JP3009633U

JP3009633U - 飲料用大型容器収納体

Info

Publication number: JP3009633U
Application number: JP1994002769U
Authority: JP
Inventors: 明保浅野
Original assignee: 明保浅野
Priority date: 1994-03-25
Filing date: 1994-03-25
Publication date: 1995-04-11
Anticipated expiration: 2000-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】主として、ＰＥＴボトル等の飲料用大型容器
を収納する収納体に於いて、収納した飲料用大型容器を
変形・破損等させず、且つ内部でガタつくことなく確実
に収納保持しうる飲料用大型容器収納体を提供すること
を目的とする。【構成】収納体本体1 の底部1aには飲料用大型容器2
を収納する底部開口部3が形成され、且つ上面1bには収
納された飲料用大型容器2 の飲料注出口2aが裸出しうる
程度の上面開口部4 が形成されていると共に、前記収納
体本体1 の底部1aには前記底部開口部3 を閉塞し、且つ
前記飲料用大型容器2 を支持すべく底蓋11が着脱自在に
取付けられた飲料用大型容器収納体に於いて、前記底蓋
11の内面11a 側と収納される前記飲料用大型容器2 の底
面2b間には前記飲料用大型容器2 を上向きに付勢するた
めの弾性体13が設けられてなる飲料用大型容器収納体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として1.0,1.5,2.0L等のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）製容器、所謂ＰＥＴボトルの飲料用大型容器を収納し、且つ収納した状態で飲料水を注出することができる飲料用大型容器収納体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、飲料用大型容器を携帯する場合に用いられている飲料用大型容器収納体としては、図６に示すようなものが知られている。即ち、上面21a に上面開口部22が設けられた飲料用大型容器収納体21内に収納された飲料用大型容器23は、その飲料注出口24が前記上面開口部22より裸出し、且つその飲料注出口24近傍の肩部25が底蓋（図示せず）の押し上げにより前記上面開口部22の周縁部26に押圧されることによって前記飲料用大型容器収納体21内に固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述のような飲料用大型容器収納体21は、飲料用大型容器23の肩部25が上面開口部22の周縁部26に押圧されることにより飲料用大型容器23を固定する構成であるため、携帯時等に前記肩部25が変形し、更に破損するということがあった。

【０００４】本考案は、上記の如き従来の問題点に鑑みてなされたもので、収納した飲料用大型容器を変形・破損等させず、且つ内部でガタつくことなく確実に収納保持しうる飲料用大型容器収納体を提供することを課題とする。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、その課題を解決するための手段は、収納体本体1 の底部1aに飲料用大型容器2 を収納する底部開口部3 が形成され、且つ上面1bに収納された飲料用大型容器2 の飲料注出口2aが裸出しうる上面開口部4 が形成されていると共に、前記収納体本体1 の底部1aには前記底部開口部3 を閉塞し、且つ前記飲料用大型容器2 を支持すべく底蓋11が着脱自在に取付けられた飲料用大型容器収納体に於いて、前記底蓋11の内面11a 側と収納される前記飲料用大型容器2 の底面2b間には前記飲料用大型容器2 を上向きに付勢するための弾性体13が設けられてなることにある。

【０００６】尚、前記弾性体13としては、飲料用大型容器2 の底面2bに当接可能な板部15と、その板部15を上向きに付勢する伸縮自在な脚部16とから形成されたものを用いることも可能である。

【０００７】

【作用】

本考案に係る飲料用大型容器収納体は、収納体本体1 内に収納された飲料用大型容器2 は、底蓋11の弾性体13にて上向きに付勢されて押圧されているので、収納体本体1 内でガタつくこともなく確実に固定されることとなり、携帯性が良い。

【０００８】さらに、携帯時に生ずる振動等により収納体本体1 内のＰＥＴボトル2 に不用意な負荷を受けた場合であっても、弾性体13が適度に収縮して緩衝材としての役割を担い、その負荷を吸収するのでＰＥＴボトル2 が変形したり、更に破損したりすることもない。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。図１に於いて、1 は底部1aに飲料用大型容器2 の収納口である底部開口部3 が形成され、且つ上面1bに前記飲料用大型容器2 の飲料注出口2aが裸出する上面開口部4 が形成されている略円筒型の収納体本体を示す。

【００１０】さらに、収納体本体1 は硬質プラスチックス製の外筒壁5 及び内筒壁6 からなり、その外筒壁5 と内筒壁6 との間には断熱材7 が具備されてなる。また、前記収納体本体1 の底部1a側の外筒壁5 には所定位置に数ケ所の凹部8 が凹設され、且つその上面1b側の外筒壁5 には螺子部9 が周設されていると共に、前記上面1b側から底部1a側に渡って一体的に携帯用の把手部10が形成されてなる。

【００１１】 11はその内面11a 側に前記収納体本体1 の凹部8 に嵌合する凸部12が突設された収納体本体1 に着脱自在な底蓋を示し、底蓋11はその凹凸嵌合により取付けられて収納体本体1 の底部開口部3 は閉塞されてなる。 13は飲料用大型容器2 を上向きに付勢する弾性体を示し、その弾性体13は、縁部13a が底蓋11の内面11a 側に設けられた係止突起部11b により係止され、前記底蓋11から容易に離脱しない。

【００１２】さらに、前記弾性体13について詳説すると、図１及び図２に示すように、飲料用大型容器2 の底面2bに当接し且つ長方形状の切欠部14が６ケ所放射状に設けられた円盤状の板部15と、一端16a が底蓋11の内面11a に当接し、且つ前記他端16 b が前記板部15から一体的に突出された略逆へ字状の平板からなる脚部16とから構成されてなり、前記板部15は脚部16の変形により生ずる弾性力により上向きに、即ち収納体本体1 の底部1a側から上面1b側方向に前記飲料用大型容器2 を付勢する。

【００１３】 17は前記収納体本体1 の螺子部9 に螺合された略ティーカップ型の外蓋を示し、その外蓋16内には略同形状の重合された２個の内蓋兼用のコップ18,18 が装着されている。

【００１４】上記構成からなる飲料用大型容器収納体20に、例えば飲料用大型容器として周知の1.5LＰＥＴボトル2 を収納して使用する場合について説明する。先ず、収納体本体1 の底蓋11を取り外し、ＰＥＴボトル2 を挿入後、前記底蓋 11を収納体本体1 に嵌着する（図１に示す状態）。この時、本考案に於ける飲料用大型容器収納体20は、板部15が脚部16により底部1aから上面1b方向に付勢されてので、収納されたＰＥＴボトル2 が内部でガタつくこともなく収納体本体1 内に確実に固定されるので、携帯性がよい。さらに、携帯時に生ずる振動等により収納体本体1 内のＰＥＴボトル2 に不用意な負荷を受けた場合であっても、弾性体13が収縮しその負荷を吸収するので、ＰＥＴボトル2 が変形したり、更に破損したりすることもない。

【００１５】次に、飲料を飲む場合には、外蓋17・コップ18,18 を取り外した後、上面開口部4 より突出したＰＥＴボトル2 の飲料注出口2aのキャップを外して飲料を前記外蓋17或いはコップ18,18 に注いで飲むことができる。この時、前述のようにＰＥＴボトル2 は収納体本体1 内で弾性体13の付勢力によって確実に固定されているので、キャップを外す際にそのキャップが空転することもない。また、ある種のＰＥＴボトル2 は、その底面2bに突起部2cが突設されてなるので、その突起部2cが前記弾性体13の板部15に設けられた切欠部14に係合することとなり、より確実に収納体本体1 内で固定される。

【００１６】さらに、本考案に係る飲料用大型容器収納体20によれば、脚部16の収縮により板部15の位置が底蓋11方向に変化するため、つまり脚部16の収縮により板部15の位置が変化自在であるので、図３に示すように、胴の長いＰＥＴボトル2 であってもワンタッチで収納することができるので、種々のＰＥＴボトル2 に於いて使用することができる。

【００１７】尚、上記実施例に於いて、弾性体13は板部15と脚部16とからなるが、これに限定されるものではなく、図４に示すような飲料用大型容器2 より径の小さいスプリング、さらに小さいスプリングの集合体、適度に収縮しうるゴム体、又は厚手のゴム製袋に空気を封入したもの等であってもよい。

【００１８】また、上記実施例に於いて板部15に設けられた脚部16は、板部15と一体的に突設されてなるが、別体で構成されてもよく、更に脚部16を前述のようなスプリング・ゴム体等、又は略逆へ字状の金属製平板等で構成してもよい。要は、弾性力を有し板部15を上方向に付勢するようなものであれば、その材質・形状等は問はない。但し、上記実施例の如く、脚部16を板部15と一体的に設けた場合は、別体で構成する場合に比して製造コストが安価であるという利点がある。

【００１９】さらに、前述のような種々の弾性体13を底蓋11に固着してもよい。図５にその一例を示すと、飲料用大型容器2 に当接する平坦部13a を有する独立した４個の板状のもので弾性体13は構成されている。

【００２０】また、板部15に設けられた切欠部14の形状も上記実施例の如く長方形状に限定されるものではなく、円形・楕円形・多角形等種々の形状が可能であるが、要は飲料用大型容器2 の底面2bの突起部2cと係合しうる程度の大きさの切欠部であればよく、又その位置・個数も上記実施例の如く６ケ所の放射状とは限定されない。

【００２１】また、上記実施例に於いて、底蓋11は、収納体本体1 の底部1aに設けられた凹部8 と底蓋11に設けられた凸部12との凹凸嵌合により取付けられてなるが、例えば螺子による螺合により取付けられたものであってもよい。要は、底蓋11が収納体本体1 に着脱自在に取付けられていればよい。

【００２２】

【考案の効果】

叙上のように、本考案に係る飲料用大型容器収納体は、収納体本体内に収納された飲料用大型容器が、底蓋にもうけられた弾性体により上向きに付勢されるので、前記飲料用大型容器が収納体本体内でガタつくことがなく確実に固定されることとなる。さらに、携帯時に生ずる振動等により収納体本体内の飲料用大型容器に不用意な負荷を受けた場合であっても、弾性体が適度に収縮してその負荷を吸収するので、飲料用大型容器が変形したり、更に破損したりすることもない。

【００２３】さらに、寸法の異なる飲料用大型容器であっても前記弾性体の収縮によりワンタッチで収納することができる。即ち、本考案の飲料用大型容器収納体は、１個で種々の飲料用大型容器に対応できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例に於ける飲料用大型容器収納体の断面
図。

【図２】底板の平面図。

【図３】一実施例に於ける飲料用大型容器収納体の断面
図。

【図４】弾性体の斜視図。

【図５】弾性体及び底蓋の要部断面図。

【図６】従来の飲料用大型容器収納体の要部断面図。

【符号の説明】

1 収納体本体 1a 底部 1b 上面 2 飲料用大型容器 2a 飲料注出口 2b 底面 3 底部開口部 4 上面開口部 11 底蓋 11a 内面 13 弾性体 15 板部 16 脚部 16a 一端 16b 他端

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】収納体本体(1) の底部(1a)に飲料用大型
容器(2) を収納する底部開口部(3) が形成され、且つ上
面(1b)に収納された飲料用大型容器(2) の飲料注出口(2
a)が裸出しうる上面開口部(4) が形成されていると共
に、前記収納体本体(1) の底部(1a)には前記底部開口部
(3) を閉塞し、且つ前記飲料用大型容器(2) を支持すべ
く底蓋(11)が着脱自在に取付けられた飲料用大型容器収
納体に於いて、前記底蓋(11)の内面(11a) 側と収納され
る前記飲料用大型容器(2) の底面(2b)間には前記飲料用
大型容器(2) を上向きに付勢するための弾性体(13)が設
けられてなることを特徴とする飲料用大型容器収納体。
【請求項２】前記弾性体(13)が、飲料用大型容器(2)
の底面(2b)に当接可能な板部(15)と、該板部(15)を上向
きに付勢する伸縮自在な脚部(16)とから形成されてなる
請求項１記載の飲料用大型容器収納体。
【請求項３】前記脚部(16)が、略逆へ字状の平板から
なり、その一端(16a)が前記底蓋(16)に当接し、且つ他
端(16b) が前記板部(15)に固着されてなる請求項２記載
の飲料用大型容器収納体。
【請求項４】前記脚部(16)が、前記板部(15)から一体
的に突出された略逆へ字状の平板からなり、その一端(1
6a) が前記底蓋(11)に当接する請求項２記載の飲料用大
型容器収納体。
【請求項５】前記板部(15)には複数の切欠部(14)が設
けられている請求項２〜４の何れかに記載の飲料用大型
容器収納体。
【請求項６】前記弾性体(13)がスプリングである請求
項１記載の飲料用大型容器収納体。
【請求項７】前記弾性体(13)が適度に収縮しうるゴム
体である請求項１記載の飲料用大型容器収納体。
【請求項８】前記底蓋(11)の内面(11a) には、略逆へ
字状の平板からなる弾性体(13)が一体的に設けられてな
る請求項１記載の飲料用大型容器収納体。