JP3009040B1 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP3009040B1
JP3009040B1 JP33633398A JP33633398A JP3009040B1 JP 3009040 B1 JP3009040 B1 JP 3009040B1 JP 33633398 A JP33633398 A JP 33633398A JP 33633398 A JP33633398 A JP 33633398A JP 3009040 B1 JP3009040 B1 JP 3009040B1
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宗秀 金谷
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Abstract

【要約】 【課題】 インクカートリッジの交換作業などにおい
て、インクの漏出あるいはノズル開口におけるメニスカ
スの破壊などの障害の発生を防止させること。 【解決手段】 インクカートリッジ23が着脱可能に装
填されるカートリッジホルダ21は、インクカートリッ
ジのほぼ中央部が回動中心となるように回動可能に構成
され、カートリッジ着脱口24が斜め上方に向くカート
リッジ交換モードと、カートリッジ着脱口が水平方向に
向くインク供給モードがとられるように構成されてい
る。カートリッジ交換モードにおいては、カートリッジ
ホルダ21に装着されたバルブ開閉機構40が閉弁さ
れ、記録ヘッドに至る圧力変動が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジホル
ダに装填されたインクカートリッジよりインク供給路を
介して記録ヘッドにインクを供給するインクジェット式
記録装置に関し、例えば大量のデータを処理し、カラー
印刷が可能なインクジェット式記録装置に好適なインク
供給路の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移
動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させるこ
とで記録が行われる。そしてキャリッジ上に、ブラック
インクおよびイエロー、シアン、マゼンタの各カラーイ
ンクが吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックイン
クによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割
合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としてい
る。
【0003】また、カラー印刷時の品質を向上させるた
めに、さらにライトシアンおよびライトマゼンタを加
え、合計6色のインクを使用する記録装置も提供されて
おり、しかも大量の印刷を可能にするインクジェット式
記録装置も要求されている。これに伴って各記録ヘッド
にインクを供給するためのインクカートリッジの容量も
大型化せざるを得ず、例えば装置本体の両側に配置した
カートリッジホルダ内に各インクカートリッジを着脱可
能に装填し、カートリッジホルダよりインク供給路を介
して記録ヘッドにインクを供給するような構成の記録装
置も提供されている。
【0004】このような構成においては、重量バランス
等も考慮して装置本体の両側に各3色のインクカートリ
ッジを装填するカートリッジホルダ備えられ、カートリ
ッジ着脱口を手前に向いた状態でそれぞれ固定されてい
る。そして、インクカートリッジの交換に際しては、各
カートリッジホルダの手前よりインクカートリッジを水
平方向に挿入および引き出すように操作される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今において
は、例えば40インチ以上の紙幅を有するロール紙等を
記録媒体として利用する大型のインクジェット式記録装
置の要求が高まり、必然的に装置全体の幅および高さも
増大し、作業者が立った状態で操作を行うような記録装
置も出現しつつある。このような大型の記録装置に用い
られるインクカートリッジは、その容量も益々増大し、
したがってその外形もより大型化している。この場合に
は、作業者が立った状態において、例えば腰の位置程度
においてインクカートリッジが交換できるように、カー
トリッジホルダを配置する構成が望ましい。カートリッ
ジホルダを前記のような位置に配置させることで、イン
クカートリッジの位置と、記録ヘッドの重力方向の位置
関係が、記録ヘッドに対する水頭差を若干負圧に保持さ
せることができて好都合である。
【0006】このような大型の記録装置においては、前
記した従来の構成のように各カートリッジホルダの手前
よりインクカートリッジを水平方向に挿入および引き出
すように操作するものであっては、作業者が自らの姿勢
や目線を合わせてカートリッジの交換をしなければなら
ず、交換作業に不都合を生ずる場合が多々ある。
【0007】したがって、インクカートリッジを交換す
る交換モードにおいては、カートリッジホルダのカート
リッジ着脱口が、作業者に対して斜め手前に向くように
構成することが望ましく、またカートリッジの交換が終
了し、カートリッジがホルダ内に収納されてインクの供
給モードになされた場合には、ロール紙などの交換作業
に支障のないように、カートリッジ着脱口が上向き状態
から水平方向に回動されるように構成されることが望ま
しい。
【0008】ところで、前記したようにホルダを回動さ
せるように構成した場合には、カートリッジの中心位置
の移動により、実質的にカートリッジの位置が上下に移
動するようになされるため、記録ヘッドに対する水頭差
が変化する。この場合、記録ヘッドに対して正圧が作用
すると、記録ヘッドよりインクを漏出させるという問題
があり、また記録ヘッドに対して負圧が作用すると、記
録ヘッドのノズル開口に形成されたメニスカスを破壊
し、印字不良を招来させるという問題が発生する。
【0009】また、例えば記録装置本体を移動させる際
に、記録装置本体を傾けるなどの状態が発生した場合に
は、前記と同様の問題が発生する。さらに、カートリッ
ジの交換に際して、ホルダ内に配置されたインク導出用
の中空針に対して、カートリッジ側の栓体が抜き差しさ
れることによる機械的なショック、または若干の圧力変
動によっても前記したような現象が発生する。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、インクカートリッジの交換作業にお
いて、また記録装置本体を移動させる場合などによって
発生する前記したようなインクの漏出、ノズル開口にお
けるメニスカスの破壊などを招来させることのないイン
クジェット式記録装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、インクカートリッジが着脱可能に装填されるカー
トリッジホルダを備え、前記カートリッジホルダよりイ
ンク供給路を介して記録ヘッドにインクを供給するイン
クジェット式記録装置であって、前記カートリッジホル
ダは、インクカートリッジの装填状態におけるインクカ
ートリッジのほぼ中央部が回動中心となるように回動可
能に装着され、一方の回動端において、インクカートリ
ッジを交換可能にするカートリッジ交換モードを形成す
ると共に、他方の回動端において記録ヘッド側へのイン
クの供給モードとなされ、かつ前記インク供給路の一部
に前記カートリッジ交換モードにおいて閉弁され、イン
クの流通を遮断するバルブ開閉機構が具備される。
【0012】この場合、好ましい実施の形態において
は、前記バルブ開閉機構がカートリッジホルダに取付け
られ、インクカートリッジを交換可能にするカートリッ
ジ交換モードにおいて、前記バルブ開閉機構がカム部材
に当接して閉弁状態になされるよう構成される。
【0013】そして、前記カートリッジホルダは、カー
トリッジ交換モードにおいて、カートリッジ着脱口が斜
め上方に向いた状態となされ、またインクの供給モード
においてカートリッジ着脱口がほぼ水平方向に向いた状
態となるように構成することが好ましい。
【0014】さらに、前記インクジェット式記録装置に
おける、給紙部、印刷部および排紙スタック部が上、中
および下の位置関係に配置され、前記給紙部から前記印
刷部を経て前記排紙スタック部に向かう用紙搬送経路が
斜め上方の奥側から斜め下方の手前側にほぼ真っ直ぐに
形成されてなり、前記カートリッジホルダは、カートリ
ッジ着脱口が斜め上方に向いた状態のカートリッジ交換
モードにおいて、前記記録装置の正面側からカートリッ
ジの着脱がなされるように構成されることが望ましい。
【0015】この場合、カートリッジ着脱口が斜め上方
に向いたカートリッジ交換モードにおいて、カートリッ
ジ着脱口の前方部に、カートリッジホルダ内のカートリ
ッジ底面を載置するホルダ底面と面一となってインクカ
ートリッジの挿入を円滑にガイドするガイド底面を、記
録装置本体側に配置することが望ましい。
【0016】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、カートリッジホルダは、インクカー
トリッジの装填状態におけるインクカートリッジのほぼ
中央部が回動中心となるように回動可能に構成されてい
るので、カートリッジ交換モードおよびインク供給モー
ドの相互の切替えによって、記録ヘッドに対する水頭差
を殆ど変化させることがなく、記録ヘッドからのインク
の漏出、ノズル開口におけるメニスカスの破壊などの発
生を未然に防ぐことができる。
【0017】加えて、カートリッジ交換モードにおい
て、カートリッジホルダから記録ヘッドに至るインク供
給路におけるインクの流通を遮断するバルブ開閉機構を
配置したので、カートリッジの交換に際して、ホルダ内
に配置されたインク導出用の中空針に対して、カートリ
ッジ側の栓体が抜き差しされることによる機械的なショ
ック、または圧力変動によって発生する前記したような
問題を解決することができる。さらに、記録装置の移動
などに際し、前記カートリッジホルダよりインクカート
リッジを抜き取った状態とすることで、バルブ開閉機構
が閉弁され、同様に記録ヘッドからのインクの漏出、ノ
ズル開口におけるメニスカスの破壊などの発生を未然に
防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1乃至図3は本発明が適用され、床面に
直接設置される大型のインクジェット式記録装置(以
下、プリンタともいう)の一例を示したものであり、図
1は当該プリンタの外観斜視図を示し、また図2は当該
プリンタの内部構成の正面図であり、さらに図3は同プ
リンタの中央縦断面図を示す。
【0019】このプリンタは、給紙部1、印刷部2およ
び排紙スタック部3が上、中および下の位置関係に配置
されている。そして、前記給紙部1から印刷部2を経て
排紙スタック部3に向かう用紙搬送経路が斜め上方の奥
側から斜め下方の手前側にほぼ真っ直ぐに形成されてい
る。前記給紙部1には、図2および図3に示すように例
えば40インチ以上の紙幅を有する記録媒体としての長
尺のロール紙4が配置できるように構成され、その交換
時に取り外しが可能となるように装着されていて、前記
給紙部1は作業者Mが立った状態でロール紙4の交換作
業を行うに適した高さとなるように構成されている。
【0020】そして実施の形態においては、図1および
図3に示すように、前記給紙部1に装着されたロール紙
4の前面を、開閉可能なロール紙カバ−5によって覆う
ことができるように構成されており、このカバ−5が閉
じられた状態におけるカバー5の上面と印刷部2、およ
び後述する排紙ガイド6とがほぼ面一となって、前記ロ
ール紙4とは別の剛性厚紙などの給排紙も可能となるよ
うに構成されている。
【0021】図2に示すように前記給紙部1には、一対
のスピンドル受け7a,7bの下にさらにもう一対のス
ピンドル受け8a,8bが配置されている。なお、これ
らのスピンドル受けはプリンタ本体における左右一対の
フレーム9,9にそれぞれ取付けられている。そして、
ロール紙4,4をそれぞれ装着した長尺な2本のスピン
ドル7,8のそれぞれ両端が、前記スピンドル受け7
a、7b間、および8a,8b間に載置された状態で横
架されている。
【0022】図1および図2から理解できるように、前
記2本のスピンドル7,8は、相対的に上側のスピンド
ル7が、装置正面に立つ作業者Mに対して若干後方とな
るように、互いに斜め上下の関係に配置されている。そ
して各ロール紙4は、印刷部2を経て排紙スタック部3
の入り口に向かって斜め上下にほぼ一直線に形成された
用紙搬送経路に沿って搬送されるように構成されてい
る。
【0023】図3に示すように印刷部2には、印刷部2
に沿って水平方向に移動するキャリッジ11が装着さ
れ、このキャリッジ11には記録ヘッド12が搭載され
ている。そして、記録ヘッド12による走査領域の下方
に、用紙搬送経路の一部を成す平坦な排紙ガイド6が形
成されている。
【0024】また排紙スタック部3は、印刷された用紙
を受ける部分であり、この排紙スタック部3は用紙受け
面が折り畳み可能な布製シートから成るスタック布13
で形成されている。そして排紙切換レバー14によっ
て、図3に示すように、印刷された用紙を前記印刷部2
のほぼ真下の第1受け部15に導く状態、または図には
示していないがプリンタ本体の前面床上にスタック布1
3を展開して該前面側に一時的に作られる第2受け部
に、用紙を導く状態も採り得るように構成されている。
【0025】この実施の形態においては、印刷された用
紙を第1受け部15に導く場合においては、印刷部2の
下方に形成された前記排紙ガイド6における後端縁6a
と、前記排紙切換レバ−14により用紙搬送経路上に突
出させたスタック布13の上端縁13aとの間に開口1
6が形成されることにより確保されるように構成されて
いる。
【0026】また、印刷された用紙を第2受け部に導く
場合には、排紙切換レバ−14によりスタック布13の
上端縁13aを用紙搬送経路より後方に退避させると共
に、スタック布固定レバー17を手前に引き出し、スタ
ック布13の先端部側を固定したフック18を固定レバ
ー17の前端部に係合させることで、スタック布13を
プリンタ本体の前面側に展開させることができるように
構成されている。
【0027】一方、図3に示すように前記印刷部2の後
方には、その左右にインクカートリッジが装填されるカ
ートリッジホルダ21が配置されており、該カートリッ
ジホルダ21はそれぞれ回動中心22を支点としてほぼ
45度にわたって回動可能に構成されている。前記カー
トリッジホルダ21の回動中心22は、後述するインク
カートリッジの装填状態において、当該カートリッジの
ほぼ中央部が回動中心となるように構成されており、一
方の回動端(長手方向が斜め45度)において、インク
カートリッジを交換可能にするカートリッジ交換モード
を形成すると共に、他方の回動端(長手方向が水平状
態)において記録ヘッド側へのインク供給モードとなさ
れる。
【0028】図4乃至図7は、カートリッジホルダ21
の詳細な構成を示したものである。このカートリッジホ
ルダ21は、プリンタ正面側からインクカートリッジ2
3が挿入および引き抜かれることで、該インクカートリ
ッジ23の着脱がなされるカートリッジ着脱口24を有
している。そして、前記したように回動中心22を支点
にカートリッジ着脱口24側が上下方向に回動可能とな
るように成されおり、この上下方向の回動は、図示しな
い操作レバーを操作することにより、長手方向が水平状
態(図4の状態)から斜め上方(45度)に傾いた状態
(図5および図6の状態)に切替えられるように構成さ
れている。また、カートリッジホルダ21は、図3に示
したように、作業者Mのほぼ腰の高さに位置するように
配置されている。
【0029】前記カートリッジホルダ21は、図7に示
したように、3個のインクカートリッジが装填できるよ
うに一体化されて同時に回動可能となるように構成され
ている。そして、個々のカートリッジホルダ21には、
カートリッジ交換レバ−25が設けられており、該カー
トリツジ交換レバ−25には、リンクロッド26の一端
が係止され、ホルダ21の後方に配置されたカートリッ
ジ押し出しレバー(図示せず)が、リンクロッド26に
よって駆動されるように構成されている。したがって、
カートリッジ交換レバー25をその基端部を支点にして
回動させて開いた状態とすることで、前記リンクロッド
26を介して後方のレバーが着脱口24の方向に進行
し、インクカートリッジ23の後端23aを押し出すよ
うになされる。
【0030】また、実施の形態においては、カートリッ
ジ着脱口24が斜め上方を向いたカートリッジ交換モー
ド(図5および図6)において、当該カートリッジ着脱
口24の前方部にカートリッジホルダ21のカートリッ
ジ底面23bが載置されるホルダ底面29とほぼ面一と
なって、インクカートリッジ23の挿入を円滑にガイド
するガイド底面30,31が装置本体側に設けられてい
る。一方のガイド底面30には、そのガイド方向の両側
にインクカートリッジ23の側面が摺接するガイドリブ
32が突設され、図7に示すようにガイドリブ32間の
寸法wが、インクカートリッジ23の厚さtとほぼ一致
するように形成されている。
【0031】前記カートリッジ交換レバ−25は、図4
および図6に示したように、閉の状態では、交換レバー
25に形成された突起33がインクカートリッジ23の
前端部に当接して、カートリッジ23がホルダ21内に
ガタツキなく保持されるように構成されている。また、
交換レバー25が開の状態では、図6および図7に示し
たように、把手部34の内面が前記ガイド底面30,3
1と同様のガイド面となるように形成されている。な
お、カートリッジホルダ21における着脱口24に対向
する内底部には、ホルダ21内に装填されたインクカー
トリッジ23より、インクを引き出すためのインク供給
針35が配置されている。
【0032】また、前記インク供給針35が配置された
カートリッジホルダ21の外底部には、バルブ開閉機構
40が配置されている。図8はバルブ開閉機構40の構
成を断面図で示したものであり、図8(A)はカートリ
ッジ着脱口がほぼ水平方向に向いたインク供給モードに
おける状態を示しており、また図8(B)はカートリッ
ジ着脱口が斜め上方、すなわちθが45度におけるカー
トリッジ交換モードの状態を示している。
【0033】バルブ開閉機構40における符号41は、
インク供給針35からインク供給パイプ42に至る流路
43に設けたバルブ室であり、このバルブ室41は、カ
ートリッジホルダ21を構成する底部基板に流路43と
ともに形成されている。そして、ここにはゴムなどの弾
性部材により円板状に形成されたバルブ体44が配置さ
れている。このバルブ体44は、バルブホルダ45内に
配置された圧縮バネ46により、常時バルブ室41の外
から付勢された状態で流路43を閉塞するように構成さ
れている。さらに、このバルブ体44の中心から一体的
に突出したロッド47の他端は、バルブホルダ45の外
部に突出して、ここには支点48回りに揺動するバルブ
開閉レバ−49の一端が結合している。
【0034】前記バルブ開閉レバ−49の他端は、例え
ばコ字状に折り曲げ形成された作動子50を形成してお
り、この作動子50は、カートリッジ着脱口がほぼ水平
方向に向いた図8(A)に示すインク供給モードにおい
て、装置本体に配置されたカム部材51に当接して矢印
a方向に回動され、開弁状態になされる。またカートリ
ッジ着脱口が斜め上方に向いた図8(B)に示すカート
リッジ交換モードにおいては、装置本体に配置されたカ
ム部材51の当接が外れ、前記圧縮バネ46の付勢力に
より矢印b方向に復帰して、閉弁状態になされる。
【0035】以上の構成において、インクカートリッジ
を交換しようとする場合には、図示せぬ操作レバーを操
作することで、カートリッジ着脱口24が斜め45度に
傾いた状態(図5および図6の状態)になされる。した
がって、プリンタ正面にいる作業者Mの目線に合わせる
ことができるので、作業者Mが無理な姿勢をとることな
く、プリンタ本体の正面からインクカートリッジ23の
交換作業を行うことができる。
【0036】この場合、交換レバー25の把手部34を
手前に引き出すことで、交換レバ−25に係止されたリ
ンクロッド26を介してカートリッジ23が前方に押し
出されるので、その前端部を把持して容易に取り出すこ
とができる。また、カートリッジ23をホルダ21に装
填する場合には、カートリッジ23を前記ガイド底面3
0,31に載置することで、装填に際しての位置決めが
完了し、そのままカートリッジ23を斜め下方に重力に
したがってスライドさせれば、カ一トリッジホルダ21
内に挿入することができる。
【0037】そして前記交換レバー25の把手部34を
立てる方向に回動させることにより、交換レバー25に
形成された突起33が、カートリッジ23の前端部に当
接し、当該カートリッジ23はホルダ21の内底部に押
し込まれる。このようにして、カートリッジ23に配置
された栓体(図示せず)が、前記インク供給針35に貫
通されることでカートリッジの装填が完了する。
【0038】この時、カートリッジの交換作業によって
振動が発生し、またホルダ内に配置されたインク導出用
の中空針に対しカートリッジ側の栓体が抜き差しされる
ことによる機械的なショックも受け、さらにホルダ21
から記録ヘッドに至るインク供給路は圧力変動を受ける
こととなる。しかしながら、前記バルブ開閉機構40は
図8(B)に示したように閉弁状態になされており、こ
れにより記録ヘッドからインクが漏出したりノズル開口
におけるメニスカスが破壊されるなどの発生を未然に防
ぐことができる。
【0039】そして、カートリッジ23をホルダ21内
に装填した後、ホルダ21の手前側端部を下方向に押し
下げて、カートリッジ着脱口が水平方向に向いた状態と
することで、カートリッジホルダ21は操作レバーに係
合されてロック状態になされ、インク供給モードとされ
る。
【0040】この時、カートリッジホルダはインクカー
トリッジのほぼ中央部が回動中心となって回動されるた
め、記録ヘッドに対する水頭差が変化することはなく、
記録ヘッドに対して正圧および負圧が作用することによ
り発生するインクの漏出、またはノズル開口に形成され
たメニスカスの破壊などの弊害を発生させることがな
い。また、記録装置の移動などにおいては、インクカー
トリッジをホルダより抜き取った状態とすることで、前
記バルブ開閉機構は閉弁状態となされるため、装置が傾
いたような状態においても、記録ヘッドに対する水頭差
は変化せず、同様に前記したような弊害の発生を抑える
ことができる。
【0041】なお、以上の説明は本発明を図1乃至図3
に示したような特に大型の記録装置に適用した例に基づ
いているが、本発明はこのような特定の記録装置に適用
されるだけでなく、他のインクジェット式記録装置に適
用しても同様の作用効果を得ることができることは勿論
である。また、実施の形態においてはカートリッジホル
ダは、45度の範囲で回動されるように構成されている
が、これは適用される機種に応じて任意に変更すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置は、カートリッジホル
ダがインクカートリッジの装填状態における当該カート
リッジのほぼ中央部が回動中心となるように回動可能に
成されているので、カートリッジ交換モードおよびイン
ク供給モードの相互の切替えによるカートリッジホルダ
の回動操作によって、記録ヘッドに対する水頭差を殆ど
変化させることがない。
【0043】また、カートリッジ交換モードにおいて、
カートリッジホルダから記録ヘッドに至るインク供給路
におけるインクの流通を遮断するバルブ開閉機構を配置
したので、インク供給針が受ける圧力変化などを遮断す
ることができる。さらに装置の移動時などにおいて、イ
ンク交換モードとすることで、同様にバルブ開閉機構は
閉弁状態とされるので、記録ヘッドからのインクの漏
出、ノズル開口におけるメニスカスの破壊などの発生を
未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
外観斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置の内部構成の概略を示した
正面図である。
【図3】同じく記録装置の中央縦断面図である。
【図4】記録装置に具備されたカートリッジホルダがイ
ンク供給モードになされた状態を示す断面図である。
【図5】同じくカートリッジ交換モードになされた状態
を示す断面図である。
【図6】同じくカートリッジ交換モードにおいて、イン
クカートリッジを装着または抜き取る状態を示した断面
図である。
【図7】カートリッジホルダの平面図である。
【図8】カートリッジホルダに装着されたバルブ開閉機
構の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 印刷部 3 排紙スタック部 4 ロール紙 11 キャリッジ 12 記録ヘッド 21 カートリッジホルダ 22 回動中心 23 インクカートリッジ 24 カートリッジ着脱口 25 カートリッジ交換レバ− 35 インク供給針 40 バルブ開閉機構 41 バルブ室 44 バルブ体 49 バルブ開閉レバ− 50 作動子 51 カム部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジが着脱可能に装填さ
    れるカートリッジホルダを備え、前記カートリッジホル
    ダよりインク供給路を介して記録ヘッドにインクを供給
    するインクジェット式記録装置であって、 前記カートリッジホルダは、インクカートリッジの装填
    状態におけるインクカートリッジのほぼ中央部が回動中
    心となるように回動可能に構成され、一方の回動端にお
    いて、インクカートリッジを交換可能にするカートリッ
    ジ交換モードを形成すると共に、他方の回動端において
    記録ヘッド側へのインク供給モードとなされ、かつ前記
    インク供給路の一部に前記カートリッジ交換モードにお
    いて閉弁され、インクの流通を遮断するバルブ開閉機構
    を具備してなるインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブ開閉機構が、前記カートリッ
    ジホルダに取付けられ、インクカートリッジを交換可能
    にするカートリッジ交換モードにおいて、前記バルブ開
    閉機構がカム部材に当接して閉弁状態になされるよう構
    成した請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジホルダは、カートリッ
    ジ交換モードにおいて、カートリッジ着脱口が斜め上方
    に向いた状態となされ、またインクの供給モードにおい
    てカートリッジ着脱口がほぼ水平方向に向いた状態とな
    るように構成した請求項1または請求項2に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット式記録装置におけ
    る、給紙部、印刷部および排紙スタック部が上、中およ
    び下の位置関係に配置され、前記給紙部から前記印刷部
    を経て前記排紙スタック部に向かう用紙搬送経路が斜め
    上方の奥側から斜め下方の手前側にほぼ真っ直ぐに形成
    されてなり、前記カートリッジホルダは、カートリッジ
    着脱口が斜め上方に向いた状態のカートリッジ交換モー
    ドにおいて、前記記録装置の正面側からカートリッジの
    着脱がなされるように構成された請求項3に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 カートリッジ着脱口が斜め上方に向いた
    カートリッジ交換モードにおいて、前記カートリッジ着
    脱口の前方部に、カートリッジホルダ内のカートリッジ
    底面を載置するホルダ底面と面一となってインクカート
    リッジの挿入を円滑にガイドするガイド底面を、記録装
    置本体側に配置してなる請求項3または請求項4に記載
    のインクジェット式記録装置。
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