JP3011251B2 - 面内多軸厚手織物の製織方法及び織機 - Google Patents

面内多軸厚手織物の製織方法及び織機

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JP3011251B2 JP4169854A JP16985492A JP3011251B2 JP 3011251 B2 JP3011251 B2 JP 3011251B2 JP 4169854 A JP4169854 A JP 4169854A JP 16985492 A JP16985492 A JP 16985492A JP 3011251 B2 JP3011251 B2 JP 3011251B2
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    • D03D41/00Looms not otherwise provided for, e.g. for weaving chenille yarn; Details peculiar to these looms
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機等の外装材、内装
材等に利用して有効な面内多軸厚手織物の製織方法及び
織機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来航空機等の外装材、内装材には、熱
硬化性樹脂を含浸させたガラス繊維織物や、炭素繊維織
物を多層に積層し、これを加熱硬化成形してなる補強さ
れた強化用樹脂成形品及び複合材料成形品等が、軽量で
あると同時に機械的強度が大であるため利用されてお
り、更に各種産業分野においても使用されている。しか
しこの素材を航空機等の外板等外面に使用する場合、地
上の滑走中に石等が当ると、層間剥離を起こす問題があ
った。そこで従来も織物の層間を結び糸を用いて一体に
結合した構造材強化用の三次元織物が、特公平2−13
060号公報において提案されている。この特公平2−
13060号公報に示す三次元織物を図17及び図18
について説明すると、50,50a〜50cは経糸、5
1,51a〜51dは緯糸、52a,52bは結び糸で
ある。この三次元織物は、織機で織られるものである
が、図17の如く緯糸51a〜51dは平行に積層さ
れ、これに直交して経糸50a〜50cが積層され、結
び糸52a,52bは外側の緯糸51a,51dで旋回
して、内部の経糸50a〜50c、緯糸51b,51c
を固定して三次元織物を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の熱
硬化性樹脂含浸の前記の如き素材織物を積層すると共
に、加熱成形した複合材料成形品等は、外部からの衝突
物による衝撃で積層織物が剥離現象を起こす欠点があっ
た。一方図17及び図18に示す三次元織物は、積層さ
れた経糸層及び緯糸層を結び糸52a,52bで結合し
た三次元織物であるので、単に熱硬化性樹脂を含浸した
織物を積層して加熱硬化させた複合材料成形品のような
剥離現象は起こらない。しかしこの織物は面内に繊維を
多軸配向することができず、軽量化、機械的強度の最適
化を目的とした繊維配列の設定ができないという問題が
あった。前記問題点を解決する手段としては、特願昭6
3−157513号において、斜糸クリールから供給さ
れる往斜糸と、復斜糸を交互に逆の傾斜方向に交差させ
た後、略直角に転換してから適時開口させ、緯糸打込装
置、筬打装置により、簡単な構造で三軸織や、四軸織物
の織成を可能とする方法が提案されているが、この方法
では薄手の面内多軸織物しか織製できない。この場合従
来の技術で説明したとおり、積層作業が必要となるため
に、層間剥離を起こす問題があった。このように従来技
術では、内面多軸厚手織物を得ることができない問題が
あった。本発明は織機により経糸と緯糸を用いて繊維を
内面に多軸配向し、かつ板厚方向に厚みのある三次元織
物を製造できる製織方法及び織機を提供せんとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、経糸
を通した綜絖、同綜絖による経糸開口部に緯糸を挿入す
るよう往復動するシャットル、筬及び織物の取出し装置
よりなる織機を用いて面内多軸厚手織物を製織する方法
において、前記綜絖は織物の取出し方向に対し多数並列
して設けると共に、各綜絖には織物の所定厚さ及び巾を
形成する本数の経糸を通し、同各綜絖を織物の巾方向に
大きく往復動させて開口部を形成させると共に、その開
口位置を織物巾の一側から他側に向けて順次移動させ、
同開口部に緯糸を順次挿入して各緯糸位置を巾方向にず
らして配列することにより、経糸を固定して所定巾で所
定厚さの1列目の織目を形成し、順次開口、緯入れ、筬
打ちにより、連続した長さの面内多軸厚手織物を製織す
ると共に、前記開口位置がシャットルの移動通路とずれ
ている場合には、同シャットルの移動通路に一致するよ
う織物取出し装置を上下動させて製織するようにしてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。また本発明は、製織される織物の巾方向両側端の経
糸により形成される耳部を、フックに掛けるか、エンド
レスワイヤに順次巻付けるか、レールに通したバー付ブ
ロックに挿入する等して、耳部と耳部間の巾を一定に保
持することにより、経糸の張力によって織物が巾方向に
縮小するのを防止するようにしてなるもので、これを課
題解決のための手段とするものである。更に本発明は、
経糸を通した綜絖、同綜絖による経糸開口部に緯糸を挿
入するよう往復動するシャットル、筬及び織物の取出し
装置を有する織機において、同各綜絖には織物の所定厚
さ及び巾を形成する本数の経糸を通すと共に、同綜絖を
織物の取出し方向に対し多数並列して設け、かつ同各綜
絖を夫々織物の巾方向に大きく往復動させる往復動機構
と、綜絖の移動による開口部の位置を、シャットルの移
動通路に合せるよう前記織物取出し装置を往復移動させ
る機構を設け、かつ織物巾方向の両側端の経糸で形成さ
れる耳部に係合して同耳部巾を一定巾に固定する固定機
構を有してなるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。
【0005】
【作用】ボビン群から引出した経糸を夫々が対応する多
数の綜絖に通し、更に筬に通して織物取出し部に固定す
る。この時織物上下台は綜絖の開口中心線と、織物の開
口部を一致させておく。また開口手順の他、各部位の作
動順序はコンピュータにインプットしておく。さて本発
明の作動において、基本的には開口→緯糸挿入→筬打ち
→巻取り→上(下)方向移動の順に作動し、耳部を形成
する経糸が現われる時だけは、開口→緯糸挿入→耳部保
持→筬打ち→巻取り→上(下)方向移動の順に作動す
る。また各ステップ毎の織物の巻取り量は、緯糸が最上
部(最下部)の緯糸位置から最下部(最上部)の緯糸位
置まで行ったとき、所望する緯糸の長さ方向のピッチ間
となるように分割して進ませるように設定するか、必要
に応じ緯糸が最上部(最下部)の緯糸位置から最下部
(最上部)の緯糸位置まで行ったときに、一度に所望す
る緯糸の長さ方向のピッチ間分進ませるよう設定する。
この場合、織機は基本的には開口→緯糸挿入→筬打ち→
上(下)方向移動の順序となり、耳部を形成する経糸が
現われる時だけは、開口→緯糸挿入→耳部保持→筬打ち
→巻取り(緯糸の長さ方向のピッチ間分。但し耳部を形
成する経糸が2回続けて現われる場合、後の方は巻取ら
なくてよい)→上(下)方向移動の順に作動する。また
上(下)方向移動の量は、所望する上下方向間のピッチ
に合せるか、これを基に経験的に決める。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図15は本発明の実施例を示す。先ず図1〜
図9について本発明の1実施例の面内多軸厚手織物用織
機について説明すると、多数の経糸1はボビン2より巻
きほどかれて平面状に配列されると共に、経糸を開口す
る綜絖3に通される。綜絖3は前後方向に多数並列状に
配設されており、各綜絖3には夫々所定の厚さを形成す
る本数の経糸1が綜目(番目)に通されると共に、夫々
が上下に移動して開口4を作るもので、同開口4にはシ
ャットル5により緯糸6が通される。緯糸6は次の経糸
1の開口4に折返し挿入されて、厚さ方向の両側面に耳
を作るものであるが、経糸1の開口4が織物の巾方向に
大きく上下に移動し、かつ織物上下台7が織物8を上下
動させるため、各開口4に挿入される緯糸6も経糸1間
の織物内部の所定位置に巾方向に並んで固定される。即
ち、これにより織物の巾寸法が形成される。9は筬で開
口4にシャットル5で緯糸6が挿入された後、緯糸6を
織前に打ち寄せ、経緯糸の交錯を完成させるものであ
る。10は織物上下台7で上下動して製織された織物を
引出す織物取出し部、11は織物8の巾方向の両側端部
に形成される経糸1による耳部8aを固定する耳部保持
機構で、フック11a(図5)に係合する織物保持用バ
ー11bを有し、同バー11bを同耳部8aに引掛け
て、織物8の巾が経糸の張力によって縮小するのを防止
して、織物8の巾を一定に保つものである。このフック
11aは耳部保持機構11の上下部に固定されたレール
12,12,13,13内をローラ14等を介して滑動
し、織物8が耳部保持機構11の位置から織物取出し部
10方向に移動すると、同フック11aはレール12,
13から外れ、その後人手又は自動的に織物保持用バー
11bを取外す。なお、織物8の耳部8aに前記バー1
1bを取付けるのは、人手又は自動的に行なう。
【0007】また耳部保持機構11は、図5の実施例と
異なり、図7の如く織物8の上下に設置したエンドレス
のワイヤ15に順次巻付けるワイヤ16を設け、同ワイ
ヤ16を織物8の耳部8aとワイヤ15とに交互に係合
するようにして織物8の巾を一定に保つようにしてもよ
い。更に図8の如く織物8の上下に設置したレール17
に、織物耳部8aに通したバー付ブロック18を挿入し
て行く装置でもよい。19は補助開口装置で、綜絖3群
が増加すると、経糸1の開口角度が小さくなってシャッ
トル5の移動時に経糸1を擦過することになるため、開
口角度を大きくしてスムーズに緯糸6を挿入するために
設けたものである。図9は補助開口装置19の詳細図を
示し、案内装置20により2点鎖線の退避位置から、必
要に応じ実線で示すように開口4内に移動して開口する
ようになっている。筬9は図2に示す如く、筬打装置の
アーム21の上部に取付けられており、同アーム21は
下端を支点とし、中間部に連結された筬打ちエアシリン
ダ22の作動により前後動して筬打ちを行なう。このエ
アシリンダ22はフレーム23に連結されている。また
フレーム23には、綜絖上下用シリンダ24,24,2
5,25が図3に示す如く取付けられており、同エアシ
リンダ24,24のロッド先端はベルクランク31,3
1の一端に連結されており、同ベルクランク31,31
の他端はワイヤ32,32に連結されている。ワイヤ3
2,32は溝車33,33及び綜絖駆動用ワイヤ26,
26を介して綜絖3に連結されていて、綜絖3を引き上
げるようになっている。一方ベルクランク31の他端に
は綜絖上下用シリンダ25,25のロッド端が連結され
ており、同シリンダ25,25も綜絖駆動用ワイヤ2
6,26に連結されている。更にベルクランク31,3
1の一端にはワイヤ34,34が連結されており、同ワ
イヤ34,34は溝車35,35を介して綜絖3を引き
下げるワイヤ36に連結されている。27はシャットル
作動用エアシリンダで、左右に伸びるロッド28,28
があり、同ロッド28,28はワイヤ37,37に連結
されている。ワイヤ37,37は夫々ラック38の両端
に連結されており、ロッド28,28の一方が伸びれば
一方のワイヤ37が伸びてラック38は一方に移動する
ので、シャットル5はラック38に噛合うピニオン39
の回転により一方から他方に開口4内を走行するもので
ある。なお、シャットル5も下面にピニオン39と噛合
うラックを有する。またロッド28の他方が伸びれば、
シャットル5は逆方向に走行するものである。
【0008】以上の駆動機構としては、綜絖3、筬9、
シャットル5、補助開口装置19の動きは一定のためエ
アシリンダによる作動が好ましく、織物上下台7、織物
取出し部10については、経糸1と緯糸6の太さや織物
組織によってその移動量を変化させる必要があるので、
サーボモータを使用するのがよい。また前記各駆動機構
の制御は、全てコンピュータ制御によるので、駆動順序
の変更や、織物上下台7、織物取出し部10については
駆動量を容易に変化させることができる。更にボビン2
群は、各綜絖に仕掛けられた経糸毎に、その送出し量が
異なるため、経糸1本毎に張力コントロール可能な機構
とするのがよい。また29は織物上下用サーボモータ、
30は織物引出し用サーボモータである。なお、以上の
実施例では、綜絖3は前後方向に並設されると共に、上
下移動して経糸1に開口4を形成していたが、綜絖を上
下方向に配列させ、経糸を上方から下方に走行するよう
にし、綜絖を前後移動させると共に、織物を下方に向け
て取出すような構造に構成してもよい。
【0009】次に図10及び図11について作用を説明
する。先ずボビン2群から引出した経糸1a〜1qを夫
々が対応する綜絖3a〜3qに通し、更に筬9に通して
織物取出し部10に固定するが、経糸の位置は概ね図1
2の黒丸(緯糸)で示した織り始め側の配列順序に合せ
ておくとよい。この時織物上下台7は綜絖の開口中心線
と、織物の開口部(最初は黒丸の位置)が一致するまで
下げておく。また開口手順は図14に示す手順で行なう
が、予めこの開口手順の他、各部位の作動順序はコンピ
ュータにインプットしておく。
【0010】さて一般的な織機の場合、各部位の動作
は、開口■緯糸挿入■筬打ち■巻取りの順に行なわれる
が、本発明における織機で製織する場合は、基本的には
開口■緯糸挿入■筬打ち■巻取り■上(下)方向移動の
順に作動し、耳部を形成する経糸が現れた時だけは、開
口■緯糸挿入■耳部保持■筬打ち■巻取り■上(下)方
向移動の順に作動する。なお、本発明においては、普通
の織物における緯糸の挿入される巾方向を厚さ方向、普
通の織物における厚さ方向を巾方向と定義するものとす
る。
【0011】図10は図14に示す33ステップ目の筬
打ちが完了した状態を示しており(実際の経糸の状態と
少し異なっている)、この状態では織物の開口部が丁度
中央の緯糸の位置に概ね一致するように、織物上下台7
が調整されている。図11は図14に示す35ステップ
目の緯糸挿入までが完了した状態を模式的に示してお
り、この状態では耳部を形成する経糸1nが最下方に現
われているので、次に耳部の保持が耳部保持機構で行な
われ、更に筬打ちした後に巻取りが行なわれて36ステ
ップ目に入る。
【0012】次に図13(a)〜(h)により、本発明
の1実施例を示す面内多軸厚手織物8〔図13(i)〕
の製織方法を説明すると、この実施例は経糸1A〜1E
3 が12本、緯糸6が4段挿入される場合である。図に
おいて経糸1Aは織物8の巾方向に蛇行し、織物の巾方
向を構成する糸で、両側端にループ8aを形成する。ま
た経糸1B,1C,1D,1F,1G,1H,1J,1
Kは織物の斜方向を構成する糸であり、経糸1E1 ,1
2 ,1E3 は織物の長手方向を構成する糸である。先
ず(a)は2列目の筬打ちが完了し、3列目に入る直前
の状態である。この状態では全経糸の綜絖は全部上昇し
ている。(b)は経糸1Aの綜絖が最下端に下り、経糸
1Fの綜絖も下降し、経糸1Hとの間に形成された開口
部に緯糸6aが挿入された状態を示す。次に(c)は更
に経糸1H,1E3 ,1Bの綜絖が下降して、経糸1J
との間に開口が形成された状態を示す。(d)は(c)
における開口に緯糸6bが挿入されると共に、経糸1
J,1E2 ,1Cの綜絖が下降して経糸6bを経糸6a
の上側に経糸1J,1Bで挟んで包み込んだ状態を示
し、かつ経糸1Cと1Kの間に開口部を形成する。
(e)は経糸1Cと1Kの間の開口部に緯糸6cが挿入
されると共に、経糸1K,1E1 ,1Dの綜絖が下降
し、緯糸6bの上側に経糸1C,1Kで挟んで緯糸6c
を包み込んだ状態を示し、また経糸1Dと1Gの間に開
口部を形成する。(f)は経糸1Dと1Gの間の開口部
に緯糸6dが挿入されると共に、経糸1Gの綜絖が下降
した状態を示す。この状態では全経糸の綜絖は下降して
いる。
【0013】(g)の状態では経糸1Aの綜絖が最下端
から最上端に上昇し、経糸1Aは緯糸6a〜6dを包み
込んだ状態である。次に(h)は全ての経糸の綜絖が上
昇して、3列目が形成された状態を示す。なお、図13
の実施例では、織物8の厚さ方向の一面のみを示してい
るが、緯糸6方向に、同時に所定厚さの織物が一体に製
織されるものである。この状態を図15について説明す
ると、図15におけるA,B,C,Dは織物8の厚さ方
向の1段目8A、2段目8B、3段目8C、4段目8D
の夫々の1組織の経糸1a〜1qを示し、これらが綜絖
3a〜3qを通して織物8を織成する状態を示す説明図
である。なお、a,b,c,dは夫々1〜4段目の綜目
を示す。(i)は織物8面の拡大断面図である。なお、
以上の作動説明では図示していないが、(a)における
上端の経糸1Aによる耳部の形成、(b)における下端
の経糸1Aによる耳部の形成、(c)(d)(e)にお
ける経糸1Dによる耳部の形成、(f)における経糸1
Gと経糸1Aによる上下部の耳部の形成、(g)におけ
る経糸1Fによる下端の耳部の形成の直前に、これら経
糸による耳部の形成部に図5の耳部保持機構11のフッ
ク11aを係合させるようにすれば、自動的に織物8の
耳部8aにおけるフック等による固定が容易に可能とな
る。
【0014】次に図16に基づいて本発明におけるタイ
ムチャートの1例を説明する。先ず巻取ローラはサーボ
モータにより開口位置に対応して織物上下台により上
昇、下降するが、この場合は特にその作動は示されてい
ない。次に筬の作動であるが、0→1秒間は後退位置か
ら前進して筬打ちを行ない、1列目の製織を行なう。そ
して1秒から6秒までは後退位置にあり、6秒から7秒
間で2列目の筬打ちを行ない、以後同じ作動を繰り返
す。次に綜絖による経糸の開口は、筬打ちが終了した1
秒後に#1から#2に変わり、以後7秒までは#2の状
態であり、7秒を過ぎると#2から#1に変わり、以後
#1の状態を保つ。次に補助開口バーは、2秒までは後
退位置にあるが、2秒から3秒の間に前進し、3秒から
5秒間は前進位置にあり、5秒になると6秒に至る間に
後退し、以後後退位置にある。この補助開口バーに連動
する補助開口は、0秒から3秒までは閉口しているが、
3秒から3.5秒までに開口し、その開口が4.5秒ま
で続いた後、5秒になるまでに閉口となり、以後閉口の
状態が続く。次にシャットルは、筬打ち、綜絖による経
糸の開口、補助バーによる補助開口が行なわれる3.5
秒までは後退位置にあるが、3.5秒から4.5秒まで
は前進を行なって緯糸を前記経糸の開口に挿入し、その
挿入状態は8秒以後まで続く。
【0015】なお、前記図10〜図12では、緯糸が上
下方向に5段積となった製織方法について説明し、図1
3では緯糸が上下方向に4段積となった製織方法につい
て説明したが、綜絖枚数を多くすれば更に上下方向に巾
広の織物の製織も可能となる。しかしこの場合には前記
の如く、シャットルを通すのに十分な開口角度が得られ
なくなる場合も出て来るので、この時は補助開口装置1
9を使用することになる。補助開口装置は開口後経糸間
に移動したのち、90°回転して更に強制的に経糸を開
口させ、シャットルを通すのに十分な経糸開口角度を与
える。またシャットルを通した後は、補助開口装置を元
に戻して筬打ちを行なう。なお、前記実施例は1例を示
したのみであり、本発明はこの範囲に限定されるもので
はない。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、面内多軸厚手の三次元織物が高能率で、織機を用い
て自動的に製造できる。しかも巾方向の両側端には経糸
のループによる耳部が形成されるので経糸が抜け落ちた
り、両側端からほつれたりする欠点は全くない。また綜
絖を多数枚使用し、かつ大きな巾で移動させるため、緯
糸を1列目において上下に間隔をおいて配置することが
でき、緯糸により経糸を固定した厚手織物が、経緯の切
断端が巾方向においては全く無い三次元織物が製織でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す面内多軸厚手織物用織機
の斜視図である。
【図2】図1における要部の拡大側面図である。
【図3】図1における要部の拡大正面図である。
【図4】図1における耳部保持機構におけるレール部の
拡大斜視図である。
【図5】図4のレールに装着する耳部保持部材の正面図
である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図5と異なる実施例の耳部保持機構の斜視図で
ある。
【図8】図7と異なる実施例の耳部保持機構の斜視図で
ある。
【図9】補助開口装置の1実施例の斜視図である。
【図10】本発明の製織方法の1実施例を模式的に示す
説明図である。
【図11】図10と異なる作動状態を示す模式図であ
る。
【図12】図10及び図11の方法により製織された織
物の断面図である。
【図13】本発明における製織方法の1実施例を作動順
に示す説明図である。
【図14】本発明の製織方法における綜絖の上げ、下げ
をステップ毎に経糸との関連において示す説明図であ
る。
【図15】本発明における織物の厚さ(1〜4段)方向
の織成方法を示す説明図である。
【図16】本発明の製織方法におけるタイムチャート図
である。
【図17】従来の三次元織物の1例を斜視図で示す説明
図である。
【図18】図16における織物の断面図である。
【符号の説明】
1 経糸 2 ボビン 3 綜絖 4 開口部 5 シャットル 6 緯糸 7 織物上下台 8 織物 8a 耳部 9 筬 10 織物取出し部 11 耳部保持機構 11a フック 11b 織物保持用バー 12 レール 13 レール 14 ローラ 19 補助開口装置 20 案内装置 21 筬打装置のアーム 22 エアシリンダ 23 フレーム 24 綜絖開口用エアシリンダ 25 綜絖上下用エアシリンダ 26 綜絖駆動用ワイヤ 27 シャットル作動用エアシリンダ 28 ピストンロッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D03D 41/00 D03D 41/00 C (56)参考文献 特開 平4−100943(JP,A) 特開 平3−76845(JP,A) 特開 平3−220343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00,11/00 D03D 25/00,41/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸を通した綜絖、同綜絖による経糸開
    口部に緯糸を挿入するよう往復動するシャットル、筬及
    び織物の取出し装置よりなる織機を用いて面内多軸厚手
    織物を製織する方法において、前記綜絖は織物の取出し
    方向に対し多数並列して設けると共に、各綜絖には織物
    の所定厚さ及び巾を形成する本数の経糸を通し、同各綜
    絖を織物の巾方向に大きく往復動させて開口部を形成さ
    せると共に、その開口位置を織物巾の一側から他側に向
    けて順次移動させ、同開口部に緯糸を順次挿入して各緯
    糸位置を巾方向にずらして配列することにより、経糸を
    固定して所定巾で所定厚さの1列目の織目を形成し、順
    次開口、緯入れ、筬打ちにより、連続した長さの面内多
    軸厚手織物を製織すると共に、前記開口位置がシャット
    ルの移動通路とずれている場合には、同シャットルの移
    動通路に一致するよう織物取出し装置を上下動させて製
    織することを特徴とする面内多軸厚手織物の製織方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面内多軸厚手織物の製織
    方法において、製織される織物の巾方向両側端の経糸に
    より形成される耳部を、フックに掛けるか、エンドレス
    ワイヤに順次巻付けるか、レールに通したバー付ブロッ
    クに挿入する等して、耳部と耳部間の巾を一定に保持す
    ることにより、経糸の張力によって織物が巾方向に縮小
    するのを防止することを特徴とする面内多軸厚手織物の
    製織方法。
  3. 【請求項3】 経糸を通した綜絖、同綜絖による経糸開
    口部に緯糸を挿入するよう往復動するシャットル、筬及
    び織物の取出し装置を有する織機において、同各綜絖に
    は織物の所定厚さ及び巾を形成する本数の経糸を通すと
    共に、同綜絖を織物の取出し方向に対し多数並列して設
    け、かつ同各綜絖を夫々織物の巾方向に大きく往復動さ
    せる往復動機構と、綜絖の移動による開口部の位置を、
    シャットルの移動通路に合せるよう前記織物取出し装置
    を往復移動させる機構を設け、かつ織物巾方向の両側端
    の経糸で形成される耳部に係合して同耳部巾を一定巾に
    固定する固定機構を有することを特徴とする面内多軸厚
    手織物用織機。
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