JP3012731B2 - 風量一定制御dcファンモータ - Google Patents

風量一定制御dcファンモータ

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JP3012731B2
JP3012731B2 JP4031707A JP3170792A JP3012731B2 JP 3012731 B2 JP3012731 B2 JP 3012731B2 JP 4031707 A JP4031707 A JP 4031707A JP 3170792 A JP3170792 A JP 3170792A JP 3012731 B2 JP3012731 B2 JP 3012731B2
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昌亨 ▲高▼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンジフードや天井埋
め込み型の換気扇などに利用される風量一定制御DCフ
ァンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レンジフードや天井埋め込み型の
換気扇などにおいては、調理の状態や居室の状況に応じ
て、最適な風量で換気ができるような制御性のよいファ
ンモータが求められている。
【0003】従来、この種のファンモータは、ダクトの
状態など外的要因によって風量が変化したり、風量検出
のためにサーミスタという専用のセンサーを使用する必
要があり、コスト高になるとともに使用時間が長くなる
につれて、サーミスタの表面に埃などが付着し検出風量
が変化してしまうという問題があったため、我々はすで
に図13〜図19に示すような方法を提案している。
【0004】図に示すように1はDCモータ2を搭載し
たDCファンモータで、その吐出口8はダクト9に接続
されている。ダクト9はDCファンモータ1によって吸
い込まれたたばこの煙や調理による廃ガスによって汚染
された室内空気を、建物の壁10を通過させて室外に導
くダクトである。DCモータ2は回転子位置によって固
定子巻線に対する通電を制御する通電制御手段3によっ
て回転を制御され、その制御状態により回転数検出手段
4がDCモータ2の回転数を検出している。7は強、
中、弱などのDCファンモータ1の運転風量を指示する
風量指示手段で、強、中、弱それぞれの運転風量を実現
するための、DCモータ2に対する各印加電圧における
必要回転数を回転数記憶手段6が記憶している。101
は電圧制御手段で、風量指示手段7に指示された風量と
現在のDCモータ2に対する印加電圧から、指示された
風量でDCファンモータ1を運転するための回転数を回
転数記憶手段6より選定したのち、その選定した回転数
と回転数検出手段4が検出した現在の運転回転数を比較
し、運転回転数が選定回転数と同一となるよう、DCモ
ータ2に対する印加電圧を制御するものである。
【0005】上記構成において、予めDCファンモータ
1を運転し、図14に示すようにDCモータ2の電圧を
連続的に変化させ、各電圧V1、V2、V3、…におけ
る、DCファンモータ1の強、中、弱の運転風量Qh、
Qm、Qlにおける回転数Nh1、Nh2、Nh3、…とNm
1、Nm2、Nm3、…とNl1、Nl2、Nl3、…を測定し、
図15の表に示すようにそれぞれの運転風量において、
各電圧に対する回転数を風量指示手段7に指示された風
量で運転するために必要な回転数として、回転数記憶手
段6に記憶させておく。そして、DCファンモータ1を
実際に設置して予め決めておいた電圧、図におけるVa
を電圧制御手段101によって通電制御手段3を介して
DCモータ2に印加し運転を開始する。すると、通電制
御手段3がDCモータ2の回転子位置に応じて巻線に対
する通電を切り換え、DCモータ2は風路のダクト損
失、図におけるLに応じた回転数で回転する。このとき
回転数検出手段4は通電制御手段3の巻線に対する通電
の切り換え速度より回転数Naを検出する。次に、風量
指示手段7によって運転風量、図におけるQmを指示す
ると、電圧制御手段101が、回転数記憶手段6に記憶
された回転数より、現在の印加電圧Vaにおいて指示風
量Qmで運転するために必要な回転数Nmaを検索し、
NaとNmaを比較する。比較の結果図16および図1
7に示すようにNa<Nmaの場合、遠心送風機である
ので図からわかるように、指示風量Qmより多い風量で
運転されていることになるので、印加電圧を下げる必要
があり、電圧制御手段101が図におけるΔvaだけ電
圧を下げて印加電圧をVbとする。この状態で再び回転
数検出手段4が、変更後の印加電圧Vbにおける回転
数、図におけるNbを検出するとともに電圧制御手段1
01が、回転数記憶手段6に記憶された回転数より、V
bにおける指示風量Qmで運転するために必要な回転数
Nmbを検索し、NbとNmbを比較する。比較の結果
図に示すようにNb>Nmbの場合、印加電圧Vaで運
転された場合とは逆に指示風量Qmより少ない風量で運
転されていることになるので、印加電圧を上げる必要が
あり、電圧制御手段101が図におけるΔvbだけ電圧
を下げて印加電圧をVcとするとともに、再び回転数検
出手段4が、変更後の印加電圧Vcにおける回転数、図
におけるNcを検出し、電圧制御手段101が回転数記
憶手段6に記憶された回転数より、Vcにおける指示風
量Qmで運転するために必要な回転数Nmcを検索し、
NcとNmcを比較する。比較の結果図に示すようにN
c<Nmcの場合、Vaのときと同じく、指示風量Qm
より多い風量で運転されていることになるので、印加電
圧を下げる必要があり、電圧制御手段101が図におけ
るΔvcだけ電圧を下げて印加電圧をVL とする。この
とき、図に示すように印加電圧VL における回転数NL
が、印加電圧VL における指示風量Qmで運転するため
に必要な回転数NmL と等しくなると、DCファンモー
タ1が指示された風量Qmで運転されているので、電圧
制御手段101は印加電圧VL を保持して風量Qmを確
保するものである。各印加電圧ごとの調整電圧はΔva
>Δvb>Δvcで徐々に指示風量に近づけていた。な
お、図18は要部の具体的な回路の一例で、回転数検出
手段4、電圧制御手段101、回転数記憶手段6はマイ
クロコンピュータ11とスイッチング電源12および周
辺回路より構成されている。通電制御手段3は、スイッ
チング素子より構成されており、スイッチング電源12
からのDCモータ2の巻線への電流供給をマイクロコン
ピュータ11のゲート信号により制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のDC
ファンモータでは、あらゆる運転状況下において指示風
量で運転するための印加電圧がまったくわからないた
め、印加電圧を徐々に変化させて指示風量に近づけてい
るので指示風量に到達するまでの時間が長くなるという
問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、あら
ゆる運転状況下においても指示風量に到達するまでの時
間を短くできる、風量一定制御DCファンモータを提供
することを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は印加電圧に関係無く、指示風
量に到達するまでの時間を短くすることにある。
【0009】第3の目的は指示風量および印加電圧に関
係無く、指示風量に到達するまでの時間を短くすること
にある。
【0010】第4の目的は加・減算以外の演算機能を有
しない、より安価なマイクロコンピュータの使用を可能
とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の風量一定制御D
Cファンモータは、上記第1の目的を達成するために、
第1の手段はDCモータを搭載したDCファンモータ
と、前記DCモータに対する通電を制御する通電制御手
段と、この通電制御手段の動作より前記DCモータの運
転回転数を検出する回転数検出手段と、前記DCファン
モータの運転風量を指示する風量指示手段と、この風量
指示手段によって指示された風量で運転するための前記
DCモータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転
数記憶手段と、前記回転数検出手段によって検出された
運転回転数と前記回転数記憶手段に記憶された理想回転
数とを比較し、その回転数差から前記DCモータへの印
加電圧を変更する印加電圧の変更量を演算する数学モデ
ル演算手段を備え、この数学モデル演算手段に基づき印
加電圧を決定し、運転回転数と理想回転数が同回転とな
るよう制御する印加電圧最適化制御手段を配してなる
量一定制御DCファンモータの構成とする。
【0012】また、第2の目的を達成するために、第2
の手段はDCモータを搭載したDCファンモータと、前
記DCモータに対する通電を制御する通電制御手段と、
この通電制御手段の動作より前記DCモータの運転回転
数を検出する回転数検出手段と、前記DCファンモータ
の運転風量を指示する風量指示手段と、この風量指示手
段によって指示された風量で運転するための前記DCモ
ータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転数記憶
手段と、前記回転数検出手段によって検出された運転回
転数と前記回転数記憶手段に記憶された理想回転数との
回転数差および現在の印加電圧に応じて、前記DCモー
タへの印加電圧を変更する印加電圧の変更量を求めるた
めの推論ルールを記憶・遂行する推論ルール記憶遂行手
段を備え、この推論ルール記憶遂行手段に基づき印加電
圧を決定制御する印加電圧最適化制御手段を配してなる
風量一定制御DCファンモータの構成とする。
【0013】また、第3の目的を達成するために、第3
の手段はDCモータを搭載したDCファンモータと、前
記DCモータに対する通電を制御する通電制御手段と、
この通電制御手段の動作より前記DCモータの運転回転
数を検出する回転数検出手段と、前記DCファンモータ
の運転風量を指示する風量指示手段と、この風量指示手
段によって指示された風量で運転するための前記DCモ
ータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転数記憶
手段と、前記回転数検出手段によって検出された運転回
転数と前記回転数記憶手段に記憶された理想回転数との
回転数差および現在の印加電圧および指示風量に応じ
て、前記DCモータへの印加電圧を変更する印加電圧の
変更量を求めるための推論ルールを記憶・遂行する推論
ルール記憶遂行手段を備え、この推論ルール記憶遂行手
段に基づき印加電圧を決定制御する印加電圧最適化制御
手段を配してなる風量一定制御DCファンモータの構成
とする。
【0014】また、第4の目的を達成するために、第4
の手段は、予め所定の規則に従って演算し、その結果を
テーブルとして格納した風量一定制御DCファンモータ
の構成とする。
【0015】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、回
転数検出手段によって検出された運転回数と回転数記憶
手段に記憶された理想回転数との回転数差に応じてDC
モータへの印加電圧を変更する印加電圧の変更量を演算
する数学モデル演算手段と、この数学モデル演算手段に
基づき印加電圧を決定する印加電圧最適化制御手段によ
り、指示風量に到達する印加電圧を推計してから電圧を
印加するため、指示風量に到達するまでの時間を短縮す
ることができる。
【0016】また、第2の手段の構成により、回転数検
出手段によって検出された回転数と回転数記憶手段に記
憶された理想回転数との回転数差および現在の印加電圧
に応じて、前記DCモータへの印加電圧を変更する印加
電圧の変更量を求めるための推論ルールを記憶・遂行す
る推論ルール記憶遂行手段と、この推論ルール記憶遂行
手段に基づき印加電圧を決定する印加電圧最適化制御手
段により、指示風量に到達する印加電圧を推測してから
電圧を印加するため、印加電圧に関係無く指示風量に到
達するまでの時間をより短縮することができる。
【0017】また、第3の手段の構成により、回転数検
出手段によって検出された回転数と回転数記憶手段に記
憶された理想回転数との回転数差および現在の印加電圧
および指示風量に応じて、前記DCモータへの印加電圧
を変更する印加電圧の変更量を求めるための推論ルール
を記憶・遂行する推論ルール記憶遂行手段と、この推論
ルール記憶遂行手段に基づき印加電圧を決定する印加電
圧最適化制御手段により、指示風量に到達する印加電圧
を推測してから電圧を印加するため、印加電圧および指
示風量に関係無く指示風量に到達するまでの時間をより
短縮することができる。
【0018】また、第4の手段の構成により、予め指示
風量に到達する印加電圧を予測演算した結果をテーブル
として格納しているので、加・減算以外の演算機能を有
しないより安価なマイクロコンピュータの使用を可能と
することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
3を参照しながら説明する。なお、従来例と同一部分に
は同一番号を付し詳細な説明は省略する。
【0020】図に示すように1はDCモータ2を搭載し
たDCファンモータで、その吐出口8はダクト9に接続
されている。ダクト9はDCファンモータ1によって吸
い込まれたたばこの煙や調理による廃ガスによって汚染
された室内空気を、建物の壁10を通過させて室外に導
くダクトである。DCモータ2は回転子位置によって固
定子巻線に対する通電を制御する通電制御手段3によっ
て回転を制御され、その制御状態により回転数検出手段
4がDCモータ2の回転数を検出している。7は強、
中、弱などのDCファンモータ1の運転風量を指示する
風量指示手段で、強、中、弱それぞれの運転風量を実現
するための、DCモータ2に対する各印加電圧における
必要な理想回転数を回転数記憶手段6が記憶している。
5は回転数検出手段4が検出したDCモータ2の印加電
圧V(n)における運転回転数と回転数記憶手段6より
検索した理想回転数との回転数差△N(n)から変更印
加電圧差△V(n)を多項式回帰により近似して求める
数学モデル演算手段で、13は数学モデル演算手段5で
得られた変更印加電圧差△V(n)より次に印加する電
圧V(n+1)を決定し、通電制御手段3に信号を送る
印加電圧最適化制御手段であり、その他の構成は従来例
の構成と同じである。
【0021】上記構成において、DCファンモータ1の
電源を投入すると、マイクロコンピュタ11のROMに
記憶された図3のフローチャートに示すプログラムの手
順にしたがって運転が開始される。まずステップ14で
初期電圧を出力するとともに、ステップ15で初期ゲー
ト信号を出力し、DCモータ2を回転させる。次にステ
ップ16でDCモータ2の回転子位置を検出し、検出さ
れた位置に応じたゲート信号をステップ17で出力す
る。このゲート信号の変化時間をステップ18で計測し
たのちこの変化時間から運転回転数をステップ19で演
算し保持しておく。そして、ステップ20で風量指示信
号を取り込んで運転風量を確認し、ステップ21で予め
マイクロコンピュータ11のROMに記憶されている回
転数の中から、運転風量と印加電圧に合致する理想回転
数を検索し、ステップ19で保持した運転回転数とステ
ップ22で比較する。比較の結果、回転数が同じであれ
ばステップ16へもどり、以後はこの繰り返しで運転が
続行される。次に比較の結果運転回転数が理想回転数と
異なる場合、ステップ23で運転回転数と理想回転数の
差を演算し、ステップ24で変更印加電圧差を多項式回
帰により近似して求め、ステップ25でスイッチング電
源12の出力電圧を決定・出力し、ステップ16にもど
り、以後はこの繰り返しで運転が続行される。
【0022】このように本発明の第1の実施例の風量一
定制御DCファンモータによれば、回転数検出手段4が
検出したDCモータ2の印加電圧における運転回転数と
回転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数差
から変更印加電圧差を多項式回帰により近似して求める
数学モデル演算手段5を設けることにより、指示風量に
到達する印加電圧を推計してから電圧を印加するため、
指示風量に到達するまでの時間を短縮することができ
る。
【0023】つぎに、本発明の第2の実施例について図
4〜図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施例
と同一部分には同一番号を付し詳細な説明は省略する。
図に示すように26は回転数検出手段4が検出したDC
モータ2の印加電圧V(n)における実測回転数と回転
数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数差△N
(n)と印加電圧V(n)から最適な変更印加電圧差△
V(n)を求めるための推論ルールを記憶・遂行する推
論ルール記憶遂行手段で、27は推論ルール記憶遂行手
段26で得られた変更印加電圧差△V(n)より次に印
加する電圧V(n+1)を決定し、通電制御手段3に信
号を送る印加電圧最適化制御手段であり、その他の構成
は第1の実施例の構成と同じである。
【0024】上記構成において、DCファンモータ1の
電源を投入すると、マイクロコンピュタ11のROMに
記憶された図6のフローチャートに示すプログラムの手
順にしたがって運転が開始される。まずステップ14で
初期電圧を出力するとともに、ステップ15で初期ゲー
ト信号を出力し、DCモータ2を回転させる。次にステ
ップ16でDCモータ2の回転子位置を検出し、検出さ
れた位置に応じたゲート信号をステップ17で出力す
る。このゲート信号の変化時間をステップ18で計測し
たのちこの変化時間から運転回転数をステップ19で演
算し保持しておく。そして、ステップ20で風量指示信
号を取り込んで運転風量を確認し、ステップ21で予め
マイクロコンピュータ11のROMに記憶されている回
転数の中から、運転風量と印加電圧に合致する理想回転
数を検索し、ステップ19で保持した運転回転数とステ
ップ22で比較する。比較の結果、回転数が同じであれ
ばステップ16へもどり、以後はこの繰り返しで運転が
続行される。次に比較の結果運転回転数が理想回転数と
異なる場合、ステップ23で運転回転数と理想回転数の
差を演算し、ステップ28で図5に示す各ルールの重み
づけされたメンバーシップ関数が重ねられ、その重心が
計算される。そして、ステップ29で求められた重心か
ら最適なスイッチング電源の出力電圧を決定・出力し、
ステップ16にもどり、以後はこの繰り返しで運転が続
行される。
【0025】このように、本発明の第2の実施例の風量
一定制御DCファンモータによれば、回転数検出手段4
が検出したDCモータ2の印加電圧における運転回転数
と回転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数
と印加電圧から、推論ルール記憶遂行手段26に記憶
されている推論ルールに基づいて、変更印加電圧差を求
めることにより、指示風量に到達する印加電圧を推測し
てから電圧を印加するため、印加電圧に関係無く指示風
量に到達するまでの時間をより短縮することができる。
【0026】つぎに、本発明の第3の実施例について図
7〜図9を参照しながら説明する。なお、第2の実施例
と同一部分には同一番号を付し詳細な説明は省略する。
図に示すように30は、回転数検出手段4が検出したD
Cモータ2の印加電圧V(n)における実測回転数と回
転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数差△
N(n)と印加電圧V(n)および指示風量Qmから最
適な変更印加電圧差△V(n)を求めるための推論ルー
ルを記憶・遂行する推論ルール記憶遂行手段で、31は
推論ルール記憶遂行手段30で得られた変更印加電圧差
△V(n)より次に印加する電圧V(n+1)を決定
し、通電制御手段3に信号を送る印加電圧最適化制御手
段であり、その他の構成は第2の実施例の構成と同じで
ある。
【0027】上記構成において、DCファンモータ1の
電源を投入すると、マイクロコンピュタ11のROMに
記憶された図9のフローチャートに示すプログラムの手
順にしたがって運転が開始される。まずステップ14で
初期電圧を出力するとともに、ステップ15で初期ゲー
ト信号を出力し、DCモータ2を回転させる。次にステ
ップ16でDCモータの回転子位置を検出し、検出され
た位置に応じたゲート信号をステップ17で出力する。
このゲート信号の変化時間をステップ18で計測したの
ちこの変化時間から運転回転数をステップ19で演算し
保持しておく。そして、ステップ20で風量指示信号を
取り込んで運転風量を確認し、ステップ21で予めマイ
クロコンピュータ11のROMに記憶されている回転数
の中から、運転風量と印加電圧に合致する理想回転数を
検索し、ステップ19で保持した運転回転数とステップ
22で比較する。比較の結果、回転数が同じであればス
テップ16へもどり、以後はこの繰り返しで運転が続行
される。次に比較の結果運転回転数が理想回転数と異な
る場合、ステップ23で運転回転数と理想回転数の差を
演算し、ステップ32で図9に示す各ルールの重みづけ
されたメンバーシップ関数が重ねられ、その重心が計算
される。そして、ステップ33で求められた重心から最
適なスイッチング電源の出力電圧を決定・出力し、ステ
ップ16にもどり、以後はこの繰り返しで運転が続行さ
れる。
【0028】このように、本発明の第3の実施例の風量
一定制御DCファンモータによれば、回転数検出手段4
が検出したDCモータ2の印加電圧における運転回転数
と回転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数
と印加電圧および指示風量から、推論ルール記憶遂行
手段に記憶されている推論ルールに基づいて、変更印加
電圧差を求めることにより、指示風量に到達する印加電
圧を推測してから電圧を印加するため、印加電圧および
指示風量に関係無く指示風量に到達するまでの時間をよ
り短縮することができる。
【0029】つぎに、本発明の第4の実施例について図
10〜図12を参照しながら説明する。なお、第3の実
施例と同一部分には同一番号を付し詳細な説明は省略す
る。図に示すように34は回転数検出手段4が検出した
DCモータ2の印加電圧V(n)における運転回転数と
回転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数差
△N(n)と印加電圧V(n)および指示風量Qmから
最適な変更印加電圧差△V(n)を求める推論ルールに
基づいて求めた変更印加電圧差メモリーテーブルで、3
5は変更印加電圧差メモリーテーブル34から検索して
得られた変更印加電圧差△V(n)より次に印加する電
圧V(n+1)を決定し、通電制御手段3に信号を送る
印加電圧最適化制御手段であり、その他の構成は第3の
実施例の構成と同じである。
【0030】上記構成において、DCファンモータ1の
電源を投入すると、マイクロコンピュタ11のROMに
記憶された図12のフローチャートに示すプログラムの
手順にしたがって運転が開始される。まずステップ14
で初期電圧を出力するとともに、ステップ15で初期ゲ
ート信号を出力し、DCモータ2を回転させる。次にス
テップ16でDCモータの回転子位置を検出し、検出さ
れた位置に応じたゲート信号をステップ17で出力す
る。このゲート信号の変化時間をステップ18で計測し
たのちこの変化時間から運転回転数をステップ19で演
算し保持しておく。そして、ステップ20で風量指示信
号を取り込んで運転風量を確認し、ステップ21で予め
マイクロコンピュータ11のROMに記憶されている回
転数の中から、運転風量と印加電圧に合致する理想回転
数を検索し、ステップ19で保持した運転回転数とステ
ップ22で比較する。比較の結果、回転数が同じであれ
ばステップ16へもどり、以後はこの繰り返しで運転が
続行される。次に比較の結果運転回転数が理想回転数と
異なる場合、ステップ23で運転回転数と理想回転数の
差を演算し、ステップ36で図11に示される変更印加
電圧差メモリーテーブル34から最適変更印加電圧差を
検索し、そして、ステップ37で求められた最適変更印
加電圧差から最適なスイッチング電源の出力電圧を決定
・出力し、ステップ16にもどり、以後はこの繰り返し
で運転が続行される。
【0031】このように、本発明の第4の実施例の風量
一定制御DCファンモータによれば、回転数検出手段4
が検出したDCモータ2の印加電圧における実測回転数
と回転数記憶手段6より検索した理想回転数との回転数
と印加電圧および指示風量から、推論ルールに基づい
て求めた最適変更印加電圧差を変更印加電圧差メモリー
テーブルに格納することにより、加・減算以外の演算機
能を有しないより安価なマイクロコンピュータを使用し
ても指示風量に到達するまでの時間を短縮することがで
きる。
【0032】なお、実施例では回転数記憶手段に各印加
電圧における回転数を直接記憶していたが、関数式を記
憶していてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に、本発明によれば、回転数検出手段が通電制御手段の
動作よりDCモータの運転回転数を検出し、その運転回
転数が予め回転数記憶手段に記憶された理想回転数にな
るように、運転回転数と理想回転数との回転数差から、
変更印加電圧差を求める数学モデル演算手段を設けるこ
とにより、指示風量に到達する印加電圧を推計してから
電圧を印加するため、指示風量に到達するまでの時間が
短縮された高性能な風量一定制御DCファンモータを提
供できる。
【0034】また、運転回転数と理想回転数との回転数
と印加電圧から、変更印加電圧差を求める推論ルール
記憶遂行手段を設けることにより、記憶されている推論
ルールに基づいて、変更印加電圧差を求めるため、指示
風量に到達する印加電圧を推測してから電圧を印加する
ので、印加電圧に関係無く指示風量に到達するまでの時
間をより短縮した高性能な風量一定制御DCファンモー
タを提供できる。
【0035】また、運転回転数と理想回転数との回転数
と印加電圧と指示風量から、変更印加電圧差を求める
推論ルール記憶遂行手段を設けることにより、記憶され
ている推論ルールに基づいて、変更印加電圧差を求める
ため、指示風量に到達する印加電圧を推測してから電圧
を印加するので、印加電圧および指示風量に関係無く指
示風量に到達するまでの時間をさらに短縮した高性能な
風量一定制御DCファンモータを提供できる。
【0036】また、予め所定の規則に従って演算し、そ
の結果をテーブルとして格納することにより、加・減算
以外の演算機能を有しないより安価なマイクロコンピュ
ータを使用しても指示風量に到達するまでの時間が短縮
された、高性能で低価格の風量一定制御DCファンモー
タを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の風量一定制御DCファン
モータの構成図
【図2】同回転数差と変更印加電圧差の関係を示す多項
式回帰グラフ
【図3】同運転のためのプログラムの一例を示すフロー
チャート
【図4】本発明の第2の実施例の構成図
【図5】同メンバーシップ関数による評価の例を示す図
【図6】同運転のためのプログラムの一例を示すフロー
チャート
【図7】本発明の第3の実施例の構成図
【図8】同メンバーシップ関数による評価の例を示す図
【図9】同運転のためのプログラムの一例を示すフロー
チャート
【図10】本発明の第4の実施例の構成図
【図11】同テーブルの例を示す図
【図12】同運転のためのプログラムの一例を示すフロ
ーチャート
【図13】従来のファンモータの構成図
【図14】同運転特性を示す静圧−風量グラフ
【図15】同指示風量と印加電圧と回転数の関係を示す
【図16】同印加電圧と回転数の関係を示すグラフ
【図17】同運転風量と静圧と回転数の関係を示すグラ
【図18】同要部回路図
【図19】同運転のためのプログラムの一例を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 DCファンモータ 2 DCモータ 3 通電制御手段 4 回転数検出手段 5 数学モデル演算手段 6 回転数記憶手段 7 風量指示手段 13 印加電圧最適化制御手段 26 推論ルール記憶遂行手段 27 印加電圧最適化制御手段 30 推論ルール記憶遂行手段 31 印加電圧最適化制御手段 34 テーブル 35 印加電圧最適化制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−118916(JP,A) 特開 平3−207954(JP,A) 特開 平1−151700(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 - 5/26 H02P 7/00 - 7/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCモータを搭載したDCファンモータ
    と、前記DCモータに対する通電を制御する通電制御手
    段と、この通電制御手段の動作より前記DCモータの運
    転回転数を検出する回転数検出手段と、前記DCファン
    モータの運転風量を指示する風量指示手段と、この風量
    指示手段によって指示された風量で運転するための前記
    DCモータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転
    数記憶手段と、前記回転数検出手段によって検出された
    運転回転数と前記回転数記憶手段に記憶された理想回転
    数とを比較し、その回転数差から前記DCモータへの印
    加電圧を変更する印加電圧の変更量を演算する数学モデ
    ル演算手段を備え、この数学モデル演算手段に基づき印
    加電圧を決定し、運転回転数と理想回転数が同回転とな
    るよう制御する印加電圧最適化制御手段を配してなる風
    量一定制御DCファンモータ。
  2. 【請求項2】 DCモータを搭載したDCファンモータ
    と、前記DCモータに対する通電を制御する通電制御手
    段と、この通電制御手段の動作より前記DCモータの運
    転回転数を検出する回転数検出手段と、前記DCファン
    モータの運転風量を指示する風量指示手段と、この風量
    指示手段によって指示された風量で運転するための前記
    DCモータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転
    数記憶手段と、前記回転数検出手段によって検出された
    運転回転数と前記回転数記憶手段に記憶された理想回転
    数との回転数差および現在の印加電圧に応じて、前記D
    Cモータへの印加電圧を変更する印加電圧の変更量を求
    めるための推論ルールを記憶・遂行する推論ルール記憶
    遂行手段を備え、この推論ルール記憶遂行手段に基づき
    印加電圧を決定制御する印加電圧最適化制御手段を配し
    てなる風量一定制御DCファンモータ。
  3. 【請求項3】 DCモータを搭載したDCファンモータ
    と、前記DCモータに対する通電を制御する通電制御手
    段と、この通電制御手段の動作より前記DCモータの運
    転回転数を検出する回転数検出手段と、前記DCファン
    モータの運転風量を指示する風量指示手段と、この風量
    指示手段によって指示された風量で運転するための前記
    DCモータの各印加電圧での理想回転数を記憶する回転
    数記憶手段と、前記回転数検出手段によって検出された
    運転回転数と前記回転数記憶手段 に記憶された理想回転
    数との回転数差および現在の印加電圧および指示風量に
    応じて、前記DCモータへの印加電圧を変更する印加電
    圧の変更量を求めるための推論ルールを記憶・遂行する
    推論ルール記憶遂行手段を備え、この推論ルール記憶遂
    行手段に基づき印加電圧を決定制御する印加電圧最適化
    制御手段を配してなる風量一定制御DCファンモータ。
  4. 【請求項4】 予め所定の規則に従って演算し、その結
    果をテーブルとして格納した請求項1〜請求項3のいず
    れかに記載の風量一定制御DCファンモータ。
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