JP3009052U - 粘着テープ使用のごみ取り器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、隅部や凹凸面でのごみを取
り得る粘着テープ使用のごみ取り器を得るにある。 【構成】 粘着テープを巻回するローラーの他に鋭角状
先端を有する補助部材を用い、上記ローラーに巻回され
ている粘着テープを上記補助部材の先端に懸架して隅部
等のごみを取り得るようにした粘着テープ使用のごみ取
り器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は粘着テープ使用のごみ取り器、特に、ごみ取り用の補助部材を設けた 粘着テープ使用のごみ取り器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば実開昭６１−１３０１５３号公報に示すように粘着面が外側とな るよう粘着テープを巻回したローラーと、このローラーの回動軸を回動自在に支 承する把手とより成る粘着テープ使用のごみ取り器は既知である。

【０００３】 このような従来のごみ取り器では、把手をつかんで被掃除面にローラーを押し 付け回動せしめれば、ローラーに巻回された粘着テープにごみが付着するから、 これを手でちぎって捨てればごみを取ることができるようになり、その後は再び ローラー外周面に新しい粘着テープが現れるからこれによって清掃を続けること ができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、上記従来のごみ取り器では、図４に示すような椅子の背もたれ１ とシート面２との接合部３や図５に示すようにシート面２上に凹凸面４がある場 合にはごみ取り器のローラー５が入り込めず、ごみを取ることが不可能であった 。

【０００５】 また、ごみが付着した粘着テープを手でちぎって捨てる際、その切断面が正し く直線状にはならず、未だごみが付着していない粘着テープ部分迄もちぎってし まい無駄になるおそれがあった。

【０００６】 本考案は上記の欠点を除くようにしたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の粘着テープ使用のごみ取り器は、粘着テープを巻回するローラーと、 このローラーを回動自在に支承する把手と、上記ローラーの軸方向と直角な方向 に延びるアーム及びこのアームの先端に設けた、上記ローラーの軸と平行に延び るガイドバーとより成る補助部材とより成る。

【０００８】 上記補助部材のアームは、上記把手に回動自在に枢支されている。

【０００９】 また、上記補助部材のアームは、上記補助部材を使用位置と非使用位置におい て上記把手に対し選択的にロックするロック手段を有する。

【００１０】 また、上記補助部材のアームは、上記把手のローラー保持部分に脚部材を有す る。

【００１１】 また、上記補助部材のアームは、上記ローラーの外周面に対向する位置で上記 把手に形成した粘着テープのカッターを有する。

【００１２】 上記補助部材のアームは、上記把手に着脱自在に設けられている。

【００１３】 上記補助部材のアームは、上記把手に対し上記アームの延長方向に摺動自在に 設けられている。

【００１４】 上記ロック手段は、突起とその係合孔とより成り、その何れか一方が上記把手 に形成され、何れか他方が上記補助部材のアームに設けられている。

【００１５】

【実施例】

以下図面によって本考案の実施例を説明する。

【００１６】 図１において、６は例えば直径５０ｍｍのローラー５にロール状に巻回した粘 着テープ、７はこのローラー５の回動軸、８はこの回動軸７の両端部を回動自在 に支持した長手方向に、例えば１６０ｍｍ延びる把手を示す。

【００１７】 本考案においては図１に示すように、上記ローラー５の軸方向と直角な方向に 延びる、例えば長さ７０ｍｍの２枚のアーム９と、このアーム９の先端から一体 に上記ローラー５の軸と平行に延びる、その先端１０が鋭角状のガイドバー１１ とによって補助部材１２を形成し、上記アーム９の基部を上記ローラー５の回動 軸７に回動自在に枢支し、上記ローラー５から延びる粘着テープ６を上記ガイド バー１１の鋭角状の先端１０に懸架してから上記ローラー５に戻し、その先端部 をローラー５に巻回されている粘着テープ６の外側粘着面に接着せしめる。

【００１８】 本考案の粘着テープ使用のごみ取り器は上記のような構成であるから、粘着テ ープ６の巻かれているガイドバー１１の鋭角状の先端１０を上記背もたれ１とシ ート面２との接合部３や、シート面２上の凹凸面４部分に容易に挿入してその部 分のごみを取り去ることができるようになる。

【００１９】 また、上記補助部材１２を図２に示すようにローラー５の回動軸７を中心に上 方に回動せしめれば把手８によって押されるローラー５の前方下面が露出される ようになるので、従来のごみ取り器と同様にして清掃を行なうことができる。

【００２０】 なお、上記アーム９の基部側面とこれに接する把手８の側面に突起とその接合 孔（何れも図示せず）の何れか一方及び他方を夫々設けておけば、上記補助部材 １２を使用位置と非使用位置で上記把手８に選択的にロックせしめることができ る。

【００２１】 本考案の他の実施例においては、把手８のローラー保持部分に把手８の長手方 向と直角な方向に下方に突出する、例えば長さ３０ｍｍの脚部材１３を設ける。

【００２２】 この実施例によればこの脚部材１３をガイドとしてローラー５を把手８により 押し進めることができる。

【００２３】 本考案の更に他の実施例においては、図１に示すようにローラー５の外周面に 対向する位置で上記把手８にカッター１４を形成する。

【００２４】 この実施例によれば、粘着テープ６の使用済み部分６´を正しく直線状に切断 できるようになる。

【００２５】 本考案の更に他の実施例においては、上記補助部材１２を上記把手８から離脱 できるようにする。

【００２６】 本考案の更に他の実施例においては、上記補助部材１２のアーム９を上記把手 ８に形成した溝（図示せず）内に挿入可能ならしめ、補助部材１２を使用位置と 非使用位置に変位できるようにする。

【００２７】 なお、補助部材１２を非使用位置に摺動変位した場合には、上記補助部材１２ は上記ローラー５の上下または下方に位置し、従って上記ローラー５の前面下面 が露出されるようにする。

【００２８】 本考案の更に他の実施例においては、図３に示すように上記アーム９とガイド バー１１より成る補助部材１２を一本のワイヤー１５を折り曲げて形成する。

【００２９】 この実施例によれば補助部材１２をより安価に製作することができる。

【００３０】

【考案の効果】

上記のように本考案の粘着テープ使用のごみ取り器によれば、従来のローラー のみを有するごみ取り器ではなし得ない隅部や凹凸面でのごみを容易に除去でき るようになる大きな利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の粘着テープ使用のごみ取り器の斜視図
である。

【図２】補助部材を格納した状態の本考案の粘着テープ
使用のごみ取り器の斜視図である。

【図３】本考案の粘着テープ使用のごみ取り器の他の実
施例を示す斜視図である。

【図４】従来の粘着テープ使用のごみ取り器を使用すべ
き場所の説明図である。

【図５】従来の粘着テープ使用のごみ取り器を使用すべ
き場所の説明図である。

【符号の説明】

１ 背もたれ ２ シート面 ３ 接合部 ４ 凹凸面 ５ ローラー ６ 粘着テープ ６´ 使用済み部分 ７ 回動軸 ８ 把手 ９ アーム １０ 先端 １１ ガイドバー １２ 補助部材 １３ 脚部材 １４ カッター １５ ワイヤー

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 粘着テープを巻回するローラーと、この
   ローラーを回動自在に支承する把手と、上記ローラーの
   軸方向と直角な方向に延びるアーム及びこのアームの先
   端に設けた、上記ローラーの軸と平行に延びるガイドバ
   ーとより成る補助部材とより成ることを特徴とする粘着
   テープ使用のごみ取り器。
2. 【請求項２】 上記補助部材のアームの基部が上記把手
   に回動自在に枢支されていることを特徴とする請求項１
   記載の粘着テープ使用のごみ取り器。
3. 【請求項３】 上記補助部材を使用位置と非使用位置に
   おいて上記把手に対し選択的にロックするロック手段を
   有することを特徴とする請求項２記載の粘着テープ使用
   のごみ取り器。
4. 【請求項４】 上記把手のローラー保持部分に脚部材を
   有することを特徴とする請求項１記載の粘着テープ使用
   のごみ取り器。
5. 【請求項５】 上記ローラーの外周面に対向する位置で
   上記把手に形成した粘着テープのカッターを有すること
   を特徴とする請求項１記載の粘着テープ使用のごみ取り
   器。
6. 【請求項６】 上記補助部材のアームが上記把手に着脱
   自在に設けられていることを特徴とする請求項１記載の
   粘着テープ使用のごみ取り器。
7. 【請求項７】 上記補助部材のアームが上記把手に対し
   上記アームの延長方向に摺動自在に設けられていること
   を特徴とする請求項１記載の粘着テープ使用のごみ取り
   器。
8. 【請求項８】 上記ロック手段が突起とその係合孔とよ
   り成り、その何れか一方が上記把手に形成され、何れか
   他方が上記補助部材のアームに設けられていることを特
   徴とする請求項３記載の粘着テープ使用のごみ取り器。