JP3011091U - 自動販売機商品表示用見本体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機の商品表示用見本体において掲示
される見本品本体に皺等を生ぜず、表示品本体上面に密
接して添着し安定状態で固定し、しかも、より薄葉状の
低コストの見本品本体が適用可能な見本体を提供するこ
とをその目的とする。 【構成】 取付部材と表示品本体との間隙に、見本品本
体の左右両終端部を誘導する間隙部分を設けるととも
に、該間隙部分に見本品本体を圧入するための凹欠部を
取付部材に設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、自動販売機商品表示用見本体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動販売機で販売される商品を表示するための見本体の構造、形態、機能等に ついて多くの提案がなされている。 例えば、本願考案者によりなされた多くの考案のうち、代表的な実公平６−２ ０２２３（１９８８年２月１７日出願、平成６年１１月１日登録査定）に係る「 自動販売機表示品用シール」では、「見本体本体の保形を確実にするため表示品 本体の外周にシール即ち見本品本体を添設する」技術が開示されまた、実公平５ −２１０９５（１９８９年９月１９日出願、登録２００５２４９号）に係る「展 示用見本品」では、「見本品本体の取付を容易にするため、その左右端部を挿入 ・係止する見本品本体挿入部を設ける取付部材」の技術が開示されていて、夫々 有用な自動販売機商品表示用見本体が提案されている。 しかし、この種見本体の重要性は益々増大し、さらに高度の表示性能を有する 見本体の出現が要求されている現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はかかる実状に鑑みてなされたもので、前述の登録ずみ又は登録査定ず みの２考案を根幹とし、これに新たな着想を付加して、更に有益な商品表示用見 本体を提供しようとするもので、特に弾力性を有して美観が抜群な見本品を表示 すべく特に掲示する見本品本体に皺等が全く生ぜず、密着した安定状態で固定さ れ、しかも、より薄葉状の低コストの見本品本体が十分に適用可能な見本体を提 供することをその目的としてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 ａ．横方向に屈撓可能な透光性を有する薄板からなり、その表面に商品に係る文 字、図形、模様等を表示する見本品本体と、 ｂ．該見本品本体を、その外周部に添設する透明な表示品本体と、 ｃ．中央の突出凸部を前記表示品本体の後背凹部に嵌入して表示品本体に係止さ れるとともに、該表示品本体の間隙部分に前記見本品本体の横方向の左右両側端 部を挿入・係止する取付部材とを備えてなり、 ｄ．さらに、必要に応じ、上蓋部及び下底部を有してなる ｅ．自動販売機商品表示用見本体において、 ｆ．前記取付部材の左右両端部に、 ｇ．前記見本品本体の左右両終端部を前記間隙部分に誘導して圧入する凹欠部を 設けてなる ｈ．自動販売機商品表示用見本体。 をその要旨としては成立するものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案に係る自動販売機表示用見本体を示す全体的斜視説明図、図２は 、同見本体の断面説明図、図３は同見本体の取付部材の正面的説明図である。

【０００６】 この見本体Ａは、図２にも示す如く、見本品本体１、これを支持する表示品本 体２、見本品本体１の端部を表示品本体２との間隙で係止する取付部材３の３者 から形成される。

【０００７】 見本品本体１は、横方向に屈撓可能な透光性を有し、その表面に図示の如く、 商品に係る文字、図形、模様等を表示する合成樹脂等の薄板からなっている。見 本品本体は、何時でも、比較的容易に別種のものと交換することができる。

【０００８】 表示品本体２は、その外周部に見本品本体１を添設し、光源からの照明光によ る透光性の効果を最大限に生ぜしめるため、本考案にあっては透明性を付与して いる。

【０００９】 取付部材３は、表示品本体２の後背凹部２ａに、その中央の突出凸部３ａが嵌 入して係止される。この場合、表示品本体２と取付部材３との間に、間隙部分４ を生じるように、突出凸部３ａの嵌入深度が調整される。この間隙部分４には、 図２にも明らかな如く、見本品本体１の横方向の左右両端部１ｂ，１ｃが挿入さ れ、表示品本体２に添着して係止される。ところが、従来の見本品本体１と表示 品本体２との相互の関係は緩かで、両者間に隙間が多く、ぴったり密着している ものが少なかった。

【００１０】 以上は、従来の技術に基づいて想到し得る公知の見本品体であるが、本考案に 係る見本体は上記に付加するに見本品本体１を間隙部分に円滑に誘導し、特に、 表示品本体３に対する密着添接効果を確実に達成する目的から取扱者の指先を挿 入して見本品本体１を間隙部分４の奥深くに誘導するための凹欠部５を取付部材 に有せしめることをその特徴とするものである。

【００１１】 図３には、取付部材３の正面が描かれている。符号６は、取付部材の補強部を 示す。本見本体には必要に応じ、図示しないが上蓋部及び図１に示す下底部７を 設ける。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の構成に基づくものであって、見本品本体、透明性を有する表示 品本体並びに取付部材からなる自動販売機商品表示用見本体であり、特に、見本 品本体の左右両終端部を、取付部材と表示品本体との間隙部分に誘導する指先を 挿入するに都合のよい凹欠部を設けているので、見本品本体が付勢されて間隙部 分に確実に誘導され、その結果、透明な表示品本体の表面に、密接して添着され ることとなり、透光顕示効果が格段に増長される。さらに、見本品本体の厚さが 従来品以上に薄手のものであっても、確実にセットされるので、見本品本体コス トが著しく軽減され、特に多量に消費されるもの故その経済的効果が大となる等 多くの利点を有し、極めて優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動販売機表示用見本体を示す全
体的斜視的説明図である。

【図２】本考案に係る自動販売機表示用見本体の断面的
説明図である。

【図３】本考案に係る自動販売機表示用見本体の取付部
材の正面的説明図である。

【符号の説明】

Ａ 見本体 １ 見本品本体 ２ 表示品本体 ３ 取付部材 ４ 間隙部分 ５ 凹欠部 ６ 補強部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向に屈撓可能な透光性を有する薄板
   からなりその表面に、商品に係る文字、図形、模様等を
   表示する見本品本体と、該見本品本体をその外周部に添
   設する透明な表示品本体と、中央の突出凸部を前記表示
   品本体の後背凹部に嵌入して表示品本体に係止されると
   ともに該表示品本体との間隙部分に前記見本品本体の横
   方向の左右両側端部を挿入・係止する取付部材とを備え
   て、さらに必要に応じ上蓋部及び下底部を有してなる自
   動販売機商品表示用見本体において、前記取付部材の左
   右両終端部に、前記見本品本体の左右両端部を前記間隙
   部分に誘導して圧入する凹欠部を設けて構成されること
   を特徴とする自動販売機商品表示用見本体。