JP3101802U - 救命胴衣 - Google Patents

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義勝 中島
宏 久保田
浩明 柴崎
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義勝 中島
株式会社アプタス
宏 久保田
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Abstract

【課題】水難時に頭部を保護及び支持して体力をできるだけ消耗せず救助を待つことができ、水難のみならず、台風や地震のような災害時にも、頭部を保護し、また上半身をも衝撃緩和をすることができる救命胴衣を得る。
【解決手段】救命胴衣1の首回りに防護頭巾部2を取り付け、防護頭巾部2及び胴衣1の全体にわたり水難時に浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材例えば、発泡材を仕込んで仕立てる。防護頭巾部2には、顎周り全体を包囲する左右1対の顎フラップを3設け、左右のフ顎ラップ3を互いに閉じ合わせるとき、被った防護頭巾部が頭部から外れることがないようにする。好適には、救命胴衣をベスト型とし、更に、捜索隊が受信可能な信号を発生する防水小型発信器を設ける。これにより、水難等の災害時に頭部を確実に保護することができ、頭部以外の部分も衝撃を緩和することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、救命胴衣(ライフジャケット)、特に、災害弱者即ち、災害時に個人では避難できない弱者、例えば、年少の子供、寝たきりの人、目の不自由な人、車椅子生活の人、高齢者のための災害弱者避難用救命胴衣に関するものである。
従来、救命胴衣としては、旅客機等に装備されるベスト型のライフジャケットがある。この旅客機装備のベスト型ライフジャケットは装着した後、紐を引っ張ることによってライフジャケットをガス膨張させ、特に、海難時に浮輪のように作用させる。
更に、サスペンダー型の簡易的救命胴衣があり(例えば、特許文献1参照)、これもガス膨張タイプである。
特開2003‐200886号公報
しかし、河川の決壊台風、又は津波といった災害時の水難に遭遇する場合、従来の救命胴衣では、水中から水面に浮かび上がるとき、流木等の固い浮遊物又は固定物に頭部がぶつかる恐れがある。一方、仰向けになって完全に水面に浮いている状態では、流れと同じ速度で移動するため、衝突しても衝撃は少ない。
また、ガス膨張式の救命胴衣の場合、胴衣に流木等がぶつかると生地が破れてガスが漏れ、浮力が低下して胴衣の役目を果たさなくなる。
更に、従来の救命胴衣では、水難時に頭部を自らの首の力で支えなくてはならないが、寝たきり老人のような災害時弱者の場合、救助までに時間がかかる状況では、首で頭部を支える力が尽き、溺死する恐れがある。
更にまた、台風や地震のような災害時には頭上からの落下物のみならず、横方向からの飛翔物からも防護する必要がある。しかし、小学校、幼稚園に常備されている単なる防災頭巾やヘルメットでは、横方向からの飛翔物からの防護、また倒壊物の下敷きになったときの衝撃緩和をすることはできない。
従って、本考案は、水難時に頭部を保護及び支持して体力をできるだけ消耗せず救助を待つことができ、水難のみならず、台風や地震のような災害時にも、頭部を保護し、また上半身をも衝撃緩和をすることができる救命胴衣を得るにある。
この目的を達成するため、本考案救命胴衣は、救命胴衣の首回りに防護頭巾部を取り付け、防護頭巾部及び胴衣の全体にわたり水難時に浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材を仕込んで仕立てたことを特徴とする。
本考案救命胴衣によれば、首回りに防護頭巾部を取り付け、防護頭巾部及び胴衣の全体にわたり水難時に浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材を仕込んだため、水難時や台風や地震のような災害時に頭部を防護することができ、また頭以外の上半身に物がぶつかっても衝撃を緩和する。
更に、河川の決壊又は津波という災害の水難時に、寝たきり老人のような災害時弱者でも、首の力で頭部を支える必要がなく、防護頭巾部の浮力によって頭部が自動的に支えられるため、体力を消耗せずに救助を待つことができる。
本考案の好適な実施例においては、防護頭巾部に顎周り全体を包囲する左右1対の顎フラップを設け、左右の顎フラップを互いに閉じ合わせるとき、被った防護頭巾部が頭部から外れることがないようにし、また防護頭巾部の後頭部の下方部分に水抜き用開口を設ける。また、救命胴衣をベスト型とすると好適である。更に、捜索隊が受信可能な信号を発生する防水発信器を設けると好適である。更にまた、水難時に全身が仰向けの水平状態で水面に浮遊できるようになるためには、浮力を生じかつ衝撃を吸収する芯材を仕込んだ膝当て部及び/又は脛当て部を設けると好適である。また好適な実施例においては、捜索隊が受信可能な信号を発生する防水小型発信器を設ける。
次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。
図1は本考案による好適な実施例のベスト型の救命胴衣1を示し、首回りに防護頭巾部2を取り付け、防護頭巾部2のみならず胴衣1の全体にわたり水難時に浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材(例えば、発泡材)を仕込んで仕立てる。これにより、水難時や台風や地震のような災害時に頭部を確実に防護することができ、また頭以外の上半身に物がぶつかっても衝撃を緩和する。本考案によれば、従来のライフジャケットのように生地が破れてガスが漏れ、浮力が低下することもない。
好適には、防護頭巾部2には、顎周り全体を包囲する左右1対の顎フラップ3を設け、左右の顎フラップ3を互いに閉じ合わせるとき、被った防護頭巾部が頭部から外れることがないようにする。更に、防護頭巾部の後頭部の下方部分に水抜き用開口4を設ける。左右1対の顎フラップ3を閉じ合わせた状態を図2に示す。
更に、装着者が水面に浮揚した際に全身が仰向け水平状態になり、顔面が上向きになるよう前側の浮力が後ろ側の浮力よりも大きくなるようにする。好適には、図1に示すように、上半身を保護するのみならず、下半身の膝及び/又は脛を保護する膝当て部5及び/又は脛当て部6を設け、この膝当て部5及び/又は脛当て部6の芯材も、衝撃を吸収するとともに浮力を生ずる材質、例えば、発泡材により形成する。
更に好適には、捜索隊が受信可能な信号を発生する防水発信器7を、胴衣の任意の場所例えば、胴部に設ける。これによれば、行方不明者の捜索が簡単に行えるようになる。
本考案は、特に、河川氾濫、台風被害、津波のような災害に襲われる可能性の高い地域の小学校、幼稚園、寝たきり老人等の障害を持つ人の家庭に常備しておくとよい。更に、通常のライフジャケットとしても利用可能である。
本考案による救命胴衣の正面図である。 図1に示す救命胴衣における防護頭巾部の1対の顎フラップを閉じ合わせた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 救命胴衣
2 防護頭巾部
3 顎フラップ
4 水抜き用開口
5 膝当て部
6 脛当て部
7 防水発信器

Claims (5)

  1. 救命胴衣の首回りに防護頭巾部を取り付け、防護頭巾部及び胴衣の全体にわたり水難時に浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材を仕込んで仕立てたことを特徴とする救命胴衣。
  2. 防護頭巾部に顎周り全体を包囲する左右1対の顎フラップを設け、左右のフ顎ラップを互いに閉じ合わせるとき、被った防護頭巾部が頭部から外れることがないようにし、また防護頭巾部の後頭部の下方部分に水抜き用開口を設けた請求項1記載の救命胴衣。
  3. 前記救命胴衣をベスト型とした請求項1又は2記載の救命胴衣。
  4. 浮力を生ずるとともに、衝撃を吸収する芯材を仕込んだ膝当て部及び/又は脛当て部を設けた請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の救命胴衣。
  5. 更に、捜索隊が受信可能な信号を発生する防水発信器を設けた請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の救命胴衣。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019127231A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 有限会社ちふりや工業 救命胴衣及び頭巾

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