JP3022726U

JP3022726U - 桧入浴剤

Info

Publication number: JP3022726U
Application number: JP1995010777U
Authority: JP
Inventors: 沢陽代芹
Original assignee: 株式会社アドバンクス
Priority date: 1995-09-18
Filing date: 1995-09-18
Publication date: 1996-04-02
Anticipated expiration: 2001-09-18

Abstract

(57)【要約】【目的】桧成分の抽出が長時間持続し、取り扱いが容易
な桧入浴剤を提供する。【構成】粉状に加工した桧部材２を、この粉状桧部材が
漏れ出さない程度の目を有する布袋１で包んで構成され
る。この桧部材は、細粉、中粉及び荒粉のうち少なくと
も２種類の粉を含み、布袋は、不織布または綿から成構
成され、上記に加えて桧の細チップを更に布袋に包んで
構成することもできる。そして、布袋の一端にひも３を
取り付けて取り扱いを容易とすることもできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は桧入浴剤に関し、特に桧材を基礎とする桧入浴剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

浴槽内のお湯に溶かして香りと色を楽しむための入浴剤としては種々の形態のものが使われている。例えば、草花（例えば、ハーブ）や果物（例えば、レモン）等の香りや色を模した入浴剤が広く市販されているが、これらの入浴剤は、人工的、化学的に生成されたものであり、自然なものではない。

【０００３】自然資源を用いた入浴剤として、例えば、桧を玉状や角状の小片に形成して湯槽に浸す入浴剤も一部市販されているが、桧のもつ特性が充分に得られるものではない。

【０００４】すなわち、従来の桧入浴剤は、上述のように、桧を玉状や角状の小片に分割したもので、桧小片の表面積が小さく、そのまま湯槽に浸したとしても桧自体から桧成分を充分に引き出すことはきわめて困難であり、使用当初しかその効能が得られず、時間の経過とともに放香性が失われてしまうという問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は、桧成分の抽出が長時間持続し、取り扱いが容易な桧入浴剤を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前述課題を解決するため、本考案になる桧入浴剤は、粉状に加工した桧部材を、前記粉状桧部材が漏れ出さない程度の目を有する布袋で包んで成り、この桧部材は、細粉、中粉及び荒粉のうち少なくとも２種類の粉を含み、布袋は、不織布または綿から成構成され、上記に加えて桧の細チップを更に布袋に包んで構成することもできる。そして、布袋の一端にひもを取り付けて取り扱いを容易とすることもできる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の一実施形態になる桧入浴剤を示す図である。

【０００８】本実施の形態になる桧入浴剤１０では、桧の挽き粉（細粉、中粉、荒粉等を含む）と、桧の細チップ材から成る入浴剤部材２が不織布、綿等の布袋１に詰められている。尚、入浴剤部材２としては、桧の挽き粉だけを用いることができることは勿論である。布袋１は、挽き粉が水中で漏れ出さない程度の目の細かい材料が用いられる。使用時には、かかる構成の桧入浴剤１０を浴槽の湯中に袋１ごと浸す。

【０００９】本考案の入浴剤部材２は、桧の粉状成分を含むため、その表面積は従来の玉状、角状の部材と比較して著しく大きく、したがって小量の桧入浴剤部材で充分な桧の香りが得られる。この香りは、浴槽内の湯の温度により広がりが変わる。桧は、芳香性物質“フィトンチット”を有するため、リラックス作用、疲労回復作用が得られ、云わゆる“森林浴”気分を感じることができる。また、桧入浴剤部材は、細粉と中粉、荒分を含むため、細粉からは急速に香りが発香し、中粉からは香りが徐々に発香され、荒粉からは香りが更にゆっくりと発香されるため、香り効果が持続する。

【００１０】また、桧内に含まれている油成分が湯中に浸み出し、肌にうるおいを与えるだけでなく、体臭を抑える効果もある。

【００１１】本考案になる桧入浴剤は、自然界に存在する桧の素材そのものを使用しているため、化学的成分の入った従来の入浴剤とは異なり、人間に与える悪影響は全くなく、風呂釜に与える悪影響もなく、また、循環風呂に使用しても何ら問題が生じない。

【００１２】以上のような本考案になる桧入浴剤は、人間に限定されず、本考案の桧入浴剤を充分に使用して得られた湯を、ペットのシャンプー後に被毛にかけることによってペットのリラックス効果、除臭、除虫効果も得られる。

【００１３】更に、本考案になる桧入浴剤は、通常、数月間の使用に耐えるものであるが、使用後は、焼却が容易で、可燃性ゴミとしての廃棄も可能であるし、乾燥させて、ペットのトイレの下地材として使用することもできる。

【００１４】以上の実施の形態では、桧入浴剤部材を袋内に包み込ませているが、図１に示すように、袋上部に、ひも３をつけて、ティーバック状とすれば、より取り扱いが簡単になる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の桧入浴剤によれば、桧の香りの発散が効率的になり、また、その持続力が長く、廃棄も容易な桧入浴剤が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による桧入浴剤の一実施形態を示す図で
ある。

【符号の説明】

１布袋２入浴剤部材３ひも１０桧入浴剤

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】粉状に加工した桧部材を、前記粉状桧部材
が漏れ出さない程度の目を有する布袋で包んで成ること
を特徴とする桧入浴剤。
【請求項２】前記桧部材は、細粉、中粉及び荒粉のうち
少なくとも２種類の粉を含む請求項１に記載の桧入浴
剤。
【請求項３】前記布袋は、不織布または綿から成るもの
である請求項１に記載の桧入浴剤。
【請求項４】桧の細チップを更に前記布袋に包んで成る
請求項１に記載の桧入浴剤。
【請求項５】前記布袋の一端には、ひもが取り付けられ
ている請求項１に記載の桧入浴剤。