JP3002548U - 停電時に点灯する非常用懐中電灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電時に点灯し、懐中電灯の在りかと周囲の
視野を確保することができ、暗黒になった場合での恐怖
心等を解消できるなどの効果を有する停電時に点灯する
非常用懐中電灯の提供を目的とする。 【構成】 電池２Ａとスイッチ２Ｂとランプ２Ｃとから
なる懐中電灯の回路２における電池２Ａとスイッチ２Ｂ
の間にＢ接点リレーまたは半導体３を組み込み、このＢ
接点リレーまたは半導体３のコイル電源を懐中電灯に新
設されるプラグ４を通じて家庭の商用電源コンセント５
より通電させるよう構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、地震などにより惹起された停電事故により、また、過負荷使用のた めブレーカーが落ち暗闇になった場合、懐中電灯の所在が容易に、かつ確実に確 認でき、暗黒になった場合での恐怖心等を解消できる停電時に点灯する非常用懐 中電灯に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の非常用の懐中電灯は、蛍光塗料でその存在を知らせるものが一 般的である。 また、同様の使用目的のものが存在するが、従来の懐中電灯スタイルにはなっ ておらず、コンセントにライト自体を差し込む構造のため、設置場所が自由にな らない欠点を持ち、また、別様のものは充電構造等のため、高価なものとなって いるため普及していない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 この度の釧路沖地震の際、夜間であったため震度６の激震に停電が伴い、一瞬 暗闇となり周囲の状況が全く把握できない状態で、家具の倒れる恐怖心の中で何 が起こっているか分からない事態が発生した。 一般家庭では非常用の照明器具は普及しておらず、かかる事態に対処する手段 はごく少ない。 この度の地震の際も、停電した家庭が多く懐中電灯の所在が分かっていても懐 中電灯の在りかまで行けず、周囲は全く暗黒の中で恐怖心のままなすすべがなか った。 また、懐中電灯を探して、壊れたガラス等により足に怪我をした人が多かった 。

【０００４】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は下記のようになるものである。 本願のものは、電池２Ａとスイッチ２Ｂとランプ２Ｃとからなる公知の懐中電 灯の回路２における電池２Ａとスイッチ２Ｂの間にＢ接点リレーまたは半導体３ を組み込み、このＢ接点リレーまたは半導体３のコイル電源を懐中電灯に新設さ れるプラグ４を通じて家庭の商用電源コンセント５より通電させるよう構成し、 商用電源コンセント５にプラグ４で接続し、スイッチ２ＢをＯＮにしておき、プ ラグ４から電流が流れている状態ではランプ２Ｃが点灯せず、停電またはプラグ ４を抜いて電流が止まった時点で初めてランプ２Ｃが点灯するよう構成され、か つ、スイッチ２ＢをＯＦＦにすれば電流が止まった状態でもランプ２Ｃが点灯し ないよう構成されている停電時に点灯する非常用懐中電灯である。 この場合、商用電源保護のためのヒューズ６と、商用電源確認のためのパイロ ットランプ７を設けることができる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図１の回路図を参照して説明する。 １は本考案の停電時に点灯する非常用懐中電灯で、電池２Ａとスイッチ２Ｂと ランプ２Ｃとからなる公知の懐中電灯の回路２における電池２Ａとスイッチ２Ｂ の間にＢ接点リレーまたは半導体３を組み込み、このＢ接点リレーまたは半導体 ３のコイル電源を懐中電灯に新設されるプラグ４を通じて家庭の商用電源コンセ ント５より通電させるよう構成し、商用電源コンセント５にプラグ４で接続し、 スイッチ２ＢをＯＮにしておき、プラグ４から電流が流れている状態では、ラン プ２Ｃが点灯せず、停電またはプラグ４を抜いて電流が止まった時点で初めてラ ンプ２Ｃが点灯するよう構成され、かつ、スイッチ２ＢをＯＦＦにすれば電流が 止まった状態でもランプ２Ｃが点灯しないよう構成されている。

【０００７】 なお、図中、６は商用電源保護のためのヒューズで、Ｂ接点リレーまたは半導 体に異常があった時に、商用電源を保護するためのものである。 ７は商用電源確認のためのパイロットランプで、商用電源コンセント５に通電 されていることの確認に使用される。 これらは必要に応じて省略可能である。

【０００８】 以上を詳述すると、下記の通りである。 スイッチ２ＢをＯＮにしプラグ４を商用電源コンセント５に接続すると、Ｂ接 点リレーまたは半導体３が働き懐中電灯の回路２は開き、ランプ２Ｃは発光しな い。 非常時、商用電源コンセント５よりの通電がなくなると、新設されるＢ接点リ レーまたは半導体３は回路を閉じランプ２Ｃが発光する。 懐中電灯のスイッチ２ＢをＯＦＦにしている場合、全ての回路が遮断され発光 しない。

【０００９】 本考案のものは下記のように作用する。 懐中電灯のスイッチをＯＮにし点灯を確認後、懐中電灯より引き出されたプラ グを家庭の商用電源コンセントに差し込む。 組み込まれたＢ接点リレーまたは半導体により電池電源は遮断され通電されず 消灯する。 停電の事態が発生し商用電源が止まると、Ｂ接点リレーまたは半導体が回路を 構成し通電され懐中電灯は点灯する。 平常時商用電源が来ていない時に点灯しないように、懐中電灯のスイッチをＯ ＦＦにした場合は全ての回路がキャンセルされ点灯しないようにしておく。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 一般の懐中電灯を停電時に点灯させる構成により、簡単に明かりを確保するこ とができるものである。 すなわち、停電時に点灯し、懐中電灯の在りかと周囲の視野を確保することが でき、暗黒になった場合での恐怖心等を解消できる。 このほか、その構成を比較的簡単に構成したから、安価な量産に好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】リレーを用いた場合の回路図である。

【符号の説明】

１ 停電時に点灯する非常用懐中電灯 ２ 懐中電灯の回路 ２Ａ 電池 ２Ｂ スイッチ ２Ｃ ランプ ３ Ｂ接点リレーまたは半導体 ４ プラグ ５ 商用電源コンセント ６ ヒューズ ７ パイロットランプ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池（２Ａ）とスイッチ（２Ｂ）とラン
   プ（２Ｃ）とからなる公知の懐中電灯の回路（２）にお
   ける電池（２Ａ）とスイッチ（２Ｂ）の間にＢ接点リレ
   ーまたは半導体（３）を組み込み、このＢ接点リレーま
   たは半導体（３）のコイル電源を懐中電灯に新設される
   プラグ（４）を通じて家庭の商用電源コンセント（５）
   より通電させるよう構成し、商用電源コンセント（５）
   にプラグ（４）で接続し、スイッチ（２Ｂ）をＯＮにし
   ておき、プラグ（４）から電流が流れている状態ではラ
   ンプ（２Ｃ）が点灯せず、停電またはプラグ（４）を抜
   いて電流が止まった時点で初めてランプ（２Ｃ）が点灯
   するよう構成され、かつ、スイッチ（２Ｂ）をＯＦＦに
   すれば電流が止まった状態でもランプ（２Ｃ）が点灯し
   ないよう構成されていることを特徴とする停電時に点灯
   する非常用懐中電灯。
2. 【請求項２】 商用電源保護のためのヒューズ（６）
   と、商用電源確認のためのパイロットランプ（７）を設
   けた請求項１記載の停電時に点灯する非常用懐中電灯。