JP3009897U - ブラシ付き髪止め - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 髪に止めた際に従来よりも傾斜しにくいブラ
シ付き髪止めを提供しようとするもの。 【構成】 外側の面を形成する本体１の裏面の略中央部
に開閉レバー３付きのスプリング状の止め金具４を有す
ると共に、前記止め金具４の側部に棒状突起６がブラシ
状に連設されていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、髪の毛に装着して用いるブラシ付きの髪止めに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、髪に止めるためのスプリング状の止め金具を有する髪止め（一般に バレッタ等と通称される）が知られている。

【０００３】 しかし、この従来の髪止めは、髪止めと髪の毛との接点が止め金具のごく一部 分であったので、髪に止めた際に傾斜してしまいやすいという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、髪に止めた際に従来よりも傾斜しにくいブラシ付き髪止 めを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するためこの考案では次のような技術的手段を講じている。

【０００６】 この考案のブラシ付き髪止めは、外側の面を形成する本体の裏面の略中央部に 開閉レバー付きのスプリング状の止め金具を有すると共に、前記止め金具の側部 に棒状突起がブラシ状に連設されていることを特徴とする。

【０００７】 また、本体と棒状突起とが、合成樹脂の一体成型により一体的に形成されたこ ととして実施することもできる。

【０００８】 また、外側の面を形成する本体に、前記本体とは別体として成型された背部を 有する棒状突起が取付けられて成ることとして実施することもできる。ここで、 外側の面を形成する本体と背部を有する棒状突起とが、別の材質から成ることと して実施することもできる。

【０００９】 また、止め金具の開放つまみの側部には、棒状突起が設けられていないことと して実施することもできる。

【００１０】

【作用】

この考案は、以下のような作用を有する。

【００１１】 この考案のブラシ止め髪止めによると、本体の裏面の止め金具の部分が髪の毛 との止め接点となる一方、前記止め金具の側部にブラシ状に連設されたそれぞれ の棒状突起が髪の毛の間に分け入ることにより髪止めがずれようとすることを抑 制することができる。

【００１２】 本体と棒状突起とを合成樹脂の一体成型により一体的に形成すると、本体に簡 易に棒状突起を形成することができる。

【００１３】 外側の面を形成する本体に前記本体とは別体として成型された背部を有する棒 状突起を取付けるようにすると、外側の面を形成する本体と背部を有する棒状突 起との組み合わせにより、外装の態様に自由度をもたせることができる。

【００１４】 外側の面を形成する本体と背部を有する棒状突起とが別の材質から成ることと すると、例えば木製や鼈甲製の本体と背部を有する合成樹脂製の棒状突起との組 み合わせなどにより、外装の態様に自由度をもたせることができる。

【００１５】 止め金具の開放つまみの側部には棒状突起が設けられていないように構成する と、髪止めのずれを有効に抑制しつつ従来通りの髪止めの着脱のし易さを担保す ることができる。

【００１６】

【実施例】

以下、この考案の構成を実施例として示した図面を参照して説明する。 （実施例１） 図１乃至図４に示すように、この実施例のブラシ付き髪止めは、外側の面を形 成する本体１の裏面２の略中央部に、開閉レバー３付きのスプリング状の止め金 具４を設けている。本体１の裏面２に直接、公知の止め金具４をビス５止めして いるのである。そして、本体１の裏面２の前記止め金具４の両側の側部に相当す る部分には、棒状突起６をブラシ状に連設している。なお、止め金具４の開放つ まみ７の両側の側部に相当する部分には、棒状突起６を設けていない。

【００１７】 本体１と棒状突起６とは、合成樹脂（ナイロン）の一体成型により一体的に形 成している。これらの材質として適宜のものを選択することができるが、髪の毛 を梳かすブラシに用いられるような柔らかく弾力性を有するものが好ましい。例 えば、他にアクリルにゴムを配合したものなどを用いることができる。

【００１８】 図２に示すように、それぞれの棒状突起６の長さは、止め金具４の高さよりも やや長い程度に設定している。棒状突起６と止め金具４との相互作用による髪止 めのずれの抑制機能を、有効に発揮させるためである。つまり、束ねた髪の毛を 止め金具４で挟み込み、止め金具４に挟み込んだ髪の毛のずれをブラシ状の棒状 突起６によって防止する。

【００１９】 次に、この実施例のブラシ付き髪止めの使用状態を説明する。 図３に示すように、この実施例のブラシ止め髪止めを使用する際、本体１の裏 面２の止め金具４の部分が束ねた髪の毛８との止め接点となる一方、前記止め金 具４の側部にブラシ状に連設されたそれぞれの棒状突起６が束ねた髪の毛８の間 に分け入ることにより髪止めがずれようとすることを抑制することができる。し たがって、髪に止めた際に従来よりも髪止めがずれにくく傾斜しにくいという利 点がある。

【００２０】 また、本体１と棒状突起６とを合成樹脂（ナイロン）の一体成型により一体的 に形成しているので、本体１に簡易に棒状突起６を形成することができるという 利点がある。さらに、止め金具４の開放つまみ７の側部には棒状突起６が設けら れていないように形成しているので、髪止めのずれを有効に抑制しつつ従来通り の髪止めの着脱のし易さを担保することができるという利点がある。

【００２１】 ところで、従来の髪止めでは、髪の毛に止めた際に止め金具４の部分が横から 見えてしまいやすく、したがって体裁があまりよくない場合があるという問題が あった。しかし、この実施例のものによると、止め金具４は棒状突起６相互間に 隠れるので、目立ちにくく体裁がよいという利点がある。

【００２２】 また、従来はブラシが必要である場合、別個にこれを用意して持ち歩く必要が あった。しかし、図４に示すように、この実施例のものによると、止め金具４の 開放した状態の開閉レバー３を柄として機能させることにより、髪の毛を梳かす ブラシとしても使用することができる。したがって、この髪止めを付けていると 、わざわざブラシを持ち歩く必要がないという利点がある。 （実施例２） 次に、実施例２のブラシ付き髪止めを、実施例１との相違点を中心として説明 する。図５に示すように、この実施例のブラシ付き髪止めは、外側の面を形成す る本体１に、前記本体１とは別体として成型された背部９を有する棒状突起６を 取付けている。背部９は、それぞれの棒状突起６を連結する基板として機能する 。

【００２３】 本体１は合成樹脂（アクリル）により模様を付した態様で成型する一方、それ ぞれの棒状突起６は背部９と共に合成樹脂（ナイロン）により一体成型で形成し ている。つまり、外側の面を形成する本体１と背部９を有する棒状突起６とは、 この実施例では別体としている。そして、止め金具４の上から棒状突起６が連設 された背部９を介して、本体１へとビス５止めしている。なお、本体１の材質と して、他に木製や鼈甲製、皮製やガラス製など適宜のものを選択することができ る。

【００２４】 この実施例のものによると、外側の面を形成する本体１（アクリル製）に、前 記本体１とは別体として成型された背部９を有する棒状突起６（ナイロン製）を 取付けるようにしているので、本体１の部分には棒状突起６を設ける必要がなく 、外装としての本体１の部分を自由に選択・形成することができる。したがって 、本体１の部分を適宜に選択して背部９を有する棒状突起６と組み合わせること により、種々の態様の外装の髪止めを簡易に製造することができるという利点が ある。

【００２５】 また、外側の面を形成する本体（アクリル製）と背部を有する棒状突起（ナイ ロン製）とを全く別の材質（例えば木製の本体と合成樹脂製の棒状突起など）に よって形成（図示せず）することによって、更に色々な態様の外装の髪止めを簡 易に製造することができる。

【００２６】

【考案の効果】

この考案は上述のような構成であり、次の効果を有する。

【００２７】 このブラシ付き髪止めによると、止め金具の側部にブラシ状に連設されたそれ ぞれの棒状突起が髪の毛の間に分け入ることにより髪止めがずれようとすること を抑制することができるので、髪に止めた際に従来よりも傾斜しにくい。

【００２８】 また、髪の毛に止めた際に棒状突起により止め金具が目立ちにくく体裁がよい 。さらに、髪の毛を梳かすブラシとしても使用することができるので、この髪止 めを付けているとわざわざブラシを持ち歩く必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のブラシ付き髪止めの実施例１を説明
する裏面から見た状態の全体斜視図。

【図２】図１のブラシ付き髪止めの側面図。

【図３】図１のブラシ付き髪止めを髪の毛に装着した状
態を説明する側面図。

【図４】図１のブラシ付き髪止めの開閉レバーを開放し
た状態の全体斜視図。

【図５】この考案のブラシ付き髪止めの実施例２を説明
する裏面から見た状態の全体斜視図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 裏面 ３ 開閉レバー ４ 止め金具 ６ 棒状突起 ７ 開放つまみ ９ 背部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側の面を形成する本体の裏面の略中央
   部に開閉レバー付きのスプリング状の止め金具を有する
   と共に、前記止め金具の側部に棒状突起がブラシ状に連
   設されていることを特徴とするブラシ付き髪止め。
2. 【請求項２】 本体と棒状突起とが、合成樹脂の一体成
   型により一体的に形成された請求項１記載のブラシ付き
   髪止め。
3. 【請求項３】 外側の面を形成する本体に、前記本体と
   は別体として成型された背部を有する棒状突起が取付け
   られて成る請求項１記載のブラシ付き髪止め。
4. 【請求項４】 外側の面を形成する本体と背部を有する
   棒状突起とが、別の材質から成る請求項３記載のブラシ
   付き髪止め。
5. 【請求項５】 止め金具の開放つまみの側部には、棒状
   突起が設けられていない請求項１、２、３、又は４記載
   のブラシ付き髪止め。