JP2000051236A - 表面処置用歯科工具の製造方法 - Google Patents

表面処置用歯科工具の製造方法

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JP2000051236A JP11199265A JP19926599A JP2000051236A JP 2000051236 A JP2000051236 A JP 2000051236A JP 11199265 A JP11199265 A JP 11199265A JP 19926599 A JP19926599 A JP 19926599A JP 2000051236 A JP2000051236 A JP 2000051236A
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dental
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ゴッチイ グイド
Heinrich Rupf
ルプフ ハインリッヒ
Weissenfluh Beat A Von
エイ．フォン ヴァイゼンフルー ベアト
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】砥粒の量を節約し、かつ同一サイズで同一種類
の砥粒を使用して用途に応じて異なる研磨特性を得る歯
科用工具を提供する。 【解決手段】保持層のゴム芯３を射出成形により工具軸
に被覆し、砥粒を含む研磨層４をゴム芯の周りに被覆す
る。また、異なる硬度のゴム弾性マス９が処置の用途に
応じて歯科工具の研磨部分に使用され、この研磨部分の
ゴム弾性マスに同一粒径の砥粒を混入した。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【０００１】本発明は、表面処置用の歯科工具を製造す
る方法に関し、特に砥粒が封入されたゴム弾性マスを有
する歯科工具の製造方法に関する。本発明は、さらに特
には表面を粗研削し、仕上げて研磨するための、砥粒が
封入された少なくとも一つの研磨部分を有する、表面に
異なる処置をなす歯科用工具の製造方法にも関し、また
該方法で製造された工具にも関する。歯充填材のセラミ
ック表面あるいは複合材表面を仕上げて研磨する歯科工
具に特に関するものである。
【０００２】
【従来技術】一般に、セラミックあるいは複合材料製の
充填材の表面を粗処置し、仕上げおよび研磨するために
用いる歯科工具（以下に簡単にゴム製ポリッシャあるい
はポリッシャと称する）は、砥粒が埋め込まれたゴム製
マスを含んでいる。砥粒の微細度により、これらの工具
は、粗処置や仕上げあるいは研磨動作に使用される。砥
粒の粒径は、約３２０から５μである。通常、ゴムポリ
ッシャは、粗処置と最終高研磨の間で使用することが推
奨されている。金属の場合、ゴムポリッシャのみで高い
光沢が得られる。ゴムポリッシャの典型的形は色々であ
り、研磨する歯の解剖学的構造ならびに具体的な形態学
および充填材などの置換物により決定される。これらの
典型的形状は、典型的磨耗パターンで磨耗が課される。
もし砥粒がある値を超えると、ポリッシャは、使用不可
となり、新しいものと交換する必要がある。典型的形状
により、磨耗部分は、ポリッシャ全体で大きなあるいは
小さな部分を占めることとなる。ポリッシャの研磨特性
は、ゴム弾性マスに砥粒を埋め込むことにより得られ
る。先行技術の全工具において、研磨マス全体に、ポリ
ッシャの典型的に使用される部分であるか否かにかかわ
らず砥粒が埋め込まれている。特にダイヤモンド砥粒を
使用する場合、比較的高価なものとなる。
【０００３】
【発明が解決しようとしている課題】以上の先行技術の
諸問題に鑑みて、本発明の第１の目的は、歯科工具の製
造方法と、その方法により製造される工具を提供するも
のであり、該製造方法およびその工具は、従来のものと
比較して実質的に経済的なものである。
【０００４】
【課題を解決する手段】本発明によれば、以上の目的
は、工具軸に保持層を設け、次いで保持層に砥粒を含む
研磨層を設ける方法により達成される。ゴムポリッシャ
は、被研磨歯と置換物の解剖学的構造ならびに具体的形
態により決定される。先行技術によると、歯科医療ある
いは歯科技術用のゴムポリッシャの種々の研磨特性は、
種々の粒径の砥粒により異なるものである。しかしなが
ら、以上の原理は、ポリッシャのゴム母材がある硬度で
ある場合に、効果的となる。よって先行技術のゴムポリ
ッシャは、つめに最小の硬度を保持し、これは特に歯科
医療分野では不利である。歯の医療工具との摩擦および
それによる加熱は、不都合にも高く、歯に対しての調節
が不充分であり、ポリッシャの磨耗が促進される。先行
技術の諸問題に対して、本発明の別の目的は、歯科工具
の製造を簡単化し、上述の欠点を回避することである。
この目的を達成するための方法は、異なる硬度のゴム弾
性マスが、その処置に応じて工具の研磨部分に使用さ
れ、同サイズの砥粒は、前述の部分のゴム弾性マスに埋
め込まれる。この独立クレームによる解は、砥粒の研磨
特性が粒径の機能にそんなに頼らず、例えば、砥粒が埋
め込まれたゴム弾性マスをむしろサポートするものとな
ることの発見により得られたものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施例を添付図を参
照してより詳細に説明する。図１は、歯科医療装置のハ
ンドピースに接続される既知の工具軸２を有する歯科工
具を示している。先行技術の工具と比較すると、工具軸
２は、適正な研磨層４が被覆された保持層３が設けられ
ている。この歯科工具の研磨層４のみが研磨に使用さ
れ、保持層３は研磨に使用されないことは明らかであ
る。ダイヤモンド砥粒などの砥粒が量がかなり減少する
ことが可能となる。なぜならこのような砥粒は、比較的
薄い層すなわち研磨層に設けられるからである。
【０００６】強制的ではないが、好ましくは、保持層
は、研磨層と同じゴム弾性材料とする。なぜなら、この
場合これら層を接着する点に問題を生じないからであ
る。ゴム弾性材料に関して、エラストマプラスティック
材料の全てがこの目的のために使用可能であり、以下で
は、これを総称してゴムと呼んで簡略化する。よって保
持層は、実際には、ゴム芯となる。
【０００７】歯科工具の製造は、上記のように行われ、
すなわち、保持層３すなわち非充填ゴム心は、射出成形
により工具軸上に被覆され、第２段階でより薄い研磨層
４が成形プレスにより被覆される。これは、図３の円盤
形の工具５にも可能であり、この場合には、研磨層６
は、例えば、成形プレスにより保持層７すなわちゴム芯
に被覆される比較的薄いリングの形となり、一方ゴム芯
は、射出成形により工具軸８に被覆される。工具の形状
ならびに形式は、図１と図３に図示のものに限らないこ
とは、自明の理であり、この製造方法は、全ての種類の
歯科工具に適用し得るものである。
【０００８】異質の研磨特性を有する工具の製造に関し
て、ゴムの弾性がある閾値を越えると他の原理が、本明
細書で初めに述べた最小硬度の原理を覆してしまうこと
が理解されている。この意味は、ゴムのマスが柔らかく
砥粒の研磨作用が低下されるので砥粒の粒径は無関係と
なるからである。摩滅効果が減り、その研磨効果は、砥
粒の粒径によらず砥粒を保持する弾性の依存するものと
なる。
【０００９】結果として、研磨の程度は、同一の砥粒を
もってしても様々となり、粒径を変えずに異なる弾性を
有する部分を用いることにより、同一のポリッシャで異
なる研磨特性を有し得るようにできる。さらに、この原
理を利用して別々の異なるポリッシャを設計すなわち等
級化できる。
【００１０】これについては、図２に簡略的にかつ具象
的に図示されている。すなわち、図示の歯科工具８は、
同じ粒径の砥粒すなわち例えばダイヤモンド砥粒１０が
埋め込まれた埋め込みマス９である研磨層を有する。
【００１１】しかしながら、歯科工具は、図３のような
設計のものでもよい。この場合は、研磨層６は、図２と
同じ砥粒で構成されるが、この研磨層は、保持層７すな
わちゴム芯に射出成形で設けられる。
【００１２】図２と図３に示したような異なる歯科工具
は、全体的に同じ砥粒１０を含んでも良いが、しかしな
がら研磨の程度を決める異なる埋め込みマスとするもの
とする。あるいは、これら歯科工具は、図１の工具に相
当するものとして、同一の粒径の砥粒と異なる硬度の異
なる埋め込みマスとを含む研磨層４としてもよい。
【００１３】
【発明の効果】上述の説明から、歯科工具が砥粒の量を
減少させる方法で製造でき、すなわち、歯科工具は、保
持層と研磨層とを有し、研磨層が、その適用範囲により
異なるが、異なる粒径の砥粒と一様な硬度の最小の埋め
込みマスを含んでいる。その一方で歯科工具は、工具軸
に設けた研磨層のみで構成し、その研磨層は、同一の粒
径を有する砥粒とるが、異なる硬度の埋め込みマスを含
むものとすることもできる。これらは、個別の工具ある
いは異なる硬度の埋め込みマスを含む異なる層を有する
工具とすることができる。
【００１４】しかしながら、前述の方法は、二つの長所
を組み合わせることもできる。図３に図示のように、保
持層７には砥粒を含まず、しかしてその上に設けた研磨
層６一層あるいは複数層が設けられ、この研磨層は同一
の粒径の砥粒と、異なる硬度の埋め込みマスを含む工具
とすることができる。前述したように、図２および図１
に図示の歯科工具いずれの所望の形状とすることができ
る。
【００１５】製造に際して、保持層に対しておよび埋め
込みマスの異なる硬度に対して異なる色づけを行なうこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の方法により製造された歯科工具の構造
を示す概略横断面図。
【図２】本発明の他の方法により製造された別の歯科工
具を示す概略横断面図。
【図３】図２に示す工具の代替例を示す図
【符号の説明】
２ 工具軸 ３ 保持層 ４ 研磨層 ５ 円盤形の工具 ６ 研磨層 ７ 保持層 ８ 工具軸 ９ ゴム弾性マス １０ 砥粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベアト エイ．フォン ヴァイゼンフルー スイス国 ジャンティリノ，カーサ ザラ マン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 特には、砥粒を封入したゴム弾性マスを
    有する表面処置用歯科工具の製造方法において、工具軸
    に保持層（３，７）を設ける段階と、次いで砥粒を含む
    研磨層（４，６）を保持層（３，７）に設ける段階とを
    有する表面処置用歯科工具の製造方法。
  2. 【請求項２】 特には表面を粗研削し、仕上げて研磨す
    る表面処置用の歯科工具の製造方法において、処置に応
    じて異なる硬度のゴム弾性マス（９）が工具の研磨部分
    に使用されるようになし、同一粒径の砥粒が前記研磨部
    分のゴム弾性マスに埋め込まれている表面処置用歯科工
    具の製造方法。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載の表面処置用歯科工具の
    製造方法において、異なる硬度のマスと同一種類の砥粒
    を含む前記研磨部分は、単一の工具か複数の工具のいず
    れかに設けられている表面処置用歯科工具の製造方法。
  4. 【請求項４】 特には砥粒を封入したゴム弾性マスを有
    し、表面を粗研削し、仕上げて研磨する表面処置用の歯
    科工具の製造方法において、工具軸に保持層（３，７）
    を設ける段階と、次いで砥粒を含む研磨層（４，６）を
    保持層（３，７）に設ける段階とを含み、処置に応じて
    異なる硬度のゴム弾性マス（９）が工具の研磨部分に使
    用されるようになし、同一粒径の砥粒が前記研磨部分の
    ゴム弾性マスに埋め込まれている表面処置用歯科工具の
    製造方法。
  5. 【請求項５】 請求項４に記載の表面処置用歯科工具の
    製造方法において、異なる硬度のマスと同一種類の砥粒
    を含む前記研磨部分は、単一の工具か複数の工具のいず
    れかに設けられている表面処置用歯科工具の製造方法。
  6. 【請求項６】 請求項１に記載の方法で製造された歯科
    工具において、保持層（３，７）が工具軸（２）に設け
    られ、研磨層（４，６）が前者に設けられている歯科工
    具。
  7. 【請求項７】 請求項３に記載の方法により製造された
    歯科工具において、複数の研磨部分を有し、該研磨部分
    （４，６）は、異なる硬度の埋め込みマスと同一種類の
    砥粒（１０）とを含んでいる歯科工具。
  8. 【請求項８】 請求項３に記載の方法で製造された歯科
    工具のセットにおいて、該セットの歯科工具の各研磨部
    分（４，６）は、異なる硬度の埋め込みマスと同一種類
    の砥粒（１０）とを含んでいる歯科工具のセット。
  9. 【請求項９】 請求項１に記載の方法で製造された歯科
    工具において、工具軸（２）に設けた保持層（３，７）
    と、後者に設けた研磨層（４，６）と、複数の研磨部分
    とを含み、前記研磨部は、異なる硬度の埋め込みマスと
    同一種類の砥粒（１０）とを含んでいる歯科工具。
  10. 【請求項１０】 請求項１あるいは３に記載の方法で製
    造された歯科工具のセットにおいて、工具軸（２）に設
    けた保持層（３，７）と、前者に設けた研磨層（４，
    ６）と、セットの工具の各研磨部分は、異なる硬度の埋
    め込みマスと同一種類の砥粒（１０）とを含んでいる歯
    科工具。
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