JP3011133U - 非常ライト - Google Patents

非常ライト

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JP3011133U
JP3011133U JP1994015199U JP1519994U JP3011133U JP 3011133 U JP3011133 U JP 3011133U JP 1994015199 U JP1994015199 U JP 1994015199U JP 1519994 U JP1519994 U JP 1519994U JP 3011133 U JP3011133 U JP 3011133U
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健治 前島
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株式会社スピアヘッド
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電時の点灯動作が確実に保証され、しかも
ランプ自体も平常常時の点検が可能となる非常ライトを
実現する。 【構成】 平常の充電時は、第2のトランジスタ8はオ
ン状態でこのため第1のトランジスタ6はオフ状態を維
持してランプ5は発光しない。電源が停電となると、第
2のトランジスタ8はベース電流の供給がなくなり、オ
フとなり、この結果、第1のトランジスタ6にベース電
流が供給されてオンしランプ5が点灯する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、地震等の災害で発生する停電時に自動点灯する機能を備えた非常 ライトに関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
夜間に地震またはその他の災害が発生し、これによって停電になった場合には 、避難を行う上で懐中電灯が重宝される。しかしながら、このような災害発生時 に、懐中電灯の所在が判らず、懐中電灯を捜すのに手間どってしまうことがよく ある。 このため、災害発生時に自動的に点灯して直ちにその所在が判明するよう種々 の方策が開発されている。
【0003】 例えば、実開昭64−18501号公報には、地震等によって生じる可動部材 の揺動を利用して電球を点灯させるスイッチング手段を備えた「懐中電灯」が開 示されている。 また、実開平1−180148号公報には、停電による常用電源の喪失で励磁 コイルが消励され、ランプ回路の接点を閉路させる補助リレーを備えた「非常照 明具」が開示されている。
【0004】 以上の通り、従来から適用されている方式は、いずれも振動または停電を、機 械作用または電磁作用を介して検出し、しかも、いずれも機械的動作を経て点灯 回路を形成するものである。 ところで、本願で対象とする非常ライトでは、日常使用する一般の懐中電灯と 異なり、年間を通じて1度有るか無いかという程度の頻度で確実に動作すること が要求される。従って、従来のような、機械的動作に基づく原理のものでは、経 年変化や使用状態等の面から動作の信頼性という点で十分とは言えない。
【0005】 更に、この種非常ライトで問題になるのはランプ自体の信頼性である。即ち、 通常、これらに使用されるランプの形式としては、必要な照明出力に対して小形 軽量であること、点灯駆動源が簡単であること、取扱いが簡便であること、安価 であること等の理由で白熱形の抵抗線を使用したタイプが採用される。このため ランプの断線(いわゆる球切れ)の可能性が出てくる。
【0006】 非常時にこのランプが断線状態にあれば当然ながら本来の点灯動作が不可能と なる。従って、平常時にこのランプの断線有無を点検する必要がある。この場合 、従来のものでは、ランプを実際に点灯させてみて点検する以外に方法がないの で、この点検頻度が少ないとランプの信頼性確認が不十分となり、また、この点 検頻度を多くすると、そのための作業が煩雑となり、かつその点灯履歴によるラ ンプの劣化も無視できない。
【0007】 この考案は以上のような問題点を解消するためになされたもので、停電時の点 灯動作が確実に保証され、しかも、ランプ自体も、寿命低下を伴うことなく平常 常時の点検が可能となる非常ライトを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
この考案の請求項1に係る非常ライトは、商用交流電源に接続可能なプラグ、 1次側が上記プラグに接続されたトランス、このトランスの2次側に接続され交 流を直流に変換するダイオードブリッジ、このダイオードブリッジの直流側出力 端子間に接続されたバッテリ、半導体スイッチング素子と互いに直列となって上 記バッテリの端子間に接続されたランプ、上記トランスの2次側に交流電圧が存 在するとき上記半導体スイッチング素子を開動作させ、上記当該交流電圧が消滅 したとき上記半導体スイッチング素子を閉動作させるトリガー回路、および上記 ランプと半導体スイッチング素子との接続点と上記トランスの2次側出力端子の いずれか一方との間に接続され上記バッテリへの充電時に上記ランプの断線有無 の表示を行う発光素子を備えたものである。 この場合、商用交流電源が停電となるかまたはプラグを電源から外すと、トラ ンス2次側電圧が消滅し、トリガー回路が半導体スイッチング素子を閉動作せし めてランプが点灯する。 また、平常時であるバッテリへの充電時、ランプに異常がなければ発光素子は 点灯し、ランプが断線状態になると発光素子は消灯する。
【0009】 また、請求項2に係る非常ライトは、請求項1において、ランプの一端をバッ テリの正側端子に接続するとともに、半導体スイッチング素子はそのコレクタが ランプの他端に接続されエミッタがバッテリの負側端子に接続された第1のトラ ンジスタからなり、トリガー回路はそのコレクタが上記バッテリの正側端子およ び上記第1のトランジスタのベースに接続されエミッタが上記バッテリの負側端 子に接続された第2のトランジスタとトランスの2次側の交流電圧を直流に変換 して上記第2のトランジスタのベースに供給するダイオードとからなり、発光素 子は発光ダイオードからなるものである。 この場合、トランジスタを採用して、停電検出と点灯駆動との機構が完全な静 止形となって動作の信頼性が高く、かつ動作速度が高くなる。 また、ランプ異常有無の表示も発光ダイオードを採用するので、動作が確実で 必要電力も軽徴で済む。
【0010】 また、請求項3に係る非常ライトは、請求項2において、バッテリの正側端子 と第2のトランジスタのコレクタとの間を接続する回路を開閉する手動操作のス イッチを備えたものである。 この場合、ランプ点灯中にこのスイッチを開とすることでランプの消灯が可能 となる。但し、平常時、スイッチは閉としておく必要がある。
【0011】 また、請求項4に係る非常ライトは、請求項3において、スイッチを開操作し た後、所定の設定時間が経過したとき、または、トランスの2次側の交流電圧が 所定の値以上となったとき、上記スイッチを強制的に閉路させる自動復帰手段を 備えたものである。 この場合、スイッチを開操作してランプを消灯した人間が、たとえそのスイッ チを閉に戻すことを忘れたとしても、自動復帰手段がスイッチを強制的に閉路さ せる。従って、次回の非常動作が支障なく行われることになる。
【0012】 また、請求項5に係る非常ライトは、商用交流電源に接続可能なプラグ、1次 側が上記プラグに接続されたトランス、正側端子が上記トランスの2次側出力端 子の一方に接続されたバッテリ、同極性に互いに直列となって上記バッテリの負 側端子と上記トランスの2次側出力端子の他方との間に接続された第1および第 2のダイオード、一端が上記トランスの2次側出力端子の一方に接続されたラン プ、このランプの他端と上記バッテリの負側端子との間に接続された半導体スイ ッチング素子、上記トランスの2次側に交流電圧が存在するとき上記半導体スイ ッチング素子を開動作させ、上記当該交流電圧が消滅したとき上記半導体スイッ チング素子を閉動作させるトリガー回路、および上記ランプと半導体スイッチン グ素子との接続点と上記トランスの2次側出力端子の一方との間に接続され上記 バッテリへの充電時に上記ランプの断線有無の表示を行う発光素子を備えたもの である。 請求項1の場合と同様、商用交流電源が停電となるかまたはプラグを電源から 外すと、トランス2次側電圧が消滅し、トリガー回路が半導体スイッチング素子 を閉動作せしめてランプが点灯する。 また、平常時であるバッテリへの充電時、ランプに異常がなければ発光素子は 点灯し、ランプが断線状態になると発光素子は消灯する。
【0013】 また、請求項6に係る非常ライトは、請求項5において、半導体スイッチング 素子はそのコレクタがランプの他端に接続されエミッタがバッテリの負側端子に 接続されたトランジスタからなり、トリガー回路は第1および第2のダイオード の接続点と上記トランジスタのベースとを接続するとともにバッテリの正側端子 と上記トランジスタのベースとの間に接続された、抵抗とコンデンサとの並列接 続体からなり、発光素子は発光ダイオードからなるものである。 この場合、トランジスタを採用して、停電検出と点灯駆動との機構が完全な静 止形となって動作の信頼性が高く、かつ動作速度が高くなる。 また、ランプ異常有無の表示も発光ダイオードを採用するので、動作が確実で 必要電力も軽徴で済む。
【0014】 また、請求項7に係る非常ライトは、請求項6において、第1のダイオードは 充電動作の有無を表示する発光ダイオードからなるものである。 この場合、バッテリが正常に充電されていると第1のダイオードである発光ダ イオードは点灯し、充電が行われていないときは消灯する。
【0015】 また、請求項8に係る非常ライトは、請求項7において、バッテリの正側端子 とランプの一端との間を接続する回路を開閉する手動操作のスイッチを備えたも のである。 この場合、ランプ点灯中にこのスイッチを開とすることでランプの消灯が可能 となる。
【0016】 また、請求項9に係る非常ライトは、請求項1ないし8のいずれかにおいて、 構成部品をケースに収容するとともに、上記ケースの正面にランプを取り付け、 プラグの差込部が上記ケースの裏面から突出するように構成し、上記プラグを電 源コンセントへ差し込むことにより全体が上記電源コンセントに保持されるよう にしたものである。 この場合、プラグを電源コンセントへ差し込むだけで非常ライトはその位置に 保持固定される。そして、停電が発生して暗闇となっても、ランプからの光がそ の前方に向かって照射されることになり、当該ライトの取付位置が容易に判る。
【0017】
【実施例】
実施例1. 図1はこの考案の実施例1による非常ライトの回路構成を示す図である。なお 、図1では図示を省略しているが、図3で後述するように、図1に示す構成部品 全体は1個のケースに一体に収容され携帯可能な構造に仕上げられている。
【0018】 図1において、1はプラグで、一般家庭や旅館、ホテル等に設けられている通 常の電源コンセントに差し込むことで、例えば100Vの商用交流電源に接続さ れる。2はプラグ1からの例えば100Vの交流電圧を5Vに低減するトランス 、3はダイオードD1〜D4からなり、トランス2の2次側交流電圧(ここでは 5V)を直流に変換しその出力電圧でバッテリ4を充電するダイオードブリッジ である。
【0019】 5は非常ライトの光源となるランプ、6は半導体スイッチング素子としての第 1のトランジスタで、ランプ5と第1のトランジスタ6とは互いに直列となって バッテリ4の端子間に接続されている。 7はその主要構成要素である第2のトランジスタ8および抵抗R1〜R3、ダ イオードD5、D6、コンデンサC1からなるトリガー回路である。
【0020】 9はランプ5と第1のトランジスタ6との接続点とトランス2の2次側端子の いずれか一方(図1ではその上側端子)との間に接続された発光素子としての発 光ダイオードで、更に抵抗R4、ダイオードD7が直列に接続されている。
【0021】 なお、図3に非常ライトの外観を示すが、同図(1)は外観正面図で、前述し た通り、非常ライトとしての構成部品の全体は例えばアクリル樹脂製のケース1 0に一体に収容されている。同図(2)はその外観側面図である。図に示すよう に、ケース10の正面側にランプ5および発光ダイオード9が取り付けられてお り、その裏面側にプラグ1が取り付けられている。 同図(3)は、側面に設けられた電源コンセント11にプラグ1を差し込むこ とによって非常ライトを当該電源コンセント11に保持固定した状況を示す。平 常はこの状態で設置されている。
【0022】 次に、動作を図2のタイミングチャートをも参照して説明する。先ず、平常時 、即ち、商用交流電源の供給を受けてバッテリ4を充電している場合の動作につ いて説明する。この場合、図3(3)で説明したように、プラグ1を電源コンセ ント11に差し込んでおり、トランス2の2次側には交流電圧が出力されている (図2(1))。なお、図2では、図示の便宜上、交流波形、直流波形を問わず 、その波頭部分を連ねる形で簡略化して表している。そして、この交流電圧はダ イオードブリッジ3で整流され、得られた直流電圧によりバッテリ4が充電され る。
【0023】 トランス2の2次側電圧はトリガー回路7のダイオードD5、D6によっても 全波整流され、その直流出力がコンデンサC1、抵抗R3で低減、平滑された上 、第2のトランジスタ8のベースに供給される(図2(4))。この結果、第2 のトランジスタ8はオン状態となり、第1のトランジスタ6はそのベース電流が 零(図2(5))のためオフ状態となる(図2(6))。 つまり、バッテリ4からランプ5に直流電圧を供給する回路が、オフ状態の第 1のトランジスタ6によって断たれているので、ランプ5は消灯状態を継続する 。 もっとも、バッテリ4からの、ランプ5を発光させるための電流は供給され ないが、後述する発光ダイオード9を経たわずかの電流がランプ5に流れる(図 2(2))。以下、この動作を説明する。
【0024】 今、トランス2の2次側交流電圧において、図1でその2次側下方の端子の電 位が正側となる期間を考えると、同下方端子→ダイオードD4→ランプ5→ダイ オードD7→抵抗R4→発光ダイオード9→トランス2の2次側上方端子の経路 で電流が流れる(図2(3))。この電流は、発光ダイオード9を発光させれば 十分であるので、高抵抗のR4により、数mmA程度に抑えられている。
【0025】 この場合、ランプ5が何らかの理由で断線しておれば、発光ダイオード9には 電流が供給されず発光を停止する。 即ち、ランプ5が正常(断線していない)ならば発光ダイオード9は発光し、 ランプ5が断線すると発光ダイオード9は発光しない。そして、この発光ダイオ ード9の発光の有無は、図3に示すように、外部から簡単に目視で判断できるの で、平常時におけるランプ断線有無の常時監視が可能となる訳である。しかも、 この監視のためにランプ5に流す電流の大きさは、数mmA程度で十分であり、 本来の発光動作時の数A程度の電流値に対して無視出来る程度に小さく、ランプ 5は発光しないことは勿論、この通電によってランプ5を劣化させる恐れは全く ない。
【0026】 次に、図3(3)に示すように、非常ライトを電源コンセント11に差し込ん だ状態で、電源が停電した場合の動作について説明する。 停電の結果、トランス2の2次側交流電圧がなくなる(図2(1))ので、そ れまで供給されていた第2のトランジスタ8のベース電流が零(図2(4))と なって第2のトランジスタ8がオフ状態となる。 この結果、バッテリ4の正側端子からの電流がトリガー回路7の抵抗R1、R 2を経て第1のトランジスタ6のベースに供給(図2(5))されて第1のトラ ンジスタ6がオン状態となる(図2(6))。これにより、バッテリ4からラン プ5への通電回路が形成され、ランプ5は数A程度の電流の供給を受けて発光す る(図2(2))。
【0027】 この場合、図3(3)に示すように、ランプ5からの照射は非常ライトの正面 側から発せられるので、夜間の暗闇にあっても、その光路を辿ることで、容易確 実にその光源である非常ライトの所在を突き止めることができる。非常ライトの 所在が判れば、そのケース10をもって電源コンセント11から引き抜けば、通 常の懐中電灯と同様に使用することができる。勿論、ランプ5の発光もそのまま 継続される。 なお、この停電中は発光ダイオード9は発光しない。 また、電源が停電でなくても、非常ライトのプラグ1を電源コンセント11か ら抜いたときもダイオードブリッジ3の2次側電圧がなくなるので、上記した停 電の場合と全く同様の動作となる。
【0028】 実施例2. 図4はこの考案の実施例2による非常ライトの回路構成を示すもので、ここで は特に実施例1と異なる部分を中心に図示しており、共通する部分は適宜図示を 省略している。 実施例1と異なるところは、ランプ5の上方端とトリガー回路7の抵抗R1と の間に手動操作のスイッチ12を挿入した点である。
【0029】 このスイッチ12は主として非常ライトを電源コンセント11から外している 場合に使用する。即ち、停電時、平常時を問わず、非常ライトを電源コンセント 11から外すと、前述した通り、ランプ5が自動的に点灯する。しかし、この状 態でもその後、点灯が不要となるケースもある。特に、平常時、通常の懐中電灯 として使用する場合はこのケースに該当することが多い。
【0030】 このような場合、実施例2では、スイッチ12を開操作することにより、第1 のトランジスタ6は、そのベース電流が供給されないので、常にオフ状態となり 、ランプ5は消灯する。従って、バッテリ4の無駄な消耗も防止される。 また、スイッチ12はトリガー回路7への供給回路に挿入されるので、ごく微 弱な電流の開閉能力を備えておればよく、小形安価に構成することができ、半導 体素子を用いた無接点回路として信頼性の向上を図ることも容易にできる。
【0031】 但し、このスイッチ12を設けた場合、特に非常ライトとして重要な問題点が 発生する。即ち、手動でスイッチ12を開とした後、そのまま、再び非常ライト を電源コンセント11に差し込んだ状態とすると、その後、停電が発生してもト リガー回路7が動作せず、第1のトランジスタ6はオフ状態を維持したままでラ ンプ5は点灯しない。 この非常ライトとしては致命的な欠点を防止するため、図4では、スイッチ1 2を閉路した後、所定の設定時間が経過したとき、スイッチ12を強制的に閉路 させる自動復帰手段としてのタイマー13を備えている。従って、たとえ、スイ ッチ12の閉操作を忘れた場合も、タイマー13が動作してスイッチ12は再び 閉となり、その後の停電発生時に非常ライトとしてその本来の機能を確実に発揮 する。
【0032】 なお、図4の例では自動復帰手段としてタイマー13を使用したが、図示は省 略するが、トランス2の2次側電圧が所定の値以上になったことを検出して、即 ち、非常ライトが再び電源コンセント11に差し込まれてバッテリ4の充電状態 になったとき、スイッチ12を閉路させる構成のものとしてもよい。
【0033】 実施例3. 図5はこの考案の実施例3による非常ライトの回路構成を示す図である。この 実施例3は前掲実施例に比較して、部品点数を減らしてコスト低減を図るととも に機能を拡大して商品価値の向上を達成したものである。図において、プラグ1 、トランス2、バッテリ4およびランプ5は図1のものと全く同一であるので個 々の説明は省略する。
【0034】 14は第1のダイオードとしての発光ダイオード、D8は第2のダイオードと してのダイオードで、バッテリ4、発光ダイオード14、ダイオードD8が図の ように互いに直列になってトランス2の2次側に接続されている。15は手動操 作のスイッチで、バッテリ4の正側端子とランプ5の一端との間に接続されてい る。16は半導体スイッチング素子としてのトランジスタで、そのコレクタはラ ンプ5の他端に接続され、そのエミッタはバッテリ4の負側端子に接続され、そ のベースは発光ダイオード14とダイオードD8との接続点に接続されている。
【0035】 17はトリガー回路で、バッテリ4の正側端子とトランジスタ16のベースと の間に接続された、それぞれ抵抗R5およびコンデンサC2から構成されている 。18は発光素子としての発光ダイオードで、抵抗R6とともに、ランプ5の他 端とトランス2の2次側下端との間に接続されている。
【0036】 なお、非常ライトとしての全体構造は先の図3で説明したと同様であり、説明 は省略する。但し、この実施例3では、発光ダイオード18に加えて、発光ダイ オード14の発光有無がケース10外部に表示される。
【0037】 次に、動作を図6のタイミングチャートをも参照して説明する。なお、ここで は、スイッチ15は閉となっているとする。先ず、平常時、即ち、商用交流電源 の供給を受けている場合は(図6(1))、トランス2の2次側の交流電圧はダ イオードD8、14で半波整流され、その整流された電圧によりバッテリ4が充 電される。 このとき、トランジスタ16のベースの電位は、ダイオード14の順方向電圧 降下分により、同エミッタの電位に対して負になっており、トランジスタ16は オフ状態となる(図6(4)(5))。 つまり、バッテリ4からランプ5に直流電圧を供給する回路がオフ状態のトラ ンジスタ16によって断たれているので、ランプ5は消灯状態を継続する。
【0038】 なお、トランジスタ16のベース電位はトリガー回路17にも影響される訳で あるが、その抵抗R5およびコンデンサC2を、充電回路との関係において適当 な値に設定することにより、ベース電位がほぼダイオード14の特性で決定され るようにすることができる。
【0039】 また、発光ダイオード18で整流された電流がランプ5に流れ(図6(2)) 、発光ダイオード18が発光する。これによってランプ5の正常状態(ランプ切 れ無)が確認できる点は、実施例1の場合と同様である。
【0040】 また、バッテリ4の充電が正常に行われていれば、発光ダイオード14が発光 している(図6(6))ので、この表示から充電正常を確認することができる。
【0041】 次に、非常ライトを電源コンセント11に差し込んだ状態で、電源が停電した 場合、または、非常ライトを電源コンセント11から外した場合の動作について 説明する。 この場合、トランス2の2次側交流電圧がなくなる(図6(1))ので、バッ テリ4の充電回路の電流が途絶え、発光ダイオード14の発光がなくなる(図6 (6))とともに、トランジスタ16のベースへの負バイアスがなくなり、同ベ ースへは、バッテリ4からトリガー回路17を経てトリガー電流が供給され(図 6(4))、トランジスタ16がオン状態となる(図6(5))。これにより、 バッテリ4からランプ5への通電回路が形成され、ランプ5が発光する(図6( 2))。
【0042】 このランプ5の発光中に、スイッチ15を手動で開にしてやれば、ランプ5を 消灯してバッテリ4の消耗を節減することができる。この場合、実施例2でも説 明した通り、スイッチ15が開状態のまま放置される心配がある。 しかし、充電状態でスイッチ15が開となっておれば、発光ダイオード18が 消灯状態となるので、この表示の場合に、スイッチ15を閉操作する取扱いとし ておけば、スイッチ15の開状態の放置を防止することができる。
【0043】 この場合、スイッチ15を閉としても発光ダイオード18が点灯しない場合は 、ランプ5の異常、即ち球切れを表示することになる。 なお、スイッチ15の閉操作忘れを防止するため、実施例2で説明したと同様 のタイマー等の自動復帰手段を備える構成としてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上のように、この考案の請求項1に係る非常ライトは、特に、所定の半導体 スイッチング素子、トリガー回路および発光素子を備えたので、商用交流電源の 停電時自動的に点灯することは勿論、ランプの入切を半導体スイッチング素子で 行うので、動作の信頼性が高く、また、発光素子により正常時のランプ切れの常 時監視が可能となり非常ライトとしての有用性が向上する。
【0045】 また、請求項2に係る非常ライトにおいては、それぞれの構成要素にトランジ スタおよび発光ダイオードを採用したので、完全な静止形が実現し、動作の信頼 性が一層向上し、動作速度も高くなる。また、ランプ切れ監視の動作も確実とな る。
【0046】 また、請求項3に係る非常ライトにおいては、所定のスイッチを備えたので、 点灯不要時にランプの消灯が自由に出来、バッテリの消耗を軽減できるとともに 、普通の懐中電灯としての使用も可能となる。
【0047】 また、請求項4に係る非常ライトにおいては、所定の自動復帰手段を備えたの で、たとえ、手動操作のスイッチを閉に戻すことを忘れたとしても、次回の非常 動作が支障なく行われる。
【0048】 また、請求項5に係る非常ライトにおいては、請求項1と同様、停電時の自動 点灯、高い動作信頼性、およびランプ切れの常時監視の機能が得られ、これをよ り簡単安価な構成で実現する。
【0049】 また、請求項6に係る非常ライトにおいては、請求項2と同様、動作信頼性の 一層の向上と動作速度の向上が得られ、これを1個のトランジスタを含む構成で 実現する。
【0050】 また、請求項7に係る非常ライトにおいては、1個の部品(第1のダイオード )で、充電時の整流、トランジスタへのバイアス電圧の供給の機能に加えて、充 電動作異常有無表示の機能を有する。
【0051】 また、請求項8に係る非常ライトにおいては、請求項3と同様、ランプの消灯 が自由に出来、普通の懐中電灯としての使用も可能となる。
【0052】 また、請求項9に係る非常ライトにおいては、非常ライトの保持固定が簡単に でき、停電が発生して暗闇となっても、ランプからの光がその前方に向かって照 射されることになり、非常ライトの取付位置が容易に判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の実施例1による非常ライトの回路
構成を示す図である。
【図2】 実施例1の非常ライトの動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図3】 非常ライトの外形および取付状態を示す図で
ある。
【図4】 この考案の実施例2による非常ライトの回路
構成を、その主要部分を中心に示す図である。
【図5】 この考案の実施例3による非常ライトの回路
構成を示す図である。
【図6】 実施例3の非常ライトの動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 プラグ、2 トランス、3 ダイオードブリッジ、
4 バッテリ、5 ランプ、6 第1のトランジスタ、
7,17 トリガー回路、8 第2のトランジスタ、
9,14,18 発光ダイオード、10 ケース、11
電源コンセント、12,15 スイッチ、13 タイ
マー、16 トランジスタ、D5,D6,D8 ダイオ
ード、R5 抵抗、C2 コンデンサ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 9/02 E H05B 37/00 6929−3K

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源に接続可能なプラグ、1次
    側が上記プラグに接続されたトランス、このトランスの
    2次側に接続され交流を直流に変換するダイオードブリ
    ッジ、このダイオードブリッジの直流側出力端子間に接
    続されたバッテリ、半導体スイッチング素子と互いに直
    列となって上記バッテリの端子間に接続されたランプ、
    上記トランスの2次側に交流電圧が存在するとき上記半
    導体スイッチング素子を開動作させ、上記当該交流電圧
    が消滅したとき上記半導体スイッチング素子を閉動作さ
    せるトリガー回路、および上記ランプと半導体スイッチ
    ング素子との接続点と上記トランスの2次側出力端子の
    いずれか一方との間に接続され上記バッテリへの充電時
    に上記ランプの断線有無の表示を行う発光素子を備えた
    非常ライト。
  2. 【請求項2】 ランプの一端をバッテリの正側端子に接
    続するとともに、半導体スイッチング素子はそのコレク
    タがランプの他端に接続されエミッタがバッテリの負側
    端子に接続された第1のトランジスタからなり、トリガ
    ー回路はそのコレクタが上記バッテリの正側端子および
    上記第1のトランジスタのベースに接続されエミッタが
    上記バッテリの負側端子に接続された第2のトランジス
    タとトランスの2次側の交流電圧を直流に変換して上記
    第2のトランジスタのベースに供給するダイオードとか
    らなり、発光素子は発光ダイオードからなることを特徴
    とする請求項1記載の非常ライト。
  3. 【請求項3】 バッテリの正側端子と第2のトランジス
    タのコレクタとの間を接続する回路を開閉する手動操作
    のスイッチを備えたことを特徴とする請求項2記載の非
    常ライト。
  4. 【請求項4】 スイッチを開操作した後、所定の設定時
    間が経過したとき、または、トランスの2次側の交流電
    圧が所定の値以上となったとき、上記スイッチを強制的
    に閉路させる自動復帰手段を備えたことを特徴とする請
    求項3記載の非常ライト。
  5. 【請求項5】 商用交流電源に接続可能なプラグ、1次
    側が上記プラグに接続されたトランス、正側端子が上記
    トランスの2次側出力端子の一方に接続されたバッテ
    リ、同極性に互いに直列となって上記バッテリの負側端
    子と上記トランスの2次側出力端子の他方との間に接続
    された第1および第2のダイオード、一端が上記トラン
    スの2次側出力端子の一方に接続されたランプ、このラ
    ンプの他端と上記バッテリの負側端子との間に接続され
    た半導体スイッチング素子、上記トランスの2次側に交
    流電圧が存在するとき上記半導体スイッチング素子を開
    動作させ、上記当該交流電圧が消滅したとき上記半導体
    スイッチング素子を閉動作させるトリガー回路、および
    上記ランプと半導体スイッチング素子との接続点と上記
    トランスの2次側出力端子の一方との間に接続され上記
    バッテリへの充電時に上記ランプの断線有無の表示を行
    う発光素子を備えた非常ライト。
  6. 【請求項6】 半導体スイッチング素子はそのコレクタ
    がランプの他端に接続されエミッタがバッテリの負側端
    子に接続されたトランジスタからなり、トリガー回路は
    第1および第2のダイオードの接続点と上記トランジス
    タのベースとを接続するとともにバッテリの正側端子と
    上記トランジスタのベースとの間に接続された、抵抗と
    コンデンサとの並列接続体からなり、発光素子は発光ダ
    イオードからなることを特徴とする請求項5記載の非常
    ライト。
  7. 【請求項7】 第1のダイオードは充電動作の有無を表
    示する発光ダイオードからなることを特徴とする請求項
    6記載の非常ライト。
  8. 【請求項8】 バッテリの正側端子とランプの一端との
    間を接続する回路を開閉する手動操作のスイッチを備え
    たことを特徴とする請求項7記載の非常ライト。
  9. 【請求項9】 構成部品をケースに収容するとともに、
    上記ケースの正面にランプを取り付け、プラグの差込部
    が上記ケースの裏面から突出するように構成し、上記プ
    ラグを電源コンセントへ差し込むことにより全体が上記
    電源コンセントに保持されるようにしたことを特徴とす
    る請求項1ないし8のいずれかに記載の非常ライト。
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