JP3010593U - 写真要素 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に幼少時代の記念写真を額に飾る場合、家
人の思いや成長の過程が見る人に伝わるような肖像写真
を提供する。 【構成】 支持体上に、主として人物像からなる画像領
域と該人物に係る文字情報及び認証情報を有する画像領
域とを有する画像を担持する写真要素、支持体上に感光
性ハロゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料を用いて人
物像からなる画像を主露光にて形成し、該人物に係る文
字情報及び認証情報を有する画像を副露光にて形成した
こと、六つ切り以上の大きさの規格寸法であること、認
証情報が手形及び／又は足形であること、及び、手形及
び足形から選ばれる少なくとも１つが実物の寸法と実質
的に同じ寸法で形成されていること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は写真要素に関し、詳しくは人物の肖像と、その人物の名前等の該人物 に係る文字情報及びその人物の手形、指紋等の認証情報が一体化して形成され、 額等に飾るのに最適な写真要素に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、出生、宮参り、お食い初め、お誕生、初節句、七五三、卒業入学、成人 、結婚等人生の節目々々で撮影する記念肖像写真は四つ切りや六つ切り写真とし て化粧台紙に貼ったり、専用アルバムに収めてアルバムの所定領域にその時々の 歳時記的情報を記載したりして保管するか、写真そのものを額に収めて飾るかす る扱いが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

特に撮影する機会の多い幼少時代の記念写真を額に収めて飾る場合、その写真 の由来については家人が説明したり、額の近傍に説明書きが添えられたりしない 限りは、第三者は知る由もなく、いまひとつ写真の楽しみを満喫し得ない感があ った。

【０００４】 本考案は上記の事情により為されたものであり、その目的は、特に幼少時代の 記念写真を額に飾る場合、家人の思いや成長の過程が見る人に伝わるような肖像 写真を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は、支持体上に、主として人物像からなる画像領域と該人物 に係る文字情報及び認証情報を有する画像領域とを有する画像を担持する写真要 素、支持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料を用いて人物像 からなる画像を主露光にて形成し、該人物に係る文字情報及び認証情報を有する 画像を副露光にて形成したこと、六つ切り以上の大きさの規格寸法であること、 認証情報が手形及び／又は足形であること、及び、手形及び足形から選ばれる少 なくとも１つが実物の寸法と実質的に同じ寸法で形成されていること、により達 成される。

【０００６】 尚、本考案においては、氏名・生年月日・撮影時の年齢・身長体重・両親の氏 名・撮影日時・性別・歳時記等を“人物に係る文字情報”と称し、手形・足形・ 指紋等を“人物に係る認証情報”と称する。

【０００７】 本考案が特徴とするところは、主として人物像からなる画像領域と該人物に係 る文字情報及び認証情報を有する画像領域が一体化して画像が形成されている所 にあり、従来の、写真画像及び挨拶文にオプションとしてのイラストから構成さ れる写真を用いた年賀状（いわゆるポストカード）との違いは、ポストカードは 予め用意されているパターンから選んだイラストのみ設定されたレイアウトで導 入されたものとせざるを得ないが、本考案の写真要素は人物の肖像に付随して、 該人物の手形等を共に画像として形成することにある。

【０００８】 又、１枚の四つ切りに本考案を実施し、主として人物像からなる画像領域と該 人物に係る文字情報及び認証情報を有する画像領域とがそれぞれ、大略2/3及び1 /3の画像領域を占めるように設定すれば、それぞれの画像の認識が充分に可能と なり、好ましい。特に、生後３カ月位までの乳幼児の手形及び足形であれば、こ のように設定することにより実物大で再現できて本考案の写真要素の利点を遺憾 なく発揮できる。

【０００９】

【実施例】

以下、実施例について図面をもとに本考案を詳細に説明するが、本考案の態様 はこれに限定されない。

【００１０】 図１は赤ちゃんの出生直後のカラーの肖像写真１に加えてその名前と出生の記 録、父母の名前等を好みの色で表した文字情報２と、認証情報３である実物大の 手形及び足形を朱肉の色で四つ切りサイズの印画紙に共に焼き付け、タイトルを 「命名」とした本考案の記念写真を額に入れたイメージの図である。

【００１１】 これは通常の撮影を行ったカラーネガを用いて、肖像部分を主露光で通常のプ リント用の感光材料に焼き付け、文字情報と認証情報部分については別途副露光 焼き付け用のネガ（現像所で“リス版”と称されているもの）を、文字情報はワ ープロやコンピューターのアウトや手書き文字の撮影により、認証情報は手形や 足形の撮影により起こして、手形等は朱肉の色になるようなカラーフィルターを 用いて副露光して形成したものである。文字部分もカラーフィルターと組み合わ せて焼き付けることにより任意の色文字とすることができる。このように、単色 で表現できる手形や文字はカラーフィルターとリス版を組み合わせて色付けでき るからポストカードのイラストの様に、わざわざイラスト用ネガを起こして、主 露光、挨拶文用副露光、イラスト用副露光と副露光を２回も行う必要が無い。

【００１２】 プリント用感光材料の支持体は一般的に反射型で、バライタ紙、白色顔料を分 散した樹脂をコーティングした紙、白色顔料を分散したりボイドを形成したポリ エステル樹脂、合成紙等であるが、透明又は半透明の支持体のものもあり、それ を用いれば、透明台座に本考案の写真要素を飾り、バックライトでライトアップ したりすることもできる。

【００１３】 尚、ハロゲン化銀写真感光材料ではなく、昇華型熱転写等の階調表現に優れた 画像形成方法を用いて、肖像画像の情報、文字にすべき書誌情報、手形・足形等 の認証情報をコンピューターに取り込んで、任意のレイアウト設定や画像処理を 行ってデジタル的に画像を形成して本考案の写真要素としてもよく、その場合、 支持体上の受像層又は支持体自身に画像を担持せしめることとなる。しかしなが ら、肖像写真としての光沢や質感（所謂写真らしさ）という点から通常のプリン ト用ハロゲン化銀写真感光材料を用いて本考案の写真要素を形成するのが好まし い。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は通常の写真プリントに文字入れをする手法を転 用して、出生直後のような記念写真にその人物に関する文字情報や手形等を、副 露光用のネガを１つ作製してカラーフィルターと組み合わせることにより任意の 色で導入したものであるので、家人の思いや成長の過程が見る人に伝わるような 肖像写真を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の記念写真を額に入れたイメージ図。

【符号の説明】

１ 人物像 ２ 文字情報 ３ 認証情報

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持体上に、主として人物像からなる画
   像領域と該人物に係る文字情報及び認証情報を有する画
   像領域とを有する画像を担持することを特徴とする写真
   要素。
2. 【請求項２】 支持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層を
   有する写真感光材料を用いて人物像からなる画像を主露
   光にて形成し、該人物に係る文字情報及び認証情報を有
   する画像を副露光にて形成したことを特徴とする請求項
   １に記載の写真要素。
3. 【請求項３】 六つ切り以上の大きさの規格寸法である
   ことを特徴とする請求項１に記載の写真要素。
4. 【請求項４】 四つ切りの規格寸法であることを特徴と
   する請求項３に記載の写真要素。
5. 【請求項５】 認証情報が手形及び／又は足形であるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の写真要素。
6. 【請求項６】 手形及び足形から選ばれる少なくとも１
   つが実物の寸法と実質的に同じ寸法で形成されているこ
   とを特徴とする請求項５に記載の写真要素。