JP2004269348A - セラミックス球体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
ボールミル等における粉砕媒体や各種噴射加工における投射材、濾過用のフィルターとして用いるのに好適なセラミックス球体と、そのセラミックス球体を低コストで製造する方法を提供する。
【解決手段】
平均粒径が0.2〜5mmの範囲内にあり、真球度の平均値が1.05以下であり、かつ、真球度の標準偏差が0.04以下であるセラミックス球体を、セラミックス粉末と造粒剤とを混合してスラリーを調製する工程と、このスラリーを加熱空間に噴霧して造粒剤の含有率が2重量%以下の成形球体を得る工程と、この成形球体にセラミックス粉末と造粒剤とを加えながら転動造粒して成長成形球体を得る工程と、この成長成形球体を造粒剤の含有率が2重量%以下になるまで乾燥する工程と、乾燥後の成長成形球体を焼結する工程とを含む方法によって得る。
【選択図】 なし
Description
造粒剤の含有率(%)=[(Wb−Wa)/Wb]×100
によって求める。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が45重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.04
真球度の標準偏差:0.027
内部欠陥の保有率:3%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、極めて減耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が80重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.03
真球度の標準偏差:0.025
内部欠陥の保有率:3%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、極めて摩耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が30重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.05
真球度の標準偏差:0.04
内部欠陥の保有率:3%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、極めて減耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が45重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.04
真球度の標準偏差:0.032
内部欠陥の保有率:3%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、極めて減耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が45重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :5.7g/cm3
真球度の平均値 :1.04
真球度の標準偏差:0.028
内部欠陥の保有率:3%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、実施例1〜4と比較して劣るが減耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が45重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.05
真球度の標準偏差:0.036
内部欠陥の保有率:6%
ここで、該ジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用した場合、実施例1〜4と比較して劣るが減耗及び破損は少なかった。
イットリアを2.7モル%含む部分安定化ジルコニア粉末と、水(造粒剤)との混合物を、ジルコニアボールを用いたアトライターミルで2時間混合し、20kgの、部分安定化ジルコニア粉末の含有率が45重量%のスラリーを調製した。部分安定化ジルコニア粉末の平均粒子径は0.4μmであった。
密度 :6.02g/cm3
真球度の平均値 :1.05
真球度の標準偏差:0.05
内部欠陥の保有率:3%
かかるジルコニア球体を粉砕媒体、投射材、濾材として使用したところ、減耗が多かった。
Claims (11)
- 平均球径が0.2〜5mmの範囲内にあり、真球度の平均値が1.05以下であり、かつ、真球度の標準偏差が0.04以下であるセラミックス球体。
- 密度が理論密度の少なくとも95%である、請求項1に記載のセラミックス球体。
- 内部欠陥の保有率が5%以下である、請求項1または2に記載のセラミックス球体。
- ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素およびジルコンから選ばれる少なくとも1種を含んでいる、請求項1〜3のいずれかに記載のセラミックス球体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のセラミックス球体からなる粉砕媒体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のセラミックス球体からなる投射材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のセラミックス球体からなる濾材。
- セラミックス粉末と造粒剤とを混合してスラリーを調製する工程と、このスラリーを加熱空間に噴霧して造粒剤の含有率が2重量%以下の成形球体を得る工程と、この成形球体にセラミックス粉末と造粒剤とを加えながら転動造粒して成長成形球体を得る工程と、この成長成形球体を造粒剤の含有率が2重量%以下になるまで乾燥する工程と、乾燥後の成長成形球体を焼結する工程とを含むセラミックス球体の製造方法。
- スラリー中におけるセラミックス粉末の含有率を10〜90重量%の範囲内とする、請求項8に記載のセラミックス球体の製造方法。
- セラミックス粉末と造粒剤とを混合してスラリーを調製する工程と、このスラリーを液体中で造粒して造粒剤の含有率が2重量%以下の成形球体を得る工程と、この成形球体にセラミックス粉末と造粒剤とを加えながら転動造粒して成長成形球体を得る工程と、この成長成形球体を造粒剤の含有率が2重量%以下になるまで乾燥する工程と、乾燥後の成長成形球体を焼結する工程とを含むセラミックス球体の製造方法。
- ジルコニア粉末、アルミナ粉末、窒化ケイ素粉末、炭化ケイ素粉末およびジルコン粉末から選ばれる少なくとも1種を含むセラミックス粉末を用いる、請求項8〜10のいずれかに記載のセラミックス球体の製造方法。
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JP2004033064A JP2004269348A (ja) | 2003-02-17 | 2004-02-10 | セラミックス球体およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-02-10 JP JP2004033064A patent/JP2004269348A/ja active Pending
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