段同期
回転速度に同期したと判断しても、結合側のクラッチの
ストロークが完了するのを待ち、その間、入力軸回転速
度Nt を同期回転速度近傍に保持しておき、クラッチの
ストロークの完了判断時点において、結合側クラッチの
完全係合を行うので、エンジン回転の過度のオーバシュ
ートや変速ショックを回避することができる。ストローク量Soの学習ルーチン 次に、電子制御装置65が実行するストローク量Soの
学習ルーチンについて図10ないし図12に示すフロー
チャートを参照して説明する。なお、この学習ルーチン
は、上述した4−3パワーオン・ダウンシフトの変速制
御が実行されると開始され、ダウンシフトの変速制御毎
に1回実行される。
ップS30において、ストローク量Soの学習を実行し
てもよいか否かを判別する。この判別は、例えば、出力
軸回転速度Noが所定値XN(例えば、車速が100km/hr
に相当する値)以下であるか否かによって判別する。出
力軸回転速度Noが所定値XNを超えるような車速にお
いて変速制御する場合には学習値の誤差が大になるの
で、このような場合には学習を禁止して当該ルーチンを
終了させる。
ステップS30の判別結果が肯定の場合には、ステップ
S32に進み、解放側のキックダウンブレーキ30のフ
ィードバック制御が実行中であるか否かを判別する。判
別結果が否定(No)の場合にはこのステップS32を
繰り返し実行して待機する。そして、キックダウンブレ
ーキ30のフィードバック制御が開始されると、現在時
点で検出された入力軸回転速度変化率Nt'n が、i回
(例えば、2回)前に検出された入力軸回転速度変化率
Nt'n-i に定数K1 (例えば、1.2 )を乗算した積値よ
り大であるか否か(Nt'n ≧K1 ×Nt'n-i )を判別す
る(ステップS34)。
ク完了判断点に到達する前に、入力軸回転速度Ntが急
増するか否かを監視するもので、入力軸回転速度Ntが
急増するということは、ストローク量学習値Soが実際
の最適値より大に設定されていて、油量積算値Sxが所
定判別値Soに到達する前に、実際にはピストン24c
のストロークが完了し、クラッチ24の係合が開始され
たことを意味する。従って、ステップS34の判別結果
が肯定の場合には、図11に示すステップS50に進
み、ステップS34の判別が成立した時点での油量累積
値Sxを読み出し、この値Sxと記憶値Soとを使用し
て次式に基づいて新たなストローク量学習値(判別値)
Soを演算する(ステップS52)。
る。ステップS52で演算された新しい判別値Soは、
変速制御の終了を待って上述した記憶装置に記憶される
(ステップS54,S56)。このように設定された判
別値Soは、次回の4−3パワーオン・ダウンシフトの
変速制御時に使用され、次回の変速制御時には変速ショ
ックが回避、又は軽減されることになる。
ップでの判別結果が否定の場合には、ステップS36に
進み、解放側ブレーキ30および結合側クラッチ24の
フィードバック制御が終了したか否かを判別する。終了
していなければステップS32に戻ってステップS32
〜S36を繰り返し実行することになる。なお、フィー
ドバック制御中において検出した入力軸回転速度Nt お
よび入力軸回転速度変化率Nt'は全て前述した記憶装置
に記憶され、後述する演算に使用される。
のステップS40に進み、前述した期間Taの間に、記
憶してある入力軸回転速度Nt のそれぞれから演算され
る偏差ΔN(Ntと同期回転速度との差)が所定値n1
(例えば、15rpm)より大であると検出された期間の合計
が時間Tb(但し、Tb<Ta)以上であるか否かを判
別する。この判別は、前述したストローク完了判断点か
ら所定期間Taの間における入力軸回転速度Nt の変動
の大きさを監視するもので、この変動が大きい場合、す
なわち、偏差ΔNが所定値n1 より大であると検出され
た期間の合計が時間Tb以上である場合、ストロークが
完了したと判断した時点において実際には未だストロー
クが完了していなかったことを意味する。
合には、ステップS42に進み、記憶している所定判別
値Soの値に微小値ΔS(ΔS>0)を加算してこれを
新たな判別値So(=So+ΔS)とする。そして、前
述した図11のステップS54においてシフト終了を確
認した後、ステップS56において新たに演算した判別
値Soを記憶装置に記憶して当該ルーチンを終了する。
この場合、フロントクラッチ24のストローク量So
は、今回変速制御時のストローク完了判断点より後方に
設定し直されたことになる。
場合には、ステップS44に進み、今度は、ストローク
完了判断点(判別値Soに対応する油量累積値Sxが演
算された時点)より前の所定期間(K3 ・So〜So
間)、すなわち、ストローク量Soに定数K3 (例え
ば、K3 =0.8 )を乗算したストローク量に対応する時
点からストローク完了判断点までの期間中に、記憶して
ある入力軸回転速度Nt のそれぞれから演算される偏差
ΔNが連続して所定値n2 (例えば、10rpm)より小であ
ったか否かを判別する。この判別は、前述したストロー
ク完了判断点より前の所定期間(K3 ・So〜So間)
における入力軸回転速度Nt の変動の大きさを監視する
もので、この変動が小さい場合、すなわち、偏差ΔNが
連続して所定値n2 より小であると検出された場合、ス
トロークが完了したと判断した時点より前において実際
には既にストロークが完了していたことを意味する。
合には、ステップS46に進み、記憶している所定判別
値Soの値に微小値ΔS(ΔS>0)を減算してこれを
新たな判別値So(=So−ΔS)とする。そして、前
述した図11のステップS54においてシフト終了を確
認した後、ステップS56において新たに演算した判別
値Soを記憶装置に記憶して当該ルーチンを終了する。
この場合、フロントクラッチ24のストローク量So
は、今回変速制御時のストローク完了判断点より前方に
設定し直されたことになる。
場合には、ステップS48に進み、記憶している判別値
Soの値を変化させずに(So=So)前述したステッ
プS54に進む。このようにしてフロントクラッチ24
のピストン24cのストローク量Soが、変速制御毎に
最適値に学習される。なお、上述のようにフロントクラ
ッチ24のストローク量が、スイッチやセンサを特別に
設けなくても、電磁弁67のデューティ率のみによって
ストローク量を検出することができ、4−3パワーオン
ダウンシフトの変速制御を実行する毎に、ストローク量
が自動的に、且つ、正確に学習することができることに
なる。また、演算サイクルを充分に短くすれば、ストロ
ーク量の演算精度も向上させることができる。初期デューティ学習ルーチン 次ぎに、電子制御装置65によって実行される、フィー
ドバック制御開始時の初期デューティ率Duの学習手順
を図13および図14を参照して説明する。なお、この
学習ルーチンも、上述した4−3パワーオン・ダウンシ
フトの変速制御が実行される毎に実行される。
0において、目標変化率Ni'1が設定されている期間に
おいて検出された入力軸20の実回転速度変化率の最小
値Nt'minが所定値(K6×Ni'1)以上であるか否かを
判別する。ここに、K6は定数であり、例えば値0.75に
設定される。この判別結果が否定の場合には、フィード
バック制御の初期の段階において、解放側のキックダウ
ンブレーキ30による入力軸回転速度Ntの上昇力抑制
効果が大き過ぎることを意味する。すなわち、フィード
バック制御開始時の初期油圧が大き過ぎたことを意味す
る。キックダウンブレーキ30に供給される作動油圧の
大きさを制御する電磁弁37は、前述した通り常閉型の
ものであり、デューティ率が小さく設定される程、大き
い作動油圧をキックダウンブレーキ30に供給するよう
に構成されている。従って、ステップS60が否定の場
合には、ステップS62に進み、記憶されている初期デ
ューティ率Duに所定の微少値d3(d3>0)を加算し
て新たな初期デューティ率Du(=Du+d3)を演算
し、これを新たな初期デューティ率Duとして電子制御
装置65が内蔵する記憶装置(メモリ)に記憶(セッ
ト)する(ステップS76)。
すなわち、実回転速度変化率の最小値Nt'min が所定値
( K6 ×Ni'1 )以上である場合、ステップS64に進
み、今度は、目標変化率Ni'2 が設定されている期間に
おいて検出された入力軸20の実回転速度変化率の平均
値Nt'ave が所定値( K7 ×Ni'2 )以下であるか否か
を判別する。ここに、K7 は定数であり、例えば値2.2
に設定される。この判別結果が否定の場合、すなわち、
実回転速度変化率の平均値Nt'ave が所定値(K7 ×N
i'2 )より大である場合、ステップS66に進む。
までにクラッチストロークが完了したか否かを判別する
(図7参照)。この判別結果が肯定の場合には、同期判
断点までにクラッチストロークが完了したことを意味
し、入力軸回転速度Nt の立ち上げが大き過ぎる。この
場合にも前述したステップS62に進み、初期油圧を減
少させるために、所定値d3 だけ大きい値の初期デュー
ティ率Duが演算されて記憶される。
場合には、同期判断点までにクラッチストロークが完了
しなかったことを意味し、初期油圧が小さ過ぎ、その後
のフィードバック制御によって入力軸回転速度Nt の上
昇を抑制されるように制御されたことを意味し、このよ
うな場合には、ステップS68に進み、初期油圧を増加
させるように、記憶されている初期デューティ率Duに
所定の微少値d2 (d2 >0)を減算して新たな初期初
期デューティ率Du(=Du−d2 )を演算し、これを
新たな初期デューティ率Duとして記憶装置に記憶する
(ステップS76)。
すなわち、実回転速度変化率の平均値Nt'ave が所定値
( K7 ×Ni'2 )以下である場合、ステップS70に進
み、今度は、目標変化率Ni'2 が設定されている期間に
おいて検出された入力軸20の実回転速度変化率の平均
値Nt'ave が所定値( K8 ×Ni'2 )以下であるか否か
を判別する。ここに、K8 は定数であり、例えば値0.8
に設定される。
すなわち、実回転速度変化率の平均値Nt'ave が所定値
( K8 ×Ni'2 )より小である場合、入力軸回転速度N
t の上昇率が低く、変速に時間が掛かることを意味す
る。従って、この場合にはステップS74に進み、記憶
されている初期デューティ率Duに所定の微少値d1
(d1 >0)を加算して新たな初期初期デューティ率D
u(=Du+d1 )を演算し、これを新たな初期デュー
ティ率Duとして記憶装置に記憶する(ステップS7
6)。
すなわち、実回転速度変化率の平均値Nt'ave が所定値
( K7 ×Ni'2 )以下であり、且つ、所定値( K8 ×N
i'2)以上である場合、入力軸回転速度Nt は好ましい
増加率で同期回転速度に向かって上昇していることを意
味し、このような場合にはステップS72に進み、記憶
されている初期デューティ率Duを保持して(Du=D
u)これを記憶装置に記憶する(ステップS76)。
動油圧を直接計測することなく、1回の変速毎に、入力
軸回転速度の変化率のみからフィードバック制御開始時
の最適な初期デューティ率Duを学習することができ
る。なお、この発明の変速制御方法は、図3に示すよう
な2つの摩擦係合要素24,30を、切換弁33,84
と一つの電磁弁67とで切換制御する構成のものに適用
されるだけでなく、各摩擦係合要素毎に、その摩擦係合
要素に供給される作動油圧を制御する電磁弁をそれぞれ
備えた自動変速装置にも適用できることは勿論のことで
ある。
の車両用自動変速装置の変速制御方法に依れば、フィー
ドバック制御中の入力軸回転速度変化率を検出し、フィ
ードバック制御開始時の初期油圧を、検出した入力軸回
転速度変化率と、目標値に応じた所定値とに基づいて学
習補正し、次回のフィードバック制御開始時の初期油圧
に適用するようにしたので、フィードバック制御により
入力軸回転速度の同期回転速度への収束性が向上し、経
年変化または何らかの障害によりライン圧に変化が生じ
ても初期油圧を直ちに最適値に補正することができ、安
定的に良好な変速フィーリングを得ることができる。
目標回転速度変化率Ni'、および実際の入力軸回転速度
変化率Nt'の各時間変化の関係を示すグラフである。
の動力伝達経路を示すスケルトン図である。
フロントクラッチ24の作動を制御する油圧回路図であ
る。
詳細を示す断面図である。
すフローチャートの一部である。
チャートである。
レーキ30のデューティ率、クラッチ油圧、出力軸トル
ク、および結合側のフロントクラッチ24の油量累積値
Sxの各時間変化を示すグラフである。
部詳細を示す部分拡大図である。
磁弁のデューティ率と、フロントクラッチ24に供給さ
れる換算油量との関係を示すグラフである。
る、ストローク量学習ルーチンのトのフローチャートの
一部である。
部のフローチャートである。
フローチャートである。
ューティ学習ルーチンのフローチャートである。
Nt'の各時間変化を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 高速段を確立させる摩擦係合要素に供給
される作動油圧を、入力軸回転速度変化率を目標値に合
致させるようにフィードバック制御して入力軸回転速度
を低速段同期回転速度に向けて増加させ、入力軸回転速
度が実質的に低速段同期回転速度に到達した後に高速段
側摩擦係合要素の係合を完全に解除する一方、低速段を
確立させる摩擦係合要素に作動油圧を供給して完全係合
させる車両用自動変速装置の変速制御方法において、前
記フィードバック制御中の入力軸回転速度変化率を検出
し、前記フィードバック制御開始時の初期油圧を、検出
した入力軸回転速度変化率と所定値とに基づいて補正
し、該補正値を次回の変速における前記フィードバック
制御開始時の初期油圧とすることを特徴とする車両用自
動変速装置の変速制御方法。 - 【請求項2】 検出した入力軸回転速度変化率の最小値
が、前記目標値より所定量だけ小さい所定値より小のと
き、前記初期油圧をより小さい値に補正することを特徴
とする、請求項1記載の車両用自動変速装置の変速制御
方法。 - 【請求項3】 検出した入力軸回転速度変化率の平均値
が、前記目標値より所定量だけ小さい所定値より小のと
き、前記初期油圧をより小さい値に補正することを特徴
とする、請求項1記載の車両用自動変速装置の変速制御
方法。 - 【請求項4】 低速段側摩擦係合要素が係合開始直前状
態に達したか否かを検出し、検出した入力軸回転速度変
化率の平均値が、前記目標値より所定量だけ大きい所定
値より大きく、且つ、入力軸回転速度が実質的に低速段
同期回転速度に到達する前に低速段側摩擦係合要素が係
合開始直前状態に達しているとき、前記初期油圧をより
小さい値に補正し、検出した入力軸回転速度変化率の平
均値が、前記目標値より所定量だけ大きい所定値より大
きく、且つ、入力軸回転速度が実質的に低速段同期回転
速度に到達した時点に低速段側摩擦係合要素が係合開始
直前状態に達していないとき、前記初期油圧をより大き
い値に補正することを特徴とする、請求項1記載の車両
用自動変速装置の変速制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138978A JP3013603B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 車両用自動変速装置の変速制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138978A JP3013603B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 車両用自動変速装置の変速制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05332440A JPH05332440A (ja) | 1993-12-14 |
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Family
ID=15234622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4138978A Expired - Fee Related JP3013603B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 車両用自動変速装置の変速制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013603B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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KR20010065824A (ko) * | 1999-12-30 | 2001-07-11 | 이계안 | 차량용 자동 변속기의 학습 제어 방법 |
JP2013167331A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Aisin Aw Co Ltd | 変速機の制御装置および制御方法 |
JP6380296B2 (ja) * | 2015-08-25 | 2018-08-29 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4138978A patent/JP3013603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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