JP3010204U - アンテナコネクタの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】アンテナコネクタの無線機への取付けを簡易化
して、使用上でもアンテナコネクタとプリント基板との
間の接続部分が振動などの機械的な原因によって故障な
どを発生させないアンテナコネクタ構造の提供を目的と
する。 【構成】 アンテナコネクタ２のケースに取付ける側の
接続端子３に、アンテナ回路を接地させない絶縁ワッシ
ャを介在させて接点金具４を固着する。この接点金具４
はプリント基板６のアンテナ接続側のハンダ付ランド７
に接触するようにネジ止め固定する。無線機ケース１へ
の取付けはプリント基板６にアンテナコネクタ２を装着
した後にケース１にアンテナコネクタ２を取付ける。次
に、プリント基板６をケース１の内部にネジ止めして組
込む構造である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、アンテナコネクタの無線機ケースへの装着及びプリント基板との 接続構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、無線通信機や受信機等のアンテナ接続用のコネクタを機器のケースに装 着するには図３の方法が主に用いられていた。

【０００３】 図３について説明する。図中１は無線機等のケース、２はアンテナコネクタの ケース１への装着側であり、ナット８でケース１に取付ける。アンテナコネクタ ２のケース側の接続端子３とプリント基板６との間にはハンダ付けによってワイ ヤー１０を接続している。

【０００４】 この図３によるアンテナコネクタ２とプリント基板６との接続方法は組込時に ハンダ付けしなければならず、プリント基板６を外す場合もハンダを取ってから 取り外さなければならないので調整時などでは不要の工数を必要とする。その上 この接続方法では使用中にアンテナコネクタ２が振動などの何かの原因で止めて あるナット８が弛んだりした時ワイヤー１０にストレスがかかつて切れたりする ことが度々発生している。

【０００５】 図４も又、従来技術の接続方法であって、この場合は図３のワイヤー１０の代 わりに接続ピン１１を用いたものである。しかし、この場合も図３と同様にハン ダ付けによりアンテナ回路を接続する方法であるから図３と同じ問題を抱えてい る。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

アンテナコネクタを装着して接続するのにプリント基板をケース内に組込んだ 状態でワイヤー等でアンテナコネクタの接続端子とプリント基板側でそれぞれハ ンダ付処理をしなければならない。このハンダ付けする時にハンダコテが他の部 材に当たってきずつけたり、使用中に接続部が断線したりすることがあった。

【０００７】 本考案は、このような事故を起こさないで組込時の工数の削減を可能にする改 善されたアンテナコネクタの構造の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

アンテナコネクタの無線機のケースに装着する側の接続端子に、接点金具をア ンテナ回路を接地させないための絶縁ワッシャを介在させて固着し、該接点金具 の他の端側にはプリント基板にネジ止めできる取り付け穴を設けて、プリント基 板のアンテナ接続側のハンダ付ランドに前記接点金具が接触するようにネジ止め するアンテナコネクタの構造である。

【０００９】

【作用】

アンテナコネクタのケース装着側の接続端子にアンテナ回路を接地させない絶 縁ワッシャを介在させて接点金具を固着する。このアンテナコネクタに取付けた 接点金具をプリント基板のアンテナ接続側のハンダ付ランドに接触するようにネ ジ止した状態で無線機のケースへ装着する。この装着は、無線機のケースのアン テナコネクタの装着用の穴に、プリント基板に取り付けたアンテナコネクタを挿 通してナットで固定した後、プリント基板をケースにネジ止め固定する。取り外 す時は装着の逆の操作を行えばよいので組込工程が少なくてすむ。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案によるアンテナコネクタを無線機等のケースに装着した状態を示 す一部断面図を含む取付構造図である。図について説明する。１はケースで断面 図で示したものである。２はアンテナコネクタ、３はアンテナコネクタの接続端 子である。４は接続端子３に固着させる接点金具である。５はアンテナ回路を接 地させないための絶縁ワッシャである。６はプリント基板、７はプリント基板の アンテナ接続側のハンダ付ランドである。８はアンテナコネクタ２をケース１に 装着するためのナットであって断面図で示してある。この取付けは先ず、図２の 状態にしてから組込む。

【００１１】 図２は本考案によるアンテナコネクタの構造を示す図である。図において、ア ンテナコネクタ２の接続端子３には接点金具４を絶縁ワッシャ５を介在させて取 付ける。この絶縁ワッシャ５はアンテナコネクタ２の外周部が接地されているの で接点金具４がアンテナコネクタ２の外周部に電気的に接触させないために取付 ける。なお、接点金具４を接続端子３に固定するには圧入による固定かハンダ付 けによる方法かは限定せずただ固着されていればよいものである。

【００１２】 改めて、図１に戻ってアンテナコネクタの取付方法を説明する。図２の状態に 組立てたアンテナコネクタ２はネジ９によってプリント基板６に接点金具４をネ ジ止めするが、止ネジ９はナットで固定しても接点金具４の取付穴をネジ穴にし て固定する方法でもどちらでもかまわない。もちろん接点金具４はプリント基板 ６のアンテナ接続側のハンダ付ランド７と接触するように取付ける。

【００１３】 アンテナコネクタ２がプリント基板６に装着された状態で無線機のケースに取 付けるには、ケースに設けられたアンテナコネクタ用の穴に内側からアンテナコ ネクタを挿通してナット８によってケースに固定する。次にプリント基板６をネ ジ止等によってケース内に固定する。

【００１４】 以上のような工程であるから特にケースへ組込む時はハンダコテを使わないの で無線機のケースが携帯形の小型であっても装着には特別の配慮は必要ない。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によるアンテナコネクタの構造は接点金具をアンテナコネクタのケース に装着する側の接点端子にアンテナ回路を接地させないように固着し、この接点 金具をプリント基板のアンテナ接続側のハンダ付ランドに接触するようにネジ止 めするので接続部分の強度は非常に強くできる。そのため振動等の機械的なダメ ージは受けにくくなる。又、ケースに組込む時もハンダコテを必要としないので 、他の部品をきずつけたりすることはなく、工数も少なくて済むなど多くの利点 がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一実施例のアンテナコネクタを無
線機のケースに装着した状態を示す一部断面図を含む取
付構造図である。

【図２】本考案によるアンテナコネクタの構造図であ
る。

【図３】従来技術によるアンテナコネクタの取付状態を
示す一部断面図を含む取付構造図である。

【図４】従来技術の他のアンテナコネクタの取り付け状
態を示す一部断面図を含む取付構造図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ アンテナコネクタ ３ 接続端子 ４ 接点金具 ５ 絶縁ワッシャ ６ プリント基板 ７ ハンダ付ランド ８ ナット ９ 止めネジ １０ ワイヤー １１ 接続ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナコネクタの無線機ケースに装着
   する側の接続端子に、接点金具をアンテナ回路を接地さ
   せないための絶縁ワッシャを介在させて固着し、該接点
   金具の他の端側にはプリント基板にネジ止めできる取付
   穴を設けて、プリント基板のアンテナ側のハンダ付ラン
   ドに前記接点金具が接触するようにネジ止めする構造で
   あることを特徴とするアンテナコネクタの構造。