JP3013408U - 義歯研磨用バフ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スクラッチ傷等を付けずに義歯の床部を良好に
研磨し、床部の形状修正を良好に行うことができる義歯
研磨用バフを提供する。 【構成】この義歯研磨用バフは、円板状に形成された不
織布研磨材２の中央にハブ部３が設けられて構成され
る。不織布研磨材２は、合成樹脂繊維の不織布に砥粒と
接着剤を吹き付けて構成する。また、ハブ部３は、合成
樹脂或は金属によりハト目状に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、義歯の床部を研磨するための義歯研磨用バフに関する。

【０００２】

【従来の技術】

義歯の床部は、使用者の歯肉に接して装着されるため、材料の型取り後、その 表面の形状を微妙に修正・研磨する必要ある。このため、義歯の床部の研磨には 、従来、ハブの周囲にブタ毛を植設してなる円板ブラシが使用され、レーズマシ ンの回転軸にその円板ブラシを取付け、回転する円板ブラシにより、床部を研磨 している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この種の円板ブラシは、ブラシの植設にある程度の強度が必要なため 、ブラシを植設する中央のハブが大形化し、重量も重くなる。このために、回転 時には研磨力が増大しすぎる場合があり、研磨した義歯の床部にスクラッチ傷が 生じたり、任意の形状に修正しにくい等の問題があった。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、スクラッチ傷等を付 けずに義歯の床部を良好に研磨し、床部の形状修正を良好に行うことができる義 歯研磨用バフを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このために、本考案の義歯研磨用バフは、円板状に形成された不織布研磨材の 中央にハブ部が設けられて構成される。

【０００６】 ここで、不織布研磨材は、合成樹脂繊維の不織布に砥粒と接着剤を吹き付けて 構成することができる。また、ハブ部は、合成樹脂或は金属によりハト目状に形 成することができる。

【０００７】

【作用・効果】

このような構成の義歯研磨用バフは、レーズマシンの回転軸に嵌挿して使用さ れ、型取りされた義歯の床部を修正・研磨する。

【０００８】 このバフによる研磨は、バフが軽量で且つ柔軟性を有しているため、研磨力が 過大すぎず、従来の円板ブラシのように、義歯床部にスクラッチ傷等を付けるこ とがない。また、バフの不織布に砥粒が付着しているため、研磨性能は良好であ り、義歯の床部を効率良く任意の形状に研磨・修正することができる。

【０００９】 また、湿式研磨を行う場合、湿らせた砥粒をバフ上に付けながら研磨を行うが 、バフが不織布でできているため、目詰りが生じにくく、良好に湿式研磨を行う ことができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１１】 図１は義歯研磨用バフの斜視図を示し、図２はそのハブ部の拡大断面図を示し ている。このバフ１は、円板状の不織布研磨材２の中央にハブ部３を設けて構成 される。

【００１２】 不織布研磨材２は、シート状に形成されたナイロン等の不織布に、酸化アルミ ニウム、炭化ケイ素、ケイ石粉等の砥粒を接着剤と共に吹き付け、それらを接着 させて構成される。接着剤としてはポリカーボネート樹脂等が使用される。また 、不織布研磨材２は、厚さ約８mm、直径約７５mmの円板状に形成され、中央にハ ブ部３が取付けられる。

【００１３】 このハブ部３は、合成樹脂或は金属等によりハト目状に形成され、図２に示す ように、ハブ部３の内側（不織布研磨材に当る側）には鋸歯３ａが突設され、ハ ブ部をハト目状にかしめたとき、鋸歯３ａが不織布研磨材２に噛み込み、ハブ部 ３と不織布研磨材２が良好に結合する。

【００１４】 また、図３に示すように、鋸歯のないハブ部４を不織布研磨材２の中央に取付 ける場合、接着剤５をハブ部４と不織布研磨材２の当接箇所に塗布し、接着剤に よりハブ部４を固定するようにしてもよい。

【００１５】 このように構成された義歯研磨用バフは、レーズマシンの回転軸にそのハブ部 ３の孔を嵌挿して取付け、レーズマシンのモータにより高速回転させて使用する 。

【００１６】 義歯の床部は、使用者の歯茎に型材（アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等 ）を押付けて型取りを行った後、バリ取り及び清掃を行い、その後、上記バフ１ を使用して研磨・修正を行う。

【００１７】 このバフ１による研磨は、バフ１が軽量で且つ柔軟性を有しているため、研磨 力が過大すぎず、従来の円板ブラシのように、義歯床部にスクラッチ傷等を付け ることがない。また、バフ１の不織布に砥粒が付着しているため、研磨性能は良 好であり、義歯の床部を効率良く任意の形状に研磨・修正することができる。

【００１８】 また、湿式研磨を行う場合、湿らせた砥粒をバフ１上に付けながら研磨を行う が、バフ１が不織布でできているため、目詰りが生じにくく、良好に湿式研磨を 行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す義歯研磨用バフの斜視
図である。

【図２】バフ１のハブ部の拡大断面図である。

【図３】他の実施例のハブ部の拡大断面図である。

【符号の説明】

１−バフ、 ２−不織布研磨材、 ３−ハブ部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円板状に形成された不織布研磨材の中央
   にハブ部が設けられたことを特徴とする義歯研磨用バ
   フ。
2. 【請求項２】 前記不織布研磨材が合成樹脂繊維の不織
   布に砥粒と接着剤を吹き付けて構成された請求項１記載
   の義歯研磨用バフ。
3. 【請求項３】 前記ハブ部が合成樹脂或は金属によりハ
   ト目状に形成された請求項１記載の義歯研磨用バフ。