JP3006729B2 - ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法 - Google Patents
ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法Info
- Publication number
- JP3006729B2 JP3006729B2 JP3170479A JP17047991A JP3006729B2 JP 3006729 B2 JP3006729 B2 JP 3006729B2 JP 3170479 A JP3170479 A JP 3170479A JP 17047991 A JP17047991 A JP 17047991A JP 3006729 B2 JP3006729 B2 JP 3006729B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- coarse
- setter
- zirconia
- slurry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
と粗粒原料との混合物からなる坏土を成形し、焼成して
なる耐火物セッターに係り、特に微粉原料の配合比を粗
粒原料のそれよりも多い粒度分布を有する耐火物セッタ
ーとその製造方法に関する。
物を通過させながらこれを焼成処理する場合、その被焼
成物は耐火物のセッターに載置され、このセッターがキ
ルン内を通過するように移動される。一般に、このよう
な使用目的のセッターにはジルコニア質の焼成耐火物が
あり、70〜95重量%のジルコニア粗粒原料、30〜
5重量%のジルコニア微粉原料、少量のバインダーおよ
び水からなる混合物をフレット混練と称される方法で混
練して坏土を得、この坏土を金型でプレス成形して後、
乾燥させ、1600℃前後の雰囲気中で焼成してなるも
のである。ここでフレット混練とは、原料を収容した容
器内の平らな底面上でホイールと称する重いローラを転
がすことによって原料をローラと容器の底面との間で圧
迫し混練効果を得る方法である。
たセッターの特性は、辺寸法90〜130ミリメート
ル、厚さ3〜6ミリメートルの大きさの四角形セッター
を例にすると、曲げ強度が1センチ平方当たり約200
キログラム、見掛気孔率が20〜28%、嵩比重が3.
9〜4.35であり、使用上支障を生じない特性とされ
ている。しかしながら、この程度の曲げ強度では辺寸法
が150ミリメートル以上に及ぶ大形セッターになると
取り扱い中に変形し、破損されたりするおそれがあり、
セッターの大形化の障害となっていた。
られ、しかもその製造が容易なジルコニア質耐火物セッ
ターとその製造方法を提供することにある。
質耐火物セッターは、ジルコニア質の微粉原料と粗粒原
料との混合物スラリーをスプレードライヤー処理により
造粒してなる原料を坏土とすることを特徴とする。
物セッターは、微粉原料だけをスプレードライヤー処理
により造粒してなる原料と未造粒の粗粒原料との混合物
を坏土とすることを特徴とする。
1の製造方法は、95〜60重量%の微粉原料、5〜4
0重量%の粗粒原料、少量のバインダーおよび水の混合
物スラリーをスプレードライヤー処理によって造粒して
坏土を得、この坏土を成形し、焼成することを特徴とす
る。
バインダーおよび水の混合物スラリーのみをスプレード
ライヤー処理によって造粒し、その造粒された95〜6
0重量%の造粒微粉原料と5〜40重量%の未造粒の粗
粒原料とを混合させて坏土を得、その坏土を成形し、焼
成することを特徴とする。ここで、粗粒原料の粒度とは
30〜325メッシュのものをいい少なくともメッシュ
325以上であることが好ましい。また、微粒原料とは
325メッシュ以下のものをいう。
の、粗粒,微粒のジルコニア質原料としては、ジルコニ
ア単味のもの、Y2 O3 ,CaO,Mg O等で部分安定化
したもの、等を用いることができるが、通常は安定化率
75〜95%のものを用いることが好ましい。
の粒度は、特に限定されないが、セッター等を金型成形
するためには、粗粒と微粒の同時造粒ではD50が70〜
90μm,微粒だけの造粒物ではD50が65μm前後で
あることが好ましい。
特性は、上述の従来例としたものと同一大きさのものを
例にすると、曲げ強度が1センチ平方当たり350キロ
グラム以上、見掛気孔率が22〜31%、嵩比重が3.
8〜4.4であった。これは明らかに曲げ強度が大幅に
向上され、しかも微粉原料の比率が多い粒度分布にもか
かわらず見掛気孔率および嵩比重が従来のそれと同等の
良好なレベルに維持されている。この程度の強度になる
と、厚さが最小1ミリメートルでも辺寸法150ミリメ
ートルの大形セッターを得ることが可能になる。特にこ
の強度特性は焼成工程での焼成温度が1450℃前後で
得られており、焼成温度を上げると強度がさらに向上す
ることが認められた。これは低い焼成温度で高い強度が
得られることを意味し、焼成コストの低減を期待でき
る。
めにこの発明の造粒工程で使用スプレードライヤー処理
法の一例について第1図を用いて原理的に説明する。こ
のスプレードライヤー造粒機は乾燥室1の上部にモータ
2によって高速回転(7000〜25000rpm)さ
れるロータリーアトマイザーと称される噴射体3と熱風
供給装置4とが配置されてなる。ポンプ5は原料槽6内
のスラリーを吸い上げ噴射体3に供給させるためのもの
で、これと同時に熱風供給装置4が約200℃の熱風を
乾燥室1内に送り込むようになっている。
水分を含むスラリー7がポンプ5によって高速回転中の
噴射体3に供給されると、スラリー7が遠心力の作用で
高速噴出され粒状になると共に、熱風によって乾燥され
ながら水分1%以下の粒子となって下方の貯溜容器8に
貯えられる。噴射体としては上記のような遠心力噴射方
式ではなく加圧ノズル方式のものもある。この加圧ノズ
ル方式でない上記の方式をロータリーアトマイザー方式
と称される。
基本について述べると、95〜60重量%の微粉原料と
5〜40重量%の粗粒原料(メッシュ325以上の粒
度)と水分量30〜50%にするための水とを所定時間
混合し、その後、原料槽6内に少量のバインダ−を加え
てさらに攪拌混合を続け、このようにして調製されたス
ラリー7をポンプ5および熱風供給装置4を駆動してス
ラリー7を高速回転中の噴射体3から噴射させて造粒す
る。こうして造粒されてなる原料すなわち坏土9は貯溜
容器8に回収される。この坏土9を従来のセッターの場
合と同様に金型によってプレス成形し、その後焼成処理
される。なお、造粒した微粒と未造粒の粗粒原料の場合
には、市販のV型ミキーサー等で混合した後、プレス成
形し、その後焼成処理をすればよい。
および焼成温度に関する具体的な実施データを表1に示
す。
ドライヤー処理で造粒して得た坏土。Dは微粉原料スラ
リーをスプレードライヤー処理により造粒原料を得、こ
の得られた造粒原料と未造粒の粗粒原料との混合物から
なる坏土。
は1450℃、B2は1650℃表3および表4は、フ
レット混練(略称FT混練)工程を経た場合とスプレー
ドライヤー(略称SD造粒)処理工程を経た場合とを各
事項について対比して示す。
切り出しオートグラフにより3点曲げの常温強度を測定
したものでその単位は平方センチ当たりキログラム、見
掛気孔率、嵩比重は1650℃焼成の値を示す。また、
×は不良、○は良、△は×と○との間、☆は難点ありの
評価を示す(表4についても同様)。
ドライヤー造粒、E1〜E4は下記の組成物混合割合を
表す。 E1 E2 E3 E4 粗粒原料(重量%) 55〜95 5〜40 55〜95 5〜40 微粉原料(重量%) 45〜5 95〜60 45〜5 95〜60 以上のデータから、微粉と粗粒との混合比を同一である
とした場合、スプレードライヤー処理工程を経て坏土を
調製する本発明の方が、フレット混練工程を経る従来法
に比し強度が増すことが分かる。また、本発明の方法の
方が坏土の粒度分布が均一になり、成形工程では金型へ
の均一充槇が容易になり、焼成収縮は部分的でなく均一
に起こるといる優れた特徴が得られることが分かる。
気孔率、嵩比重が従来と同等の好ましい特性を維持しな
がら強度を大幅に向上でき、薄くて大きい形状のセッタ
ーを容易に形成できると共に、製造工程では焼成コスト
の低減を期待できる。
するための線図
プである。
Claims (4)
- 【請求項1】 微粉原料と粗粒原料との混合物スラリー
をスプレードライヤー処理により造粒してなる原料を坏
土とすることを特徴とするジルコニア質耐火物セッタ
ー。 - 【請求項2】 微粉原料スラリーをスプレードライヤー
処理により造粒してなる原料と粗粒原料との混合物を坏
土とすることを特徴とするジルコニア質耐火物セッタ
ー。 - 【請求項3】 95〜60重量%の微粉原料、少なくと
もメッシュ325の粒度をもつ5〜40重量%の粗粒原
料、バインダーおよび水の混合物スラリーをスプレード
ライヤー処理によって造粒して坏土を得、この坏土を成
形し、焼成することを特徴とするジルコニア質耐火物セ
ッターの製造方法。 - 【請求項4】 微粉原料、バインダーおよび水の混合物
スラリーをスプレードライヤー処理によって造粒し、そ
の造粒された95〜60重量%の原料と、少なくともメ
ッシュ325の粒度をもつ5〜40重量%の粗粒原料と
を混合して坏土を得、その坏土を成形し、焼成すること
を特徴とするジルコニア質耐火物セッターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3170479A JP3006729B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3170479A JP3006729B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04367562A JPH04367562A (ja) | 1992-12-18 |
JP3006729B2 true JP3006729B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=15905713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3170479A Expired - Lifetime JP3006729B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006729B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2607039B2 (ja) * | 1993-06-28 | 1997-05-07 | 品川白煉瓦株式会社 | 耐熱被覆用蒸着材及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP3170479A patent/JP3006729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04367562A (ja) | 1992-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4255197A (en) | Process for obtaining refractory materials with controlled characteristics of porosity and density | |
JPH013008A (ja) | 易解砕性アルミナの製造方法 | |
US5667548A (en) | Process for producing ceramic green compacts by double layer compression | |
JP3006729B2 (ja) | ジルコニア質耐火物セッタ−とその製造方法 | |
JP3182648B2 (ja) | セラミック成形体の成形用のセラミック顆粒、その製造または処理方法、セラミック成形体およびその製造方法 | |
JPH0717460B2 (ja) | セラミックス顆粒の製造方法 | |
EP0773913B1 (en) | Manufacture of ceramic articles | |
JP4047956B2 (ja) | 炭化ケイ素粉末の成形方法 | |
JP2004137111A (ja) | 超軽量セラミックフォームおよびその製造方法 | |
EP0704414A1 (en) | Alumina fiber granules, process for producing the granules and a process for producing a porous article using the granules | |
JPH1171188A (ja) | 多孔質体の製造方法 | |
US5478784A (en) | Silicon nitride powder and silicon nitride-containing aqueous slurry | |
JPH0656506A (ja) | 微粒の耐火酸化物微紛末を使用するセラミツク素地及び成形品の製造方法 | |
JPH02279553A (ja) | セラミックス成形物およびその製造方法 | |
JP2003183079A (ja) | セラミックス顆粒の製造方法 | |
JPH05270810A (ja) | 窒化アルミニウム顆粒の製造方法 | |
JP2002128570A (ja) | セラミックス成形用顆粒の製造方法、製造装置並びにその成形用顆粒、成形体および焼結体 | |
JPH04187555A (ja) | セラミックス原料の調整方法及び装置 | |
JP2004269348A (ja) | セラミックス球体およびその製造方法 | |
JPH0462774B2 (ja) | ||
GB2331517A (en) | Binding ceramic materials | |
JPS6221750A (ja) | セラミツク焼結体の製造方法 | |
JPS6060968A (ja) | セラミツク焼結体の製造方法 | |
JPH04357157A (ja) | 成形用セラミック造粒粉末の製造方法 | |
JPS6350313B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126 Year of fee payment: 12 |