JP3011889U - 芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類 - Google Patents
芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な方法で製造でき、快適な香りを放って
生活環境を豊かにする芳香性を有する絵柄、模様の施さ
れた衣類を提供する。 【構成】 染料および/または顔料等に、芳香剤とバイ
ンダーを添加し、基布2に絵柄、模様3を捺染あるいは
転写して成る。
生活環境を豊かにする芳香性を有する絵柄、模様の施さ
れた衣類を提供する。 【構成】 染料および/または顔料等に、芳香剤とバイ
ンダーを添加し、基布2に絵柄、模様3を捺染あるいは
転写して成る。
Description
【0001】
本考案は、絵柄、模様を構成する染料や顔料に芳香性を持たせた衣類に関する 。
【0002】
古来より香水という芳香性物質があるが、一般的に香水は肌に直接付けて使用 されるか、または衣類に直接付けて使用される。香水を肌に付けて使用する場合 には、芳香の持続時間が短く、芳香を持続させるためには、新たに香水を付け直 さなければならなかった。
【0003】 また香水を衣類に付けて使用する場合、香水の種類により衣類に染みをつくる ことがある。一般的には、高級な香水ほど染みがつきやすく、一旦、染みが付く と洗濯しても落ちにくいという問題があった。 これらの問題を解決する方法として、芳香剤をマイクロカプセルに封入したも のを樹脂加工により布帛に付着させた芳香性布帛が開発されているが、製造方法 が複雑であるという問題があった。
【0004】
本考案は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、簡単な方法で製造でき 、快適な香りを放って生活環境を豊かにする芳香性を有する絵柄、模様の施され た新規な衣類を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために提案された本考案は、次のような構成上の特徴を備 えている。 即ち、請求項1に記載された本考案は、染料および/または顔料等に、芳香剤 とバインダーを添加し、基布に絵柄、模様を捺染あるいは転写して成る。
【0006】 ここに衣類は、洋服、和服、民族服、帽子、手袋、靴下等の上着の他各種下着 等にも適用できる。 請求項2に記載された本考案は、芳香性を持続させるため、請求項1において 、上記芳香剤は、マイクロカプセルに封入されている。 請求項3に記載された本考案は、洗濯などにも耐えさせるため請求項2におい て、上記マイクロカプセルは、内部に芳香剤を封入した徐放性マイクロカプセル である。
【0007】
本考案によれば、次のような作用が奏される。 即ち、本考案の芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類では、染料および/ または顔料等に、バインダーと芳香剤を添加し、基布に絵柄、模様を捺染あるい は転写しているので、衣類の絵柄、模様から芳香が漂いさわやかな気分にする、 また、請求項2に記載された本考案では、芳香剤がマイクロカプセルに封入され ているので、芳香性が長持ちする。また請求項3に記載された本考案では、マイ クロカプセルは徐放性のマイクロカプセルであるので、芳香剤が徐々に発散され 、数度の洗濯等にも耐えて芳香性が持続する。
【0008】
以下、本考案に係る芳香性プリント衣類の一実施例について、図面を参照しな がら説明する。 図1は、本考案に係る芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類の一実施例の 絵柄、模様の施された部分を示す拡大断面図であり、図2と図3は、本考案に係 る芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類の一実施例を示す正面図である。
【0009】 本考案の芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類1は、洋服、和服、民族服 、帽子、手袋、靴下及び下着類を含む衣類、特にシャツ、ブラウス及びスポーツ ウェア等の基布2に絵柄、模様3を捺染あるいは転写して製造される。 衣類1の基布2に捺染あるいは転写される絵柄、模様3の成分となるプリント 素材が、染料および/または顔料及び他の微量成分に、芳香性の徐放性マイクロ カプセル4…とバインダーを添加したものから成る。
【0010】 芳香性の徐放性マイクロカプセル4…は、図1に示すように、衣類1の基布2 に捺染あるいは転写された絵柄、模様3の層の中に分散して点在させる。 徐放性の芳香性マイクロカプセルは、マイクロカプセルに香料及び香水等の芳 香剤を封入しており、芳香剤を包含したマイクロカプセルは包壁が半透膜的性質 を有し、芳香剤がこの膜を徐々に浸透通過して外部に放出するものが好ましい。 この包壁の材質としてはメラミン樹脂、セルロース及びタンパク質等を用いるこ とができる。
【0011】 尚、この芳香性マイクロカプセルに、セルロース系の水溶性素材を用いること も可能である。芳香性マイクロカプセルに水溶性素材を用いる場合は、特に直に 肌に触れる下着類にプリントすることが好ましく、この場合汗等の水分が芳香性 マイクロカプセルを溶解し、芳香剤を発散する。 芳香性マイクロカプセルに封入される香料としては、果物、草花及び木の香り のものが好ましく、例えば覚醒効果のあるメンソール系のペパーミント及びジャ スミン、鎮静効果のあるラベンダー及びレモン等のシトラス、が挙げられ、他に バラ、桜、梅、ヒバ、檜、ライム、グレープフルーツ、フリージア及びオレンジ フラワー等が挙げられる。
【0012】 捺染の方法は、例えばプリント素材として染料、顔料、徐放性の芳香性マイク ロカプセル及びバインダー等を各々所望量混合したものを用いて、スクリーン印 刷方法を用いて行うが、これには限定されない。 図2にはスクリーン印刷方法を用いて作成したプリントTシャツ、図3には同 様にスクリーン印刷方法を用いて作成したプリントトランクスを示す。図中の模 様としての文字A,B,及びCから芳香が香る。尚、プリント方法として、他に 熱転写方法を用いることも可能である。
【0013】 尚、本考案は上述の実施例に限定されず本考案の要旨を逸脱しない範囲におい て設計変更可能である。
【0014】
本考案は、請求項1によれば、絵柄、模様の部分から快適な芳香が香り、生活 環境を豊かにする。また、捺染あるいは絵柄の素材の調製が簡単なため、容易に 製造できる。 請求項2によれば、芳香剤をマイクロカプセルに封入しているので、快適な芳 香を発散する持続性が良くなり、捺染あるいは転写の素材の調合の際に扱い易い 。
【0015】 請求項3によれば、マイクロカプセルは徐放性マイクロカプセルであるので、 快適な芳香を発散する持続性がより向上し、複数回の洗濯などの洗浄をしても、 雨などに濡れても芳香が持続する。
【図1】本考案に係る芳香性を有する絵柄、模様の施さ
れた衣類の一実施例の絵柄、模様の施された部分を示す
拡大断面図である。
れた衣類の一実施例の絵柄、模様の施された部分を示す
拡大断面図である。
【図2】本考案に係る芳香性を有する絵柄、模様の施さ
れた衣類の一実施例を示す正面図である。
れた衣類の一実施例を示す正面図である。
【図3】本考案に係る芳香性を有する絵柄、模様の施さ
れた衣類の一実施例を示す正面図である。
れた衣類の一実施例を示す正面図である。
1 芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類 2 基布 3 絵柄、模様 4 マイクロカプセル
Claims (3)
- 【請求項1】染料および/または顔料等に、芳香剤とバ
インダーを添加し、基布に絵柄、模様を捺染あるいは転
写して成る芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類。 - 【請求項2】上記芳香剤は、マイクロカプセルに封入さ
れている請求項1に記載の芳香性を有する絵柄、模様の
施された衣類。 - 【請求項3】上記マイクロカプセルは、内部に芳香剤を
封入した徐放性マイクロカプセルであることを特徴とす
る請求項2に記載の芳香性プリント衣類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012361U JP3011889U (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012361U JP3011889U (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011889U true JP3011889U (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=43147612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994012361U Expired - Lifetime JP3011889U (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 芳香性を有する絵柄、模様の施された衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011889U (ja) |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP1994012361U patent/JP3011889U/ja not_active Expired - Lifetime
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