JP3012721B2 - 換気装置用風量一定制御dcファンモータ - Google Patents
換気装置用風量一定制御dcファンモータInfo
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Description
め込み型の換気扇などに利用される風量一定制御DCフ
ァンモータに関する。
換気扇などにおいては、調理の状態や居室の状況に応じ
て、最適な風量で換気ができるような制御性のよいファ
ンモータが求められている。
13に示すような構成であった。図に示すように101
は、誘導電動機102によって羽根を回転させ送風する
ファンモータで、通常は図11に示す静圧一風量曲線の
特性を有するものである。誘導電動機102は運転回転
数を切り換えるためのタップを有しており、速度切り換
え手段103によって回転数を切り換え、ファンモータ
101の送風量を変更している。図におけるH,M,L
は誘導電動機102およびファンモータ101の運転状
態を示し、Hは誘導電動機102の回転数が高くファン
モータ101の送風量が多い状態、Lは誘導電動機10
2の回転数が低くファンモータ101の送風量が少ない
状態を示し、MはHとLの中間を示すものである。9は
ファンモータ101によって吸い込まれた、たばこの煙
や調理による廃ガスによって汚染された室内空気を、フ
ァンモータ101の吐出口104から建物の壁10を通
過させて室外に導くダクトである。図11におけるL
1,L2,L3はダクト9の長さや曲がり状態によって
決定されるダクトの圧力損失を示す曲線で、L1は長さ
が短くて曲がりも少ない圧力損失の少ない状態の曲線
で、L3は長さが長くて曲がりも多い圧力損失の多い状
態の曲線である。L2はその中間の曲線である。
切り換え手段103によって選択されたタップで誘導電
動機102が回転し、図11に示す静圧一風量特性上で
ダクト9の圧力損失を示す曲線L1、L2、L3との交
点でのQ1、Q2、Q3いずれかの風量で、ファンモー
タ101が送風を開始するものである。
成である。図に示すように116はファンモータ111
の吐出口114に設置されたサーミスタ117によっ
て、ファンモータ111の風量を検出する風量検出手段
である。113は風量検出手段116が検出した風量
と、運転風量を指示する風量指示手段115の指示した
風量から、ファンモータ111の運転風量が指示した風
量になるよう、トライアックを利用して誘導電動機11
2に印加する電圧を調整する電圧制御手段である。
制御手段113によってあらかじめ設定された電圧で誘
導電動機112が回転し、ファンモータ111が送風を
開始する。このとき、サーミスタ117は送風による気
流により熱を奪われ抵抗値が変化するが、その変化度合
いを風量検出手段116が運転風量として検出する。そ
の検出された風量が風量指示手段115によって指示さ
れた風量より多いか少ないかを、電圧制御手段113が
判断し、多い場合はトライアックの導通角を長くして誘
導電動機112に対する印加電圧を上昇させて回転数を
あげ、ファンモータ111の風量を指示風量に調節する
ものである。逆に運転風量が指示風量より少ない場合
は、トライアックの導通角を短くして誘導電動機112
に対する印加電圧を下降させて回転数をさげ、ファンモ
ータ111の風量を指示風量に調節するものである。
ンモータでは、図11に示すように誘導電動機102を
H状態で運転しても、ダクト9の圧力損失が少なけれ
ば、曲線L1との交点の風量Q1となり、ダクト9の圧
力損失が多ければ、曲線L3との交点の風量Q3とな
り、ダクト9の状態によって風量が変化する。そのた
め、Q1の場合は風量が多く必要以上の排気による室内
のコールドドラフトやドアの笛鳴り音の原因になった
り、Q3の場合は風量が少なく排気不足により室内汚染
空気が充分に排出されなくなるといった課題があった。
また、建物の換気設計をする場合ファンモータが同一で
も、ダクト9の状態によっていちいち風量を計算する必
要があり、非常に面倒であるといった課題があった。
用のセンサーを使用する必要があり、コスト高になると
ともに使用時間が長くなるにつれて、サーミスタの表面
に埃などが付着し検出風量が変化してしまうという課題
があった。
トの長さや曲がり状態によって圧力損失が変化しても、
一定風量で運転できるとともに、風量検出のための特別
なセンサーを使用する必要がなく、使用時間に関係なく
一定風量で運転できる、高性能で低価格の風量一定制御
DCファンモータを提供することを目的としている。
Cファンモータは、上記目的を達成するために、第1の
手段はDCモータを搭載したDCファンモータと、前記
DCファンモータに対する通電を制御する通電制御手段
と、この通電制御手段の動作より前記DCファンモータ
の運転回転数を検出する回転数検出手段と、前記DCフ
ァンモータの運転風量を指示する風量指示手段と、この
風量指示手段によって指示された風量で運転するための
前記DCモータの各印加電圧での規定回転数を記憶する
記憶手段を備え、前記回転数検出手段によって検出され
た運転回転数と前記記憶手段に記憶された現在の指示風
量と印加電圧の両方に対応する規定回転数とを比較し、
運転回転数と規定回転数が同回転数になるよう前記DC
モータの印加電圧を制御する電圧制御手段を配してなる
換気装置用風量一定制御DCファンモータの構成とす
る。
数検出手段が制御手段の動作よりDCモータの運転回転
数を検出するとともに、あらかじめ記憶手段が風量指示
手段によって指示された風量でファンモータを運転する
ための、各印加電圧でのDCモータの回転数を記憶して
いるので、電圧制御手段が現在の印加電圧での運転回転
数と記憶された回転数を比較し、運転回転数が記憶され
た回転数になるようDCモータに対する印加電圧を制御
するので、ダクトの長さや曲がり状態が変化して圧力損
失が変わっても、風量を検出するための専用のセンサー
を使用せずに、指示された一定風量でのファンモータの
運転が可能となる。
手段によって検出された回転数と記憶手段に記憶された
回転数の差に応じて、電圧制御手段の制御電圧の値を変
化させるので、回転差が大きい場合は印加電圧を大きく
変化させ、回転差が小さい場合は印加電圧を小さく変化
させ、指示風量に調整するまでの時間を短縮させること
が可能になる。
図7を参照しながら説明する。図に示すように1はDC
モータ2を搭載したDCファンモータで、その吐出口8
はダクト9に接続されている。ダクト9はDCファンモ
ータ1によって吸い込まれたたばこの煙や調理による廃
ガスによって汚染された室内空気を、建物の壁10を通
過させて室外に導くダクトである。DCモータ2は回転
子位置によって固定子巻線に対する通電を制御する制御
手段3によって回転を制御され、その制御状態により回
転数検出手段4がDCモータ2の回転数を検出してい
る。7は強、中、弱などのDCファンモータ1の運転風
量を指示する風量指示手段で、強中弱それぞれの運転風
量を実現するための、DCモータ2に対する各印加電圧
における必要回転数を記憶手段6が記憶している。5は
電圧制御手段で、風量指示手段7に指示された風量と現
在のDCモータ2に対する印加電圧から、指示された風
量でDCファンモータ1を運転するための回転数を記憶
手段6より選定したのち、その選定した回転数と回転数
検出手段4が検出した現在の運転回転数を比較し、運転
回転数が選定回転数と同一となるよう、DCモータ2に
対する印加電圧を制御するものである。
モータ1を運転し、図2に示すようにDCモータ2の電
圧を連続的に変化させ、各電圧V1、V2、V3、…に
おける、DCファンモータ1の強、中、弱の運転風量Q
h、Qm、Qlにおける回転数Nh1、Nh2、Nh3、…と
Nm1、Nm2、Nm3、…とNl1、Nl2、Nl3、…を測定
し、図3の表に示すようにそれぞれの運転風量におい
て、各電圧に対する回転数を風量指示手段7に指示され
た風量で運転するために必要な回転数として、記憶手段
6に記憶させておく。そして、DCファンモータ1を実
際に設置してあらかじめ決めておいた電圧、図における
Vaを電圧制御手段5によって制御手段3を介してDC
モータ2に印加し運転を開始する。そうすると、制御手
段3がDCモータ2の回転子位置に応じて巻線に対する
通電を切り換え、DCモータ2は風路のダクト損失、図
におけるLに応じた回転数で回転する。このとき回転数
検出手段4は制御手段3の巻線に対する通電の切り換え
速度より回転数、図におけるNaを検出する。次に、風
量指示手段7によって運転風量、図におけるQmを指示
すると、電圧制御手段5が、記憶手段6に記憶された回
転数より、現在の印加電圧Vaにおいて指示風量Qmで
運転するために必要な回転数Nmaを検索し、NaとN
maを比較する。比較の結果図4および図5に示すよう
にNa<Nmaの場合、遠心送風機であるので図からわ
かるように、指示風量Qmより多い風量で運転されてい
ることになるので、印加電圧を下げる必要があり、電圧
制御手段5が図における△vaだけ電圧を下げて印加電
圧をVbとする。この状態で再び回転数検出手段4が、
変更後の印加電圧Vbにおける回転数、図におけるNb
を検出するとともに電圧制御手段5が、記憶手段6に記
憶された回転数より、Vbにおける指示風量Qmで運転
するために必要な回転数Nmbを検索し、NbとNmb
を比較する。比較の結果図に示すようにNb>Nmbの
場合、印加電圧Vaで運転された場合とは逆に指示風量
Qmより少ない風量で運転されていることになるので、
印加電圧を上げる必要があり、電圧制御手段5が図にお
ける△vbだけ電圧を下げて印加電圧をVcとするとと
もに、再び回転数検出手段4が、変更後の印加電圧Vc
における回転数、図におけるNcを検出し、電圧制御手
段5が記憶手段6に記憶された回転数より、Vcにおけ
る指示風量Qmで運転するために必要な回転数Nmcを
検索し、NcとNmcを比較する。比較の結果図に示す
ようにNc<Nmcの場合、Vaのときと同じく、指示
風量Qmより多い風量で運転されていることになるの
で、印加電圧を下げる必要があり、電圧制御手段5が図
における△vcだけ電圧を下げて印加電圧をVL とす
る。このとき、図に示すように印加電圧VL における回
転数NL が、印加電圧VL における指示風量Qmで運転
するために必要な回転数NmL と等しくなると、DCフ
ァンモータ1が指示された風量Qmで運転されているの
で、電圧制御手段5は印加電圧VL を保持して風量Qm
を確保するものである。各印加電圧ごとの調整電圧は△
va>△vb>△vcで徐々に指示風量に近づけていく
ものである。もし、何らかの理由によって風路の圧損L
が変化し、風量が変化した場合でも、常に運転回転数と
記憶された回転数を比較し、上記と同様の動作で電圧を
調整するので、指示風量が確保され一定風量での運転が
可能となるものである。
回転数検出手段4、電圧制御手段5記憶手段6はマイク
ロコンピュータ11とスイッチング電源12および周辺
回路より構成されている。制御手段3は、スイッチング
素子より構成されており、スイッチング電源12からの
DCモータ2の巻線への電流供給をマイクロコンピュー
タ11のゲート信号により制御している。
ータの動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
ファンモータの電源を投入すると、マイクロコンピュー
タ11のROMに記憶された図7のフローチャートに示
すプログラムの手順にしたがって運転が開始される。ま
ずステップ13で初期電圧を出力するとともに、ステッ
プ14で初期ゲート信号を出力し、DCモータを回転さ
せる。次にステップ15でDCモータの回転子位置を検
出し、検出された位置に応じたゲート信号をステップ1
6で出力する。このゲート信号の変化時間をステップ1
7で計測したのちこの変化時間から運転回転数をステッ
プ18で演算し保持しておく。そして、ステップ19で
風量指示信号を取り込んで運転風量を確認し、ステップ
20であらかじめマイクロコンピュータ11のROMに
記憶しておいた回転数のなかから、運転風量と印加電圧
に合致するメモリー回転数を検索し、ステップ18で保
持した運転回転数とステップ21で比較する。比較の結
果、回転数が同じであればステップ15へもどり、以後
はこの繰り返しで運転が続行される。次に比較の結果運
転回転数がメモリー回転数より大きい場合、風量を増加
させる必要があるのでステップ22でスイッチング電源
の出力電圧を上げる。比較の結果運転回転数がメモリー
回転数より小さい場合は、風量を減少させる必要がある
のでステップ23でスイッチング電源の出力電圧を下
げ、以後は回転数が等しくなるまで同じステップを繰り
返すものである。
装置用風量一定制御DCファンモータによれば、制御手
段のゲート信号の変化時間を計測することにより運転回
転数を検出し、それをあらかじめマイクロコンピュータ
に記憶させた回転数と比較しながら、スイッチング電源
によりDCモータへの印加電圧を変化させ、DCファン
モータの風量を制御しているので、風量検出のための特
別なセンサーを使用しなくても風量制御が可能となると
ともに、各運転風量における、モータの印加電圧に応じ
た必要回転数を記憶させて、この回転数と同回転数にな
るように、モータの印加電圧を制御しているので、ダク
トの圧力損失等が変化しても、常に指示風量での運転が
可能になるという効果が得られることになる。
8を参照しながら説明する。なお、第2の実施例の構成
は第1の実施例と同一であり、マイクロコンピュータ1
1のROMに記憶された図8のフローチャートに示すプ
ログラムの手順が異なるものである。図に示すように、
本実施例はステップ21で運転回転数とメモリー回転数
を比較したのち、運転回転数がメモリー回転数より大き
い場合はステップ24で小さい場合はステップ27で、
運転回転数とメモリー回転数の差をそれぞれ演算し、そ
の差の大小に応じて、ステップ26およびステップ29
で変化させるスイッチング電源12の電圧の変化量、第
1の実施例における△va、△vb、△vcをステップ
25およびステップ28で決定するものである。その他
の手順は第1の実施例と同じである。
風量と指示風量の差に応じた印加電圧の調整が可能にな
るため、運転風量を指示風量に調整するまでの時間を短
縮することが可能になるという効果が得られることにな
る。
に、本発明によれば、回転数検出手段が制御手段の動作
よりDCモータの運転回転数を検出し、その運転回転数
があらかじめ記憶手段に記憶された、風量指示手段によ
って指示された風量で前記DCファンモータを運転する
ための回転数になるように、電圧制御手段がDCモータ
の印加電圧を制御するので、ダクトの長さや曲がり状態
によって圧力損失が変化しても、素早く一定風量に制御
できるとともに、風量検出のための特別なセンサーを使
用する必要がなく、使用時間に関係なく、一定風量で運
転できる、高性能で低価格の換気装置用風量一定制御D
Cファンモータを提供できる。
DCファンモータの構想図
チャート
ンモータの運転のためのプログラムの一例を示すフロー
チャート
の構成図
Claims (2)
- 【請求項1】 DCモータを搭載したDCファンモータ
と、前記DCファンモータに対する通電を制御する通電
制御手段と、この通電制御手段の動作より前記DCファ
ンモータの運転回転数を検出する回転数検出手段と、前
記DCファンモータの運転風量を指示する風量指示手段
と、この風量指示手段によって指示された風量で運転す
るための前記DCモータの各印加電圧での規定回転数を
記憶する記憶手段を備え、前記回転数検出手段によって
検出された運転回転数と前記記憶手段に記憶された現在
の指示風量と印加電圧の両方に対応する規定回転数とを
比較し、運転回転数と規定回転数が同回転数になるよう
前記DCモータの印加電圧を制御する電圧制御手段を配
してなる換気装置用風量一定制御DCファンモータ。 - 【請求項2】 回転数検出手段によって検出された回転
数と記憶手段に記憶された規定回転数の差の大小に応じ
て、電圧制御手段の制御電圧の値を大小変化させた請求
項1記載の換気装置用風量一定制御DCファンモータ。
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JP3301556A JP3012721B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 換気装置用風量一定制御dcファンモータ |
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---|---|---|---|
JP3301556A JP3012721B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 換気装置用風量一定制御dcファンモータ |
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1991
- 1991-11-18 JP JP3301556A patent/JP3012721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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