JP3009833U - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JP3009833U JP3009833U JP1994012249U JP1224994U JP3009833U JP 3009833 U JP3009833 U JP 3009833U JP 1994012249 U JP1994012249 U JP 1994012249U JP 1224994 U JP1224994 U JP 1224994U JP 3009833 U JP3009833 U JP 3009833U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- breaker
- corner
- throw
- corners
- cutting edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 100°コーナ部の使用頻度を高めて経済性
を良くし、併せて商品価値も向上させたCNMG型のス
ローアウェイチップを提供する。 【構成】 菱形ネガティブチップの80°コーナaの部
分にブレーカ溝3とブレーカ突起5を組合わせた切屑処
理性能の高いブレーカを、100°コーナbの部分にブ
レーカ溝3を再に掘り下げて切刃直線部1aの切味を高
めるブレーカ凹部7を各々設け、80°コーナを旋削
に、100°コーナをフライス加工に利用する。これに
より、使用頻度の低かった100°コーナの有効利用が
図れ、多機能化で商品価値も高まる。
を良くし、併せて商品価値も向上させたCNMG型のス
ローアウェイチップを提供する。 【構成】 菱形ネガティブチップの80°コーナaの部
分にブレーカ溝3とブレーカ突起5を組合わせた切屑処
理性能の高いブレーカを、100°コーナbの部分にブ
レーカ溝3を再に掘り下げて切刃直線部1aの切味を高
めるブレーカ凹部7を各々設け、80°コーナを旋削
に、100°コーナをフライス加工に利用する。これに
より、使用頻度の低かった100°コーナの有効利用が
図れ、多機能化で商品価値も高まる。
Description
【0001】 本考案は、金属等の切削に用いられるスローアウェイチップに関する。
【0002】
鋭角コーナ部のコーナ角が80°、逃げ角が0°の菱形ネガティブスローアウ ェイチップ(CNMG型)は、主に80°コーナを有効コーナとし、PCLN型 ホルダなどに装着して一般的な旋削加工に利用されている。
【0003】 また、このチップは100°コーナについてもPCBN型ホルダに装着するこ とによって外径切削などに使用されている。
【0004】 図3は、従来のCNMG型スローアウェイチップの一例である。このチップに は、切刃1に沿ってフラットなランド2とブレーカ溝3が設けられ、さらに、8 0°コーナaと100°コーナbの部分に中央陸部4からノーズアール部に向け てせり出す丘陵とその丘陵の先端に連なる半球状凸部とから成るブレーカ突起5 が各々設けられている。
【0005】 ブレーカ溝3とブレーカ突起5とから成る組合せブレーカは、旋削加工での良 好な切屑処理を主目的として設けられるもので、従来のこの種チップには80° コーナ、100°コーナの双方にこの組合せブレーカが設けられている。
【0006】 なお、その組合せブレーカについては、ブレーカ突起が半球状の凸部のみから 成るもの、実公平4−26166号公報に示されるように、中央陸部からせり出 した丘陵の先端近くに向きの異なるリッジを数個付加したもの、更には、実公平 5−2244号公報に示されるように、コーナ角の2等分線上に位置する屋根と 、ブレーカ溝内に設けたその屋根の終端から中央陸部のせり出し端に向かって立 ち上るブレーカ壁と、中央陸部からせり出した丘陵の稜線に沿う楕円球凹部とを 組合せたものなど、種々の形状が考えられている。
【0007】
CNMG型のチップは、旋削加工における使い勝手の面から、80°コーナを 使用するのが一般的である。その使用頻度は、100°コーナの使用例と比較す ると、例えば当社比の現状では、8倍程度になっている。
【0008】 このように、同一チップの使用コーナが極端に偏ると100°コーナの有効活 用が図れず、経済的な無駄が出る。
【0009】 そこで、本考案は、100°コーナ部に用途を広げる機能を付加してそのコー ナの使用頻度を高め、これにより経済的なロスを少なくすることを課題としてい る。
【0010】
上記の課題を解決するため、本考案においては、CNMG型チップの80°コ ーナ部に旋削加工に適した切屑処理が主目的のブレーカを、100°コーナ部に フライス加工に適した切削抵抗低減が主目的のブレーカを各々備えさせる。
【0011】 なお、80°コーナのブレーカは先に述べたような溝と突起の組合せブレーカ が望ましく、また、100°コーナのブレーカは切刃に沿ったブレーカ溝を更に 掘り下げてすくい面の傾斜をきつくし、併せて切刃を鋭利にする凹部が望ましい 。それぞれの設置目的に合ったブレーカであることは既に良く知られている。
【0012】 さらに、ノーズRについては、80°コーナのノーズR≦100°コーナのノ ーズRの条件を満足させるのがよい。
【0013】
本考案のスローアウェイチップは、100°コーナに切削抵抗の低減を主な目 的とするブレーカを設けてこの100°コーナ部をフライス加工に利用できるよ うにしたので、100°コーナの使用頻度を高めて80°コーナと100°コー ナの双方を無駄なく利用することができる。フライス加工では、通常、ひとつの カッタに複数のチップを装着するので、100°コーナの使い残しチップが多数 生じても、その100°コーナを無駄なく使いきることが可能である。
【0014】
図1に、本考案のスローアウェイチップの一例を示す。図に示すように、切刃 1に沿ってフラットなランド2が設けられ、さらに、このランドの内端部から次 第に落ち込んで中央陸部4の裾の部分に至るブレーカ溝3が全周にわたって設け られている。
【0015】 また、80°コーナaの部分には、図3で説明したものと同じブレーカ突起5 が設けられ、一方、100°コーナbの部分には、ブレーカ溝3を更に掘り下げ てすくい面6のすくい角をきつくし、同時に、切刃を鋭利にするブレーカ凹部7 が設けられている。このブレーカ凹部7は、片方の80°コーナ側に偏らせて切 刃部から中央陸部4にまたがる範囲に設けてあり、このブレーカ凹部7の設置で 鋭利になった切刃直線部1aを面取りなどのフライス切削に利用する。
【0016】 ブレーカ凹部7は、図2の(a)に示すようにランド2を微小に残すもの、同 図(b)に示すようにランドをすくい角のつく傾斜ランド8に変え、その傾斜ラ ンドからすくい面6を更に落ち込ませるもののどちらであってもよい。これによ り、直線切刃1aの切味が良くなり、フライス切削での抵抗が低減される。
【0017】 図1の9は、チップ取付用の中心孔である。 なお、ブレーカ突起5は、先に述べた実公平4−26166号公報や実公平5 −2244号公報に示されるようなものであってもよい。
【0018】
以上説明したように、本考案のスローアウェイチップは、100°コーナ部の ブレーカを従来の旋削加工での切屑処理を目的としたものから、フライス加工で の切削抵抗の低減を主な目的とするものに代えて100°コーナ部を使用する期 会を増やしたので、80°コーナと100°コーナの双方を無駄なく使用して経 済効果を高めることができる。
【0019】 また、旋削、フライス加工の両方に利用でき、どちらの加工でも優れた性能を 発揮するので商品価値の向上、汎用性の向上にもつながる。
【図1】本考案のスローアウェイチップの一例を示す平
面図
面図
【図2】(a):図1のX−X線部の断面の一例を示す
図 (b):図1のX−X線部の断面の他の例を示す図
図 (b):図1のX−X線部の断面の他の例を示す図
【図3】(a):従来のCNMG型チップの一例を示す
斜視図 (b):同上のチップの平面図
斜視図 (b):同上のチップの平面図
1 切刃 1a 切刃直線部 2 ランド 3 ブレーカ溝 4 中央陸溝 5 ブレーカ突起 6 すくい面 7 ブレーカ凹部 8 傾斜ランド 9 中心孔 a 80°コーナ b 100°コーナ
Claims (3)
- 【請求項1】 鋭角コーナのコーナ角が80°で逃げ角
は0°の菱形ネガティブスローアウェイチップにおい
て、80°コーナ部に旋削加工に適した切屑処理が主目
的のブレーカを、100°コーナ部にフライス加工に適
した切削抵抗低減が主目的のブレーカを各々備えること
を特徴とするスローアウェイチップ。 - 【請求項2】 80°コーナのブレーカは溝と突起の組
合せブレーカであり、100°コーナのブレーカは切刃
に沿ったブレーカ溝を更に掘り下げてすくい面の傾斜を
きつくし、併せて切刃を鋭利にする凹部である請求項1
記載のスローッウェイチップ。 - 【請求項3】 80°コーナのノーズR≦100°コー
ナのノーズRの条件を満足させた請求項1又は2記載の
スローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012249U JP3009833U (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012249U JP3009833U (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009833U true JP3009833U (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=43145613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994012249U Expired - Lifetime JP3009833U (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009833U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005028502A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Mitsubishi Materials Corp | 面取りカッタおよび面取りカッタ用スローアウェイチップ |
CN110369743A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-10-25 | 北京沃尔德金刚石工具股份有限公司 | 一种带有断屑槽的pcbn刀具及制造方法 |
-
1994
- 1994-10-04 JP JP1994012249U patent/JP3009833U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005028502A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Mitsubishi Materials Corp | 面取りカッタおよび面取りカッタ用スローアウェイチップ |
CN110369743A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-10-25 | 北京沃尔德金刚石工具股份有限公司 | 一种带有断屑槽的pcbn刀具及制造方法 |
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