JP3013570U - 製本用台紙 - Google Patents

製本用台紙

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JP3013570U
JP3013570U JP1995000371U JP37195U JP3013570U JP 3013570 U JP3013570 U JP 3013570U JP 1995000371 U JP1995000371 U JP 1995000371U JP 37195 U JP37195 U JP 37195U JP 3013570 U JP3013570 U JP 3013570U
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cloth
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JP1995000371U
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正明 浜田
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Issei Co Ltd
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Issei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低融点熱融着性布を背表紙用台紙内面に付着
させることにより、低温で溶融可能となり安価な設備で
簡便に製本作業を行うことができ、作業環境を悪化させ
ることがなく、かつ製本したシートの脱落、乱丁を生じ
ることのない製本用台紙を提供する。 【構成】 低融点熱融着性布4を背表紙用台紙3内面に
付着させ、製本用重合シート6の背部7を低融点熱融着
性布4上に載置し、該布を加熱して溶融し、背表紙用台
紙3内面に重合シートの背部を接合することにより製本
用台紙としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多数のシートの背部を接着剤で結合することにより、本、パンフレ ット、報告書等に成形するための製本用台紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数のシートの背部を結合することにより、本、パンフレット、報告書 等に成形する、いわゆる製本を行う際には、スティプル等の固着部材を用いるこ とが多いが、そのほかに穴あけ糸綴じや、湿式あるいは乾式の接着剤を用いた無 線綴による製本技術が用いられている。
【0003】 上記乾式接着剤を用いた無線綴による製本技術は、報告書、見積書、資料等の ようなものを正式に作成する場合において、高温にすることによって溶けるホッ トメルト接着剤を、表紙や裏表紙と一体となった背表紙の内面に塗布し、この接 着剤の上に多数のシートを揃えてその背部を載せ、加熱部材により高温に加熱し て接着剤層を溶かし、各シートの背部を背表紙に接着するとともに各シート相互 間を接着し、冷却後タイトル、名称等を記入することが行われている。この乾式 接着剤を用いた製本技術は、簡単な設備により容易に、しかも湿式接着剤を用い たものよりも素早く手軽に製本できるため、広く用いられつつある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記乾式接着剤を用いて製本を行う技術については、各種のものが提案されて おり、例えば、図4に示すように、表紙11、裏表紙12と一体化した背表紙1 3の内面にその長さ方向全体に旦って乾式接着剤15を塗布し、この接着剤層の 表面に多数のシートを揃えてその背部を載せ、加熱して接着する方法がある。こ こで用いる接着剤としては、ベースポリマーとしてエチレン酢酸ビニール共重合 体、エチレンアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ エステル樹脂等が用いられ、これにパラフィン、マイクロクリスタリンワックス 、ポリエチレンまたはポリプロピレン系の合成ワックス等のワックス類、ロジン またはロジン誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンーインデン樹脂、スチ レン系樹脂、イソプレン系樹脂等の樹脂付与剤が配合され、更に必要に応じて可 塑剤、充填剤が配合されたものが用いられている。このような接着剤は180℃ 以上で溶融させ、バックコーターで塗布して使用している。
【0005】 上記のような乾式接着剤をバックコーターで背表紙内面に塗布すると、その接 着剤14の層は、図5に示すように、その断面は中央部15が突出した凸状に盛 り上がった状態で塗布される。したがって両端部16の接着剤層は極めて薄く、 塗布のし方によっては一部塗布されない部分も生じる。そのため製本された重合 シート17の両側の表面シート18、18の接着力は弱く、時には充分接着され ておらず、剥がれ易く、また表面シートのはみ出しを生じ易かった。
【0006】 その対策として図6に示すように、表紙21と裏表紙22を一体化した背表紙 23に上記と同様の乾式接着剤24の層を適宜の長さ及び間隔で塗布するととも に、背表紙23と表紙21の折り目25及び背表紙23と裏表紙22の折り目2 6を挾んで点状に同種の乾式接着剤27を塗布し、接着剤24の部分に上記と同 様に重合シート28の背部を載せ、折り目25,26で表紙21と裏表紙22を 折り曲げて点状の接着剤27を重合シート28の表面紙29,29に押し付け、 その後、全接着剤を加熱溶融することによって、図7に示すように接着固定する 製本用台紙も提案されている。
【0007】 この製本用台紙においては、点状の接着剤27が重合シート28の表面紙29 ,29と接合するため、前記従来技術のもつ欠点は解消することはできる。しか しながら、この実施例においては、接着剤24と27間に接着剤を塗布しない折 り目部25,26を形成しなければならないため、背面部の接着剤24の塗布部 分は前記従来技術のものと同様に凸状に形成され、したがって、その両端30, 30部分には接着剤層の極めて薄い部分を生じることとなる。そのため、上記の ように、表面紙29,29は、接着剤27,27で固定されているものの、両側 から2〜5枚目のシートは、前記従来のものと同様に接着力は弱く、剥がれ易く 、乱丁、脱落を生じ易すかった。
【0008】 また、上記各従来の技術は、共に接着剤は180℃以上という比較的高温で溶 融するものを使用していたため、高温化する設備を必要とするほか、作業時に火 傷を生じないように注意をする必要があった。しかも接着剤が石油系のものを使 用することが多いので、高温加熱によって各種の有害な揮発性物質を発生するこ とがあり、作業環境を悪化させる欠点もあった。
【0009】 更に、上記各従来の技術は、共に接着剤を塗布することにより接着剤層を形成 しておいたものを、その使用時に高温に加熱して接着剤層全体を溶融して使用す るため、これを高温に加熱する時には、接着剤層全体がフィルム状に広がり、製 本する重ねたシートの背面をこの接着剤層に押しつけた時、シートの背面に不揃 い部分が存在する時には、フィルム状に広がった接着剤層が、他のシートより少 し引込んだシートの背面につかず、このシートが剥がれ易く、この部分で乱丁、 脱落を生じ、あるいはシートのはみ出しを生じることがあった。
【0010】 したがって、本考案は、乾式接着剤を低温で溶融可能とすることにより安価な 設備で簡便に製本作業を行うことができ、作業環境を悪化させることがなく、か つ製本したシートの脱落、乱丁を生じることのない製本用台紙を提供することを 目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するため、背表紙用台紙内面に低融点熱融着性布を 付着することにより製本用台紙としたものである。
【0012】
【作用】
本考案は、上記のように構成したので、重合シートの製本に際し、予め背表紙 用台紙内面に低融点熱融着性布を付着させておき、その上に製本用重合シートの 背部を載置し、次いでその布を低温で加熱して溶融すると、この布は接着剤とし て作用し、かつ充分な厚さを維持し、しかも弾性を有しているので、その上の重 合シートの背部に凹凸表面が存在していてもその中に入り込み、重合シートの背 部に均一に融着し、重合シートの背部と背表紙用台紙内面とは確実な接着がなさ れる。この時、該布は低温で溶融しているので、有害な揮発性気体を発生するこ とがない。
【0013】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。製本に際しては、図1に示すよ うに、表紙1と裏表紙2との間の背表紙用台紙3内面に低融点の熱融着性布4を 各種接着剤を介して接着する。この低融点の熱融着性布としては、例えばナイロ ン6とナイロン66、ナイロン6とナイロン60、ナイロン8とナイロン6、ナ イロン10とナイロン66、ナイロン6とナイロン66とナイロン12、ナイロ ン6とナイロン610とナイロン12、ナイロン6とナイロン612とナイロン 12、ナイロン6とナイロン66とナイロン610とナイロン12、ナイロン6 とナイロン66とナイロン11とナイロン12、ナイロン6とナイロン69とナ イロン610とナイロン12等のポリアミド共重合体、ポリアミドと変性ポリオ レフィンとの混合物、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー トの共重合体等からなる樹脂を例えばスパンポンド法により不織布を製造する。 また、融点によりポリオレフィン共重合体からなる樹脂を用いても良い。さらに この不織布にポリエチルビニルエーテル、ポリプロピルエーテル、ポリブチルビ ニルエーテル、ポリエチレンオキシド等の低融点接着剤を塗布してもよい。また 、上記各種材料からなる樹脂を紡糸して編織した織物または編物にしてもよい。 このような不織布または編織物とした布を所定の幅及び長さに裁断したものを用 いる。いずれもその融点は約90〜120℃で溶融する材料とされる。
【0014】 上記実施例を具体化した具体例について説明する。 ナイロン共重合体(商品名、LNS3000、呉羽テック(株)製)を原料と するペレットから押出機、紡糸ノズルを通って20dのフィラメントとし、コン ベア上に分散して目付50g/m2 としてウエブ化する、所謂スパンボンド法に より得られたウエブを適宜裁断してテープ片とする。このテープ片の片面に厚さ 300μのエチレン酢酸ビニル共重合体にパラフィン、可塑剤を混合したホット メルト接着剤を塗布し離型紙を添付する。
【0015】 上記のようにして形成されるテープ片は、厚さが0.5mm程度が好ましく、 繊維の重なりによって充分に嵩張りのある方が好ましい。また、テープ片4の巾 t2 は表紙1と裏表紙2の折り目5,5の幅t1 よりも10%程度大きくし、こ れを背表紙3の台紙内面に離型紙を剥がして接着する。その結果、図2に示すよ うに背表紙3の台紙内面に均一に平坦な布4が設けられ、したがって平坦な接着 剤層が形成され、従来のような両端に接着剤層の薄い部分を形成することがない 。製本作業に際しては、この接着剤層としての布4の上に製本用に重合したシー ト6の背部7を載置する。この時、折り目5,5間の幅は重合したシートの幅に 予め設定しているので、布の中央に重合したシート6の背部7を載置すると、両 側にはこの背部7からはみ出た縁部8,8が形成される。次いで折り目5、5に おいて表紙1及び裏表紙2を図3に示すように直角に折り曲げる。その後、背表 紙3及び表紙1及び裏表紙2の背表紙側端部を従来と同様の加圧兼加熱部材によ って加圧しつつ加熱する。その加熱温度は、布の溶融温度である90〜120℃ とする。それによりこの布4は溶融し背表紙の内面をシート6の背部7を融着結 合する。この時、布は当初から充分に弾性を有するため、多数のシートを重合し た背部7に不揃いな凹凸が存在しても充分にその凹凸内に入り込み、均一に融着 することができる。また、布はその切断端部も充分な厚さを維持しているので、 端部において、従来のもののような接着剤層の薄い部分が形成されることがない 。しかも布の幅を背表紙用台紙の幅より大きく形成しておくことにより、表紙及 び裏表紙の折り曲げ時に背表紙用台紙からはみ出た縁部8が、重合したシートの 両側の最表面シートに接合し、それにより通常最も脱落し易い最表面シートを充 分に接合保持することができる。
【0016】 なお、上記の背表紙の台紙上に予め接着する低融点の融着性布に、更に低融点 の接着剤を塗布しておく場合は、塗布する接着剤としては少なくとも布と同等か それよりも低温で溶融する材料で、かつ布の素材と充分に接着性のある材料のも のを使用する。このように、布の表面に低融点の接着剤を塗布すると、製本時に おいて、この上に重合シートの背部を載置し加熱するとき、この低融点の接着剤 がシートの背部に確実に融着し、しかも布の素材中に含浸して接着強度を大きく する。しかも低融点接着剤としては低融点材料からなる布よりも充分に低い温度 で溶融する材料を選択することができ、低融点材料からなる布の温度の限界を補 償することができる。
【0017】 なお、上記実施例において、背表紙の台紙内面に接着する布を台紙の幅より大 きくした例を示したが、台紙と同じ幅としても従来のもののような接着剤層の薄 い部分を形成することがないので、充分にその効果を発揮することができる。
【0018】 本考案は、上記の実施例に限らず、低温で溶融可能な接着剤として各種の材料 が選択できる。その具体例を表1に示す。なお、表1において、PAはポリアミ ド、PEはポリエステル、PA/POはポリアミドと変性ポリオレフィンとの混 合物である。
【0019】
【表1】
【0020】 表1に示すように、接着温度が180℃以下で10ないし30秒の熱プレスで 接着する。また、表2に示すように、本願発明は、通常のフィルムに比べて接着 力が大きく、アンカー効果による接着力が生じる。
【0021】
【表2】
【0022】
【考案の効果】
上記のように、本考案は上記のように低温で溶融可能な接着剤として布を用い ているので、安価な設備により、火傷等の危険も少なく、簡便に製本作業を行う ことができ、高温で揮発する有毒ガスの発生もないので、作業環境を悪化させる ことがなく、かつ製本する重合シートの背面に対し、弾性の有る布材からなる接 着剤層が当接するので、重合シートの背面に多少の凹凸が存在しても追随するこ とができ、均一な接合を行うことができるほか、接着強力が大きく、柔軟性に富 む。また、通気性が良いので、張りあわせ後にいわゆる「ふくれ」を生じない。 そして、布は端縁も充分な厚さを有するので、従来のような接着剤端縁における シートの接合不良によるシートの脱落、脱丁等を生じることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の重合シート載置前における裏
表示の台紙上に布を接着した状態を示す斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同製本終了状態を示す正面図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【図5】同正面図である。
【図6】他の従来例を示す斜視図である。
【図7】同正面図である。
【符号の説明】
1 表紙 2 裏表紙 3 背表紙用台紙 4 低融点熱溶融性布 5 折り目 6 シート 7 背部 8 縁部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背表紙用台紙内面に低融点熱融着性布を
    付着したことを特徴とする製本用台紙
  2. 【請求項2】 低融点熱接着性布は、ポリアミド共重合
    体からなる請求項1記載の製本用台紙。
  3. 【請求項3】 低融点熱接着性布は、ポリエステル共重
    合体からなる請求項1記載の製本用台紙。
  4. 【請求項4】 該布が不織布である請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の製本用接着結合部材。
  5. 【請求項5】 該布の幅が該表紙用台紙の幅より大きく
    してなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製本
    用台紙。
  6. 【請求項6】 該布に低融点接着剤を塗布してなる請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の製本用台紙。
JP1995000371U 1995-01-11 1995-01-11 製本用台紙 Expired - Lifetime JP3013570U (ja)

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