JP2005137854A - 芳香を付与した繊維製品及び寝具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 繊維製品に芳香或いは消臭効果を付与する公知方法は、煩雑な芳香付与工程、高コスト、芳香発生量のコントロールの難しさ、芳香剤の品質の維持の難しさ、多数の芳香剤を簡単に付与する事の難しさ等の多くの課題がある
【解決手段】
本発明者はかかる芳香付与繊維・寝具の経済性、安全性、耐久性、品質の安定性、多様性を初めとする諸問題を解決し、自分自身の感性を豊かにし、ストレスを軽減すると同時に、着用快適性と高級感を備え、更に周囲の人々にも快適な芳香を漂わせる事が可能な方法として、芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質を、揮発性芳香物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品や寝具に縫いこむか或いは繊維製品又は寝具類の一部分を袋状にした中に挿入する事によって、少量多品種生産の要望に容易に応えられる芳香徐放性繊維製品及び寝具類が簡単に得られる方法を見出した。
【選択図】なし
【解決手段】
本発明者はかかる芳香付与繊維・寝具の経済性、安全性、耐久性、品質の安定性、多様性を初めとする諸問題を解決し、自分自身の感性を豊かにし、ストレスを軽減すると同時に、着用快適性と高級感を備え、更に周囲の人々にも快適な芳香を漂わせる事が可能な方法として、芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質を、揮発性芳香物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品や寝具に縫いこむか或いは繊維製品又は寝具類の一部分を袋状にした中に挿入する事によって、少量多品種生産の要望に容易に応えられる芳香徐放性繊維製品及び寝具類が簡単に得られる方法を見出した。
【選択図】なし
Description
本発明は香気成分を簡単な方法で繊維製品又は寝具に付与する事によって、長期間にわたって芳香を徐々に発散させ、その繊維製品又は寝具を使用している人及び周辺の人々に芳香を漂わせる事によって、快適な香気環境を作り出す事を目的とするものである。
近年、経済的なゆとりが生活の質の向上をもたらし、環境・安全・健康・感性など、物質中心の考え方から精神的なゆとりや感性の向上を目指した生活を志向する傾向が高まっている。それに伴って、繊維製品の分野では形状記憶繊維、難燃・防炎繊維、紫外線遮蔽繊維、防虫・防ダニ繊維、抗菌繊維、消臭繊維、高質感・高風合繊維等の機能性繊維が次々と開発されており、繊維業界の注目を集めている。その様な中で、繊維製品に芳香を付与して周囲に芳香を発散させ、自分自身の精神を安定化或いは快適化すると同時に、周囲の人々にも快適な環境を作り出す試みは多くなされてきた。最近では香りの隠された機能が見直され、繊維製品に限らず、香気を利用した各種の製品が市場に見られるようになった。
従来、香気を繊維製品に付与する方法としては、一番簡単で古くから知られた方法は香水を衣服にふりかける方法があるが、この方法では一時的な香気発散効果しか得られず、特に洗濯頻度の多いインナーウエアの場合、洗濯するたびに香気成分が脱落してしまうし、香気発散量の調節も困難で、長期間安定して香気を付与或いは発散させることは出来ないのが難点である。匂い袋を携帯する事も古くから行なわれてきたが、いちいち持ち運ぶのが不便であるし、常に身体に密着させる事は困難である。これらの点を改善するために、特開昭59−150171号公報には香気保持剤として天然又は合成ゴムラテックス、又は合成樹脂のエマルジョンを用いて繊維に香気成分を接着する方法が公開されている。
また、特開平1−97275号公報は、界面活性剤を用いる方法、マイクロカプセル化或いはカプセル化する方法等が記載された幾つかの米国特許を引用し、従来の方法は、高コスト、芳香発生割合が不適切、所望の形状への成形や形状の維持が困難、芳香の品質を保持する事が困難等の欠点を有するとして、その欠点を改善する方法として、芳香を分散させたポリウレタンからなる芳香発生材を有する芳香布の製法を開示している。
従来、香気を繊維製品に付与する方法としては、一番簡単で古くから知られた方法は香水を衣服にふりかける方法があるが、この方法では一時的な香気発散効果しか得られず、特に洗濯頻度の多いインナーウエアの場合、洗濯するたびに香気成分が脱落してしまうし、香気発散量の調節も困難で、長期間安定して香気を付与或いは発散させることは出来ないのが難点である。匂い袋を携帯する事も古くから行なわれてきたが、いちいち持ち運ぶのが不便であるし、常に身体に密着させる事は困難である。これらの点を改善するために、特開昭59−150171号公報には香気保持剤として天然又は合成ゴムラテックス、又は合成樹脂のエマルジョンを用いて繊維に香気成分を接着する方法が公開されている。
また、特開平1−97275号公報は、界面活性剤を用いる方法、マイクロカプセル化或いはカプセル化する方法等が記載された幾つかの米国特許を引用し、従来の方法は、高コスト、芳香発生割合が不適切、所望の形状への成形や形状の維持が困難、芳香の品質を保持する事が困難等の欠点を有するとして、その欠点を改善する方法として、芳香を分散させたポリウレタンからなる芳香発生材を有する芳香布の製法を開示している。
しかるに従来の芳香付与加工法はまだまだ煩雑な工程或いは難しい手法で芳香を繊維に付与しいる例が多く、高コストの原因になっている。また、千差万別で種類の極めて多い各種の芳香剤や消臭剤を、少量多品種の繊維製品に付与して、多種類の繊維製品を製造する事によって多様化時代に応えるという面では問題が多く残っている。
本発明は前記した様に、煩雑な芳香付与工程、高コスト、芳香発生量のコントロールの難しさ、芳香剤の品質の維持の難しさ、多数の芳香剤を簡単に付与する事の難しさ等の多くの課題を解決して、無限ともいえる多種類の芳香剤を簡単に付与できる低コストの方法、即ち経済性、安全性、耐久性、着用快適性、多様性等に優れた芳香剤付与法を提供するものである。
本発明者はかかる芳香付与繊維・寝具類の経済性、安全性、耐久性、品質の安定性、多様性を初めとする諸問題を解決し、自分自身の感性を豊かにし、ストレスを軽減すると同時に、着用快適性と高級感を備え、更に周囲の人々にも快適な芳香を漂わせる事が可能な機能性繊維並びに寝具類の開発研究を進めた結果、芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質を、揮発性芳香物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品又は寝具類に縫いこむか或いは繊維製品又は寝具類の一部分を袋状にした中に、容易には脱落しないように挿入する事によって、少量多品種生産の要望に容易に応えられる芳香徐放性繊維製品及び寝具類が簡単に得られる方法を見出した。
本発明は芳香性の液体、固体、粉粒体及び/又はゲル状軟体物質を、揮発性芳香物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品又は寝具に縫いこむか或いは繊維製品又は寝具の一部分を袋状にした中に挿入する事によって、少量多品種生産の要望に容易に応えられる芳香徐放性繊維製品及び寝具類を簡単に生産する事が目的である。
即ち本発明は▲1▼芳香性物質、▲2▼芳香性物質を封入される合成樹脂フィルム、▲3▼芳香性物質を封入された合成樹脂フィルムの袋を縫い込まれた或いは袋状部に挿入された芳香繊維製品又は寝具、の3つの構成要素から成り立っている。
更に、より簡略に言えば▲1▼芳香性物質、▲2▼合成樹脂フィルム、▲3▼芳香が付与された繊維製品・寝具、の3つの構成要素から成り立っている。
従って本発明の実施の形態を、この3つの構成要素から順次説明する。
即ち本発明は▲1▼芳香性物質、▲2▼芳香性物質を封入される合成樹脂フィルム、▲3▼芳香性物質を封入された合成樹脂フィルムの袋を縫い込まれた或いは袋状部に挿入された芳香繊維製品又は寝具、の3つの構成要素から成り立っている。
更に、より簡略に言えば▲1▼芳香性物質、▲2▼合成樹脂フィルム、▲3▼芳香が付与された繊維製品・寝具、の3つの構成要素から成り立っている。
従って本発明の実施の形態を、この3つの構成要素から順次説明する。
先ず合成樹脂フィルムに封入される芳香性物質について説明する。これは人間に快感を与える安全なあらゆる天然芳香性物質、合成芳香性物質或いは天然品を物理化学的処理によって分離・精製・加工された半合成香料や単離香料の単独又は混合物が使用可能である。
合成香料はイソプレン、ベンゼン、スチレン、カテコール、テレピン油など石油化学工業、パルプ工業などから得られる基礎化学品を原料として幾つかの工程を経て製造される香料で、天然品と同一化学構造のものと、純然たる合成品の2種類がありいずれも安全性が適合するものであれば使用可能である。
合成香料として知られている化合物は数千種類あると言われ、これらは原料の製造方法によって単離香料、半合成香料、及び合成香料と言われている。
天然物中、植物精油等から蒸留、冷却分離、結晶化、溶剤抽出などの物理化学的処理によって分離精製された単離香料として、ボア・ド・ローズ油からのリナロール、シトロネラ油からのゲラニオール、シトロネロール、ユーカリ油からの1,8−シネオール、ハッカ油からのl−メントールなどを挙げる事ができる。
半合成香料の一例を挙げると、d−リモネンからのl−カルボン、シトロネラールからのヒドロキシシトロネラール、ピネンからのテルピネオールなどを挙げることが出来る。
合成香料はイソプレン、ベンゼン、スチレン、カテコール、テレピン油など石油化学工業、パルプ工業などから得られる基礎化学品を原料として幾つかの工程を経て製造される香料で、天然品と同一化学構造のものと、純然たる合成品の2種類がありいずれも安全性が適合するものであれば使用可能である。
合成香料として知られている化合物は数千種類あると言われ、これらは原料の製造方法によって単離香料、半合成香料、及び合成香料と言われている。
天然物中、植物精油等から蒸留、冷却分離、結晶化、溶剤抽出などの物理化学的処理によって分離精製された単離香料として、ボア・ド・ローズ油からのリナロール、シトロネラ油からのゲラニオール、シトロネロール、ユーカリ油からの1,8−シネオール、ハッカ油からのl−メントールなどを挙げる事ができる。
半合成香料の一例を挙げると、d−リモネンからのl−カルボン、シトロネラールからのヒドロキシシトロネラール、ピネンからのテルピネオールなどを挙げることが出来る。
消臭効果によって悪臭を退治したり、害虫や細菌を排除すると同時に、さわやかさを与える化合物も本発明にとって重要である。
ウイスキーにストレス軽減効果がある事が認められるが、その原因は、最近の研究によると、樫(ホワイトオーク)の樽の中で長年熟成されたウイスキーは木の香りが溶け込んでおり、植物精油の香りが含まれているため、森林浴をした時の様に気持ちをリラックスさせる効果があると考えられている。ウイスキー以外のワインやブランデーなど、香りを楽しむものは、やはりリラックスした時に出る脳波「α波」を引き出す作用があるといわれているので、これらの植物精油を含有するアルコール類、水溶液又は/及びオイル類の使用が可能である。
フィトンチッドはヒノキやクスノキなどの樹木が葉や幹から発散する揮発性の粒子で、有害微生物を殺し、カビや細菌の増殖を抑えるほか、空気浄化の働きを持っているが、これらの天然植物精油の効果も本発明の目的に合致する。
ウイスキーにストレス軽減効果がある事が認められるが、その原因は、最近の研究によると、樫(ホワイトオーク)の樽の中で長年熟成されたウイスキーは木の香りが溶け込んでおり、植物精油の香りが含まれているため、森林浴をした時の様に気持ちをリラックスさせる効果があると考えられている。ウイスキー以外のワインやブランデーなど、香りを楽しむものは、やはりリラックスした時に出る脳波「α波」を引き出す作用があるといわれているので、これらの植物精油を含有するアルコール類、水溶液又は/及びオイル類の使用が可能である。
フィトンチッドはヒノキやクスノキなどの樹木が葉や幹から発散する揮発性の粒子で、有害微生物を殺し、カビや細菌の増殖を抑えるほか、空気浄化の働きを持っているが、これらの天然植物精油の効果も本発明の目的に合致する。
本発明で用いる事が可能な芳香剤或いは香り調合剤の具体的な一例を挙げると、次のような化合物を挙げることが出来る。これらの化合物は単体で用いる事もできるが、2種類以上を調合して多成分系で用いられる事が多い。
α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、リモネン、アニスアルデヒド、アネトール、安息香酸メチル、イソオイゲノール、イソ吉草酸エチル、イロン、γ−ウンデカラクトン、ウンデシレンアルデヒド、エチルバニリン、オイゲノール、カプリル酸エチル、ギ酸シトロネリル、クマリン、ケイ皮アルコール、ゲラニオール、酢酸イソブイチル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸メチル、シクラメンアルデヒド、シス−ジャスモン、シトラール、シトロネロール、ジメチルベンジルカルビノール、ジャスミンラクトン、テトラヒドロリナロール、テルピネオール、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、β−フェネチルアルコール、フェニル酢酸エチル、ベンジルアルコール、マルトール、p−メチルアセトフェノン、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルヨノン、α−又はβ−ヨノン、リナロール、リモネン、ジペンテン、ロジノール、ライム油、ユーカリ油、ヒノキ油、ヒバ油、パイン油、ラベンダー油、ジャスミン油、バニラ等を挙げることが出来る。
これらの芳香剤の使用形態は、香料単独での使用も可能であるが、保留剤、界面活性剤、ゲル化剤、昇華性物質、多孔性吸着剤、高分子ポリマー、マイクロカプセル化剤、溶剤等を混合して、希釈・調合或いは製品化された、液体、水溶液、アルコール溶液、固体、粉粒体、クリー厶、ゲルなどの形態で使用する事も可能である。
α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、リモネン、アニスアルデヒド、アネトール、安息香酸メチル、イソオイゲノール、イソ吉草酸エチル、イロン、γ−ウンデカラクトン、ウンデシレンアルデヒド、エチルバニリン、オイゲノール、カプリル酸エチル、ギ酸シトロネリル、クマリン、ケイ皮アルコール、ゲラニオール、酢酸イソブイチル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸メチル、シクラメンアルデヒド、シス−ジャスモン、シトラール、シトロネロール、ジメチルベンジルカルビノール、ジャスミンラクトン、テトラヒドロリナロール、テルピネオール、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、β−フェネチルアルコール、フェニル酢酸エチル、ベンジルアルコール、マルトール、p−メチルアセトフェノン、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルヨノン、α−又はβ−ヨノン、リナロール、リモネン、ジペンテン、ロジノール、ライム油、ユーカリ油、ヒノキ油、ヒバ油、パイン油、ラベンダー油、ジャスミン油、バニラ等を挙げることが出来る。
これらの芳香剤の使用形態は、香料単独での使用も可能であるが、保留剤、界面活性剤、ゲル化剤、昇華性物質、多孔性吸着剤、高分子ポリマー、マイクロカプセル化剤、溶剤等を混合して、希釈・調合或いは製品化された、液体、水溶液、アルコール溶液、固体、粉粒体、クリー厶、ゲルなどの形態で使用する事も可能である。
芳香に対する感受性は人それぞれ好み・強弱があり、それは人の嗅覚の鋭さ・鈍さと、匂いに対する嗜好性の個人差・強弱によって現れる。
従って一律にはいかないのが難しさであり、また面白さでもある。極端な場合は、ある人にとっての芳香は、ある人にとっては不快臭となることすらある。
その結果、多数の単体香料を調合・配合或いは濃度調整されたものを含めて無限とも言える多種・多様な芳香剤を準備して個人個人の嗜好や要望に応える事が必要になってくる。
従って一律にはいかないのが難しさであり、また面白さでもある。極端な場合は、ある人にとっての芳香は、ある人にとっては不快臭となることすらある。
その結果、多数の単体香料を調合・配合或いは濃度調整されたものを含めて無限とも言える多種・多様な芳香剤を準備して個人個人の嗜好や要望に応える事が必要になってくる。
次に芳香性物質を封入する合成樹脂フィルムは、芳香を徐々に透過する合成樹脂フィルムが使用可能であり、芳香剤を入れたあとの熱シールが容易なものが望ましい。ポリエチレン、特に直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の単独或いは混合フイルムの使用が可能である。ポリ塩化ビニリデン、延伸ビニロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体、セロファン等は香気の遮断性に著しく優れたフィルムであり好ましくない。フィルムの厚さは5〜100μm好ましくは20〜80μmである。
第3の構成要素である繊維製品及び寝具類としては、下着・肌着類としてランジェリー、インナー、ファンデーション(ブラジャー、ガードル等)、パンティ等、中衣類としてシャツ、チョッキ、セーター、ブラウス、Tシャツ等、外衣類としてスーツ、背広、コート、ジャケット、ブルゾン、パンツ等、雑品類としてネクタイ、スカーフ、ショール、マフラー、ハンカチ、帽子、ぬいぐるみ、座布団等、寝具類としてはシーツ、蒲団及び蒲団カバー、枕及び枕カバー、パジャマ、寝巻、タオルケット等、人が身に付ける或いは持ち歩くあらゆる繊維製品及び寝具類が対象製品となる。
繊維製品及び寝具類の材質は綿、シルク、ウール、麻、和紙等の天然繊維類、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン等の合成繊維類、アセテート、トリアセテート等の半合成繊維類の織物、編物或いはそれらの不織布等、あらゆる繊維素材が対象となる。
繊維製品及び寝具類の材質は綿、シルク、ウール、麻、和紙等の天然繊維類、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン等の合成繊維類、アセテート、トリアセテート等の半合成繊維類の織物、編物或いはそれらの不織布等、あらゆる繊維素材が対象となる。
前記した香料、調合香料或いはそれらの溶液0.1〜10gを前記フィルムの袋に入れ、密封してこれらの繊維製品又は寝具類に取り付けて使用する。
合成樹脂フィルムに香料を封入した芳香袋の取り付け方法は、▲1▼小さい布袋に入れてその袋を繊維製品又は寝具類に縫い付ける。▲2▼布が二重或いは重なっているところへ挿入して縫いこむ。▲3▼繊維製品又は寝具に口の小さい小袋を作っておき、挿入する。その場合、洗濯等で芳香剤入りポリ袋が脱落しにくいように入り口にホックをつけたり、マジックテープをつけてもよい。
合成樹脂フィルムに香料を封入した芳香袋の取り付け方法は、▲1▼小さい布袋に入れてその袋を繊維製品又は寝具類に縫い付ける。▲2▼布が二重或いは重なっているところへ挿入して縫いこむ。▲3▼繊維製品又は寝具に口の小さい小袋を作っておき、挿入する。その場合、洗濯等で芳香剤入りポリ袋が脱落しにくいように入り口にホックをつけたり、マジックテープをつけてもよい。
以下実施例によって本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるものではない。なお、例中、部及び%は重量部及び重量%を意味する。
実施例1
実施例1
綿93%・ポリウレタン7%混ニットからなる布を用いて製品化された女性用インナー(シャツ)の脇部内側に、下記の方法で香料入り布袋を縫い付けた。
先ず香料としては、製品名:BABY DOLL TYPE A−5388(株式会社永廣堂本店製、アルコール類、アルデヒド類、エステル類、ケトン類、炭化水素類、精油類からなる調合香料)なる調合香料1.0gを選んだ。
次にエチレンホモポリマー20%とエチレン・1−ブテン共重合体80%の混合樹脂からなる厚み50μのフィルムを用いた袋(横1.0cm、縦2.0cm)の一端開放部から前記調合香料液1.0gを入れて空気がなるべく残らないように開放部を密封して香料溶液の入ったポリ袋を作成した。
この香料液入りポリ袋を、横2cm、縦3cmのポリエステル繊維の袋に挿入して香料入りポリ袋が脱落しないように前記のシャツに縫い付けた。
この様にして香料を付与したシャツは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したシャツを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
実施例2
先ず香料としては、製品名:BABY DOLL TYPE A−5388(株式会社永廣堂本店製、アルコール類、アルデヒド類、エステル類、ケトン類、炭化水素類、精油類からなる調合香料)なる調合香料1.0gを選んだ。
次にエチレンホモポリマー20%とエチレン・1−ブテン共重合体80%の混合樹脂からなる厚み50μのフィルムを用いた袋(横1.0cm、縦2.0cm)の一端開放部から前記調合香料液1.0gを入れて空気がなるべく残らないように開放部を密封して香料溶液の入ったポリ袋を作成した。
この香料液入りポリ袋を、横2cm、縦3cmのポリエステル繊維の袋に挿入して香料入りポリ袋が脱落しないように前記のシャツに縫い付けた。
この様にして香料を付与したシャツは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したシャツを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
実施例2
綿・ナイロン交織ニットを用いたブラジャーカップを縫い上げる段階でパーツの中に下記の香料入りポリ袋を縫い込んだ。
先ず香料としては、製品名:BABY DOLL TYPE A−5388(株式会社永廣堂本店製、アルコール類、アルデヒド類、エステル類、ケトン類、炭化水素類、精油類からなる調合香料)なる調合香料1.0gを選んだ。
次にエチレンホモポリマー20%とエチレン・1−ブテン共重合体80%の混合樹脂からなる厚み50μのフィルムを用いた横1.0cm、縦2.0cmの袋の一端開放部から香料液を入れて空気がなるべく残らないように開放部を密封して香料溶液の入ったポリ袋を作成した。
この様にして香料を付与したブラジャーは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したをブラジャーを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
実施例3
先ず香料としては、製品名:BABY DOLL TYPE A−5388(株式会社永廣堂本店製、アルコール類、アルデヒド類、エステル類、ケトン類、炭化水素類、精油類からなる調合香料)なる調合香料1.0gを選んだ。
次にエチレンホモポリマー20%とエチレン・1−ブテン共重合体80%の混合樹脂からなる厚み50μのフィルムを用いた横1.0cm、縦2.0cmの袋の一端開放部から香料液を入れて空気がなるべく残らないように開放部を密封して香料溶液の入ったポリ袋を作成した。
この様にして香料を付与したブラジャーは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したをブラジャーを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
実施例3
ポリエステル100%織物を用いて縫製される段階で、ブラウスの襟内部に横2cm、縦4cmの袋(上部マジックテープ付き)を縫い込んでおき、この袋に実施例1と同様にして香料入りポリ袋を作成して挿入した。
この様にして香料を付与したブラウスは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したをブラウスを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
この様にして香料を付与したブラウスは周辺に芳香が漂い快適な着用感を与えた。この香料を付与したをブラウスを2槽式電気洗濯機を用いてJIS−L−1018G法、洗い方はJIS−L−0217 103法によって100回洗濯したあと、芳香発生状況を試験した結果、洗濯前とほぼ同様な芳香が漂っている事を確認した。
本発明は多種類の香料成分を簡単・確実な方法で繊維製品及び寝具類に付与する事によって、長期間にわたって持続性と耐久性のある芳香を徐々に発散させ、その繊維製品又は寝具を使用している人と、その周辺の人々に芳香を漂わせる事によって、快適な香気環境を作り出す事を可能とするものである。
芳香剤の代わりに消臭剤、防虫剤或いは皮膚障害予防剤を加える事によって消臭効果、防虫効果或いは皮膚障害予防効果をもたらすことも可能である。
特に本発明方法によれば少量多品種の繊維製品の生産に容易に対応する事が可能となる。
芳香剤の代わりに消臭剤、防虫剤或いは皮膚障害予防剤を加える事によって消臭効果、防虫効果或いは皮膚障害予防効果をもたらすことも可能である。
特に本発明方法によれば少量多品種の繊維製品の生産に容易に対応する事が可能となる。
Claims (5)
- 芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質を、芳香性の揮発性物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品又は寝具に縫いこむか、或いは繊維製品又は寝具の袋状部に容易には脱落しないように挿入された芳香徐放性繊維製品及び寝具。
- 芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質を、芳香性の揮発性物質のみを徐々に透過する事が可能な合成樹脂フィルムの袋に封入した上で、繊維製品又は寝具に縫いこむか、或いは繊維製品又は寝具の袋状部に容易には脱落しないように挿入する事を特徴とする芳香徐放性繊維製品及び寝具の製造法。
- 請求項1及び2に於ける芳香性の液体、固体、粉粒体、クリーム及び/又はゲル状軟体物質の中に含有される香料として、植物精油やバルサム等の植物性香料、じゃ香等の動物性香料、天然物の香気成分或いはそれに近い化合物を物理化学的に分離・精製したもの、或いは化学的に合成した合成香料を用いる事を特徴とする芳香徐放性繊維製品及び寝具の製造法。
- 請求項1、2及び3に於ける合成樹脂フィルムとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリスチレン等の単体及び/又は混合フィルムを使用することを特徴とする芳香徐放性繊維製品及び寝具の製造法。
- 請求項1、2、3及び4に於ける芳香剤を封入した合成樹脂フイルムの袋の繊維製品又は寝具への添付方法として、製品の身生地と付属部分の縫合部に縫い込むか、または袋状部に、容易には脱落しないように挿入する事を特徴とする芳香徐放性繊維製品及び寝具の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003413938A JP2005137854A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 芳香を付与した繊維製品及び寝具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003413938A JP2005137854A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 芳香を付与した繊維製品及び寝具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223294A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Heartful Atago:Kk | 香料含有マイクロカプセル担持体並びにこれを接着させた枕カバー及びシーツ |
CN113214548A (zh) * | 2021-05-18 | 2021-08-06 | 青岛科技大学 | 一种天然发泡材料 |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003413938A patent/JP2005137854A/ja active Pending
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JP2012223294A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Heartful Atago:Kk | 香料含有マイクロカプセル担持体並びにこれを接着させた枕カバー及びシーツ |
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