JP3006798U - 貨物積み上げ積降し用フォーク - Google Patents

貨物積み上げ積降し用フォーク

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット1を用いた多段積み貨物の予期せぬ
変位又は経時的変位に対して十分に追従でき、パレット
の挿孔6の中心位置にフォーク5を容易且つ確実に対向
させることができ、しかも小型で低コストな貨物積み上
げ積降し用フォークを提供すること。またポリエチレン
フィルムで周囲を覆われていても、その影響を全く受け
ずにパレットの挿孔の位置を正確に確認することができ
ること。 【構成】 一対の光反射センサー7、8の投受光ユニッ
ト10がフォーク5に設けられ、この一対の投受光ユニ
ットの投光及び受光面9から同時に投光して、その反射
光が同時に受光できたか否かでフォークの正しい位置を
直接的に確認を行うものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パレットを用いた多段積み貨物の前記パレットの挿孔に挿入され、 該貨物を積み上げ及び積降すのに用いる無人フォークリフト等の貨物積み上げ積 降し用フォークに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば缶ビール用の空き缶等の貨物の倉庫内における荷役作業は次のように行 われている。図12に示した如く、缶ビールを縦横が1130mm×1440m m、厚さ140mmのパレット1上に約400個並べ、それを第1段としてその 上に厚紙を敷いて同様に第2段と成る缶ビールを並べ、その上に再び厚紙を敷い て第3段を並べ、全体で約17段ほど積み重ね、パレットを含めて全高約224 0mm程度にして周囲をポリエチレンフィルム2でシュリンク包装したものを荷 役単位3とし、これを倉庫内にてフォークリフト4で搬送し、4段程度の多段に 積み上げまた積降すことにより荷役作業が行われている。この種パレット1には フォークリフト4のフォーク5を挿入する挿孔6が設けられている。上記大きさ のパレット1では、この挿孔6は縦横が270mm×60mmである。またパレ ット1の重量は約140kgである。上記のような2240mmの高さの荷役単位 3を多段に積んである場合、上段特に3段や4段のパレットの挿孔6の位置は約 5mや7mもの高さとなっている。
【0003】 フォーク5を前記パレット1の挿孔6へ挿入する際の該フォーク5の挿孔6に 対する位置決めの仕方を無人フォークリフトの場合について説明する。先ず誘導 ケーブル(図示せず)に沿ってフォークリフト4が移動して多段積み貨物に接近 し、所定距離まで接近したことを検出したらフォークリフトの移動を停止する。 次いでフォーク5を上昇させある高さで停止させるが、予め挿孔6のサイズや何 段積みかが判明しているため、エンコーダカウント方法により位置決めする方法 が従来行われていた。
【0004】 また他の方法として、CCDカメラで画像処理して挿孔の位置決めをするとい うものがあった。
【0005】 また別の方法として、フォークの先端に光反射方式のセンサを設けておき、こ のセンサで挿孔の位置決めをするという方法があった(特開昭59−26899 号公報)。この方法は具体的には、フォークを上昇させつつセンサから投光し、 パレットの挿孔にフォークが対向すると光は挿孔を通過して反射されないことを 利用して、その反射されないことを検出した後、所定時間だけ、フォークを上昇 させてから停止して位置決めするというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、エンコーダカウント方法による位置決め方法は、床面の変化による位 置ずれや振動による傾きといった貨物の予期せぬ変位に対しては追従性が悪く、 必ずしも信頼できないという問題があった。前記した如く、缶ビールは厚紙を介 して約17段も積まれているため、厚紙の変形によりパレットの位置がずれるこ ともあり、それによって挿孔の位置もずれるため、エンコーダカウント方法では そのずれに追従できない。また倉庫全体として貨物の種類は缶ビール一種類とな ることはごくまれであり、雑多な貨物が納められているのが普通である。このよ うな雑多な貨物のうち、パレタイズ貨物の多段積み作業においては、エンコーダ カウント方法はむしろ不向きである。
【0007】 次にCCDカメラによる方法は、直接挿孔の位置を確認できるため、位置決め 精度は高く挿孔の中心にフォークを正しく位置させることができるが、全体とし て大型化し又高価になるので、この種倉庫の荷役作業においては現実的な対応と は言えない。また、前記の如く周囲をポリエチレンフィルムで覆われていると、 挿孔自体が完全に露呈していないので、挿孔の位置確認が必ずしも簡単とは言え なくなる。
【0008】 前記光反射方式のセンサを用いた位置決め方法は、光がパレットの挿孔を通過 し、反射しないことを検出してから所定時間フォークの上昇を続け、そして停止 するというものであるため、前記エンコーダカウント方法と同様挿孔の中心位置 を直接確認する方法ではなく、例えばフォークの上昇速度が予め設定された速度 から経時的に変わってしまったり、貨物の経時的又は予期せぬ変位に対しては対 応しきれないという問題があった。また従来、センサの光源としてLED光源が 通常用いられているが、この光はポリエチレンフィルムを透過できないので、ポ リエチレンフィルムで覆われていると挿孔の位置を確認することが不可能に近か った。
【0009】 また無人フォークリフトではなく、有人の場合は挿孔の位置を目視で確認する ことになるが、多段積みの特に3段や4段のパレットの挿孔の位置は約5mや7 mもの高さとなっているため、正しい位置決めは非常に難しいという問題があっ た。
【0010】 本考案の目的は、パレットを用いた多段積み貨物の予期せぬ変位又は経時的変 位に対して十分に追従でき、パレットの挿孔の中心位置にフォークを容易且つ確 実に対向させることができ、しかも小型で低コストな貨物積み上げ積降し用フォ ークを提供することにある。
【0011】 またポリエチレンフィルムで周囲を覆われていても、その影響を全く受けずに パレットの挿孔の位置を正確に確認することができる貨物積み上げ積降し用フォ ークを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本願第1考案は、パレットを用いた多段積み貨物の前 記パレットの挿孔に挿入され、該貨物を積み上げ及び積降すのに用いる貨物積み 上げ積降し用フォークにおいて、投光及び受光面を有する投受光ユニットと光フ ァイバとを備えた反射形光センサーの前記投受光ユニットが前記フォークの先端 に一対設けられ、この一対の投受光ユニットの投光及び受光面は各々斜め上方と 斜め下方に対称に向けられると共に同時に投光するように形成されたことを特徴 とするものである。
【0013】 また本願第2考案は、前記第1考案において、反射形光センサーから投光され る光は赤色レーザー光であることを特徴とするものである。
【0014】 また本願第3考案は前記第2考案において、前記反射形光センサーと同構造で ある一対の反射形光センサーが各投受光ユニットの投光及び受光面を、それぞれ 斜め左方向と斜め右方向に対称に向けられてフォークの先端に設けられたことを 特徴とするものである。
【0015】 また本願第4考案は、パレットを用いた多段積み貨物の前記パレットの挿孔に 挿入され、該貨物を積み上げ及び積降すのに用いる貨物積み上げ積降し用フォー クにおいて、該フォークにスライド自在にセンサフレームが設けられ、投光及び 受光面を有する投受光ユニットと光ファイバとを備えた反射形光センサーの前記 投受光ユニットが前記センサフレームに一対設けられ、この一対の投受光ユニッ トの投光及び受光面は対向するパレットに垂直に向けられると共にフォークに対 して上下対称位置であってパレットの挿孔の縦寸法より僅かに大きい間隔をもっ て配置され、且つ同時に投光するように形成されたことを特徴とするものである 。
【0016】 また本願第5考案は、前記第4考案において、反射形光センサーから投光され る光は赤色レーザー光であることを特徴とするものである。
【0017】 また本願第6考案は、前記第5考案において、フォークの基端位置にセンサフ レームが移動してフォークの基端に至った時にフォークの前記挿孔への進入を停 止させるスイッチが設けられていることを特徴とするものである。
【0018】 また本願第7考案は、前記第6考案において、前記反射形光センサーと同構造 である更に一対の反射形光センサーが前記センサフレームに設けられ、その一対 の投受光ユニットの投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けられると共に フォークに対して左右対称位置であってパレットの挿孔の横寸法より僅かに大き い間隔をもって配置され、且つ同時に投光するように形成されたことを特徴とす るものである。
【0019】 また本願第8考案は、前記第7考案において、センサフレームはフォークの基 端から先端に自動的に復位する自動復位手段を有することを特徴とするものであ る。
【0020】 また本願第9考案は、パレットを用いた多段積み貨物の前記パレットの挿孔に 挿入され、該貨物を積み上げ及び積降すのに用いる貨物積み上げ積降し用フォー クにおいて、該フォークの基端にストッパブロックが固定され、投光及び受光面 を有する投受光ユニットと光ファイバとを備えた反射形光センサーの前記投受光 ユニットが前記ストッパブロックに一対設けられ、この一対の投受光ユニットの 投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けられると共にフォークに対して上 下対称位置であってパレットの挿孔の縦寸法より僅かに大きい間隔をもって配置 され、且つ同時に投光するように形成されたことを特徴とするものである。
【0021】 また本願第10考案は、前記第9考案において、反射形光センサーから投光さ れる光は赤色レーザー光であることを特徴とするものである。
【0022】 また本願第11考案は、前記第10考案において、フォークがパレットの挿孔 に進入して前記ストッパブロックに前記パレットが接触した時にフォークの前記 挿孔への進入を停止させるスイッチが設けられていることを特徴とするものであ る。
【0023】 また本願第12考案は、前記第11考案において、前記反射形光センサーと同 構造である更に一対の反射形光センサーが前記ストッパブロックに設けられ、そ の一対の投受光ユニットの投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けられる と共にフォークに対して左右対称位置であってパレットの挿孔の横寸法より僅か に大きい間隔をもって配置され、且つ同時に投光するように形成されたことを特 徴とするものである。
【0024】 また本願第13考案は、前記第12考案において、フォークの先端上面又は下 面に該フォークとパレットの挿孔との平行度を把握する距離センサーが設けられ ていることを特徴とするものである。
【0025】
【作用】
本願第1考案によれば、フォークの先端に設けられた一対の反射形光センサー から斜め上方と斜め下方に同時に投光した状態でフォークをパレットに近付けて いくと、最初は光がパレットの挿孔周縁の外側に当るため、反射光はセンサーに は入射しない。ある距離まで接近すると挿孔の周縁部の上縁及び下縁に当るよう になる。この時、フォークが挿孔の中心位置にあれば、挿孔の上縁及び下縁部か らの反射光が同時にセンサーに入射する。しかしフォークが挿孔の中心位置にな い場合は、フォークがパレットの挿孔に近づいて行くと、挿孔の上縁又は下縁部 のいずれか一方からの反射光がセンサーに入射する。例えば上縁からの反射光が 入射した場合は、フォークは中心位置より下方に変位していることになり、逆の 場合は上方に変位していることになる。そこで一対のセンサーに同時に反射光が 入射するようにフォークの位置を変えることにより、フォークを挿孔の中心に位 置させることができる。この考案に係るフォークは、パレットの挿孔の周縁が面 取りされているものに対して用いると特によい。
【0026】 また第2考案によれば、反射形光センサーから投光する光を赤色レーザーとし たので、その波長は670nmであり、パレットの挿孔がポリエチレンフィルムで 覆われていても該フィルムを透過し、その影響を受けることなく挿孔の位置を正 しく確認することができる。
【0027】 また第3考案によれば、左右方向の中心位置決め用の一対のセンサーを更に設 けたので、挿孔の左右方向の位置決めも確実に行え、信頼性が増す。
【0028】 また第4考案によれば、スライド自在なセンサフレームをフォークに設け、こ れに上記と同様の反射形光センサーを取り付けたので、フォーク先端に位置する 一対のセンサーからの一対の投光が平行にまっすぐパレットに当てられ、フォー クが挿孔の中心位置からずれると一方の反射光を受光できなくなるため、すぐに 位置ずれを確認でき、両方の反射光を同時に各センサーが受光できるようにフォ ークを移動することにより簡単に正しい位置決めを行える。また第5考案によれ ば、反射形光センサーから投光する光を赤色レーザーとしたので、第2考案と同 様の作用効果が得られる。
【0029】 また第6考案によれば、フォーク基端に停止スイッチを設けたので、フォーク の挿孔への進入に際し、センサフレームがスライドしてフォーク基端に移動した 時停止スイッチを作動するため、その進入をオーバーさせてパレットに衝突する ような恐れ無く、フォークの正しい位置を最後まで確保したまま確実に且つ自動 的に停止することができる。また第7考案によれば、前記第3考案と同様の作用 効果が得られる。
【0030】 また第8考案によれば、自動復位手段を設けたので、フォークをパレットの挿 孔から抜き出した時、自動的に前記センサフレームがフォーク先端位置に復位す るので、次の位置決めを直ちに行える。
【0031】 また第9考案によれば、フォーク基端にストッパブロックを設け、これに上記 と同様の反射形光センサーを取り付けた考案によれば、一対のセンサーからの一 対の投光が平行にまっすぐパレットに当てられ、フォークが挿孔の中心位置から ずれると一方の反射光を受光できなくなるため、すぐに位置ずれを確認でき、両 方の反射光を同時に各センサーが受光できるようにフォークを移動することによ り簡単に正しい位置決めを行える。また第10考案によれば、第2考案と同様の 作用効果が得られる。また第11考案によれば、第6考案と同様の作用効果が得 られる。また第12考案によれば、前記第3考案と同様の作用効果が得られる。 また第13考案によれば、距離センサーによってフォークとパレットの挿孔との 平行度を常時把握できるので、フォーク先端から離れた所に反射形光センサーが 設けられていても、フォークを常に挿孔の中心に位置させることが可能となる。
【0032】
【実施例】
実施例1 以下、本考案の一実施例を図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。 この実施例は、図1に示したようにフォーク5の先端の上縁部と下縁部に一対 の反射形光センサー7、8が設けられている。この反射形光センサー7、8は、 投光及び受光面9を有する投受光ユニット10と、この投受光ユニット10の基 端側より延出する光ファイバ(図示せず)とを備えている。投受光ユニット10 から投光された光が対象物に当りその反射光を受光部で検出したら該光ファイバ を通して外部にその検出信号を出力するようになっている。この一対の投受光ユ ニット10の投光及び受光面9は、それぞれ斜め上方と斜め下方に対称に向けら れてフォーク5の先端に投光及び受光面9だけ露呈して埋設されている。またこ の一対の投受光ユニット10は同時に投光するように形成されている。
【0033】 更にこの実施例では、反射形光センサー7、8から投光される光として波長6 70nmの赤色レーザー光が使われている。この赤色レーザー光はパレットの挿孔 がポリエチレンフィルムで被われている場合に該フィルムを透過することからそ のような挿孔の位置確認に有効なものである。従って、該挿孔が露呈している多 段積み貨物の場合には光源としてレーザー光源ではなく、LED光源等であって もよいが、その場合でも収束性のよいレーザー光源の方がよい。
【0034】 またこの実施例では、フォーク5の先端の左辺部と右辺部にも一対の反射形光 センサー11、12が設けられている。この反射形光センサー11、12は反射 形光センサー7、8と同じ構造のもので、上下の関係を左右の関係に置き換えて 設けられている。すなわち、一対の反射形光センサー11、12の各投受光ユニ ット10の投光及び受光面9は、それぞれ斜め左方向と斜め右方向に対称に向け られてフォーク5の先端に投光及び受光面9だけ露呈して埋設されている。
【0035】 次に、上記実施例に係るフォークの作用を図2に基づいて説明する。無人フォ ークリフトがこの実施例のフォークを備えている場合、先ず誘導ケーブルに沿っ て無人フォークリフトが多段積みされた貨物に接近する。この時、フォーク5は ターゲットとするパレット1の挿孔6の高さまで自動的に上昇する(図12の例 えば3段目のパレットの高さ)。そしてそのフォーク5がそのパレット1の挿孔 6に略対向した状態で接近する。この接近時、反射形光センサー7、8の各投受 光ユニット10から赤色レーザー光を投光状態にしておく。図2の破線位置aま でフォーク5が移動しても反射光は投受光ユニット10に戻らない。この時は、 そのまま接近を続ける。そして実線bの位置まで来ると、パレット1の挿孔6の 面取り外縁13のA点に投光されるため、そこからの反射光を投受光ユニット1 0が受光する。この時、図2の如く、一対の投受光ユニット10の両方が同時に 面取り外縁13からの反射光を受光したときはフォーク5は前記挿孔6の中心に 位置することを確認できたことになるため、フォーク5の位置決めを終了し、そ のままフォーク5を挿孔6に進入させる。
【0036】 一方、一対の投受光ユニット10の一方だけが面取り外縁13からの反射光を 受光したときは、該フォーク5は前記挿孔6の中心から上下いずれかにずれてい ることになる。この場合反射光を受光した反射形光センサーからその検出信号が 外部に出力され、それにより該フォーク5が上下に少し移動し反射光を同時に受 光できる位置を探す。面取り外縁13からの反射光を同時に受光できる位置が確 認できたらその位置のまま該フォーク5を挿孔6に進入させる。
【0037】 尚、以上の説明では一対の投受光ユニット10の両方が同時に面取り外縁13 からの反射光を受光することを基準として位置決めを行ったが、B点のように面 取り外縁13からの反射光を同時に受光しなくなることを基準として位置決めし ても同様にである。
【0038】 フォーク5のパレット1の挿孔6に対する位置決めは、上下の位置決めに限ら ず左右方向の位置決めも当然行われる。しかし、左右方向については、挿孔6の サイズがフォークの大きさに対して大きくとられているため、多少の位置ずれは 問題とならない。その意味で、例えば前記誘導ケーブルによる位置決めだけでも 通常は足りる。しかし、左右方向の位置決めも上下方向と同様に行えば、確実性 が増す。図3は左右方向の位置決めを行う説明図である。原理は図2で説明した 上下方向の位置決めと同じなので説明は省略する。
【0039】 有人フォークリフトの場合は、前記反射形光センサー7、8及び/又は反射形 光センサー11、12からの位置検出信号を表示装置などに出力させ、それを見 てフォークを移動させることにより正しい位置決めを行える。
【0040】 実施例2 図4ないし図8に基づいて本発明の他の実施例を説明する。図4に示した如く 、フォーク5にスライド自在に板状のセンサフレーム14が設けられている。1 5はセンサフレーム14移動用のガイドである。このセンサフレーム14の上縁 部及び下縁部に実施例1と同様の反射形光センサー7、8が設けられている。一 対の投受光ユニット10の投光及び受光面9は、本実施例ではパレットにまっす ぐ向けられると共にフォーク5に対して上下対称位置であってパレットの挿孔の 縦寸法より僅かに大きい間隔をもって配置され、且つ同時に投光するように形成 されている。また実施例1と同様に、反射形光センサーから投光される光は赤色 レーザー光である。
【0041】 更に本実施例では、フォーク5の基端位置にセンサフレーム14が移動してフ ォーク5の基端に至った時にフォーク5の前記挿孔への進入を停止させるリミッ トスイッチ16が設けられている。このリミットスイッチ16はセンサフレーム 14とほぼ同形状のストッパブロック17に取り付けられている。図5はフォー ク5の基端位置にセンサフレーム14が移動した状態を示す。
【0042】 更に本実施例では、センサフレーム14をフォーク5の基端から先端に自動的 に復位する自動復位手段として自動戻り張力装置18がセンサフレーム14の内 部に設けられている。この自動戻り張力装置は、荷役時、挿孔を正確に能率よく 検知確認するためにセンサフレーム14をフォーク5の先端に位置せしめる役割 を担うものである。その方法は、例えば商品名「コンストン」のごとき一定張力 発生器のテープの一端をフォーク5の先端側面に固定し、本体をセンサフレーム 14内に固定し、フォーク5の側面に溝部を構成して一定張力発生器のテープを 沿わせる構造とする。この場合、溝部はフォーク5の両側面に設けるのがよい。 また、他の例では、フォーク5の側面に設けたピニオンラックにより自動戻り装 置18を移動させることも可能である。図6は上記フォークを備えた無人フォー クリフトの斜視図を示す。図6において19はフォーク5の間隔調整機構を示し 、クランプも可能である。
【0043】 図7に基づいて上記実施例の作用を説明する。誘導ケーブルによっておおよそ の位置決めがされるのは実施例1と同様である。センサフレーム14に設けられ た一対の光反射センサー7、8はパレット1の挿孔6の縦寸法より僅かに大きい 間隔をもって配置されているので、フォーク5が挿孔6のほぼ中心位置にある時 は該センサ7、8ーからの投光はパレット正面の平面に当り、その平面からの反 射光が一対の投受光ユニット10の投光及び受光面9に同時に入光する。これに より正しい位置の確認が行える。
【0044】 一方、上下いずれかに位置ずれしている場合は、片方の反射光だけが前記投光 及び受光面9に入光する。この場合はその検出信号が図示しない光ファイバを通 して出力され、これによりフォーク5が少し移動し、両方の反射光が同時に入光 する位置に修正される。
【0045】 以上のようにして位置確認ができたらフォーク5を挿孔6に進入させる。この 時センサフレーム14はパレット1の正面に当って止まり、フォークだけが進入 する。そしてフォーク基端のストッパブロック17がセンサフレーム14に接触 するまで進入するとリミットスイッチによりフォーク5の進入が停止する。これ により多段積みパレットへの不用意な衝突が防げる。パレット1を介して前記荷 役単位を他の場所に搬送してパレットからフォーク5を抜くと、センサフレーム 14は自動戻り張力装置18により自動的にフォーク先端に戻る。
【0046】 図8は左右方向の位置決めの説明図である。この光反射センサー11、12は 前記センサー7、8と一緒に働くものであり、原理は上下方向の位置決めと同様 なので説明は省略する。
【0047】 実施例3 図9ないし図11に基づいて本考案の他の実施例を説明する。フォーク5の基 端にストッパブロック20が固定され、このストッパブロック20の上縁部と下 縁部に実施例2と同構造の光反射センサー7、8が設けられている。一対の投受 光ユニット10の投光及び受光面9は、実施例2と同様にパレットにまっすぐ向 けられると共にフォーク5に対して上下対称位置であってパレットの挿孔6の縦 寸法より僅かに大きい間隔をもって配置されている。本実施例では、両光反射セ ンサー7、8から投光されるレーザービームの間隔は具体的には挿孔6の縦寸法 にビームの直径の2倍を加えたものである。更に両センサー7、8は同時に投光 するように形成されている。本実施例は左右方向位置決め用の光反射センサーは 設けない例である。また、光反射センサー7、8から投光される光は赤色レーザ ー光である。
【0048】 更に、フォーク5がパレットの挿孔に進入して前記ストッパブロック20にパ レットが接触した時にフォークの前記挿孔への進入を停止させるリミットスイッ チ21がストッパブロック20に設けられている。本実施例では更に、フォーク 5の先端下面にフォーク5とパレット1の挿孔6との平行度を把握する距離セン サー22が設けられている。
【0049】 図11に基づいて、作用を説明する。フォーク5の基端に固定されたストッパ ブロック20に光反射センサー7、8が設けられているので、該センサー7、8 はフォークをスライドしないが、その点を除けば基本的に実施例2と同様である ので、フォーク5が挿孔6の中心に位置するかどうかの確認動作及びリミットス イッチ21の働きについては説明は省略する。本実施例ではフォーク5の先端下 面に距離センサー22が設けられているので、このセンサー22からの検出信号 により挿孔との平行度を一定に保持できる。
【0050】
【考案の効果】
本考案によれば、一対の光反射センサーの投受光ユニットがフォークに設けら れ、この一対の投受光ユニットの投光及び受光面から同時に投光して、その反射 光が同時に受光できたか否かでフォークの正しい位置を直接的に確認を行うもの であるので、パレットを用いた多段積み貨物の予期せぬ変位又は経時的変位に対 して十分に追従でき、パレットの挿孔の中心位置にフォークを容易且つ確実に対 向させることができ、しかも小型化及び低コスト化することができる。
【0051】 また赤色レーザー光を用いたものはポリエチレンフィルムで周囲を覆われてい ても、その影響を全く受けずにパレットの挿孔の位置を正確に確認することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る貨物積み上げ積降し用フォークの
要部を示し、(A)はフォーク先端の正面図、(B)は
同側面図である。
【図2】図1のフォークの上下方向の位置確認をする作
用説明図である。
【図3】図1のフォークの左右方向の位置確認をする作
用説明図である。
【図4】他の本考案に係る貨物積み上げ積降し用フォー
クの要部斜視図である。
【図5】図4のフォークのセンサフレームが基端に移動
した状態の斜視図である。
【図6】図4のフォークを備えた無人フォークリフトの
斜視図である。
【図7】図4のフォークの上下方向の位置確認をする作
用説明図である。
【図8】図4のフォークの左右方向の位置確認をする作
用説明図である。
【図9】他の本考案に係る貨物積み上げ積降し用フォー
クの要部斜視図である。
【図10】図9のフォークの先端方向から見た正面図で
ある。
【図11】図9のフォークの上下方向の位置確認をする
作用説明図である。
【図12】無人フォークリフトによる多段貨物の荷役作
業を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パレット 2 ポリエチレンフィルム 3 荷役単位 5 フォーク 6 挿孔 7、8 光反射センサー 9 投光及び受光面 10 投受光ユニット 11、12 光反射センサー 13 面取り外縁 14 センサフレーム 16 リミットスイッチ 17 ストッパブロック 18 自動戻り張力装置 19 間隔調整機構 20 ストッパブロック 21 リミットスイッチ 22 距離センサー

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットを用いた多段積み貨物の前記パ
    レットの挿孔に挿入され、該貨物を積み上げ及び積降す
    のに用いる貨物積み上げ積降し用フォークにおいて、投
    光及び受光面を有する投受光ユニットと光ファイバとを
    備えた反射形光センサーの前記投受光ユニットが前記フ
    ォークの先端に一対設けられ、この一対の投受光ユニッ
    トの投光及び受光面は各々斜め上方と斜め下方に対称に
    向けられると共に同時に投光するように形成されたこと
    を特徴とする貨物積み上げ積降し用フォーク。
  2. 【請求項2】 請求項1において、反射形光センサーか
    ら投光される光は赤色レーザー光であることを特徴とす
    る貨物積み上げ積降し用フォーク。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記反射形光センサ
    ーと同構造である一対の反射形光センサーが各投受光ユ
    ニットの投光及び受光面を、それぞれ斜め左方向と斜め
    右方向に対称に向けられてフォークの先端に設けられた
    ことを特徴とする貨物積み上げ積降し用フォーク。
  4. 【請求項4】 パレットを用いた多段積み貨物の前記パ
    レットの挿孔に挿入され、該貨物を積み上げ及び積降す
    のに用いる貨物積み上げ積降し用フォークにおいて、該
    フォークにスライド自在にセンサフレームが設けられ、
    投光及び受光面を有する投受光ユニットと光ファイバと
    を備えた反射形光センサーの前記投受光ユニットが前記
    センサフレームに一対設けられ、この一対の投受光ユニ
    ットの投光及び受光面は対向するパレットに垂直に向け
    られると共にフォークに対して上下対称位置であってパ
    レットの挿孔の縦寸法より僅かに大きい間隔をもって配
    置され、且つ同時に投光するように形成されたことを特
    徴とする貨物積み上げ積降し用フォーク。
  5. 【請求項5】 請求項4において、反射形光センサーか
    ら投光される光は赤色レーザー光であることを特徴とす
    る貨物積み上げ積降し用フォーク。
  6. 【請求項6】 請求項5において、フォークの基端位置
    にセンサフレームが移動してフォークの基端に至った時
    にフォークの前記挿孔への進入を停止させるスイッチが
    設けられていることを特徴とする貨物積み上げ積降し用
    フォーク。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記反射形光センサ
    ーと同構造である更に一対の反射形光センサーが前記セ
    ンサフレームに設けられ、その一対の投受光ユニットの
    投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けられると
    共にフォークに対して左右対称位置であってパレットの
    挿孔の横寸法より僅かに大きい間隔をもって配置され、
    且つ同時に投光するように形成されたことを特徴とする
    貨物積み上げ積降し用フォーク。
  8. 【請求項8】 請求項7において、センサフレームはフ
    ォークの基端から先端に自動的に復位する自動復位手段
    を有することを特徴とする貨物積み上げ積降し用フォー
    ク。
  9. 【請求項9】 パレットを用いた多段積み貨物の前記パ
    レットの挿孔に挿入され、該貨物を積み上げ及び積降す
    のに用いる貨物積み上げ積降し用フォークにおいて、該
    フォークの基端にストッパブロックが固定され、投光及
    び受光面を有する投受光ユニットと光ファイバとを備え
    た反射形光センサーの前記投受光ユニットが前記ストッ
    パブロックに一対設けられ、この一対の投受光ユニット
    の投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けられる
    と共にフォークに対して上下対称位置であってパレット
    の挿孔の縦寸法より僅かに大きい間隔をもって配置さ
    れ、且つ同時に投光するように形成されたことを特徴と
    する貨物積み上げ積降し用フォーク。
  10. 【請求項10】 請求項9において、反射形光センサー
    から投光される光は赤色レーザー光であることを特徴と
    する貨物積み上げ積降し用フォーク。
  11. 【請求項11】 請求項10において、フォークがパレ
    ットの挿孔に進入して前記ストッパブロックに前記パレ
    ットが接触した時にフォークの前記挿孔への進入を停止
    させるスイッチが設けられていることを特徴とする貨物
    積み上げ積降し用フォーク。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記反射形光セ
    ンサーと同構造である更に一対の反射形光センサーが前
    記ストッパブロックに設けられ、その一対の投受光ユニ
    ットの投光及び受光面は前記パレットにまっすぐ向けら
    れると共にフォークに対して左右対称位置であってパレ
    ットの挿孔の横寸法より僅かに大きい間隔をもって配置
    され、且つ同時に投光するように形成されたことを特徴
    とする貨物積み上げ積降し用フォーク。
  13. 【請求項13】 請求項12において、フォークの先端
    上面又は下面に該フォークとパレットの挿孔との平行度
    を把握する距離センサーが設けられていることを特徴と
    する貨物積み上げ積降し用フォーク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08212492A (ja) * 1991-12-18 1996-08-20 Toshio Tomosada 信号灯の外光反射防止装置

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