JPH0639423Y2

JPH0639423Y2 - 自動販売機用見本体

Info

Publication number: JPH0639423Y2
Application number: JP1989054235U
Authority: JP
Inventors: 紀夫渡辺; 新治西片
Original assignee: 株式会社明和スクリーン
Priority date: 1989-05-11
Filing date: 1989-05-11
Publication date: 1994-10-12
Anticipated expiration: 2004-05-11
Also published as: JPH02145481U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、自動販売機に適用されて、その後背部から導
かれる照明光により、主として前面に表示される文字・
図形・色彩が透視されうる自動販売機用見本体に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、清涼飲料、コーヒーなどの自動販売機に陳列され
る見本体として各種さまざまなものが開示されていた。

その代表的なものを、経時的に示すと、（ｉ）内容物のはいっていない金属製又はプラスチック
製の実物缶（ii）金属製、磁器製の缶体の表面にほうろう印刷等が
施された特製見本缶（iii）缶体の外周壁に貼着される低変褐色性の表示シ
ートを有する見本缶（iv）半硬質のプラスチックフィルムで形成され、丸め
られてその両端部を直接結合するか又は該両端部を取付
部材に装着して結合する等して円筒状に形成し、内部に
照明光を導く所謂ボンボリ型の見本缶等がある。

しかし、（ｉ）の実物缶は、長期間変褐色しない印刷が
経済的にもなされておらず、陳列すると、日光や機内温
度の上昇、急激な温度差等により短期間に変褐色し、商
品のイメージを著しく阻害し、購買意欲を滅殺して適当
でなく、また、（ii）の特製見本缶は、耐変褐性は著し
く改善されているが、高価であり、商品の種別が頻繁に
変動する自動販売機用としては、実用性が乏しく、ま
た、（iii）の表示シートは、缶体の外壁面に貼着する
ものであるから該シートの新規貼着又は旧シートの剥離
と貼着等に、かなりの煩瑣な作業が伴い、しかも、この
作業が設置現場では無理であって別の作業場等で実施し
たのち、現場に運搬設置する必要があるため、その手間
とコストとを考えるとかなりの不利益であることが免れ
ず、さらに最後の円筒状に形成される所謂ボンボリ型の
見本体は、一応、上記の各種の見本缶等に比較して、取
扱が容易かつ顕示性も大であるので上記のものに比して
遥かに優位性を有し近時急速に普及しているものである
が、シート状見本体の結合整形のための手段が煩わし
く、しかも、結合するために見本体に結合手間が必要で
あることから、更に設置が容易で短時間で交換取付けが
可能で、展示効果が上記のボンボリ型に劣らない新規の
見本体の出現が強く要望されていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、かかる実状に鑑みてなされたもので、まず、
見本体のディスプレイ効果が従来のいずれのものにも劣
らず、しかも、該見本体の設置に要する手間及びコスト
が遥かに少なくてすむ等その効果のすべてにおいて従来
品より格段に優れた新規の見本体を提供することをその
目的としてなされたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、 a.側壁部が透明で実物缶の縦長とほぼ同長の縦長を有す
る円筒形状物であって、 b.側壁部の後背部の一部を切欠いて形成され、 c.該切欠き部の両端縁部に後記見本体本体の端部を支承
する突起物を対向して設けてなる d.外郭部材と、 e.矩形状の透光性薄板からなり、屈撓復元性を有し f.縦長が実物缶の縦長とほぼ同長に、また、その横幅が
前記突起物の端部を支承され前記外郭部材の内壁部に添
着されるように裁断されてなり、 g.その表面に実物缶の表面に現われている文字・図形・
色彩と同一の文字・図形・色彩が施されてなる見本体本
体と、 h.外郭部材の上端部及び下端部に装着されて光反射内面
を有する蓋部材及び底部材とを設けて構成される i.自動販売機用見本体をその要旨とするものである。

〔実施例〕

以下図面を参照し、実施例に基づいて本考案を説明す
る。

第１図（ｉ）（ii）及び（iii）は本考案に係る外郭部
材Ａを示す斜視的説明である。外郭部材Ａは、円筒形状
物からなり、後背部からの入光を制限するため余り使用
されないが図（ｉ）の完全な円筒体のもの、図（ii）の
如く外周部の一部に平面部１を有するもの又は図（ii
i）の如く最も好適な外周部の一部を欠いて形成される
ものがある。このうち第１図（ii）に示す円筒形状物の
場合には、曲面部と平面部１との接際部及び第１図（ii
i）に示す一部を欠いた円筒形状物の場合には、円筒体
の切欠き部の両端縁部に、夫々、第３図（ｉ）及び（i
i）にも示す如く、突起物2,2′を設け後述する見本体本
体の端部を支承するストッパの役目を与えている。

円筒形状物はその側壁部αが透明になっている。また、
円筒形状物は通常ポリエステル、ポリエチレン，ポリ塩
化ビニル、ポリカーボネート等の透明プラスチック又は
無機透明ガラスによって形成される。

外郭部材Ａの縦長ａは、実物缶の縦長とほぼ同長に形成
される。

外郭部材Ａの上端部には蓋部材３が被装される。第４図
に示す蓋部材３は該上端部を嵌入する溝部4aを有する面
４を下側即ち外郭部材内側にして、見本体本体Ｂが挿入
されている外郭部材Ａに装着される。蓋部材３はその内
面が、外郭部材内に導かれる照明光の反射板として用い
られるとともに、周端3aを実物缶の上端の巻締部に類似
せしめる役目を有する。蓋部材３は着脱自在である。ま
た、外郭部材の下端部には、底部材５が被装される。第
５図に示す底部材５は、該下端部を嵌入する溝部6aを有
する面６を有する。また、その周端5aは実物缶の巻締部
に類似させる役目を有する。底部材は、外郭部材に固定
又は予め外郭部材に一体的に形成されていてもよい。

次に、本考案の重要なる特徴部分である見本体本体を第
２図について説明する。

見本体本体Ｂは、矩形状の透光性薄板例えばポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート
等の反発力を有する半硬質のプラスチックで形成され、
屈撓して円筒状になり、復元して平板状となる。いま円
筒状に屈撓せしめて外郭部材の内部に挿入するとその内
壁部に添着し、また、それを外郭部材から取出すと容易
に平板状に復元するものである。

このものの縦長ａは実物缶の縦長に形成されるので、実
物缶の縦長とほぼ同長の縦長を有する外郭部材の上・下
端間に展設されることとなる。また、その横長ｂは、実
物缶の内周部に添着するように適宜截断されている。

さらに、見本体本体Ｂには、その表面に実物缶の表面に
現われている文字・図形・色彩と同一の文字・図形・色
彩が通常印刷により施されている。

見本体本体Ｂは、見本体を自動販売機に陳列時外部から
看る人に、その文字・図形・色彩が十分に判然と確認で
きるように透光性を有し、見本体内部に導入される照明
光により所謂ボンボリ状に映ずることが望ましい。この
場合、見本体に対し、該体の後背部から入射する光が最
も有効であり、このため見本体本体の主として中央部に
対向する光源を設置するのが好適である。

上記の如き構成に基づく本考案品は、下記の如き工程に
より組立てられる。分解はその逆である。

まず、外郭部材Ａに、屈撓して丸められた見本体本体Ｂ
を挿入し、この際本体Ｂの中心が自然に外郭部材Ａの真
正面にくるよう突起物で端部を支承されて外郭部材Ａの
内壁部に添着する。ついで、蓋部材３及び底部材５を外
郭部材の上端部及び下端部に装着すればよく、極めて速
かに見本体が完成する。

第６図は、本考案の見本体を陳列するためのステージ７
を示している。見本体がステージの各区画にセットされ
るとその後背面の蛍光灯等の光源８からの照明光が見本
体に導入される。この場合蓋部材及び底部材６は反射板
として使用される。

〔考案の効果〕

本考案は側面部分が透明に形成される外郭部材の内壁部
に、屈撓・復元力を有する見本体本体を添着し、蓋部材
及び底部材を装着してなる見本体であって、これを所要
のステージに装着し、その後背部から、照明光を外郭部
材内部に導入し、見本体本体を透視して該本体に施され
ている文字・図形・色彩を外部から看る人に強く認識せ
しめるもので、既存の各種見本缶等の構成とは全く別異
であり、従来の表示シートと違って貼着すべき缶体がな
く、従って、旧表示シートの剥離や新シートの貼着等の
煩瑣な作業が必要なく、また、近時最も進歩的といわれ
ている弾性フィルムからなる見本体を常設の取付部材に
装着するタイプの見本体と比較しても、本考案品の場合
は、見本体の取付や交換が明らかに容易であるうえに、
照明光によるボンボリ型見本体としてのディスプレイ効
果が同等以上に大であり外部から鮮明に視認されること
となり、看る人の商品購買意欲を高める効果が顕著で、
実用上極めて有用な考案といいうる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ｉ）、同図（ii）及び（iii）は夫々外郭部材
を示す斜視的説明、第２図は見本体本体を示す平面的説
明図、第３図（ｉ）及び同図（ii）は夫々第１図（ii）
及び同図（iii）に示す外郭部材の断面的説明図、第４
図は蓋部材を示す斜視的説明図、第５図は底部材を示す
斜視的説明図、第６図は本考案品を自動販売機内のステ
ージに陳列した状態を示す説明図である。Ａ……外郭部材、１……平面部、2,2′……突起物、３
……蓋部材、4a……溝部、５……底部材、6a……溝部、
6b……穿孔、Ｂ……見本体本体、７……ステージ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】側壁部が透明で実物缶の縦長とほぼ同長の
縦長を有する円筒形状物であって、側壁部の後背部の一
部を切欠いて形成され、該切欠き部の両端縁部に後記見
本体本体の端部を支承する突起物を対向して設けてなる
外郭部材と、矩形状の透光性薄板からなり屈撓復元性を
有し縦長が実物缶の縦長とほぼ同長に、また、その横幅
が前記突起物に端部を支承され前記外郭部材の内壁部に
添着されるように裁断されてなり、その表面に実物缶の
表面に現われている文字・図形・色彩と同一の文字・図
形・色彩が施されてなる見本体本体と、外郭部材の上端
部及び下端部に装着されて光反射内面を有する蓋部材及
び底部材とを設けて構成される自動販売機用見本体本
体。