JP3010466B2 - 分離可能な鋏 - Google Patents

分離可能な鋏

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JP3010466B2
JP3010466B2 JP6335200A JP33520094A JP3010466B2 JP 3010466 B2 JP3010466 B2 JP 3010466B2 JP 6335200 A JP6335200 A JP 6335200A JP 33520094 A JP33520094 A JP 33520094A JP 3010466 B2 JP3010466 B2 JP 3010466B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各鋏構成部材に分離可
能な中間支点形式の鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療とか料理用その他特に衛生的に取扱
う必要のある鋏は、洗浄を容易ならしめるために、支軸
で軸着されている一対の鋏構成部材を、各部材に分離し
うるようにできることが好都合であることが知られてお
り、医療業界あるいは食品業界等の隆盛に伴い、一段と
優れたこの種鋏の開発が要請されるところである。
【0003】このような要請の下に、出願人は先に実公
平2−14743号公報に示されるごとく、柄体の前方
に刃体が設けられている一対の鋏構成部材が、一端に頭
部を有する支軸にて開閉自在に軸着され、前記支軸は一
方の部材に固着され、かつ該支軸の軸部は断面円形状に
形成され、他方の部材には一端に前記支軸の頭部を通過
させることのできる支軸通挿部をもつ案内孔を設けると
共に、前記支軸の案内孔での摺動を妨げるべく、支軸の
頭部に臨みうる係止部材を、回動自在に軸着するように
した分離可能な鋏を開発した。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前記分
離可能な鋏には、係上位置にて当該係止部材の回動の通
過を阻止するストッパー部が設けられていなかったた
め、係止部材の回動の通過が阻止されるべき係止位置に
きても、何の規制も受けないまま通過してしまい、それ
に伴って支軸の軸部が、案内孔に沿って摺動してしま
う。その結果、両鋏構成部材にガタ付きが生じて切れ味
が低下することは勿論のこと、場合によっては、両鋏構
成部材が使用中に外れてしまうような危険な事態が生じ
た。
【0005】また、使用者が使用に当って、その都度、
それ相当の注意を促すことも考えられるが、その分、作
業者が切断の方に集中できないことになってしまい、作
業効率が低下することは勿論のこと、作業者の神経消費
による疲労を一層早めてしまう等の問題があった。
【0006】本発明はかかる課題を解消した分離可能な
鋏を、安価に提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分離可能な
鋏は、柄体1,2の前方に刃体3,4が設けられている
一対の鋏構成部材5,6が、一端に頭部7を有する支軸
8にて開閉自在に軸着され、前記支軸8は一方の鋏構成
部材5に固着され、かつ該支軸8の軸部9は断面円形状
に形成され、他方の鋏構成部材6には一端に前記支軸8
の頭部7を通過させることのできる支軸通挿部10をも
つ案内孔11を設けると共に、前記支軸8の案内孔11
での摺動を妨げるべく、支軸8の頭部9に臨みうる係止
部材12,21を、回動自在に軸着するようにした分離
可能な鋏であって、前記係止部材12,21には、当該
係止部材12,21の回動の通過を阻止するストッパー
部13,22が設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】しかして、本発明の分離可能な鋏によるとき
は、両鋏構成部材5,6の回動支点となる支軸8は、一
方の鋏構成部材5に固着され、他方の鋏構成部材6と
は、案内孔11に挿通した支軸8の断面円形状の軸部9
で接触する。鋏の開閉操作(切断操作)時は、一方の鋏
構成部材6に軸着した係止部材12,21を回動させ
て、支軸対向部位である係止位置まで移行するのである
が、この場合ストッパー部13,22が前記係止位置ま
でくると、該ストッパー部13,22が支軸8の頭部7
に当接するので、係止部材12,21が係止位置を通過
してそれ以上回動してしまうことなく、係止部材12,
21は自動的かつ確実に係止位置にて停止できるのであ
る。
【0009】そして、前記係止部材12,21の係止位
置での停止によって、支軸8が案内孔11での摺動が妨
げられることになり、換言すれば、鋏の使用中におい
て、両鋏構成部材5,6が外れてしまうような事態が未
然に防止しうるのである。
【0010】一方、鋏の両鋏構成部材5,6のそれぞれ
の分離は、前記係止部材12、21の係止を解除する方
向(前記係止位置までの回動とは逆の方向)に回転さ
せ、ついで、支軸8を案内孔11に沿って摺動させて、
支軸8の支軸通挿部10へ導き、支軸8を引き抜くこと
により行う。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る分離可能な鋏は、以上の構
成及び作用を有するから、次のごとき効果を有する。即
ち、鋏の使用中においては、係止部材のストッパー部に
より係止部材が係止位置で確実に停止するので、支軸の
案内孔に沿う摺動が妨げられ、両鋏構成部材にガタ付き
が生じて切れ味が低下したり、両鋏構成部材が使用中に
外れてしまうような危険な事態が皆無となるほか、使用
者が前記係止部材が支軸から外れてしまうことが生じる
のをいちいち心配して、神経の疲労を早めたり切断の方
が散漫になって作業効率が低下したりすることなく、安
心して安全作業に没頭しうる優れた効果を奏する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図5は、本発明に係る分離可能な
鋏の第一実施例を示すもので、図1は各鋏構成部材の分
解斜視図、図2は前記一方の係止部材を備える方の鋏構
成部材であって図1の裏側から見た分解斜視図、図3は
刃体を開放して係止部材を閉じた状態における平面図、
図4は刃体を閉成し係止部材を開いた状態における平面
図、図5は図3の矢印V−V方向からみて断面した部分
側断面図である。
【0013】これらの図において、5,6は鋏を構成す
る一対の鋏構成部材であって、それぞれ前後に刃体3,
4と柄体1,2とが連続して形成され、これら両鋏構成
部材5,6は双方の刃体3,4と柄体1,2との間で、
交差させられた状態で支軸8を回動中心とする柄体1,
2の開閉動作で刃体3,4を開閉させるようになってお
り、支軸8は一方の鋏構成部材5に固着されている。
【0014】図5に示すように抜け止めとなる固着部1
9を、カシメによってなしてもよいし、またネジ部とし
て鋏構成部材6より突き出た外端部にナット(図示な
し)を螺合させて、断面円形状の軸部9を一定寸法とす
るようにして支軸8の固着を図ればよいのである。
【0015】前記支軸8の頭部7は円形状であり、軸部
9は断面円形状で、かつ頭部7の径よりも小径でもって
形成されている。また、他方の鋏構成部材6には、両鋏
構成部材5,6を分離するための案内孔11が設けられ
ている。図には支軸8が鋏構成部材5に固着され、他方
の鋏構成部材6に案内孔11を設けた状態に示したが、
鋏構成部材6に支軸8を固定し、他方の鋏構成部材5に
案内孔11を設けてもよいのである。そして、前記鋏構
成部材6には、刃体3,4の開閉操作時に支軸8が案内
孔11での摺動を妨げる係止部材12が設けられてい
る。
【0016】係止部材12は、支軸8の頭部7を包被す
るに十分な厚さの合成樹脂製の板状体でもってなされ、
鋏構成部材6に回転自在に枢軸15にて枢支されるので
ある。また、前記係止部材12の支軸8の頭部7が通過
しうる支軸対向面には、支軸8の頭部7の侵入を許容す
る開口始端16から始まって当該頭部7の行き止まりの
終端となるストッパー部13まで案内せしめる係合凹部
14が凹設されており、更に、係止部材12には、位置
規制用の突起18が設けられている。
【0017】前記突起18は、案内孔11の支軸通挿部
10に刃体開閉操作時に嵌合すべく設けられたもので、
係止部材12を図4に示すごとく刃体3,4と反対方向
に回転させる両鋏構成部材5,6の分離時には、支軸通
挿部10から離脱させ、また、両鋏構成部材5,6の組
付け時には、これと逆の操作を行って支軸通挿部10に
嵌合させ、係上部材12の係止位置に規制せしめうるの
である。
【0018】そして、両鋏構成部材5,6を分離するに
は、係止部材12を、枢軸15を中心として回動させ
る。即ち、支軸8の頭部7が係合凹部14のストッパー
部13から該係合凹部14に沿って移行し、やがて、係
合凹部14の開口始端16から係止部材12と離脱し、
支軸8の係止部材12による拘束から解放させる。つい
で、支軸8を案内孔11に沿って支軸通挿部10まで摺
動させ、しかる後、支軸8の頭部7を支軸通挿部10か
ら引き抜くことにより行う。
【0019】逆に分離した鋏構成部材5,6を組付ける
には、鋏構成部材5に固着した支軸8の頭部7を、鋏構
成部材6に設けた案内孔11の支軸通挿部10に軸方向
に挿通して行う。
【0020】次に図6、図7は第二実施例を示すもの
で、係止部材12が一枚の板金でもって形成されてお
り、ストッパー部22、指掛部17及び位置規制用突起
20を備分ている。
【0021】前記ストッパー部22は、鋏の組付けを行
うべく、係止部材21が図7のごとく芝軸8から外れた
状態から図6の係止状態まで枢軸24を中心として反時
計方向に回動したとき、ストッパー部22は図7のごと
く支軸8の頭部7に接当状態に臨んで、係止部材21の
回動の通過が阻止できるに十分な程度に当該係止部材2
1の先端縁から突設されているのである。
【0022】前記指掛部17は、前述の係止状態におい
て、回動方向に向って前方側端縁が鋏の側端縁より若干
突出形成したもので、係止部材21の係止を解除する方
向に反転させるにあたって、当該指掛部17を図6の時
計方向に回動させることによって、係止部材21の後方
側端縁が鋏の反対側側端縁より指先で挟持するに十分な
程度に突出させることができるのである。そして、その
後は指先で挟持しながら図7の状態にまで回動させるの
である。
【0023】なお、指掛部17は、本実施例において、
前方側端縁が鋏の側端縁より突出形成したが、係止部材
12の前方側端縁を垂直に立設しうるように折曲形成し
てもよく、このようにするときは、薄い板金の場合指で
押圧しても痛みがなくなり、一気に図6の状態から図7
の状態にまで係止部材21を容易に回動するのに好都合
である。また、20は第一実施例における突起18と同
様のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分離可能な鋏の第一実施例におけ
る各鋏構成部材の分解斜視図である。
【図2】図1の一方の係止部材を備える方の鋏構成部材
であって、図1の裏側から見た分解斜視図である。
【図3】図1の鋏の刃体を開放して係止部材を閉じた状
態における平面図である。
【図4】図1の鋏の刃体を閉成して係止部材を開いた状
態における平面図である。
【図5】図3の矢印V−V方向からみて断面した部分側
断面図である。
【図6】本発明に係る分離可能な鋏の第二実施例におけ
る刃体及び係止部材を共に閉じた状態における平面図で
ある。
【図7】図6の鋏の係止部材を開いた状態における平面
図である。
【符号の説明】
1,2;柄体、3,4;刃体、5;第一鋏構成部材、
6;第二鋏構成部材、7;頭部、8;支軸、9;軸部、
10;支軸通挿部、11,23;案内孔、12,21;
係止部材、13,22:ストッパー部、14;係合凹
部、15,24;枢軸、16;開口始端、17;指掛
部、18,20;突起、19;固着部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄体1,2の前方に刃体3,4が設けら
    れている一対の鋏構成部材5,6が、一端に頭部7を有
    する支軸8にて開閉自在に軸着され、前記支軸8は一方
    の鋏構成部材5に固着され、かつ該支軸8の軸部9は断
    面円形状に形成され、他方の鋏構成部材6には一端に前
    記支軸8の頭部7を通過させることのできる支軸通挿部
    10をもつ案内孔11を設けると共に、前記支軸8の案
    内孔11での摺動を妨げるべく、支軸8の頭部9に臨み
    うる係止部材12,21を、回動自在に軸着するように
    した分離可能な鋏であって、前記係止部材12,21に
    は、当該係止部材12,21の回動の通過を阻止するス
    トッパー部13,22が設けられていることを特徴とす
    る分離可能な鋏。
  2. 【請求項2】前記係止部材12,21に、該係止部材1
    2,21の回動操作を行うべく指掛部14が設けられて
    いることを特徴とする前記請求項1記載の分離可能な
    鋏。
  3. 【請求項3】前記係止部材12は、支軸8の頭部7を包
    被するに十分な厚さの板状体でもってなされ、かつ前記
    支軸8の頭部7が通過しうる対向面に、支軸8の頭部7
    の侵入を許容する開口始端16から始まって行き止まり
    の終端となるストッパー部13まで案内せしめる係合凹
    部14が凹設されていることを特徴とする前記請求項1
    又は請求項2記載の分離可能な鋏。
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