JP3007266U - 葉書用シール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造で、貼着させる際に空気が入り込ん
だり皺が生じたりすることがなく、貼着場所や位置を自
由に選択でき、送付先に対応した文章と図案とを選択で
き、かつ、シール本体の上面に文字等を書くことができ
ること。 【構成】裏面に粘着剤又は感圧接着剤を塗布し表面に文
字、図案等を印刷してなるシール本体の裏面を、剥離紙
の剥離剤塗布面に剥離可能に接着し、この剥離紙の上下
左右の少なくともいずれか一片に、シール本体に達する
と共にシール本体の粘着剤又は感圧接着剤が小幅露出す
るような小幅のミシン目状又はスリット状の断続的な切
目を形成し、シール本体を透明又は半透明のプラスチッ
クフイルムとし、上面に文字が書ける材質で、厚さを好
ましくは５０ミクロンである葉書用シール。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、葉書用シールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、年賀葉書をだす枚数が増えて、同一の文章や図案を印刷業者にたのんで 印刷するか、既成の２〜３種類の図案の年賀葉書に同一の文章を印刷するか、印 刷されたものに必要な文章を書込むかして、発送するのが普通である。この場合 、印刷代は同一の文章や図案で、枚数に対していくらというもので、枚数が増え ると安くなるので、同一の文章や図案で印刷している。また、多色刷りも色の数 の増加で印刷代が高くなるので、印刷業者の定型となるのが普通である。

【０００３】 従来は、この種の葉書用シールとして、実公昭３１−１９１２７号公報が知ら れている、このものはセロハンに絵を印刷し、ハガキに剥離自在に貼着したもの であり、また、実開昭６０−５９２８８号公報のものも原稿写真を複製印刷した 紙体の裏面に接着剤層を設けて、この紙体を台本に剥離可能に貼着した葉書用シ ールであり、さらに、実開昭６１−２５１７５号公報のものは、葉書にはる為の 大きさのステッカーに、冠婚葬祭、クリスマス、季節を通じた一年の諸行事の絵 、文章などを印刷した葉書ステッカー等が知られている。

【０００４】 しかし、これらのものは、単に、簡便な貼付け作業により自分の好みにあわせ んとするか、又は必要により印刷の手間を省略するためのものであり、例えば、 親族や友人等のプライベートなもの、或いは仕事上のものでは、文章や図案を変 えたいが、その都度印刷内容を変更すると、少数枚の印刷となり、印刷代が増大 するので、したくても出来ないのが現状である。また、この種の葉書用シールに 限らず、一般のシールにおいてもシール本体の上面に文字等を書けるものがなか った。さらに、この種の葉書用シールとして種々の提案がなされているが、市販 化されない原因として、シール本体を葉書に貼着させる際に空気が入り込んだり 、皺が生じたり、手間がかかつたり、曲がったり、等があることが判明した。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、第１に、簡単な構造で、貼着させる際に空気が入り込んだり皺が生じ たりすることがなく確実に貼着できて、貼着場所や位置を自由に選択でき、しか も、送付先に対応した文章と図案とを自由に選択できること。第２に、簡単な構 造で、貼着させる際に空気が入り込んだり皺が生じたりすることがなく、確実に 貼着できて、貼着場所や位置を自由に選択でき、しかも、送付先に対応した文章 と図案とを自由に選択でき、かつ、シール本体の上面に文字等を書くことができ ること。第３に、簡単な構造で、貼着させる際に空気が入り込んだり皺が生じた りすることが全くなく、より確実に貼着できて、貼着場所や位置を自由に選択で き、しかも、送付先に対応した文章と図案とを自由に選択でき、かつ、シール本 体の上面に文字等を書くことができること。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

第１に、裏面に粘着剤又は感圧接着剤を塗布し表面に文字、図案等を印刷して なるシール本体の裏面を、剥離紙の剥離剤塗布面に剥離可能に接着し、この剥離 紙の上下左右の少なくともいずれか一片に、シール本体に達すると共にシール本 体の粘着剤又は感圧接着剤が小幅露出するようなミシン目状又はスリット状の断 続的な切目を形成したことを特徴とする葉書用シールを要旨とする。第２に、シ ール本体を透明又は半透明のプラスチックフイルムであり、該シール本体の上面 に文字が書ける材質としたことを特徴とする請求項１記載の葉書用シールを要旨 とする。第３に、シール本体を透明又は半透明のプラスチックフイルムであり、 該シール本体の上面に文字が書ける材質とし、プラスチックフイルムの厚さを好 ましくは５０ミクロンであることを特徴とする請求項１記載の葉書用シールを要 旨とする。

【０００７】

【作用】

第１に、所望の文章と図案の印刷された葉書用シールを選び、剥離紙の上下左 右の少なくともいずれか一片のシール本体に達すると共にシール本体の粘着剤又 は感圧接着剤が小幅露出するような小幅のミシン目状又はスリット状の断続的な 切目部分を剥がし、剥離紙面を葉書に乗せて、貼着場所や位置を決めてから、こ の剥がした小幅のミシン目状又はスリット状の断続的な切目部分を指先で葉書に 押付けて貼着し、次いで、残りの剥離紙を片手で取除きながら、他方の手でシー ル本体を葉書に押付けて貼着することで、空気が入り込んだり皺が生じたりする ことがなく、確実に貼着できる。

【０００８】 第２に、上記第１の作用に加えて、シール本体を透明又は半透明のプラスチッ クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける材質としたことにより、 切目部分の剥がした部位が、剥離紙面を葉書に乗せても十分な間隔を保てるので 、妄りに剥がした部位の粘着剤が葉書に貼着することがなく、プラスチックフイ ルムの硬さで貼着場所や位置決めが楽に確実にでき、シール本体に皺が生じない ので、葉書に押付けて貼着する際に空気が入り込んだり皺が生じたりすることが なく、誰にでも簡単に確実に貼着できる。また、シール本体が透明又は半透明の プラスチックフイルムなので、添付後のシール本体と葉書との境界線が目立たな い。さらに、いかなる筆記用具等でも追伸や住所、氏名等をシール本体の上面に 書けるので、より便利なものとなった。

【０００９】 第３に、上記第２の作用に加えて、シール本体を透明又は半透明のプラスチッ クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける材質とし、プラスチック フイルムの厚さを好ましくは５０ミクロンとしたことにより、切目部分の剥がし た部位が、剥離紙面を葉書に乗せても十分な間隔を保てると供にシール本体がよ り腰が強いので、妄りに切目部分の剥がした部位の粘着剤が葉書に貼着すること が全くなく、貼着場所や位置決めが楽にさらに確実にでき、シール本体に皺が生 じないので、葉書に押付けて貼着する際に空気が入り込んだり皺が生じたりする ことが全くなく、誰にでも簡単に確実に貼着できる。また、シール本体が透明又 は半透明のプラスチックフイルムなので、添付後のシール本体と葉書との境界線 が目立たない。さらに、いかなる筆記用具等でも追伸や住所、氏名等をシール本 体の上面に書けるので、より便利なものとなった。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の葉書用シールについて、実施例に基ずいて説明する。図１は、 本考案の葉書用シール１の一実施例を示す平面図である。この葉書用シール１は 、図２、図３に示すように、シール本体２裏面の全面に粘着剤又は感圧接着剤３ が塗布され、その表面に文字８、図案７等が印刷されている。このシール本体の 粘着剤又は感圧接着剤３が塗布された面を、剥離紙４の剥離剤塗布面４ａに剥離 可能に接着してある。また、この剥離紙４の上下左右の少なくとも一片に、シー ル本体に達しシール本体の粘着剤又は感圧接着剤３が小幅（好ましくは５ミリメ ートル）露出するようなミシン目状又はスリット状の断続的な切目５を全長に亘 って形成してある。さらに、この剥離紙４は、図４、図５に示すようにシール本 体２より上下左右をやや大きくした方が、剥離紙４をシール本体２より剥離しや すい。

【００１１】 シール本体２は、上質紙、コート紙、その他の紙質のものでも基本的にはいい が、好ましくは透明又は半透明のプラスチックフイルムであり、該シール本体の 上面に文字８や図案７等が書ける材質としたものである。ポリエステルやアセテ ート等のフイルムで透明又は半透明のプラスチックフイルムで上面に鉛筆、ボー ルペン、毛筆、インク、絵具、ワープロ等の筆記用具で文字８や図案７等が書け る材質であればよく、その具体的例として、ポリエステル２５ミクロンマットＬ Ｃ（ネリコミ）（丸昌化学工業株式会社製）、ポリエステル５０ミクロンマット ＬＣ（ネリコミ）（丸昌化学工業株式会社製）、ＳＳＰＥＴマット２５ミクロン （リンテック株式会社製）、ＳＳＰＥＴマット５０ミクロン（リンテック株式会 社製）、テトロンマット２５ミクロン（ゼネラルタック株式会社製）、テトロン マット５０ミクロン（ゼネラルタック株式会社製）、ＰＥＴ２５ミクロンケミカ ルマット溶剤性、普通接着ポリラミグラシン（マルウ接着株式会社製）、ＰＥＴ ５０ミクロンケミカルマット溶剤性、普通接着ポリラミグラシン（マルウ接着株 式会社製）等がある。そして、この透明又は半透明のプラスチックフイルムの厚 さは、２５〜５０ミクロンの範囲のものが良く、好ましくは５０ミクロンのもの だとより腰の強いプラスチックフイルムとなり、シール本体２の取扱いが良く、 それでいてシール本体２を葉書に貼り付けたに際に境界線が目立たないし、皺が 全く生じないので、誰にでも、簡単にシール本体２を葉書に貼り付けれる。

【００１２】 シール本体２に印刷される図案７には、イラスト、写真、絵、塗絵、カット、 飾り罫、図柄、等を包含し、単色刷り、多色刷り等を包含する広い概念である。 また、文章８は、一年の諸行事の挨拶文、ホームパーテイーの招待状等の広い概 念である。さらに、種々の図案７又は種々の文章８の単体でも、種々の図案（多 色刷りも含む）と種々の文章とを組合わせたものであってもよい。或いは、飾り 罫のなかに写真や図柄等をさらに粘付けたり種々考えられる。そして、多種類の 文章、図案等を多量に印刷し販売することにより単価を下げれることで安価に提 供でき、塗絵を採用すれば幼児への手紙にたいする教育にもなるし、簡単な構造 と操作なので手紙離れした現状にたいして、種々な煩わしさを除いた画期的な葉 書用シールである。なお、これらの組合わせたものをセットとして販売してもよ い。 また、発信者の住所、氏名等を本考案のシールで多量に作り毎年使用してもよ いし、図案の上下や横に手書き（毛質、ボールペン、等）或いはワープロで記入 してもよい。

【００１３】 次ぎに、使い方について説明すると、送付先に応じた挨拶文と図案の葉書用シ ールを選び（買い）、図２、図６の剥離紙４の右端部位６（上下左のいずれでも よい）を指先で剥がし、葉書の上に剥離紙側を乗せ、図７のように剥がした部位 ６の粘着剤又は感圧接着剤は葉書との間に間隔が生じて粘着していないので、シ ール本体２を葉書の上で任意の場所、位置、方向等を決めて、次いで、この小幅 の剥がした部位６の粘着剤又は感圧接着剤部分を指先で葉書に押付けて貼着し、 次ぎに、残りの剥離紙４を片手で取除きながら、他方の手でシール本体を葉書に 押付けて貼着することでシール本体２を葉書の上に貼れる。この場合、剥離紙の 厚さが薄すぎると、シール本体２を葉書の上に貼着する際に粘着剤又は感圧接着 剤か葉書についてしまうので、剥離紙の材質、粘着剤又は感圧接着剤の性質、塗 布量等を考慮して最適な寸法（厚さ）を選べば良い。シール本体と略同じ厚さで 良い。粘着剤又は感圧接着剤の塗布量（厚さ）も使用する時期、性質、等で変化 するのでこれまた種々の条件を考慮しなければならない。

【００１４】

【考案の効果】

第１に、所望の文章と図案の印刷された葉書用シールを選び、剥離紙の上下左 右の少なくともいずれか一片で、シール本体に達すると共にシール本体の粘着剤 又は感圧接着剤が小幅露出するような、小幅のミシン目状又はスリット状の断続 的な切目部分を剥がし、剥離紙面を葉書に乗せて、貼着場所や位置を決めてから 、この小幅の剥がした部位６の粘着剤又は感圧接着剤部分を指先で葉書に押付け て貼着し、次いで、残りの剥離紙を片手で取除きながら、他方の手でシール本体 を葉書に押付けて貼着するという簡単な貼付け作業で誰にでもでき、それでいて 、空気が入り込んだり皺が生じたりすることがなく、確実に貼着できる。また、 誰にでも、送付先に応じて文章、図案等を自由に選べるので、葉書を出す煩わし さがへり、楽しいものとなる。

【００１５】 第２に、上記第１の効果に加えて、シール本体を透明又は半透明のプラスチッ クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける材質としたことにより、 切込み部分を剥がした部位が、剥離紙面を葉書に乗せても十分な間隔を保てるの で、妄りに切込み部分を剥がした部位が葉書に貼着することがなく、自由に貼着 場所や位置決めが楽に確実にでき、シール本体に皺が生じないので、葉書に押付 けて貼着する際に空気が入り込んだり皺が生じたりすることがなく、より確実に 貼着できる。また、シール本体が透明又は半透明のプラスチックフイルムなので 、添付後のシール本体と葉書との境界線が目立たない。さらに、鉛筆、ボールペ ン、毛筆、インク、絵具、ワープロ等で追伸や住所、氏名等をシール本体の上面 に書けるので、より便利なものとなり、印刷と同様の外観と美しさを呈し、一層 の付加価値の高い葉書用シールが得られた。

【００１６】 第３に、上記第２の効果に加えて、シール本体を透明又は半透明のプラスチッ クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける材質とし、プラスチック フイルムの厚さを好ましくは５０ミクロンとしたことにより、切込み部分を剥が した部位が、剥離紙面を葉書に乗せても十分な間隔を保てると供に腰が強いので 、妄りに切込み部分を剥がした部位が葉書に貼着することが全くなく、自由に貼 着場所や位置を決めが楽に確実にでき、シール本体に皺が全く生じないので、葉 書に押付けて貼着する際に空気が入り込んだり皺が生じたりすることが全くなく 、より確実にシール本体を貼着できる。また、シール本体が透明又は半透明のプ ラスチックフイルムなので、添付後のシール本体と葉書との境界線が目立たない 。さらに、鉛筆、ボールペン、毛筆、インク、絵具、ワープロ等で追伸や住所、 氏名等をシール本体の上面に書けるので、より便利なものとなり、印刷と同様の 外観と美しさを呈し、より一層の付加価値の高い葉書用シールが得られた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の葉書用シールの一実施例を示す平面図
である。

【図２】本考案の葉書用シールの図１のＡ−Ａ線断面に
よる一部省略の拡大側面図である。

【図３】本考案の葉書用シールの図１のＢ−Ｂ線断面に
よる一部省略の拡大側面図である。

【図４】本考案の葉書用シールの他の実施例を示す平面
図である。

【図５】本考案の葉書用シールの図４のＣ−Ｃ線断面に
よる一部省略の拡大側面図である。

【図６】本考案の葉書用シールの一実施例を示す裏面図
である。

【図７】本考案の葉書用シールの使い方の説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 葉書用シール ２ シール本体 ３ 粘着剤又は感圧接着剤 ４ 剥離紙４ ４ａ 剥離紙の剥離剤塗布面 ５ ミシン目状又はスリット状の断続的な切目 ６ 剥離紙の上下左右端の小幅部位 ７ 図案 ８ 文章

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】裏面に粘着剤又は感圧接着剤を塗布し表面
   に文字、図案等を印刷してなるシール本体の裏面を、剥
   離紙の剥離剤塗布面に剥離可能に接着し、この剥離紙の
   上下左右の少なくともいずれか一片に、シール本体に達
   すると共にシール本体の粘着剤又は感圧接着剤が小幅露
   出するようなミシン目状又はスリット状の断続的な切目
   を形成したことを特徴とする葉書用シール。
2. 【請求項２】シール本体を透明又は半透明のプラスチッ
   クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける
   材質としたことを特徴とする請求項１記載の葉書用シー
   ル。
3. 【請求項３】シール本体を透明又は半透明のプラスチッ
   クフイルムであり、該シール本体の上面に文字が書ける
   材質とし、プラスチックフイルムの厚さを好ましくは５
   ０ミクロンであることを特徴とする請求項１記載の葉書
   用シール。