JP3011523U - 簡易型写真保護膜構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は簡易型写真保護膜構造に関し、誰で
も自分で写真に保護膜を付けることができ、且つ長期間
写真を保存できることを目的とする。 【構成】 主要はレーザーで明るくした写真保護膜１０
に、繰り返して貼付けることのできる自己接着のりを塗
布し、更に表面２１の滑らかな離型紙２０上に貼付け、
使用時には写真保護膜１０を写真３０の上に貼付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は簡易型写真保護膜構造に係り、特に、誰でも自分で写真に貼付けるこ とができて長期間写真を保存することのできる簡易型写真保護膜構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

写真は、ずっと人々の回想を記憶するのに最も有効な、最も直接的な道具であ り、それは忠実な真に迫ったもののみならず、且つ値段が安いが、しかし写真は 保存する上において一大障害がある。それは、大気中の湿気及び塵埃であり、多 くの人が知恵を絞って写真の美しさと寿命とを保存しようと努力し、それで写真 保護膜が生れた。

【０００３】 一般市場で販売されている写真保護膜は、大きく分けて熱貼り型と冷貼り型と に分けられる。例えば、図６及び図７に示されているようである。該熱保護膜型 は、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）上下両層のフィルムにのりを塗布し て、上下の膜で写真を挟む方式で、更に加熱をした後に熱貼付け機を通過させて 、写真に保護膜を付ける効果を奏するものであり、それで空気中の湿気と塵埃を 隔離する。

【０００４】 一方、冷写真保護膜型は、ＰＶＣ（ポリビニルクロライド）膜の単一面に自己 接着のりを塗布し、のり塗布面で写真を覆って保護膜を形成する方式であり、そ の空気中の湿気と塵埃を隔離する効果は熱保護膜型に負けない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし前者の方式は、保護膜の貼付け効果に不満足な場合、写真と熱保護膜と を分離させるのは容易なことではなく、そのために写真を破損してしまう可能性 が極めて大きい。且つ、熱保護膜は必ず熱保護膜貼付け機を使用しなければなら ず、利便性が大きくなく、又保護膜を付けた後の大きさが往々にして元来の写真 の大きさよりも大きいので、後で写真を保存する時に困ってしまう。

【０００６】 また、両者の方式は同じ欠点を有している。即ち、必ず保護膜貼付け機を使用 して貼付け作業をしなければならず、もしも保護膜貼付け機を使用しないで貼付 けた場合には、保護膜と写真との間に極めて多くの気泡を残してしまう。これら の気泡は写真の美観を損ねてしまうのみならず、又保護膜の効果をも大きく低下 させてしまう。それに又、一般の冷保護膜は、写真上に使用した後回収すること ができず（繰り返し使用できない）、一枚の保護膜はただ１回の使用機会しか持 たない。

【０００７】 そこで、本考案の主要な目的は、上記の熱貼付け型と冷貼付け型の残した共通 の問題点を解決することにあり、本考案は誰でも自分で貼付けることのできる保 護膜構造を提供し、且つ電力や特殊な保護膜貼付け機を必要としないで、写真保 護膜の作用を完成できるようにすることにある。 本考案の他の目的は、繰り返して使用できる保護膜構造を提供して、写真の表 面を損ねてしまうことなく、有効的に的確に写真の美しさと寿命とを保存できる ようにすることにある。

【０００８】 本考案の又他の目的は、使用が簡単で、写真保護膜のコストと手間とを下げる ことにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、主に、ＯＰＰ（Ｏ−ハイドロキシビフェニル） やＰＥＴ膜にレーザー処理をした後、色彩のついた明るい保護膜を形成させ、保 護膜に繰り返して貼付けすることのできる自己接着のりを塗布し、更に表面の滑 らかな離型紙上に貼付け、写真を保護膜と離型紙間に挟む構成とした。

【００１０】

【作用】

上記の構成により、写真保護膜を写真の上に貼付けることで、写真を更に美し く鮮明にし、写真の酸化を防止し、黄変や湿気及び塵埃を防止する作用がある。

【００１１】

【実施例】

図１乃至図３に示されているように、本考案の簡易型写真保護膜構造は、主に ＯＰＰやＰＥＴ膜にレーザー処理を施した後色彩のある明るい保護膜１０を形成 させ、保護膜１０に繰り返して貼付け出来る自己接着のりを塗布する。更に塗布 を終えた保護膜１０を保護膜１０と外形寸法が同じ離型紙２０の滑らかな表面２ １に貼付け、且つ写真３０を保護膜１０と離型紙２０の間に挟み、もしも保護膜 １０を写真３０の表面に貼付けした時に保護膜１０と写真３０の表面との間に気 泡が発生した場合には、長尺へら４０で保護膜１０の表面を摺動することによっ て気泡を追い出し、更にカッター５０によって写真３０の外にはみでた保護膜１ ０と離型膜２０を切り取り、切り取った後の離型紙２０を写真３０と分離させる と、写真３０の完全な保護膜貼付け作業が完成される。

【００１２】 上記の内容により、本考案は簡単に手作業で自分で保護膜を貼付けることがで きるのみならず、電力や特殊な保護膜貼付け機を必要とせずに、保護膜貼付けの 効能を完成することができ、もしも効果に対して満足できない場合には、簡単に 保護膜と写真とを分離させることができ、写真を損ねることなく、且つ保護膜も 又繰り返して使用できる。

【００１３】

【考案の効果】

次に本考案の効果について説明する。 １．本考案の写真保護膜の基材はＰＥＴやＯＰＰであり、この二種の材質は環 境保護上の危険度がＰＶＣに比べて甚だ低く、ヨーロッパの多くの国々において 既にＰＶＣの使用がはっきりと禁止されているので、この種の基材上の変更は写 真保護膜工程上の一大革命である。

【００１４】 ２．ＯＰＰ／ＰＥＴ膜にレーザー処理を施した後に、単面に特殊形（繰り返し 使用可能）の自己接着のりを塗布して、更に表面の滑らかな離型紙に貼付けて、 その使用前の透明度と品質を確保することができる。 ３．ＯＰＰ／ＰＥＴ膜にレーザー処理をすると、膜上に特殊な設計をした紋様 を残し、紋様の設計は例えば図４及び図５に示されているようである。

【００１５】 ４．保護膜は無限回に繰り返し使用が可能であり、接着剤を残すことなく、又 写真を損ねることがない。 ５．保護膜貼付け機を使用する必要なしに写真に保護膜を貼付けることができ 、更に電力を必要とせず、使用上更に便利となる。 上述の如く本考案によれば、写真保護膜を写真の上に繰り返し貼り付けること ができるように構成したので、写真を更に美しく鮮明にし、写真の酸化及び黄変 を防止でき、湿気及び塵埃を防ぐことができると共に写真を損ねることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の保護膜概略図である。

【図２】本考案の保護膜の動作概略図である。

【図３】本考案の保護膜の動作概略図である。

【図４】本考案の保護膜の外観の概略図である。

【図５】本考案の保護膜の完成状態を示す概略図であ
る。

【図６】従来の熱保護膜型の一例を示す図である。

【図７】従来の冷保護膜型の一例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 保護膜 ２０ 離型紙 ２１ 滑らかな表面 ３０ 長尺へら ４０ 写真

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に繰り返して貼れる自己接着のりを
   塗布された色彩のある明るい保護膜と表面の滑らかな離
   型紙を含み、離型紙と保護膜の外形寸法が同じで、且つ
   両者の間に写真を挟むことができ、並びに保護膜によっ
   て大気中の湿気及び塵埃を防いで写真の変質を防止でき
   る構成としてなる簡易型写真保護膜構造。