JP3007197U - はがき用写真台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真や写真表出面を郵送時や飾りたて時に保
護し、また、長期間飾っていても写真は勿論、写真の表
出側が長期間に亘って古びず、全体を新鮮で奇麗な状態
にしたまま飾っておくことができる技術の提供。 【構成】 官製はがきと写真の貼付面として台紙本体２
の一面側に設けられ剥離紙で保護された粘着面と；前記
粘着面内に開設された窓５と；前記粘着面の反対面に印
刷して設けられたあいさつ文欄６と；前記粘着面の反対
面であって窓５の面を含めて全面に張設された透明フィ
ルムによる被覆層７と；を備えた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、写真の郵送と飾り付けに適したはがき用写真台紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、印画紙に焼付けた写真そのものを郵送する場合、はがきの裏面に写真を 貼付け、この上から窓の明いた台紙を額縁状となるように貼付けるものが提案さ れている。 この場合、写真の汚れを防ぐため、前記窓孔にフィルム等を当てることもある とされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、窓孔にフィルム等を当てる場合、写真は保護される利点はある が、窓の明いた台紙は保護層がないから、これを郵送する場合にこの面が汚れた り、また、長期間経つとこの面が煤けたり、付着したほこりが取れ難くなり早く 古びてくるという問題があった。

【０００４】 本考案は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その 目的とするところは、写真や写真表出面を郵送時や飾りたて時に保護し、また、 長期間飾っていても写真は勿論、写真の表出側が長期間に亘って古びず、全体を 新鮮で奇麗な状態にしたまま飾っておくことができるようにしたはがき用写真台 紙を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための手段として本考案請求項１記載のはがき用写真台紙 では、郵便はがきと写真の貼付面として台紙本体の一面側に設けられ剥離紙で保 護された粘着面と；前記粘着面内に開設された窓と；前記粘着面の反対面に印刷 して設けられたあいさつ文と；前記粘着面の反対面であって窓の面を含めて全面 に張設された透明フィルムによる被覆層と；を備えている構成とした。

【０００６】 請求項２記載のはがき用写真台紙では、前記被覆層の表面に筆記具またはワー プロにより記入可能な自由記載面を有している構成とした。

【０００７】 請求項３記載のはがき用写真台紙では、郵便はがきと写真の貼付面としてフィ ルム本体の一面側に設けられ剥離紙で保護された粘着面と；前記粘着面内に少な くとも窓状に設けられた透明部と；前記粘着面の反対面側から読取り可能に設け られたあいさつ文と；を備えている構成とした。

【０００８】 請求項４記載のはがき用写真台紙では、前記フィルム本体の粘着面反対面に筆 記具またはワープロにより記入可能な自由記載面を有している構成とした。

【０００９】

【作用】

本考案請求項１記載のはがき用写真台紙は、粘着面の剥離紙を剥ぎ取り、その 粘着面内に、画面が反粘着面側に向くようにして、写真を貼付ける。この後、郵 便はがきの裏面を粘着面に合せて貼付けることにより、はがき用写真台紙を郵便 はがきに一体化することができる。

【００１０】 前記手順で形成した写真付きの郵便はがきは、一面側がはがきの表書き部とな っており、また、その裏面側は、結婚、誕生、転居、入学等のあいさつ文および 窓内に写真が表出されると共に、この写真を含めて裏面側全面が透明フィルムに よる被覆層で保護された状態となっている。

【００１１】 このはがき用写真台紙では、郵便はがきとして郵送中は被覆層によって台紙側 全面が保護される。また、郵送先ではそれに貼付けられた写真が表となるように して飾っておくことができる。この場合、煤やほこりが付着してくるが、それ等 は全て透明フィルムによる被覆層に付着するから、これをはたいたり拭き取るこ とにより、写真や台紙をいつまでも新鮮にしておくことができる。

【００１２】 請求項２記載のはがき用写真台紙は、自由記載面にボールペン等の筆記具また はワープロ等で差出人側の住所氏名やコメントを記入しておくことができる。

【００１３】 請求項３記載のはがき用写真台紙は、透明フィルムが写真貼付用の台紙と被覆 層を兼ねるものである。 すなわち、剥離紙を剥ぎ取った後、粘着面であって透明部分に写真を貼付け、 その上から郵便はがきを貼付けることにより、写真付き郵便はがきを形成するこ とができる。この場合、写真と郵便はがきの裏面側が透明フィルムで保護された 状態となる。 この写真付き郵便はがきには、写真表出側にあいさつ文があり出来事の主旨を 伝えてくれる。

【００１４】 請求項４記載のはがき用写真台紙では、自由記載面にボールペン等の筆記具ま たはワープロ等で差出人側の住所氏名やコメントを記入しておくことができる。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は第１実施例のはがき用写真台紙の反粘着面側を示す説明図、図２は同上 のはがき用写真台紙の粘着面側を示す説明図、図３は組立て要領を示す説明図、 図４は使用状態を示す説明図である。

【００１６】 まず、実施例の構成を説明する。 本実施例のはがき用写真台紙１は、台紙本体２と、粘着面３と、写真貼付部４ と、窓５と、あいさつ文印刷欄６と、被覆層７と、自由記載面８と、を主要な構 成としている。

【００１７】 前記台紙本体２は、厚紙により官製はがきと同一大きさに形成されている。

【００１８】 前記粘着面３は、台紙本体２の一面側全面に設けられ、その全面に剥離紙９が 接着されている。

【００１９】 前記写真貼付部４は、少くとも台紙本体２の周囲に適当な幅で粘着面が残るよ うに写真の貼付位置を指示するものであって、具体的に線引きしなくても口頭や 注意書き等で説明してもよい。

【００２０】 前記窓５は写真の主要部を表出させるものであって、前記台紙本体２の周囲に 適当な幅で粘着面を残した状態で貼付可能な大きさ（例えばサービスサイズ）の 写真を貼付けるものとし、その写真のフチが出ない程度の大きさに設定されてい る。 そして、前記台紙本体２の反粘着面側には、前記窓５を飾る模様１０やあいさ つ文印刷欄６が設けられている。

【００２１】 前記あいさつ文印刷欄６は、出来事の主旨を表したものであって、本実施例で は子供が３才になったことと保育園に入園することを印刷したものである。 前記あいさつ文としては、結婚、誕生、転居、年賀、旅行、入学、卒業等があ り、これ等をそれぞれ印刷しておき、この中から必要な文が印刷されたものを選 定して使用する。

【００２２】 前記被覆層７は、前記反粘着面側を全面覆って写真１１や模様１０，あいさつ 文印刷欄６を保護するものであって、本実施例では、透明ポリエチレンフィルム をコーティングして形成している。

【００２３】 前記自由記載面８は、郵送時に差出人の氏名や住所、それに一寸知らせたいコ メント等を被覆層７の上に自由に記載できるものであって、サインパネル加工（ シルク印刷を含む）して設けたものである。 この面の上にワープロやボールペンで必要事項を記入する。

【００２４】 次に作用を説明する。 まず、剥離紙９を剥ぎ取って粘着面３を露出させる。この粘着面３側に写真１ １の画面側を向け、要部が窓５の略中心となるように貼付ける。尚、写真が大き い場合は適宜切断し、写真貼付部４の範囲内に貼付ける。

【００２５】 この後、官製はがき１２を粘着面３に、その裏面側を接着する。 前記の作業によって、官製はがき１２の裏面側に、窓５が設けられ、その窓５ には写真１１が表出され、また、その裏面全体が透明ポリエチレンフィルムで被 覆された、すなわち額縁に写真を入れた状態のものが、写真付きの郵便はがきと して一体に設けられた構造となっている。

【００２６】 従って、この官製はがき１２の裏面側、つまり窓５側は、この窓５の写真１１ や模様１０，あいさつ文印刷欄６は全て透明ポリエチレンフィルムで被覆された 状態となっている。

【００２７】 以上、説明してきたように、本実施例のはがき用写真台紙１にあっては、官製 はがき１２の裏面に、写真１１を額縁に入れた状態の写真付き郵便はがきとして 設け、郵送することができる。 写真１１の表出側は全面ポリエチレンフィルムで被覆されているから、この面 側の全面を郵送時の破損や汚れから保護することができる。また、煤やほこりが 付着しても簡単に除去することができる。このため、長期間に亘って汚れのない 奇麗な状態で飾っておくことができる。 あいさつ文印刷欄６を設けたことにより、出来事の内容を写真１１と一体とな って的確に知らせることができる。この場合、多数の人へ郵送するのに手間がか からず大変便利である。 自由記載面８を設けたため、使用者ごとによって違う情報を後から容易に記載 しておくことができる。この場合、被覆層の上にワープロで記載できるから、多 数の人へ郵送するのに手間がかからず大変便利である。

【００２８】 次に、図５に基づいて第２実施例を説明する。尚、本実施例において第１実施 例と同一構成部分は第１実施例と同一の符号を付してその具体的な説明は省略す る。

【００２９】 図中２０は本実施例のはがき用写真台紙を示している。また、２１は官製はが きと同一大きさに形成した透明樹脂によるフィルム本体であり、裏面側全面が粘 着面３に形成され剥離紙９によって保護されている。 前記フィルム本体２１の粘着面反対面は、中央部に透明部を残してその周囲を 模様（またはベタ）印刷２３することにより、窓２２を設けている。

【００３０】 また、前記窓２２の下部には、印刷により出来事についてのあいさつ文印刷欄 ６が設けられている。 前記あいさつ文印刷欄６の下方には、自由記載面８が設けられている。

【００３１】 本実施例のはがき用写真台紙２０は、剥離９を剥ぎ取り、まず、写真の画面側 を粘着面３側にし、窓２２位置に貼付ける。 そして、この後官製はがきをその上から貼付けることにより、官製はがきの裏 面側に写真を額縁に入れた状態にし、その面全面をフィルムで保護した状態の写 真付き郵便はがきを形成することができる。

【００３２】 以上、本考案の実施例を説明してきたが、本考案の具体的な構成はこの実施例 に限定されるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があって も本考案に含まれる。

【００３３】 例えば、実施例では、窓５は一個設けたが、窓の数は任意に設定することがで きる。また、形状も任意である。

【００３４】 実施例では自由記載面８はサインパネル加工で設けるとしたが、これに限らず 、表面が筆記具やワープロで記載可能に設けられ裏面が粘着面となっているシー ルを使用しても良い。

【００３５】 また、模様１０の部分にカレンダー等を印刷しても良い。この場合、写真が誕 生、結婚、入学等の記念を伝えるものであるとき、カレンダーも記念日から記念 日まで（例えば記念日が４月１１日とすると、４月１１日から翌年の４月１０日 または４月１１日まで、あるいは４月１日から翌年の４月３０日まで）の表示と してもよい。

【００３６】 被覆層７はポリエチレンフィルムをコーティングして設けるとしたが、これに 限らず、材質や厚さ等は熱可塑性樹脂であれば任意であるし、また、コーティン グに限らず接着剤で接着することもできる。

【００３７】 第２実施例のはがき用写真台紙２０では、印刷はフィルム本体２１の裏面にす ることもできる。

【００３８】

【考案の効果】

以上、説明してきたように、本考案請求項１記載のはがき用写真台紙にあって は、前記構成としたため、郵便はがきの貼付けにより、はがきの裏面に写真を額 縁に入れた状態にし、この面全面を被覆層で保護した状態の写真付き郵便はがき に形成して汚損や破損することなく郵送することができる。 写真表出側は透明フイルムによる被覆層が汚れるだけであるから、全面簡単に 拭き取って奇麗に清掃することができる。このため、写真表出側を長期間に亘っ て古びさせず、全面新しい状態にしたまま飾っておくことができる。 また、あいさつ文を印刷して設けたため、多数の人に郵送するとき、これを書 く手間が省けて時間を節約することができる等の効果が得られる。

【００３９】 請求項２記載のはがき用台紙にあっては、前記構成としたため、写真付き郵便 はがきの表面を保護するために設けた透明フィルム上に、いつでも住所氏名やコ メント等個人情報を記載して郵送することができるという効果が得られる。

【００４０】 請求項３記載のはがき用写真台紙では、前記構成としたため、被覆層と台紙本 体を兼用することになり、前記効果に加え、コストダウンを図ることができると いう効果が得られる。

【００４１】 請求項４記載のはがき用写真台紙では、前記構成としたため、写真付き郵便は がきの表面を保護するために設けたフィルム本体上に、いつでも住所氏名やコメ ント等個人情報を記載して郵送することができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案第１実施例のはがき用写真台紙の反粘着
面側を示す説明図である。

【図２】第１実施例のはがき用写真台紙の粘着面側を示
す説明図である。

【図３】第１実施例の組立要領を示す説明図である。

【図４】第１実施例の使用状態を示す説明図である。

【図５】第２実施例のはがき用写真台紙を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１，２０ はがき用写真台紙 ２ 台紙本体 ３ 粘着面 ５，２２ 窓 ６ あいさつ文印刷欄 ７ 被覆層 ８ 自由記載面 ９ 剥離紙 １１ 写真 １２ 郵便はがき ２１ フィルム本体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 郵便はがきと写真の貼付面として台紙本
   体の一面側に設けられ剥離紙で保護された粘着面と；前
   記粘着面内に開設された窓と；前記粘着面の反対面に印
   刷して設けられたあいさつ文と；前記粘着面の反対面で
   あって窓の面を含めて全面に張設された透明フィルムに
   よる被覆層と；を備えていることを特徴としたはがき用
   写真台紙。
2. 【請求項２】 前記被覆層の表面に筆記具またはワープ
   ロにより記入可能な自由記載面を有している請求項１記
   載のはがき用写真台紙。
3. 【請求項３】 郵便はがきと写真の貼付面としてフィル
   ム本体の一面側に設けられ剥離紙で保護された粘着面
   と；前記粘着面内に少なくとも窓状に設けられた透明部
   と；前記粘着面の反対面側から読取り可能に設けられた
   あいさつ文と；を備えていることを特徴としたはがき用
   写真台紙。
4. 【請求項４】 前記フィルム本体の粘着面反対面に筆記
   具またはワープロにより記入可能な自由記載面を有して
   いる請求項３記載のはがき用写真台紙。