JP3008449B2 - 光磁気ディスク - Google Patents

光磁気ディスク

Info

Publication number
JP3008449B2
JP3008449B2 JP2169754A JP16975490A JP3008449B2 JP 3008449 B2 JP3008449 B2 JP 3008449B2 JP 2169754 A JP2169754 A JP 2169754A JP 16975490 A JP16975490 A JP 16975490A JP 3008449 B2 JP3008449 B2 JP 3008449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magneto
optical disk
resin protective
layer
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2169754A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0461042A (ja
Inventor
洋介 高橋
憲昭 大島
康彦 志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2169754A priority Critical patent/JP3008449B2/ja
Publication of JPH0461042A publication Critical patent/JPH0461042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008449B2 publication Critical patent/JP3008449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光磁気ディスクに関するものであり、さらに
詳しくは表面が優れた帯電防止能及び耐擦傷性を有する
光磁気ディスクに関する。
[従来の技術] 一般に光磁気ディスクは基板上に光磁気記録膜を配置
してなり、この光磁気記録膜にレーザー光を照射するこ
とにより記録の書込みあるいは読み出しが行なわれる。
従って、これら光磁気ディスクの表面の帯電により光磁
気ディスクの表面に塵埃が付着した場合、レーザー光の
光磁気記録膜への照射が塵埃により妨げられるため、記
録の書込みエラーあるいは読み出しエラーが発生する。
また、光磁気ディスクの表面に塵埃が付着した場合には
塵埃を除去するためにディスク表面を布などで拭く必要
がある。そこで、光磁気ディスクの表面は帯電防止能に
優れ、耐擦傷性を有することが要求される。
しかしながら、従来の光磁気ディスクはその表面が帯
電防止能に劣り、耐擦傷性にも劣るため、表面に塵埃が
付着し易く、また付着した塵埃を布などで拭き取ると表
面に傷がついてしまうという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記状況に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは表面が優れた帯電防止能及び耐擦傷性
を有する光磁気ディスクを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記の課題を解決するために鋭意検討を
行った。その結果、光磁気ディスクの表面に樹脂保護コ
ート層を被覆し、該保護コート層を二層構造とすること
により光磁気ディスクの表面に帯電防止能と耐擦傷性の
付与を両立させ得ることを見い出し本発明を完成するに
至った。すなわち本発明は、基板上に光磁気記録膜を配
置してなる光磁気ディスクにおいて、表面が二層の樹脂
保護コート層により被覆されることを特徴とする光磁気
ディスクである。以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光磁気ディスクの構造の一例を第1図に示
す。第1図に部分断面図として示す光磁気ディスクは、
基板3上に希土類元素−遷移元素合金、MnBi合金などか
ら構成される光磁気記録膜を、透光性の無機化合物など
により構成される保護膜で挟持した光磁気記録層4とし
て配置してなる。また、光磁気ディスクの表面は樹脂保
護コート層により被覆されており、該保護コート層は第
1の樹脂保護コート層1及び第2の樹脂保護コート層2
の二層により構成されている。本発明の光磁気ディスク
は上記の二層の樹脂保護コート層を具備することによ
り、優れた帯電防止能及び耐擦傷性が付与される。特
に、一般に用いられる樹脂保護コート層は帯電防止能及
び耐擦傷性を併せもたないことが多いので、この二層の
樹脂保護コート層は帯電防止能を有する樹脂保護コート
層と耐擦傷性を有する樹脂保護コート層から形成するこ
とにより光磁気ディスクの表面に効果的に帯電防止能及
び耐擦傷性を付与することができるので好ましい。すな
わち、光磁気ディスクの表面に、耐擦傷性を与えるため
には高硬度の保護コート層を設け、帯電防止能を与える
ためには表面電気抵抗値の低い保護コート層を設けるこ
とにより達成でき、このことから本発明の光磁気ディス
クにおける樹脂保護コート層は高硬度の樹脂保護コート
層及び表面電気抵抗値の低い樹脂保護コート層から形成
することが好ましい。また、このとき第1の保護コート
層1の硬度が表面鉛筆硬度でF〜3H程度であり、第2の
保護コート層2の表面電気抵抗値が1×108〜1×1013
Ω/cm2程度であれば、光磁気ディスク表面の硬度はHB以
上の鉛筆硬度となり、また表面電気抵抗値は第2の保護
コート層2の有する値程度となり、これにより充分な帯
電防止能及び耐擦傷性を光磁気ディスク表面に付与する
ことができる。
なお、このような樹脂保護コート層の材料は特に限定
されないが、樹脂保護コート層の形成過程において加熱
する工程が含まれる場合、該加熱が光磁気ディスクを構
成する光磁気記録膜あるいは他の層に悪影響を及ぼすこ
とがあるので、紫外線や電子線などの活性エネルギーを
照射することにより硬化する樹脂材料とすることが好ま
しい。更に前述の硬度あるいは表面抵抗値なども考慮し
て材料が適宜選択されるが、このような材料としては例
えば(メタ)アクリル酸エステル誘導体などを挙げるこ
とができ、更に具体的には高硬度の保護コート層の材料
としては例えばペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ートあるいはトリメチルプロパントリ(メタ)アクリレ
ートなどを、表面電気抵抗値の低い保護コート層の材料
としては例えばポリオキシエチレングリコール(メタ)
アクリレートあるいはポリオキシエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。更
に、上記樹脂保護コート層の厚みは用いる材料の光透過
率あるいは硬度や表面抵抗値などを考慮して適宜選択す
ることができる。
また、本発明の光磁気ディスクにおける樹脂保護コー
ト層は例えばはじめに第1の樹脂保護コート層1を形成
する材料をスピンコート法などの手法により塗布し、こ
れを活性エネルギーを照射して硬化した後、この上に第
2の樹脂保護コート層2を形成する材料をスピンコート
法などの手法により塗布し、硬化させることになどによ
り形成することができるが、特に限定されない。
以上述べたとおり、本発明の光磁気ディスクは、その
表面が樹脂保護コート層により被覆されるものである
が、本発明において光磁気ディスクの表面とは記録の書
込みあるいは読み出しの際に光磁気ディスクに照射する
レーザー光及びはそのレーザー光の光磁気ディスクから
の戻り光が通過する面を示す。よって、第1図に示す構
造の光磁気ディスクが、レーザー光を基板3を通過させ
て光磁気記録膜に照射し、レーザー光の戻り光を再び基
板3を通過させることにより記録の書込みあるいは読み
出しを行なうものである場合、二層の樹脂保護コート層
は少なくとも基板3の表面に形成すればよい。更に、本
発明の光磁気ディスクは第1図に示すものの他にも第2
図あるいは第3図に示す構造の光磁気ディスクなども例
示することができる。ここで、第2図に示すものは光磁
気記録層4及び反射層6を配置した基板3を接着層5を
介して貼り合わせてなり、これはレーザー光を両基板3
を通過させて光磁気記録膜に照射させるものであること
から、二層の樹脂保護コート層は両基板3の表面に形成
される。また、第3図に示すものは基板3に光磁気記録
層4及び反射層6を配置してなる光磁気ディスクであ
り、レーザー光を基板3を通過させて光磁気記録膜に照
射するものである。この場合も少なくともレーザー光が
通過する面である基板3の表面に二層の樹脂保護コート
層が形成される。
[実施例] 以下、実施例により本研究をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
調製例1 高硬度の樹脂保護コート層を形成するための材料とし
て、ペンタエリスリトールトリアクリレート及び1,6−
ヘキサンジオールジアクリレートをそれぞれ850gおよび
150gを混合し、更にこれに1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトンを10g添加してなる紫外線重合性コー
ト剤を調製し、これをコート剤Aとした。
調製例2 低表面電気抵抗値を示す樹脂保護コート層を形成する
ための材料として、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ートおよびノナエチレングリコールジアクリレートをそ
れぞれ400gおよび600gを混合したものに1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトンを10g添加してなる紫外
線重合性コート剤を調製し、これをコート剤Bとした。
調製例3 高硬度の樹脂保護コート層を形成するための材料とし
て、トリメチルプロパントリアクリレート100gに1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン10gを添加して
なる紫外線重合性コート剤を調製し、これをコート剤C
とした。
調製例4 低表面電気抵抗値を示す樹脂保護コート層を形成する
ための材料として、ノナエチレングリコールジアクリレ
ート100gに1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン10gを添加してなる紫外線重合性コート剤を調製し、
これをコート剤Dとした。
実施例1 第1図に示す光磁気ディスクを作製した。はじめにポ
リカーボネートからなる基板3の上に、珪素窒化物から
なる保護膜、TbFeCoからなる光磁気記録膜、珪素窒化物
からなる保護膜を積層してなる光磁気記録層4を配置し
た。次に基板3の光磁気記録層を配置した側と反対側に
コート剤Aを3000回転で7.5秒間スピンコートし、これ
を窒素雰囲気下で20秒間紫外線により露光硬化すること
により第1の樹脂保護コート層1を厚さ9.8μm形成し
た。この露光のときの紫外線の積算照射線量は1500mJ/c
m2であった。次いで、この上にコート剤Bを3000回転で
5.5秒間スピンコートし、第一層目と同様の条件で紫外
線重合し、厚さ9.5μmの第2の樹脂保護コート層2を
形成した。更に、前記光磁気記録層4の上にも同様に第
1の樹脂保護コート層1及び第2の樹脂保護コート層2
を形成し、光磁気ディスクを作製した。
このようにして二層の樹脂保護コート層を形成した光
磁気ディスクの表面の鉛筆硬度および表面電気抵抗値を
測定した。結果を表1に示す。なお、鉛筆硬度の測定は
JIS K−6911に従って行ない、表面電気抵抗値の測定
は表面電気抵抗値測定装置(川口電機社製 TERAOHMMET
ER R−530)を用い、印加電圧を500Vとして測定した。
実施例2 コート剤Bを、これを4500回転で20秒間スピンコート
し、実施例1と同様にして紫外線重合し厚さ3.2μmの
第2の樹脂保護コート層2を形成した以外は実施例1と
同様の方法で第1図に示す光磁気ディスクを作製した。
このようにして表面保護コート層を形成した光磁気ディ
スクの表面の鉛筆硬度および表面電気抵抗値を測定した
結果を表1に示す。
実施例3 ポリカーボネート製光磁気ディスク基板に、コート剤
Cを4000回転で5.5秒間スピンコートし、実施例1と同
様にして厚み10.2μmの第1の樹脂保護コート層1を形
成した。更にこの上にコート剤Dを3000回転で5秒間ス
ピンコートし、同様にして重合し、厚さ5.5μmの第2
の樹脂保護コート層2を形成した。
このようにして樹脂保護コート層を形成した光磁気デ
ィスクの表面の鉛筆硬度および表面電気抵抗値を測定し
た。結果を表1に示す。
比較例1 樹脂保護コート層をコート剤Aを用いて一層のみ形成
した以外は実施例1と同様に光磁気ディスクを作製し
た。得られた光磁気ディスクの表面の鉛筆硬度および表
面電気抵抗値を測定した。結果を表1に示す。
比較例2 樹脂保護コート層をコート剤Bを用いて一層のみ形成
した以外は実施例1と同様に光磁気ディスクを作製し
た。得られた光磁気ディスクの表面の鉛筆硬度および表
面電気抵抗値を測定した。結果を表1に示す。
比較例3 樹脂保護コート層をコート剤Cを用いて一層のみ形成
した以外は実施例3と同様に光磁気ディスクを作製し
た。得られた光磁気ディスクの表面の鉛筆硬度および表
面電気抵抗値を測定した。結果を表1に示す。
比較例4 樹脂保護コート層をコート剤Dを用いて一層のみ形成
した以外は実施例3と同様に光磁気ディスクを作製し
た。得られた光磁気ディスクの表面の鉛筆硬度および表
面電気抵抗値を測定した。結果を表1に示す。
[発明の効果] 以上述べたとおり、本発明の光磁気ディスクはその表
面が帯電防止能及び耐擦傷性に優れたものである。従っ
て、本発明の光磁気ディスクは塵埃が付着しにくいもの
となり、また本発明の光磁気ディスクの表面に塵埃が付
着した場合、これを布などで拭いても表面に傷がつきに
くいものである。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図は本発明の光磁気ディスクの構造の一例
を示す部分断面図である。 図中、 1……第1の樹脂保護コート層 2……第2の樹脂保護コート層 3……基板、4……光磁気記録層 5……接着層、6……反射層 を各々示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/10 G11B 7/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一方の面上に光磁気記録膜を配置し
    てなる光磁気ディスクにおいて、前記一方の面とは反対
    側の基板の表面が、アクリル酸エステル誘導体を主成分
    とする紫外線硬化樹脂の硬化物からなり、表面鉛筆硬度
    がF〜3Hである第1の樹脂保護コート層と、アクリル酸
    エステル誘導体を主成分とする紫外線硬化樹脂の硬化物
    からなり、表面電気抵抗値が1×108〜1×1013Ω/cm2
    である第2の樹脂保護コート層とを、前記基板側からこ
    の順に積層してなる二層の樹脂保護コート層により被覆
    されていることを特徴とする光磁気ディスク。
  2. 【請求項2】二層の樹脂保護コート層により被覆された
    基板の表面が、鉛筆硬度HB以上かつ表面電気抵抗2.5×1
    012Ω/cm2以下であることを特徴とする請求項1記載の
    光磁気ディスク。
JP2169754A 1990-06-29 1990-06-29 光磁気ディスク Expired - Lifetime JP3008449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2169754A JP3008449B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 光磁気ディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2169754A JP3008449B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 光磁気ディスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0461042A JPH0461042A (ja) 1992-02-27
JP3008449B2 true JP3008449B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=15892231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2169754A Expired - Lifetime JP3008449B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 光磁気ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008449B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0461042A (ja) 1992-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100306352B1 (ko) 정보기록캐리어및그제조방법
JP3008449B2 (ja) 光磁気ディスク
JP2540874B2 (ja) 光記録媒体
JP3365484B2 (ja) 光学的記録媒体用の樹脂組成物
JPS61133067A (ja) 光磁気記録媒体
JPH05334744A (ja) 光磁気ディスク
JP3112467B2 (ja) 光情報記録媒体
JPH09167382A (ja) 貼り合わせディスク及びその製造方法
JP2940215B2 (ja) 光磁気記録媒体
JPS63145087A (ja) 光記録媒体
JPH0512713A (ja) 光デイスク
JPS59227045A (ja) 情報記録媒体
JPS6057552A (ja) レ−ザ−記録媒体
JPH0673306A (ja) 保護コート剤
JP3156698B2 (ja) 情報記録媒体の記録再生装置
JP3491340B2 (ja) 光磁気記録媒体
JP3715704B2 (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2816208B2 (ja) 情報記録媒体、情報記録媒体収納用ケース、およびそれらの製造方法
JP2803931B2 (ja) 光ディスクの製造方法
JP3421875B2 (ja) 光磁気記録媒体
JP2973990B2 (ja) 光記録媒体の製造方法
JPS62287450A (ja) 光カ−ドの製造方法
JP2918719B2 (ja) 光学的記録媒体
JP3050394B2 (ja) 光情報記録媒体
JP3096129B2 (ja) 光磁気記録媒体