JP3010581B2 - 浸水時膨張性スーツ - Google Patents
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-
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Description
suit)に関する。
封区画の形状をなすように製作された材料からなる2つ
の層で構成されている。この区画は一般に通常の状態に
おいてはつぶされているが、着用者が海に投げ出された
ときはふくらんで密封された気体層を形成し、主として
これに浮力を与えることにより浮上を助けるだけでな
く、断熱材としての役目も果すことが可能である。
に浸漬されたときに重要である。もし人間のからだが凍
結温度かまたはそれに近い温度の冷水の中に浸漬された
ならば、水の冷却効果が急速に低体温症を発生させ、し
たがって血液循環を急激に悪化させることになろう。た
とえば英国特許第1205062号から、ある程度の水が浸入
して着用者の皮膚まで到達することは許容するが衣服を
通過する貫流は最小化するウェットスーツによって断熱
を提供することは周知である。水と着用者の皮膚との接
触を防止するドライスーツによって断熱を提供すること
もまた周知である。
衣服を覆うつなぎ型の救命衣として提供されている。現
在のつなぎ服(オーバーオールスーツ)はその水密性に
よって機能するものであり、スーツ内に水が250ml程度
漏入しただけですでにスーツの断熱性を急激に害するの
で着用者のウェストおよび首のまわりの密着性が要求さ
れている。したがって公知のつなぎ服の欠点は、それら
の着心地が悪いことおよび水のわずかな漏入がそれらの
効果を破壊することである。
it)の欠点を改善することであり、着心地がよく信頼性
のある防護服を提供することである。
外層よりも本質的に弾性の高い材料で製作されている内
層および外層と、 −前記内層および外層の間にあって、緊急事態時に膨張
可能である密封区画を形成している空間と、 を含む。
も270g/m2の総質量を有し、ポリウレタンで直接被覆さ
れた布(織物)で製作されており、一方内層は、膨張さ
れたときにすべての方向に伸延可能であり、ポリウレタ
ンで被覆された布で製作されている。
用者のからだのまわりに密着し、これにより着用者のか
らだと服との間に入り込む可能性のある自由水の量を制
限できることが本発明の重要な特徴である。一方、外層
の弾性は相対的に小さいため、服が風船のような形状に
なるまで無制限に膨張するのを防止する。
よび特徴は、添付図面を参照した以下の詳細な説明から
当業者には明らかになろう。
されている。服は一体型ブーツ1と、着用者の顔を保護
するための透明な飛沫防護マスク3を組込んだ膨張可能
なフード2とを含む。服はさらに救助を待っている間マ
フラー(手を包む覆い)の役をなすポケット4も備えて
いる。第4図からわかるように、服は、外層6と、中間
層7と、外層および中間層よりも本質的に大きい弾性を
有する内層8とでできている。中間層7は、内層8と外
層6との間の隙間を、それぞれ別々に膨張させることが
可能な2つの密封区画9(ドット部分)および10(ハッ
チ部分)に分割する。したがって、服は2段階で完全に
膨張される。すなわち各区画は分離しているが50%分の
膨張が両方の区画9および10内で同時に行われる。完全
に膨張させるには、後に第2のCO2シリンダを作動させ
て両方の区画を同時に完全に膨張させる。
由で内層または外層のいずれかが引裂かれたとしても、
断熱性が完全に失われることはない。第1図に示すよう
に、この服は、CO2シリンダのほかにまたはそれの代替
として、口で吹入れるための吹入口12を備えていてもよ
く、この口12は圧力解放弁としても作動可能である。
くとも270g/m2の合計質量を有するポリウレタン被覆布
で製作されており、一方内層は膨張されたときにすべて
の方向に伸延可能なポリウレタン被覆布で製作されてい
る。内層8の弾性係数は中間層および外層の弾性係数よ
りも少なくとも10%大きい。
着用者のからだのまわりに密着させるように働き、これ
により服とからだとの間に入り込む可能性のある自由水
の量を制限するように作用する。通常使用時の服には比
較的多量の水が浸入してもよいかもしれないが、着用者
が海の中にほうり出されて遭難しかけたときには、服が
膨張して服とからだの間の空間から水が追出され、これ
により低体温症にならないように着用者を保護する。
肩の領域において服の他の領域におけるこれら区画の容
積より大となるように設計されている。こうして服は、
人が浸水したときに着用者の顔が上方に向くように自動
復元性を有する。膨張された服のこの固有の安定性によ
り、現在救命用ドライスーツと共に使用されているよう
な別個の膨張式ライフジャケットを使用する必要性が排
除される。
6に規則的パターンをなして溶着されている様子を示
す。第2図はパターンの配置を示す外層6の平面図であ
る。実線は外層6と中間層7との間の溶着点12を示す。
破線は内層8と中間層7との間の溶着点14を示す。
線は内層8と中間層7との間の溶着点14を示し、一方外
層6と中間層との間の溶着点12は破線12で示される。
び14は、各溶着点14が、隣接する4つの溶着点12によっ
て形成される正方形の中心に配置されるように、ないし
はその逆に、重なり合うパターンを形成する。第4図に
示すように、溶着点12および14の互い違い配置により、
区画9および10が膨張されたとき内層8と外層6とは相
互に平行であってしかも相互に接触することなく、これ
により高レベルの熱抵抗が確実に得られる。
ターンも同様に使用してよいことが理解されよう。溶着
点12および14は高周波溶着(溶接)技術または他の任意
の適当な溶着技術により形成可能である。
画9および10内の過圧を0.06バールに制限することが一
般に好ましい。しかしながら、たとえば服が同時にパイ
ロット用の「G」スーツとして使用される場合のように
さらに高い圧力が有利である適用例もある。服にはさら
に、照明灯および水中または煙あるいは毒性雰囲気内で
着用者の呼吸を可能にする人工肺などのその他の救命具
を備えてもよい。
服の代りに、救命具が着用者のからだの一部分だけを包
んでもよいことがさらに理解されよう。服は、上着、ジ
ャケットまたはジャケットとセパレートズボンとの組合
せとして形成してもよい。したがって、図示の服の態様
は単なる例示にすぎないと理解すべきことは明らかであ
る。
きのスーツの断面図である。 1……一体型ブーツ、2……膨張性フード、 3……顔面保護マスク、4……ポケット、 6……外層、7……中間層、8……内層、 9,10……密封区画、12……外層と中間層との溶着点、14
……内層と中間層との溶着点。
Claims (10)
- 【請求項1】不透性材料の内層および外層とこの内外層
の間の空間とからなり、前記内層は前記外層よりも本質
的に高弾性の材料から作られており、前記空間が、緊急
事態時に膨張可能である密封区画を形成していることを
特徴とする浸水時膨張性スーツ。 - 【請求項2】内層が外層の弾性係数よりも少なくとも10
%大きい弾性係数を有している請求項1記載のスーツ。 - 【請求項3】外層がポリウレタンで直接被覆された織物
から作られていてその総重量が少なくとも270g/m2であ
り、内層がポリウレタンで被覆された織物から作られて
いて膨張時あらゆる方向に延伸可能であることを特徴と
する請求項1または2記載のスーツ。 - 【請求項4】さらに中間層を含んでおり、この中間層が
内層と外層を相互に連結していて、これにより3つの層
が互いに固着され、前記中間層が前記空間を複数の分離
された区画に分割すると共に内層と外層が実質的に相互
に平行でありかつ相互に直接には接しないようになって
いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載のスーツ。 - 【請求項5】中間層が空間を2つの分離された区画に分
割しており、これらの区画は二酸化炭素または空気のよ
うな気体を用いて別々に膨張することができる請求項4
記載のスーツ。 - 【請求項6】マトリックス状に並んだ溶着点によって中
間層が内層と外層に連結されており、前記溶着点が交互
パターンをなしてスーツの全表面に分散されていて、中
間層と前記内層および外層のいずれかとの間の溶着点が
中間層と前記内層および外層の他方との間の隣接する4
つの溶着点によって形成される正方形の中心に配置され
るようになっている請求項4または5記載のスーツ。 - 【請求項7】一体型ブーツと、着用者の顔を保護するた
めの透明な飛沫防護面が組込まれたフードとを備えたオ
ーバーオールスーツとして設計されていることを特徴と
する請求項1ないし6のいずれかに記載のスーツ。 - 【請求項8】実質的にその全面に亘って膨張可能である
請求項7記載のスーツ。 - 【請求項9】膨張したときのスーツの容積が、着用者の
肩および胸の領域において他の領域における膨張容積よ
り大であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
かに記載のスーツ。 - 【請求項10】スーツの前面に人工肺を装着するための
手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし
9のいずれかに記載のスーツ。
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