JP3009704B2 - 時計用表示板の製造方法 - Google Patents

時計用表示板の製造方法

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JP3009704B2 JP2119875A JP11987590A JP3009704B2 JP 3009704 B2 JP3009704 B2 JP 3009704B2 JP 2119875 A JP2119875 A JP 2119875A JP 11987590 A JP11987590 A JP 11987590A JP 3009704 B2 JP3009704 B2 JP 3009704B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、時計用表示板の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の一般的な時計用表示板は第4図の断面図に示す
ように、裏面に足4が固着された基板1の表面に湿式メ
ッキによりメッキ膜2と、該メッキ膜2の表面に塗装に
より透明塗装膜3とがそれぞれ形成され、更に、透明塗
装膜3の表面に所定の印刷、植字等が付けられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この従来の時計用表示板のメッキ膜の
色は、金色又は銀色が一般的で、且つ単色であった。こ
のためデザインの変化に乏しく、高級感に欠けるもので
あった。また、メッキ膜の表面に形成された透明塗装膜
は、一般にスプレーコーティング方法で形成されるた
め、厚みが厚く、且つ表面がユズ肌となるため、外観的
な見栄えも良くなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、デ
ザインの変化に富んだ高級感のある時計用表示板の製造
方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の構成は、基板の表面に金属膜又は有機膜の第
1層を形成し、該第1層の表面に第1層と異なる色調の
金属膜又は有機膜の第2層を形成し、該第2層をバフ研
磨、ホーニング、バレル、サンドブラスト、ケミカルエ
ッチング、ドライエッチング、有機溶剤エッチングなど
の該第2層を部分的に除去する手段で処理し、第1層と
第2層とをまだら状にし、更に、前記第2層の表面に塗
装の透明樹脂膜を形成した後、該透明樹脂膜をラッピン
グにより平滑面を有する透明樹脂薄膜の第3層を形成し
て作られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。第
1図(a)から(c)は第1実施例で、時計用表示板の
製造工程を示す断面図、第2図は第2実施例で時計用表
示板の断面図、第3図は第3実施例で時計用表示板の断
面図である。
第1図(a)に示す様に、銅合金である黄銅よりなる
基板10の下面に銅よりなる足11をスポット溶接又はロー
付けにより固着する。次に、基板10の表面に下地メッキ
を施した後、金属膜である金メッキ膜12の第1層を1μ
m〜2μmの厚みで形成させる。また、必要に応じてメ
ッキ前に基板10の表面に型打ち、エッチング等の方法に
より模様を形成させる。次に、前記金メッキ膜12の上に
金属膜である黒クロムメッキ膜13又は黒ロジウム膜の第
2層を0.2μm〜0.5μmの厚みで形成させる。
次に、第1図(b)に示す様に、黒クロムメッキ膜13
の表面をガラスビーズ粒度100番の研磨メデアを用い、
0.8kg/cm2〜1.0kg/cm2の圧力でホーニング処理を行な
う。この結果、黒クロムメッキ膜13が部分的に除去さ
れ、金メッキ膜12と黒クロムメッキ膜13とがまだら状14
となり、金色いぶし調の外観を呈する。
次に、第1図(c)に示す様に、まだら状14となった
表面に一般に使用されているアクリル系塗料又はポリウ
レタン系塗料よりなる透明塗料をエアースプレー塗装法
により塗装し、10分間常温乾燥を行なった後、加熱乾燥
を行ない20μm〜50μm厚の透明樹脂膜を形成させる。
次に、この透明樹脂膜の表面をラッピング加工によ
り、平滑で光沢の有る透明樹脂薄膜15の第3層を形成さ
せる。この透明樹脂薄膜15の厚みは、10μm〜18μmと
なっている。
尚、ラッピング加工は、マシンラッピングで湿式法で
行ない、ファイバ、皮等を貼ったラップ盤を用い、この
ラップ盤上に時計用表示板16が取付けられたホルダーを
遊星運動させながら、時計用表示板16の透明樹脂膜をラ
ッピングし、透明樹脂薄膜15を形成させている。
次に、透明樹脂薄膜15の表面に切分、メーカー名等を
印刷で入れ、時計用表示板16が完成する。この完成した
時計用表示板16は、透明樹脂薄膜15の下面に古美術調の
金色いぶしの外観を有し、新しさと古さとが交じりあっ
たまったく新しい感覚のデザインを有している。
第2図は第2実施例を示し、第1実施例と同様に基板
20の下面に足21を固着した後、下地メッキを施す。次
に、この基板20の表面に青色のアクリル系塗料をエアー
スプレー塗装法により塗装し、乾燥後、5μm〜8μm
厚の青色有機膜22の第1層が形成される。次に、第1層
の表面に黒色のアクリル系塗料をエアースプレー塗装法
により塗装し、乾燥後、4μm〜8μm厚の黒色有機膜
23の第2層を形成させる。次に、星型の貫通穴がランダ
ムに多数明いた金属マスクを第2層の上にのせ、ドライ
エッチングにより第2層を部分的にエッチングし、青色
有機膜22と黒色有機膜23とがまだら状24となり、黒色の
中に青色の星が無数ちりばめられた星座板の様になる。
次に、第1実施例と同様に、まだら状24となった表面
に平滑で光沢の有る透明樹脂薄膜25の第3層を形成させ
る。
次に、透明樹脂薄膜25の表面に切分、メーカー名等を
印刷で入れ、時計用表示板26が完成する。この完成した
時計用表示板26は、星空のように見え、メルヘン調のデ
ザインとなっている。
尚、上記で使用したドライエッチングは反応性スパッ
タリングで、フレオン系ガス中で放電により解離した活
性なイオンを加速して、第2層の黒色有機膜23の表面に
垂直に衝突させ、黒色有機膜23の表面の原子を叩き出す
と共に活性なイオンと黒色有機膜23の表面の原子とを反
応させ気化させる2つのエッチング機構よりなってい
る。
次に、第3図は第3実施例を示し、第1実施例と同様
に基板30の下面に足31を固着した後、下地メッキを施
す。次に、この基板30の表面に黒色のアクリル系塗料を
エアースプレー塗装法により塗装し、乾燥後、5μm〜
8μm厚の黒色有機膜32の第1層が形成される。次に、
第1層の表面に蒸着、イオンプレーティング等により金
属膜である金メッキ膜33の第2層を0.2μm〜1μmの
厚みで形成させる。
次に、金メッキ膜33の表面にシアン化物をベースにし
たエッチング液を部分的に吹き付け、ケミカルエッチン
グを行なう。この結果、金メッキ膜33が部分的に除去さ
れ、黒色有機膜32と金メッキ膜33とがまだら状34とな
り、金色いぶし調の外観を呈する。
次に、第1実施例と同様に、まだら状34となった表面
に平滑で光沢の有る透明樹脂薄膜35の第3層を形成させ
る。
次に、透明樹脂薄膜35の表面に切分、メーカー名等を
印刷で入れ、時計用表示板36が完成する。この完成した
時計用表示板36は、第1実施例で得られたものより、更
に古美術調の質感を持った金色いぶしの外観を有してい
る。
尚、まだら状にするため第2層の金属膜を部分的に除
去する場合は、バフ研磨、ホーニング、バレル、サンド
ブラスト、ケミカルエッチング、ドライエッチング等が
むいており、また、第2層が有機膜の場合、バフ研磨、
ホーニング、バレル、サンドブラスト、ドライエッチン
グ、有機溶剤エッチング等がむいている。また、第2層
の表面の質感をいろいろ変化させるため、上記の除去方
法をいくつか組合せて行なっても良いことは言う迄もな
い。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、基板の表面に金属膜又
は有機膜の第1層と、この表面に金属膜又は有機膜を部
分的に除去したまだら状の第2層と、この表面に形成し
た平滑面を有する透明樹脂薄膜の第3層とよりなり、第
1層と第2層とが黒色と金色又は金色と黒色との組合せ
からなる金色いぶしの外観を有するものと、第1層と第
2層とが青色と黒色との組合せからなる星座板の外観を
有するものとであるので、前者は、古さと新しさが混在
した変化に富んだ高級感のある時計用表示板が得られ、
後者は、黒色の中に青色の星が無数ちりばめられた星空
のように見え、メルヘン調の高級感のある時計用表示板
が得られる。また、製造方法においても、従来からある
方法で容易に製造することができるので、歩留り、コス
ト面等での問題もなく、多大な効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)から(c)は本発明の第1実施例で、時計
用表示板の製造工程を示す断面図、第2図は本発明の第
2実施例で、時計用表示板を示す断面図、第3図は本発
明の第3実施例で、時計用表示板を示す断面図、第4図
は従来例で、時計用表示板を示す断面図である。 10、20、30……基板、 11、21、31……足、 12、33……金メッキ膜、 13……黒クロムメッキ膜、 14、24、34……まだら状、 15、25、35……透明樹脂薄膜、 16、26、36……時計用表示板、 22……青色有機膜、 23、32……黒色有機膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面に金属膜又は有機膜の第1層を
    形成し、該第1層の表面に第1層と異なる色調の金属膜
    又は有機膜の第2層を形成し、該第2層をバフ研磨、ホ
    ーニング、バレル、サンドブラスト、ケミカルエッチン
    グ、ドライエッチング、有機溶剤エッチングなどの該第
    2層を部分的に除去する手段で処理し、第1層と第2層
    とをまだら状にし、更に、前記第2層の表面に塗装の透
    明樹脂膜を形成した後、該透明樹脂膜をラッピングによ
    り平滑面を有する透明樹脂薄膜の第3層を形成したこと
    を特徴とする時計用表示板の製造方法。
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