JP3026098U

JP3026098U - アルバム

Info

Publication number: JP3026098U
Application number: JP1994014413U
Authority: JP
Inventors: 信明水越
Original assignee: 有限会社水越商事; 株式会社オープンフィールド; 株式会社天晴堂
Priority date: 1994-10-27
Filing date: 1994-10-27
Publication date: 1996-07-02
Anticipated expiration: 2000-10-27

Abstract

(57)【要約】【目的】アルバムにおいて、写真を用紙に対して平坦
な状態に配置すると共に、写真に写っている人にふさわ
しいデザインを施すことにある。【構成】アルバムは、所定のデザインＤが施された用
紙１０を有する。この用紙１０には、写真２０の大きさ
に対応する大きさの開口部１２が形成され、該開口部１
２内に上記写真２０が固定されている。更に、この用紙
１０と、開口部１２内に固定された写真２０とが透明な
シート３０で被覆されている。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案はアルバム、特に記念行事用のアルバムであって、写真を用紙に対してフラットにすると共に、その写真に写っている人にふさわしいデザインを施したアルバムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、成人式、結婚式、七五三等の記念行事を行う場合には、その記念のために本人の写真がとられ、その写真がアルバムに貼付されることは、よく知られている。例えば、成人式の場合は、二十歳になった人がその日のために新調した着物や、スーツを着て写真をとり、その写真をアルバムに貼付する。また、結婚式であれば、夫婦になった二人が揃って撮った写真がアルバムに貼付される。更に、七五三の場合は、それぞれの歳に該当する子供の写真がアルバムに貼付される。本人や家族、又は友人等は、それぞれが思いを込めてこのようなアルバムを見る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のアルバムには、次のような課題があった。（１）写真がその用紙に対して段差がある状態で貼付されている。従来のアルバムは、台紙の上に写真を張り、更にその上から写真の大きさの穴をくり抜いた紙を載せてある。これにより、穴の中に写真がうまく収まるようになっている。しかし、このアルバムの様式は、写真と紙との間に段差があり、写真を写された人の好みに合わない場合もある。

【０００４】（２）写真の周りが無地であり、その写真の本人にふさわしいデザインが施されていないため、無味乾燥である。従来のアルバムは、一般には、無地の用紙に写真を貼付したものであり、画一的である。即ち、写真に写っている人は、老若男女、大人と子供等のようにいろいろな人がおり、育って来た時代、環境、自分自身の性格等が悉く違っている。

【０００５】ましてや、成人式、結婚式等に出席する本人は、人生の区切りとして、気持ちの上で他人とは違うものがあることは、明らかである。しかし、従来のアルバムは、上述したように、写真の本人にふさわしいデザインが施されていずに、極めて画一的であり、無味乾燥である。その結果、従来のアルバムは、その写真の中の人に合った親しみやすさがなく、個性がない。

【０００６】即ち、本考案の目的は、アルバムにおいて、写真を用紙に対して平坦な状態に配置すると共に、写真に写っている人にふさわしいデザインを施すことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、所定のデザインＤが施された用紙１０に、写真２０の大きさに対応する大きさの開口部１２が形成され、該開口部１２内に上記写真２０が固定され、かつ用紙１０と写真２０が透明なシート３０で被覆されていることを特徴とするアルバムにより、解決される。

【０００８】

【作用】

（１）上記本考案の構成によれば、写真２０は用紙１０に形成された開口部１２内に固定されているので、従来のように単に貼付したものと異なり、写真２０は用紙１０に対して平坦な状態に、即ち、フラットに配置されている。従って、写真２０が用紙１０に印刷されたような状態となり、グラビア印刷誌のように見栄えがする。（２）また、上記用紙１０には、写真に写っている人にふさわしい、雰囲気等を考慮に入れた所定のデザインＤが施されている。従って、アルバムを見た場合に、従来に比べて画一的でなく、その写真の中の人に合った極めて親しみやすい、かつ個性が滲み出たものとなった。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を、実施例により添付図面を参照して、説明する。

【００１０】図１は、本考案の実施例を示す図である。同図において、参照符号１０は用紙、１２は開口部、２０は写真、３０は透明なシートである。

【００１１】上記用紙１０は、写真２０を固定する紙であって、例えば、図示するように、矩形状であり、表紙４０が取り付けられていて見開きができるようになっている。この用紙１０上には、所定のデザインＤが施されている。即ち、このアルバムは、どのような記念行事のために作成するのかを考慮する。

【００１２】例えば、成人式のためか、結婚式のためか、七五三のためか、銀婚式のためか等である。次に、例えば、成人式の場合であれば、写真２０に写っている人が、男性か女性か、その人の雰囲気、その写真２０がカラーか白黒か等を考慮する。このように種々の観点から、その人に合ったデザインＤを考え、それを用紙１０上に施す。

【００１３】上記所定のデザインＤが施された用紙１０には、写真２０の大きさに対応する大きさの開口部１２が形成されている。この開口部１２は、例えば、写真２０が図示するように矩形であれば矩形の、円形であれば円形の形状を有している。また、開口部１２の大きさは、写真２０の大きさに対応してほぼ同じ程度でああり、後述するように、写真２０を開口部１２内に固定した場合に（図１（Ａ）、図１（Ｂ））、隙間ができないような大きさである。

【００１４】この開口部１２内には、上記写真２０が固定されている。固定手段としては、図１（Ｂ）に示すように、例えば、セロテープ５０がある。即ち、図１（Ｂ）において、上記写真２０の裏面の周縁部と、用紙１０の裏面であって開口部１２の周縁部とを、４箇所において、セロテープ５０により固定する。これにより、図１（Ｃ）に示すように、写真２０はセロテープ５０で固定されて、上記開口部１２内に適合するので、写真２０と用紙１０との間には、段差がなく、両者間は平坦になる。

【００１５】更に、上記用紙１０の開口部１２内に固定された写真２０と、この写真２０の周囲の用紙１０の部分が透明なシート３０で被覆されており、写真２０が古くなって変色しないように保護されている。この透明なシート３０としては、例えば、粘着性を持つ透明シート（商品名：フリスケットペーパー、マスキングシート等）がある。

【００１６】上記構成を有する第１実施例に係るアルバムの加工方法を説明する。先ず、図１（Ａ）に示すように、表紙４０が取り付けられた用紙１０上に、写真２０に写っている人に合った所定のデザインＤを施す。次に、このデザインＤが施された用紙１０の略中央部に、写真２０の大きさに対応した大きさの開口部１２を形成する。この場合、開口部１２は、挟みやナイフ等を使用することにより、形成する。

【００１７】次いで、この形成した開口部１２内に写真２０を固定する（図１（Ａ）の矢印ａ）。固定手段としては、例えば、既述したセロテープ５０があり、図１（Ｂ）に示すように、上記写真２０の裏面の周縁部と、用紙１０の裏面であって開口部１２の周縁部とを、４箇所において、セロテープ５０により固定する。最後に、上記写真２０と用紙１０の上方から、透明なシート３０を貼付すれば（図１（Ａ）の矢印ｂ）、第２実施例に係るアルバムが完成する（図１（Ｄ））。

【００１８】この透明なシート３０を貼付する手段としては、手作業の他に、現在盛んにカード等に利用されているパウチ加工を応用してもよい。

【００１９】また、この透明なシート３０は、表面に光沢がないほうが、写真２０が見やすいので、好ましい。

【００２０】図２は、本考案の第２実施例を示す図である。図１に示す第１実施例と異なるのは、異なる大きさの第１用紙１０１と第２用紙１０２を使用することにより、第１用紙１０１の第１開口部１２１内に写真２０が固定され、更に、該第１用紙１０１が、第２用紙１０２の第２開口部１２２内に、固定されている点である（図２（Ｃ））。

【００２１】即ち、上記用紙１０が第１用紙１０１と第２用紙１０２とから構成されていると共に、第２用紙１０２が第１用紙１０１より大きく、上記デザインＤが第１用紙１０１上に施されたデザインＤ１と、第２用紙１０２上に施されたデザインＤ２とから構成されている（図２（Ｃ））。また、上記開口部１２が第１用紙１０１に形成された第１開口部１２１と、第２用紙１０２に形成された第２開口部１２２とから構成され、第２開口部１２２が第１開口部１２１より大きい（図１（Ｃ））。

【００２２】図２に示す第２実施例に係るアルバムの加工方法は、次のとおりである。先ず、図２（Ａ）に示すように、所定のデザインＤ１が施された第１用紙１０１の略中央部に、第１開口部１２１を形成し、この第１開口部１２１内に、セロテープ等を用いることにより、写真２０を固定する（矢印ｃ）。

【００２３】次に、所定のデザインＤ２が施され、かつ表紙４０がついている第２用紙１０２の略中央部に、第２開口部１２２を形成して、この第２開口部１２２内に、写真２０が固定された第１用紙１０１を、セロテープ等を用いることにより、固定する（図２（Ｂ）の矢印ｄ）。

【００２４】最後に、上記写真２０と用紙１０の上方から、透明なシート３０を貼付すれば（図２（Ｂ）の矢印ｅ）、第２実施例に係るアルバムが完成する（図２（Ｃ））。

【００２５】上記第１実施例（図１）と第２実施例（２）においては、用紙１０に開口部１２を形成することにより、写真２０をこの開口部１２内に固定した。しかし、本考案は、これに限らず、所定のデザインＤが施された用紙１０と写真２０とが一体的に形成され、用紙１０と写真２０が透明なシート３０で被覆されているように、構成してもよい。この場合、用紙１０に開口部１２を形成することなく、アルバムにおいて、写真を用紙に対して平坦な状態に配置すると共に、写真に写っている人にふさわしいデザインを施すことにあるという本考案の目的が達成される。

【００２６】具体的には、写真２０をスキャナを介してコンピュータ（例えば、マッキントッシュ）に読み込んで、所定のデザインＤをコンピュータの画面上で施し、それをプリントすることにより、写真２０と用紙１０が一体となって出来上がる。後は、この写真２０と用紙１０の上方から透明なシート３０を、パウチ加工等を利用することにより、貼付すればよい。

【００２７】図３は、本考案に係る第３実施例を示す図である。この第３実施例は、上記写真２０が固定された用紙１０が複数枚綴じられており、各ページには、異なったデザインＤが施され、かつ各ページの写真２０の固定箇所も異なり、また写真２０の形状も異なっている。

【００２８】図４は、本考案に係る第４実施例を示す図である。この第４実施例は、図示するように、堅い台紙６０の上から写真２０が固定された用紙１０を貼付し（図４の矢印ｆ）、更に、その上から、透明なシート３０を貼付したものである（図４の矢印ｇ）。即ち、堅い台紙６０が何枚も綴られた冊子を準備し、それぞれの堅い台紙６０に対して上述した加工を施して本考案に係るアルバムを完成する。

【００２９】以下、上記構成を有する本考案の作用を説明する。（１）作用１上記本考案の構成によれば、写真２０は用紙１０に形成された開口部１２内に固定されている。従って、従来のように単に貼付したものと異なり、写真２０は用紙１０に対して平坦な状態に、即ち、フラットに配置されている。従って、写真２０が用紙１０に印刷されたような状態となり、グラビア印刷誌のようになって、見栄えがする。（２）作用２また、上記用紙１０には、写真に写っている人にふさわしい、雰囲気等を考慮に入れた所定のデザインＤが施されている。従って、アルバムを見た場合に、従来に比べて画一的でなく、その写真の中の人に合った極めて親しみやすい、かつ個性が滲み出たものとなった。

【００３０】

【考案の効果】

上記のとおり、本考案によれば、所定のデザインＤが施された用紙１０に、写真２０の大きさに対応する大きさの開口部１２が形成され、該開口部１２内に上記写真２０が固定され、かつ用紙１０と写真２０が透明なシート３０で被覆されていることを特徴とするアルバムという技術的手段が講じられた。

【００３１】上記本考案の構成によれば、写真２０は用紙１０に形成された開口部１２内に固定されているので、従来のように単に貼付したものと異なり、写真２０は用紙１０に対して平坦な状態に、即ち、フラットに配置されている。従って、写真２０が用紙１０に印刷されたような状態となり、グラビア印刷誌のように見栄えがする。

【００３２】また、上記用紙１０には、写真に写っている人にふさわしい、雰囲気等を考慮に入れた所定のデザインＤが施されている。従って、アルバムを見た場合に、従来に比べて画一的でなく、その写真の中の人に合った極めて親しみやすい、かつ個性が滲み出たものとなった。即ち、アルバムにおいて、写真を用紙に対して平坦な状態に配置すると共に、写真に写っている人にふさわしいデザインを施すという技術的効果を奏することとなった。

【００３３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す図である。

【図２】本考案の第２実施例を示す図である。

【図３】本考案の第３実施例を示す図である。

【図４】本考案の第４実施例を示す図である。

【符号の説明】

１０用紙１２開口部２０写真３０透明なシート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定のデザインＤが施された用紙１０
に、写真２０の大きさに対応する大きさの開口部１２が
形成され、該開口部１２内に上記写真２０が固定され、
かつ用紙１０と写真２０が透明なシート３０で被覆され
ていることを特徴とするアルバム。
【請求項２】上記用紙１０が第１用紙１０１と第２用
紙１０２とから構成されていると共に、第２用紙１０２
が第１用紙１０１より大きく、上記デザインＤが第１用
紙１０１上に施されたデザインＤ１と、第２用紙１０２
上に施されたデザインＤ２とから構成されている請求項
１記載のアルバム。
【請求項３】上記開口部１２が第１用紙１０１に形成
された第１開口部１２１と、第２用紙１０２に形成され
た第２開口部１２２とから構成され、第２開口部１２２
が第１開口部１２１より大きい請求項２記載のアルバ
ム。
【請求項４】第１用紙１０１の第１開口部１２１内に
写真２０が固定され、更に、該第１用紙１０１が、第２
用紙１０２の第２開口部１２２内に、固定されている請
求項２記載のアルバム。
【請求項５】上記写真２０の裏面の周縁部と、用紙１
０の裏面であって開口部１２の周縁部とが、セロテープ
（登録商標）４０により固定されている請求項１記載の
アルバム。
【請求項６】所定のデザインＤが施された用紙１０と
写真２０とが一体的に形成され、用紙１０と写真２０が
透明なシート３０で被覆されていることを特徴とするア
ルバム。
【請求項７】上記写真２０が固定された用紙１０が複
数枚綴じられている請求項１記載のアルバム。
【請求項８】上記写真２０が一体的に形成された用紙
１０が複数枚綴じられている請求項６記載のデザインア
ルバム。
【請求項９】上記透明なシート３０が無光沢である請
求項１記載のアルバム。
【請求項１０】上記透明なシート３０が無光沢である
請求項６記載のアルバム。【０００１】