JP3009853B2 - 溶接用裏当金固定治具 - Google Patents

溶接用裏当金固定治具

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JP3009853B2
JP3009853B2 JP8289032A JP28903296A JP3009853B2 JP 3009853 B2 JP3009853 B2 JP 3009853B2 JP 8289032 A JP8289032 A JP 8289032A JP 28903296 A JP28903296 A JP 28903296A JP 3009853 B2 JP3009853 B2 JP 3009853B2
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bracket
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welding
backing
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武 渡辺
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Kawada Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨建築物におけ
る縦部材としての柱材と、横部材としての梁、桁材とを
溶接する際に使用される裏当金を、溶接に先立って接合
部に固定保持しておくための裏当金固定治具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、H形鋼からなる横部材のフラ
ンジ端縁を縦部材の側面等に溶接する際には、横部材の
フランジ端縁の開先と縦部材の側面との接合部下面に裏
当金を取付けて、開先部に充分な溶け込みによる確実な
溶接が得られるようにする。この場合、開先部に対する
本溶接が行われる前には、予め横部材のフランジ端縁開
先と縦部材の側面との間の下面に裏当金が仮付けされて
いることが必要となるので、開先部に対する本溶接の前
処理工程として、裏当金を横部材のフランジ端縁の裏側
に仮付けするためのスポット溶接が行われる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】この裏当金の仮付けは、裏当
金を片手で支えながら、他方の手でまず中央部にスポッ
ト溶接を行い、次に左右両側部分に行ってから再び中央
部に行うという手順で行われる。そのため、各部のスポ
ット溶接を行う際には、裏当金を母材としての横部材の
フランジ端縁裏面や縦部材側面との間に正確に隙間なく
密着した状態で行われないと、スポット溶接を行うこと
によって裏当金と夫々の母材間に隙間が生じたり、曲が
って溶接されてしまう等の問題があり、また、本来の溶
接作業を行うための前処理として複数箇所の仮付けを行
うことは、そのためにかなりの時間を必要とするので、
全体としての作業能率を向上するうえでの問題点となっ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における裏当金の仮付け処理に伴う問題点に鑑み、
裏当金を横部材のフランジ端縁開先と縦部材側面との間
の下面に簡単に固定保持することで、裏当金を母材に対
して仮付けすることなく直ちに本溶接を開始することが
でき、作業能率の向上を期待することのできる裏当金固
定治具の提供を目的としたものである。
【0005】本発明における請求項1の発明は、そのた
めの具体的手段として、横部材のフランジ幅方向端縁の
裏面に裏当金を固定保持しておくための治具であって、
前記フランジの長手方向に沿った側辺に下方へ脚柱を突
出した挟着具を嵌め込むと共に、前記フランジの溶接端
縁裏面に裏当金の下面を支持するブラケットを配置し、
前記挟着具の脚柱下端と前記ブラケットとを長さ調整可
能なアームにより回動自在に連結支持すると共に、前記
挟着具と前記アームのブラケット寄り端部とをコイルバ
ネにより連結したことを特徴とする。
【0006】横部材フランジの長手方向に沿った側辺に
取付けられる挟着具のアーム下端と、裏当金の下面を支
持するブラケットとを回動自在に連結するための長さ調
整可能なアームの伸縮手段としては、ターンバックルを
使用することが好ましい。
【0007】この裏当金固定治具では、横部材フランジ
の長手方向に沿った側辺に嵌め込まれる挟着具の下方に
脚柱を突出させ、この脚柱の下端と前方に位置する裏当
金のブラケットとの間を長さ調整可能なアームにより連
結すると共に、このアームのブラケット寄り端部をコイ
ルバネにより斜め上方の挟着具の方向へ引き上げるよう
に連結するので、裏当金を支持したブラケットがアーム
の長さ調整により斜め上方へ押し出されると共にコイル
バネにより引き上げられることによって、裏当金を横部
材のフランジ端縁裏面と縦部材の側面とに的確に密着さ
せることができ、直ちに本溶接に移行することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に本発明に係る裏当金固定治具を図面に示
す実施例について説明すると、この固定治具は、図1で
は片方の形状しか示していないが、基本的には図2に示
すように、横部材1におけるフランジ2の長手方向に沿
った両側辺2a,2aに取付けられる左右一対の対称形
の治具からなっており、夫々片側の治具の形状は、図1
に示すように、横部材1におけるフランジ2の長手方向
に沿った片方の側辺2aに嵌め込まれる挟着具3を介し
て、前記フランジ側辺2aの下方へ突出させた脚柱4
と、この脚柱4の下端から前記フランジの幅方向端縁の
開先2bの裏面に配置した裏当金7のブラケット6を下
から支持する伸縮可能なアーム5とから構成されてい
る。
【0009】前記フランジ側辺2aに嵌め込まれる挟着
具3は、図2に示すように、フランジ側辺2aの板厚よ
り若干大きい間隙により簡単に着脱することのできる断
面コの字状の金具からなっていて、この挟着具3の下面
には下方へ向けて垂直に突出させた前記脚柱4が取付け
られており、この脚柱4の下端に長さを自由に調整する
ことのできる前記アーム5の一端が回動可能なるように
軸着されている。
【0010】前記アーム5は、夫々内側端にナット11
を固定した一対の連結金具8a,8bと、前記ナット1
1,11間を連結する断面多角形の中央回転部10およ
びその両端に突出した螺杆9のターンバックルからなっ
ており、夫々の螺杆9が連結金具8a,8bのナット1
1,11間に螺着されて、中央回転部10を回転するこ
とで連結金具8a,8b間の長さが調整できるようにな
っている。
【0011】前記連結金具8a,8bのうち一方の連結
金具8aは、前記のように脚柱4の下端に回動可能なる
ように軸着されるが、他方の連結金具8bは、前記裏当
金7を支えるブラケット6に回動可能なるように軸着さ
れている。このブラケット6は、横部材1のウエブ12
の端縁に開設したスカラップ13を通して配置した前記
裏当金7の裏面を支えるための凹形段部14を上面に有
しており、この凹形段部14に裏当金7が載置されるこ
とで、裏当金7の表面をフランジ開先2bの裏面に密着
できるようになっている。
【0012】また、前記挟着具3における側辺の前記ブ
ラケット6側、もしくは前記脚柱4の上端部分と、ブラ
ケット6側の連結金具8bとの間をコイルバネ15によ
り連結して、このコイルバネ15によりブラケット6側
の連結金具8bが挟着具3の方向に引き上げるられるよ
うに構成されている。
【0013】この裏当金固定治具の使用に際しては、図
1に示すように、ウエブ12の端縁に開設したスカラッ
プ13を通して配置した裏当金7の両端が夫々のブラケ
ット6の凹形段部14により支持されるようにして、挟
着具3を溶接部後方のフランジ側辺2aに嵌め込み、脚
柱4の下端に連結したアーム5の中央回転部10を回転
することで、連結金具8a,8b間の長さをブラケット
6に支持された裏当金7の先端縁7aが縦部材16の側
面に正しく密着するような距離に調整する。
【0014】連結金具8a,8b間の長さを、裏当金7
の先端縁7aが縦部材16の側面に正しく密着できるよ
うな距離に調整すると、アーム5がブラケット6を斜め
下方から押し上げるように支持するので、裏当金7の表
面がフランジ端縁2a裏面に正しく密着すると共に、裏
当金先端縁7aが縦部材16の側面に正しく密着するこ
とになる。また、この状態において挟着具3もしくは脚
柱4の上端部分とブラケット6寄りの連結金具8bとの
間がコイルバネ15により連結されるので、ブラケット
6寄りの連結金具8bが挟着具3の方向に引き上げられ
て、ブラケット6による裏当金7の溶接部に対するセッ
ティングをより安定した状態とすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の裏当金固
定治具では、左右一対の固定治具の挟着具3を夫々溶接
部後方のフランジ側辺2aに嵌め込み、脚柱4の下端に
連結したアーム5の先端のブラケット6により裏当金7
の両端を支持して、このアーム5の長さを調節すること
と、ブラケット6寄りの連結金具8bをコイルバネ15
により挟着具3の方向に引き上げることでブラケット6
による裏当金7の溶接部に対するセッティングを簡単に
得られることができるから、裏当金7のセッティングが
完了したあと直ちに本溶接を行うことができる。
【0016】従って、この裏当金固定治具を使用するこ
とにより、従来のように裏当金を溶接部に対して予め仮
付けする必要が全くなくなるので、溶接に要する全体の
作業時間を大幅に短縮できるとと共に、裏当金を手で保
持する必要がないので作業の簡便化を図ることができ、
かつ裏当金を溶接部に対して正しくセッティングできる
ので、正確にして欠陥のない溶接作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る裏当金固定治具の構成を示す側面
図。
【図2】横部材のフランジの一部を切欠いた状態におけ
る斜視図。
【符号の説明】
1:横部材 2:フランジ 2a:フランジ側辺 2b:開先 3:挟着具 4:脚柱 5:アーム 6:ブラケット 7:裏当金 7a:裏当金先端縁 8a,8b:連結金具 9:螺杆 10:中央回転部 11:ナット 12:ウエブ 13:スカラップ 14:凹形段部 15:コイルバネ 16:縦部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横部材1のフランジ幅方向端縁の裏面に
    裏当金7を固定保持しておくための治具であって、前記
    フランジ2の長手方向に沿った側辺2aに下方へ脚柱4
    を突出した挟着具3を嵌め込むと共に、前記フランジ2
    の溶接端縁裏面に裏当金7の下面を支持するブラケット
    6を配置し、前記挟着具3の脚柱4下端と前記ブラケッ
    ト6とを長さ調整可能なターンバックルからなるアーム
    5により回動自在に連結支持すると共に、前記挟着具3
    と前記アーム5のブラケット6寄り端部とをコイルバネ
    15により連結したことを特徴とする溶接用裏当金固定
    治具。
JP8289032A 1996-10-14 1996-10-14 溶接用裏当金固定治具 Expired - Lifetime JP3009853B2 (ja)

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JPH10118787A JPH10118787A (ja) 1998-05-12
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