JP3008461U

JP3008461U - 治療具兼用組合せ装身具

Info

Publication number: JP3008461U
Application number: JP1994011983U
Authority: JP
Inventors: 勝美小池
Original assignee: 勝美小池
Priority date: 1994-08-31
Filing date: 1994-08-31
Publication date: 1995-03-14
Anticipated expiration: 2000-08-31

Abstract

(57)【要約】【目的】一対又は一連の金属製装身具を身体の各部分に
離間させて装着し、不断の使用のなかで装飾効果と治療
効果を相乗した治療具兼用組合せ装身具を得る。【構成】個々の組合せ部材（１，２）をそれぞれ輪状又
は輪の一部開であるようなＣ形ないしはＵ形に形成し、
その内周又は開放両端部に皮膚接触部（５）を設け、こ
の皮膚接触部（５）を標準電位列の異なる少なくとも二
種類の金属素材から選択された別々の金属素材（３，
４）で構成する。装着時に各組合せ部材（１，２）を所
定の身体部位間で一対又は一連として組合せ、かつ、規
定方向に電位差を生じるように離間配置する。なお、所
定の身体部位（間）はゾーンセラピーに基づく反射又は
反応に寄与する関係位置として指示される。【効果】肩凝り、膝痛、腰痛等を解消する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、身体の各部分に使用され、標準電位列（以下、イオン化傾向という。）の異なる複数の金属を皮膚に接触させ、かつ、絶縁可能な間隙を設けて装着し、これら金属間に発生する電位差により皮膚内の生体電気に刺激を与えるような治療効果を有する装身具又は治療具に係り、詳しくは、少なくとも二種類の組合せ部材の各皮膚接触部をイオン化傾向の異なる金属素材で構成し、それらを一対又は一連として組合せ、指、手首、腕又は足首等ゾーンセラピーに基づく反射又は反応に寄与する身体部位に離間装着するようにした治療具兼用組合せ装身具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、イオン化傾向の異なる二種類以上の金属を皮膚に接触させると、これら金属間に電位差が生じ、皮膚内の生体電気に刺激を与えることができるとの知見があり、針灸療法やゾーンセラピーにおいて、このような作用を治療等に応用した場合の理論及び治療効果等が公表されている。〔例えば、間中喜雄「針条の理論と考え方」（創元社発行）、関行道「現代電気針治療学（自然社発行）、五十嵐康彦「ゾーンセラピー手のひらツボ療法」（青春出版社発行）、吉元昭治「足の反射療法教本」（医道の日本社発行）、久保田競「手のしくみと脳の発達」（朱鷺書房発行）等。〕

【０００３】こうしたなかで、イオン化傾向の異なる複数の金属を皮膚に接触させ、かつ、絶縁可能な間隙を設けて装着し、これら金属間に発生する電位差により皮膚内の生体電気に刺激を与えるような「皮膚貼付治療器」（実公昭６０−７０７８号）の提案があった。

【０００４】ここでは、粘着シートの絶縁性の粘着面上の所定場所とこの所定場所の周囲に２種以上のイオン化傾向の異なる性質の金属平板を貼り付け、周囲から中心へ向かってイオン化傾向の性質が小さくなるように金属平板を選択し離間配置している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、皮膚（特に患部やツボ）に貼付することによって固定的な接触と配置（金属間の位置関係）を得ているので、長時間貼り付けたままでいると皮膚のかぶれ等を生じる場合があった。また、貼付箇所が個々には局所的であるために、この種の治療器を患部やツボの皮膚面に多数点在させる場合があった。そして、その目的効果は治療効果のみであり、人の目に触れるような身体の部分に使用され美観や装飾性が要求される装身具にはなり得ないものであった。

【０００６】こうしたなかで本考案者は、先述した生体電気の刺激（作用）に明らかな治療効果が認められるとの観点から、肌身（皮膚）につける金属製装身具をこの種の作用効果を兼備したものとすることに新たな利点を見出し、ここに具体化したものを開示できるに至った。

【０００７】本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消し、日常的に使用される装身具が装飾効果と治療効果を兼備し、外観（意匠性）や装着性（例えば、フリーアジャスト手段等）にも優れた治療具兼用組合せ装身具を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、装着により皮膚内の生体電気に刺激を与えるような治療効果を有する治療具兼用組合せ装身具であって、一対又は一連として供される個々の組合せ部材をそれぞれ輪状又は輪の一部開であるようなＣ形ないしはＵ形に形成し、その内周又は開放両端部に皮膚接触部を設け、この皮膚接触部を標準電位列の異なる少なくとも二種類の金属素材から選択された別々の金属素材で構成し、装着時に所定の身体部位間で一対又は一連として組合せ、かつ、規定方向に電位差を生じるように離間配置してなることを特徴とするものである。

【０００９】ここで、上記治療具兼用組合せ装身具が、指輪様又はブレスレット様の外観を有して指、手首、腕又は足首への組合せ装着を用意するものであって、一対又は一連をなす各組合せ部材がＣ形ばね状に形成されてフリーアジャスト手段を具備したものとされる場合がある。

【００１０】また、標準電位列の異なる少なくとも二種類の金属素材がそれぞれ純金属であり、上記各組合せ部材自体がこれら純金属からなる場合がある。

【００１１】また、上記各組合せ部材が保形性基材からなるとともに、この皮膚接触部に標準電位列の異なる少なくとも二種類の純金属をそれぞれ被覆形成してなる場合がある。

【００１２】好適には、上記保形性基材が鉄合金又は樹脂製素材を加工成形したものである。

【００１３】そして、上記各組合せ部材の同時装着が左右十指、両手首、両腕又は両足首等から選択された一対又は一連の指示箇所を所定の身体部位とする離間装着であり、該指示箇所がゾーンセラピーに基づく反射又は反応に寄与する関係位置である。

【００１４】

【作用】

ブレスレット様又は指輪様の装身具として構成された個々の組合せ部材が、イオン化傾向の異なる少なくとも二種類の金属素材から選択された別々の金属素材を皮膚接触部として有し、装着時に所定の身体部位間で一対又は一連として組合せ、かつ、規定方向に電位差を生じるように離間配置されることにより、体内の生体電気の偏りを是正するような刺激作用を得ることができる。

【００１５】また、一対又は一連をなす各組合せ部材の形状をブレスレット様のＣ形ばね状に形成することにより、指、手首、腕又は足首等身体部位への装着に際し、フリーアジャスト性（フィット性）及び着脱自在性を有し、身体部位の大きさのちがいにも柔軟に対応することができる。

【００１６】

【実施例】

本考案の一実施例について添付図面を参照して以下説明する。図１及び図２は、二種類の組合せ部材〔イ，ロ〕をＣ形ばね状の指輪と腕輪の一対として構成し、各組合せ部材自体をイオン化傾向の異なる純金属〔Ａ，Ｂ〕で製作した治療具兼用組合せ装身具の外観図である。図１が開放両端部を球形に張出し皮膚接触部としたもの＜実施例１＞及び図２が内周を皮膚接触部としたもの＜実施例２＞であり、それぞれ概外形及び皮膚接触部の構成を変えている。

【００１７】また、図３及び図４は各組合せ部材〔イ，ロ〕の本体に保形性基材を用い、これにイオン化傾向の異なる純金属〔Ａ，Ｂ〕を被覆形成した治療具兼装身具の外観図である。概外形及び皮膚接触部の構成は図１及び図２に対応したものを例示している。＜実施例３，４＞

【００１８】ここで、各図に共通して１が組合せ部材イ、２が組合せ部材ロ、３が純金属Ａ、４が純金属Ｂ、５が皮膚接触部、22が保形性基材及びＸが治療具兼用組合せ装身具（一対）である。

【００１９】イオン化傾向の異なる純金属は、その値（電位差：標準単極電位）の負の大きさの順〔負から正（卑から貴）の順〕にいくつかを挙げると、アルミニウム（Al −Al³⁺）、亜鉛（Zn−Zn²⁺）、鉄（Fe−Fe²⁺）、ニッケル（Ni−Ni²⁺）、錫（Sn −Sn²⁺）、銅（Cu−Cu²⁺，Cu⁺）、金（Au−Au³⁺）であることが知られている。

【００２０】ここでは、図中、純金属Ａ（３）としてアルミニウム、純金属Ｂ（４）として金を用いている。そして、図１及び図２に示すように、組合せ部材イ（１）自体をアルミニウム製とし、組合せ部材ロ（２）自体を金製としてもよいし、図３及び図４に示すように、ステンレス鋼等の鉄合金又は樹脂製の保形性基材（22）の開放両端部又は内周にそれぞれアルミニウム又は金の被覆を施して皮膚接触部（５）としてもよい。

【００２１】上記実施例１〜４はそれぞれ適宜なサイズに形成され、一対又は一連の指輪様、ブレスレット様の形態で身体の各部分（指、手首、腕、足首等）に使用される。なお、指輪様に輪状に形成した組合せ部材であってもよく、この場合はその内周が皮膚接触部とされることになる。

【００２２】ただし、上記各実施例に示した指（指輪）と腕（腕輪）の組合せに限定されるわけではない。すなわち、各組合せ部材の同時装着は、左右十指、両手首、両腕又は両足首等かた選択された一対又は一連の指示箇所（身体部位）に離間装着するものであり、この指示箇所はゾーンセラピーに基づく反射又は反応に寄与する関係位置であって、種々の組合せが考慮されるものである。

【００２３】参考までに、組合せ使用例（組合せ装着の態様）の一例を以下に説明する。（これらの図示は省略する。）まず、上記実施例に則して個々の組合せ部材を用意する。括弧内は皮膚接触部の構成金属を示す。指輪（アルミニウム）指輪（金）腕輪（アルミニウム）腕輪（金）

【００２４】組合せ使用例１（指輪：指輪）左手中指第一関節部に指輪を装着する。同指第二関節部と第三関節部の中間に指輪を装着する。これにより肩凝りを解消する。

【００２５】組合せ使用例２（指輪：指輪：腕輪）左手中指第一関節部に指輪を装着する。同指第二関節部と第三関節部の中間に指輪を装着する。左手首に腕輪を装着する。これにより肩凝りを解消する。

【００２６】組合せ使用例３（腕輪：腕輪＝足輪）凝っている側の手首に腕輪を装着する。同じ側の足首に腕輪を装着する。これにより頭から肩、腕にかけての凝りを解消する。

【００２７】組合せ使用例４（指輪：指輪）左手中指第一関節部に指輪を装着する。左手親指第一関節部に指輪を装着する。これにより右膝の痛みを解消する。

【００２８】組合せ使用例５（腕輪：腕輪＝足輪：指輪）右手首に腕輪を装着する。右足首に腕輪を装着する。左手親指第一関節部に指輪を装着する。これにより右膝の痛みを解消する。

【００２９】組合せ使用例６（指輪：指輪）左手中指第一関節部に指輪を装着する。同指第三関節部に指輪を装着する。これと腰の運動を併用することにより腰痛を解消する。

【００３０】組合せ使用例７（腕輪：腕輪＝足輪）痛む側の手首に腕輪を装着する。同じ側の足首に腕輪を装着する。これにより腰痛を解消する。さらに、指輪を痛む側の腰部に押し当てることにより治療効果を増強することができる。

【００３１】上記以外にも種々の組合せが考慮されるのは容易に想像されよう。また、上記アルミニウム及び金に加えてイオン化傾向がこれらの中間に位置する例えばニッケルを皮膚接触部とした組合せ部材を併用して一連の組合せ装身具を構成することもできる。

【００３２】

【考案の効果】

本考案は以上の構成よりなるものであり、これによれば人の目に触れる身体の部分に指輪、腕輪、ネックレス等の装身具と同様の形態で日常的に使用でき、装飾効果はもとより高い治療効果を相乗することができる。

【００３３】また、装身具としての使用のなかで不断に治療効果を奏するので、塗布や貼付等のわずらわしさとは無縁である。

【００３４】さらに、装身具の多様化という点で、市場に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である指輪と腕輪の一対とし
て構成した治療具兼用組合せ装身具の一部切断正面図で
ある。実施例１を示す。

【図２】本考案の他の実施例である指輪と腕輪の一対と
して構成した治療具兼用組合せ装身具の一部切断正面図
である。実施例１における概外形及び皮膚接触部の態様
を変えた実施例２を示す。

【図３】本考案の他の実施例である指輪と腕輪の一対と
して構成した治療具兼用組合せ装身具の一部切断正面図
である。実施例３を示す。

【図４】本考案の他の実施例である指輪と腕輪の一対と
して構成した治療具兼用組合せ装身具の一部切断正面図
である。実施例３における概外形及び皮膚接触部の態様
を変えた実施例４を示す。

【符号の説明】

１組合せ部材イ（指輪）２組合せ部材ロ（腕輪）３純金属Ａ（アルミニウム）４純金属Ｂ（金）５皮膚接触部 22 保形性基材Ｘ治療具兼用組合せ装身具（一対）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】身体の各部分に使用され、標準電位列の
異なる複数の金属を皮膚に接触させ、かつ、絶縁可能な
間隙を設けて装着し、これら金属間に発生する電位差に
より皮膚内の生体電気に刺激を与えるような治療効果を
有する装身具又は治療具において、一対又は一連として供される個々の組合せ部材をそれぞ
れ輪状又は輪の一部開であるようなＣ形ないしはＵ形に
形成し、その内周又は開放両端部に皮膚接触部を設け、
この皮膚接触部を標準電位列の異なる少なくとも二種類
の金属素材から選択された別々の金属素材で構成し、装
着時に所定の身体部位間で一対又は一連として組合せ、
かつ、規定方向に電位差を生じるように離間配置してな
ることを特徴とする治療具兼用組合せ装身具。
【請求項２】指輪様又はブレスレット様の外観を有し
て指、手首、腕又は足首への組合せ装着を用意するもの
であって、一対又は一連をなす各組合せ部材がＣ形ばね
状に形成されてフリーアジャスト手段を具備した請求項
１記載の治療具兼用組合せ装身具。
【請求項３】標準電位列の異なる少なくとも二種類の
金属素材がそれぞれ純金属であり、各組合せ部材自体が
これら純金属からなるものである請求項１又は２記載の
治療具兼用組合せ装身具。
【請求項４】各組合せ部材が保形性基材からなるとと
もに、この皮膚接触部に標準電位列の異なる少なくとも
二種類の純金属をそれぞれ被覆形成してなる請求項１又
は２記載の治療具兼用組合せ装身具。
【請求項５】保形性基材が、鉄合金又は樹脂製素材を
加工成形したものである請求項４記載の治療具兼用組合
せ装身具。
【請求項６】各組合せ部材の同時装着が左右十指、両
手首、両腕又は両足首等から選択された一対又は一連の
指示箇所を所定の身体部位とする離間装着であり、該指
示箇所がゾーンセラピーに基づく反射又は反応に寄与す
る関係位置である請求項１〜５の何れか１項記載の治療
具兼用組合せ装身具。