JP3004934U - 名刺サイズの情報伝達媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 宣伝効果の大きい情報伝達媒体の提供。 【構成】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの
支持体１５にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
乳材１７を塗布，乾燥して製造された感光材料の当該写
真乳材の塗布面に、人，商品，作品，店舗，営業所，イ
ベントのいずれかの紹介情報を定着して名刺サイズの情
報伝達媒体とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人の情報や商品の紹介情報などを鮮明な画像として提供できる名刺 サイズの情報伝達媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

たとえば従来の名刺は、印刷によってその人の名前や社名などを記したものが 大多数であるが、最近では名刺を受け取る人の印象を深めるために、顔写真入り の名刺も多く作られるようになってきている。

【０００３】 また、宝石などの装飾品を宣伝，販売する営業マンなどは、通常は装飾品を収 納したスーツケース等を持ち歩き、現物を見せながら取引の商談を進めている。 さらに、料理屋などの宣伝、会社の宣伝、イベントの宣伝は、通常はその店や 会社などのパンフレット、またはイベント企画のパンフレットによって行ってい る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の名刺にあっては、文字が印刷によって記され、また名刺 の一部に入れられている写真は一般的には名刺に印刷されているものであるので 、鮮明さに欠けるという問題がある。これを解決するために写真のみを後で張り 付けるようにしたものもあるが、写真のみが目立ちがちで全体としてのバランス に欠けるという問題がある。

【０００５】 また、宝石などの装飾品を販売するセールスマンは、高価な装飾品を持ち歩く 必要があったことから、常にスーツケースの取扱いに注意する必要があり、何よ りも盗難に合わないように気遣う必要があった。このようなことをきらって、実 物の代わりにパンフレットを持ち歩くようにした例もあるが、印刷では実物同様 の色合いや光沢が表現できないために、実際にはパンフレットのみでの営業は困 難であった。このために、装飾品の販売業界内では現物とほぼ同様の画像が鮮明 に表現されたカード状の媒体の開発が期待されていた。

【０００６】 さらに、料理屋などの店舗の宣伝や会社の紹介またはイベントの紹介をパンフ レットで行った場合には、そのパンフレットの作成に費用がかかることから、パ ンフレットを気軽に配ることができない，つまり、宣伝に限りがあるという問題 がある。このような問題を解決するためにも、多数の人に気軽に配れる安価な情 報伝達媒体の開発が期待されていた。

【０００７】 本考案は、このような従来の問題点の解消や期待に応えるためになされたもの であり、非常に鮮明な画像で各種の紹介情報を記録できる，安価かつ持ち運びに 便利な名刺サイズの情報伝達媒体の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の第１の構成は、フィルムベース，紙，ガラ ス板のいずれかの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布 ，乾燥して製造された感光材料の当該写真乳材の塗布面に、人，商品，作品，店 舗，営業所，イベントのいずれかの紹介情報が定着されてなる名刺サイズの情報 伝達媒体である。

【０００９】 また、本考案の第２の構成は、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの支 持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布、乾燥して製造され た感光材料の当該写真乳材の塗布面に、人の肖像と共に少なくとも当該人の名前 を含む当該人の紹介情報が定着されてなる名刺サイズの情報伝達媒体である。

【００１０】 本考案の第３の構成は、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの支持体に ハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布，乾燥して製造された感光 材料の当該写真乳材の塗布面に、宣伝，取引のいずれかの対象となる商品の外観 を含む当該商品の紹介情報が定着されてなる名刺サイズの情報伝達媒体である。 そして、本考案の第４の構成は、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの 支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布、乾燥して製造さ れた感光材料の当該写真乳材の塗布面に、店舗の外観や当該店舗内の造作と共に 少なくとも当該店舗の名称を含む当該店舗の紹介情報が定着されてなる名刺サイ ズの情報伝達媒体である。

【００１１】 最後に、本考案の第５の構成は、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの 支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布、乾燥して製造さ れた感光材料の当該写真乳材の塗布面に、各種のイベントに関連した画像とイベ ント名とを含むイベント紹介情報が定着されてなる名刺サイズの情報伝達媒体で ある。

【００１２】

【作用】

以上のように構成された本考案は、その構成ごとに次のように作用する。

【００１３】 まず、第１の構成にあっては、人，商品，作品，店舗，営業所，イベントのいず れかの紹介情報を、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれかの支持体にハロゲ ン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布，乾燥して製造された感光材料の 当該写真乳材の塗布面に定着させているので、これらの紹介情報は非常に鮮明な 画像とすることができる。

【００１４】 また、第２の構成にあっては、写真乳材の塗布面に人の肖像と共に少なくとも 当該人の名前を含む当該人の紹介情報を定着させているので、これを名刺として 用いた場合、その定着されている紹介情報が非常に鮮明であることから、受け取 る人に非常に深い印象を与えることができる。

【００１５】 そして、第３の構成にあっては、写真乳材の塗布面に宣伝，取引のいずれかの 対象となる商品の外観を含む当該商品の紹介情報を定着させているので、非常に 鮮明な画像とすることができ、これをセールスマンに持たせることで現物を持ち 歩かずにセールスをすることが可能となる。

【００１６】 さらに、第４の構成にあっては、写真乳材の塗布面に店舗の外観や当該店舗内 の造作と共に少なくとも当該店舗の名称を含む当該店舗の紹介情報を定着させて いるので、非常に鮮明な画像をもって店舗の紹介をすることができ、また、この 情報記録媒体は名刺サイズであることから、名刺代わりに配って店舗の宣伝をす ることができる。

【００１７】 最後に、第５の構成にあっては、写真乳材の塗布面に各種のイベントに関連し た画像とイベント名とを含むイベント紹介情報を定着させているので、非常に鮮 明な画像としてイベントの紹介を行うことができるようになり、また、この情報 記録媒体は名刺サイズの安価なものであることから、気軽に配布することができ 、宣伝効果の大きい宣伝媒体としての使用が可能となる。

【００１８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は、本考案にかかる 情報伝達媒体を商品見本の代用とした一例を示したものである。

【００１９】 図１に示してある情報伝達媒体１０は、ほぼ名刺と同サイズのものであり、セ ールスの対象となっている時計１が鮮明に写し込まれているものである。この画 像内には、この時計１の製造メーカに関する記述２やこの時計１の特性情報３が 記述されている。

【００２０】 本発明にかかる情報伝達媒体１の構造は、図２に示してあるように、支持体１ ５の面上に写真乳材１７を塗布して乾燥させた構造となっている。この支持体１ ５としては、フィルムベース，紙，ガラス板のいずれでも好適であるが、コスト や取扱いの面からは紙が最適である。また、写真乳材１７は、ハロゲン化銀をゼ ラチン中に分散したものが適しているので、本実施例ではこれを用いている。

【００２１】 図１に示したような情報伝達媒体１０は、図３に示してあるような装置によっ て作成される。

【００２２】 図中、スキャナー２０は、読取り台に載置されたセールスの対象である時計１の 現物をスキャンして、ほぼ現物と同じ色合いや光沢の鮮明な画像を出力する機能 を有しているものである。このスキャナー２０から出力された画像は画像編集装 置２２に入力されるようになっている。キーボード２４は、画像編集装置２２に 入力されたスキャナー２０からの画像に加えて、図１の例で示したような製造メ ーカーの記述２や特性情報３の記述を挿入したり、当該画像の配置を変更したり するために使用するものである。画像編集装置２２は、スキャナー２０から出力 された画像を、キーボード２４からの指示にしたがって編集し、さらに文字情報 を加えるなどして図１に示すような情報伝達媒体の元画像を生成する。特殊プリ ンター２６は、この画像編集装置２２で生成された元画像を現物と見間違える程 の鮮明で忠実な画像として記録紙上に再現する。

【００２３】 したがって、このような装置によって、例えば自分の肖像が被写体となってい る写真をスキャナー２０によって読み込ませ、この読み込ませた画像にキーボー ド２４によって自己の氏名や住所を挿入すれば、非常にオリジナリティーの高い 名刺が作成できる。このようにして作成した名刺は、従来の顔写真入りの名刺と 異なって肖像と名前などが一体的となっていることから、非常に体裁の良いもの となる。

【００２４】 また、アートデザイナー，フラワーアレンジメントデザイナー，カメラマンや イラストレーター等が名刺を作成する場合、たとえば、アートデザイナーであれ ば自分のアートデザインの作品を自己の顔写真に代えて載せたり、カメラマンで あれば、自己の作品を載せたりするようにすれば、自己の紹介と作品紹介とを一 枚の名刺で行うことができることになる。

【００２５】 上記に加え、料理屋や割烹などでも、その店の外観や内装などの画像に店の名 前と住所などを挿入することで、店の宣伝媒体として使用できることになる。こ の宣伝媒体は、名刺サイズとしてあるので、非常に安価である反面、その表面に 生成されている画像が非常に鮮明であるので、非常に宣伝効果の高い媒体となる 。このように、鮮明な画像が得られるのは、フィルムベース，紙，ガラス板のい ずれかの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真乳材を塗布，乾燥し て製造された感光材料の当該写真乳材の塗布面に上述のような紹介情報を定着さ せているからである。

【００２６】 また、本考案は上記と同様の手法によって、さらに、会社の宣伝や各種のイベ ントの宣伝など幅広い分野での応用が可能である。

【００２７】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、それぞれの請求項に記載された構成ごとに それぞれ次のような効果を生ずる。

【００２８】 請求項１に記載した構成にあっては、人，商品，店舗，営業所，イベントのい ずれかの紹介情報を非常に鮮明な画像で提供することができ、情報伝達媒体とす ることによって宣伝効果を向上させることができる。

【００２９】 請求項２に記載した構成にあっては、名刺としての画像が非常に鮮明であるこ とから、名刺を受けとった人に好印象を与えることができ、名刺としての機能を さらに向上させることができるようになる。

【００３０】 請求項３に記載した構成にあっては、宣伝，取引のいずれかの対象となる商品 の外観を含む当該商品の紹介情報が非常に鮮明な画像で写し込まれているので、 セールスマン等は現物を持ち歩かずにセールスを行うことが可能となる。

【００３１】 請求項４に記載した構成にあっては、店舗の外観や当該店舗内の造作と共に少 なくとも当該店舗の名称を含む当該店舗の紹介情報を非常に鮮明な画像をもって 提供することができ、また、この情報伝達媒体は名刺サイズであることから、名 刺代わりに配って店舗の宣伝をすることができる。

【００３２】 請求項５に記載した構成にあっては、各種のイベントに関連した画像とイベン ト名とを含むイベント紹介情報を非常に鮮明な画像をもって提供することができ 、また、この情報伝達媒体は名刺サイズの安価なものであることから、気軽に配 布することができ、宣伝効果の大きい媒体としての使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる情報伝達媒体の一例を示す図で
ある。

【図２】図１に示した情報伝達媒体の構造図である。

【図３】図１に示した情報伝達媒体を作成する装置の概
略構成を示したブロック図である。

【符号の説明】

１…セールスの対象である時計 ２…製造メーカーの表示 ３…特性情報 １０…情報伝達媒体 １５…支持体 １７…写真乳材 ２０…スキャナー ２２…画像編集装置 ２４…キーボード ２６…特殊プリンター

【手続補正書】

【提出日】平成６年６月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれ
   かの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
   乳材を塗布，乾燥して製造された感光材料の当該写真乳
   材の塗布面に、人，商品，作品，店舗，営業所，イベン
   トのいずれかの紹介情報が定着されてなる名刺サイズの
   情報伝達媒体。
2. 【請求項２】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれ
   かの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
   乳材を塗布、乾燥して製造された感光材料の当該写真乳
   材の塗布面に、人の肖像と共に少なくとも当該人の名前
   を含む当該人の紹介情報が定着されてなる名刺サイズの
   情報伝達媒体。
3. 【請求項３】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれ
   かの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
   乳材を塗布，乾燥して製造された感光材料の当該写真乳
   材の塗布面に、宣伝，取引のいずれかの対象となる商品
   の外観を含む当該商品の紹介情報が定着されてなる名刺
   サイズの情報伝達媒体。
4. 【請求項４】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれ
   かの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
   乳材を塗布、乾燥して製造された感光材料の当該写真乳
   材の塗布面に、店舗の外観や当該店舗内の造作と共に少
   なくとも当該店舗の名称を含む当該店舗の紹介情報が定
   着されてなる名刺サイズの情報伝達媒体。
5. 【請求項５】 フィルムベース，紙，ガラス板のいずれ
   かの支持体にハロゲン化銀をゼラチン中に分散した写真
   乳材を塗布、乾燥して製造された感光材料の当該写真乳
   材の塗布面に、各種のイベントに関連した画像とイベン
   ト名とを含むイベント紹介情報が定着されてなる名刺サ
   イズの情報伝達媒体。