JP3006385B2 - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP3006385B2
JP3006385B2 JP5338540A JP33854093A JP3006385B2 JP 3006385 B2 JP3006385 B2 JP 3006385B2 JP 5338540 A JP5338540 A JP 5338540A JP 33854093 A JP33854093 A JP 33854093A JP 3006385 B2 JP3006385 B2 JP 3006385B2
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茂巨 香村
亘克 後藤
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/32Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by constructional features of wiper blade arms or blades
    • B60S1/34Wiper arms; Mountings therefor
    • B60S1/3486Means to allow blade to follow curvature of the screen (i.e. rotation along longitudinal axis of the arm)

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のウインドシールドガラスに付着す
る雨や雪は、図1及び図2に示すように車体1のウイン
ドシールドガラス(以下単に「ガラス」という)2の前
側下方所定位置に配設されたワイパ装置3により拭い去
るようにしている。ワイパ装置3は、車体1に回動可能
に配設されたピボット4と、基端が当該ピボット4の先
端に固定されたアームヘッド5、基端が当該アームヘッ
ド5の先端に起伏可能に軸支されたリテーナ6及び基端
が当該リテーナ6の先端に固定されたアームピース7か
ら成るワイパアーム8と、中央部がアームピース7の先
端に且つ当該アームピース7の軸方向に揺動可能にピン
9を介して支持されたワイパブレード10と、当該ワイ
パブレード10に設けられ、アームヘッド5の先端とア
ームピース7の基端との間に縮設されたスプリング(図
示せず)のばね力によりガラス2の表面に圧接されるブ
レードラバー11、及び車体1側に配設されピボット4
を所定の範囲に亘り回動させる駆動装置(図示せず)と
により構成されている。そして、ピボット4によりワイ
パアーム8を回動させてブレードラバー11によりガラ
ス2の表面に付着する雨や雪などを払拭するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス2
は、複雑な曲面形状をなしており、従って、この曲面に
沿ってワイパアーム8を払拭作動させ、且つ回動の全範
囲に亘り円滑に払拭させるためには、ピボット4の車体
1への取付位置と取付状態とを正確に設定する必要があ
る。一般に、ワイパの払拭範囲(ワイパパターン)の何
れの位置においてもワイパブレード10とガラス2の面
とのなす角θ(以下「エラ−アングル」と称する)は、
±8°以内となるように設定されている(図3
(a))。
【0004】一方、ワイパ装置3のピボット4は、軸線
方向がワイパアーム8の回動範囲の全域に亘り一定であ
る。このためエラーアングルθは、図4に実線Iで示す
ようにガラス2の払拭される範囲(0°〜85°)の曲
率の変化に応じて大きく変化することとなる。一般に、
エラーアングルθの値は、ワイパブレード10が停止位
置から拭き上げる方向を正、拭き下し方向を負として、
略±4°<θ<±8°の範囲となるようにピボット4の
傾きを設定している。
【0005】しかしながら、エラーアングルθが、上記
設定値の範囲を超えるような場合、図3(b)に示すよ
うにガラス面に付着した水滴13による非常に薄い水の
膜14を形成してしまい、ワイパの払拭作用が不十分と
なる。又、図3(c)に示すようにワイパブレード10
の反転時に、ブレードラバー11が反転できずガラス面
上を飛び跳ねてしまい、いわゆるビビリといわれる現象
が発生する。また、エラーアングルθが、上記設定値の
範囲よりも小さくなると図3(d)に示すようにブレー
ドラバー11が左右にぐらつく。
【0006】更に、エラーアングルθは、ワイパブレー
ド10の各々の位置において全て異なることとなるため
にブレードラバー11の捻れを発生させる弊害も生じ
る。特に、ワイパアーム8が停止位置、或いは反転位置
近傍にあるときこのような問題を生じる場合があり、ブ
レードラバー11の劣化やガラス面に異物が付着してブ
レードラバー11とガラス面との間の摩擦係数が増大し
たときに顕著となる。このような不具合を解決するため
には、エラーアングルθの値変化量を小さくするか、或
いは一定に保持することが必要とされる。
【0007】エラーアングルの変化量を小さくするもの
として、特公平1−182145号公報に開示されたワ
イパ装置がある。この装置は、カムによりワイパのピボ
ットを揺動させるようにしたものである。しかしなが
ら、ピボットを揺動させるためにワイパを駆動させるリ
ンク機構(ロッド及び当該ロッドに接続されるリンク)
の相対関係も変化することとなり、ワイパの回動角度即
ち、ワイパの払拭範囲、或いは払拭作用に影響が生じ
る。更に、ピボットの揺動角が大きいと、ワイパブレー
ドが車体に干渉する虞がある。
【0008】また、ピボットを揺動させるカム面に当接
する部分がピボット中心に対して3等分された脚部によ
り構成されているために、カム面とピボットとが3つの
接点を有することとなり、1つの接点(脚部)がカム面
上を回動できる角は、120度未満とされる。即ち、ピ
ボットの揺動角が大きいとリンク機構の構造が成立しな
くなり、ワイパが駆動できなくなる。従って、ワイパア
ームの回動角も120度未満とされてしまい、リヤワイ
パ等のようにワイパアームの回動角が120度以上必要
な場合には適用できない。更に、ピボットの取付、及び
支持構造が複雑となる等の問題がある。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、ワイパの広範囲の払拭範囲においてガラス面上の軌
跡の何れの位置においても、エラーアングルを理想の範
囲内に保持するようにしたワイパ装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、基端がピボットの上端に装着され先
端にワイパブレードが設けられたワイパアームを前記ピ
ボットにより回動させてガラス面を払拭するワイパ装置
において、前記ピボットの上端と前記ワイパアームの基
端との間に介在され、前記ワイパアームを前記ピボット
と相対回転不能に、且つ払拭方向に揺動可能に支持する
支持機構と、前記ワイパアームの基端の下端面に周方向
に略180°の間隔を存して設けられた2本の脚と、車
体側に配設され上面が前記各脚に当接する所定形状のカ
ム面とされ、且つ前記ピボットが貫通して回転可能に支
持されたカムとにより構成された駆動機構と、前記車体
側に配設され前記ピボットの回動方向及び回動角に同期
して前記カムを回転させる制御手段とを備えた構成とし
たものである。
【0011】
【作用】支持機構は、ピボットの上端にワイパアームの
基端をピボットと共に回動させ、且つワイパアームの払
拭方向に揺動可能に支持する。制御手段は、ピボットの
回動方向及び回動角に同期して駆動機構のカムを回転さ
せ、ワイパアームを揺動させる。これによりワイパアー
ムは、回動しながら払拭方向に揺動され、エラーアング
ルが理想範囲内に保持される。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。図5乃至図7において、ワイパ装置20のピボ
ット21は、軸部21a(図7)の上端21bが軸部2
1aよりも大径の球形状(以下「球形部21b」とい
う)に形成され、球形部21bと軸部21aとの連設部
21cがテーパ状(以下「テーパ部21c」という)に
形成されている。即ち、ピボット21は、上端がボール
ジョイント構造とされている。そして、ピボット21の
テーパ部21cの下方位置には、軸方向に沿って偏平な
長孔21dが軸方向(Z軸方向)及びワイパアームの軸
方向(Y軸方向)に直交(X軸方向)して貫設されてい
る。この長孔21dには、偏平な軸(以下「偏平軸」と
いう)22が圧入嵌挿され、その両端22a、22bが
ピボット21の両側に同じ長さ突出している。
【0013】一方、ワイパアームを構成するアームヘッ
ド23の基端23aは、円柱形状とされ、軸方向に孔2
3b〜23d(図7)が設けられており、孔23cは、
上部が半球に凹んで上側の孔23bに臨んで開口し、下
部がテーパ状に拡径して下側の孔23dに臨んで開口し
ている。孔23b、23dは、ピボット21の球形部2
1bよりも大径とされ、孔23cは、凹部が球形部21
bよりも僅かに大きく、テーパ部がピボット21のテー
パ部21cのテーパ角よりも大きく形成されており、且
つ軸部21aが僅かな間隙を存して貫通可能とされてい
る。
【0014】更に、基端23aには孔23dの側壁の直
径上の両端に軸方向に沿って当該孔23dの上端近傍か
ら下端まで、且つ軸方向に偏平なスリット23e、23
fが設けられている。これらのスリット23e、23f
が配置された前記直径の方向は、ワイパアームの軸方向
と直交する方向即ち、ワイパアームの払拭方向に合致し
ている。そして、スリット23e、23fは、ピボット
21に設けられた偏平軸22よりも僅かに広く設定され
ている。更に、アームヘッド23の基端23aの下端に
はスリット23e、23fの各一側開口端に夫々下方に
延出する脚(突起)23g、23hが一体に形成されて
いる。即ち、これらの脚23g、23hは、円筒状の基
端23aの下端面に周方向に略180°の間隔を存して
配置されている。
【0015】このアームヘッド23は、ピボット21の
上端に装着され、球形部21bの下半分が孔23cの凹
部に摺動可能に嵌合し、偏平軸22の両端22a、22
bが夫々スリット23e、23fに長手方向(軸方向)
に摺動可能に嵌挿する。そして、孔23bにキャップ2
4が嵌合されネジ25により孔23cとの隔壁に固定さ
れる。キャップ24は、下面中央に孔23cの凹部と対
応する半球状の凹部が形成されており、ピボット21の
球形部21bの上半分に摺動可能に嵌合する。即ち、ア
ームヘッド23は、基端23aがピボット21の上端に
ボールジョイント構造により支持される。
【0016】そして、アームヘッド23は、両端22
a、22bがスリット23e、23fに嵌挿された偏平
軸22により、ピボット21に対して相対回転不能に支
持される。偏平軸22は、両端22a、22bの偏平な
両側面が夫々スリット23e、23fの両側面と摺接
し、且つピボット21との取付位置がアームヘッド23
の揺動中心即ち、ピボット21の球形部21bの中心よ
りも下方に位置している(ずれている)ために、アーム
ヘッド23がワイパアームの軸方向(Y軸方向)に対し
てピボット21の軸方向(Z軸方向)に揺動する(起伏
する)ことを防止する。尚、軸22は、必ずしも偏平軸
である必要はなく、丸棒でもよい。
【0017】更に、アームヘッド23は、偏平軸22の
両端22a、22bが夫々スリット23e、23f内を
互いに反対方向に移動することにより、球形部21bを
中心としてワイパアームの払拭方向に揺動可能とされ
る。即ち、アームヘッド23は、ピボット21と共に矢
印A、A’方向に回動し、且つ矢印B、B’で示すワイ
パブレードの払拭方向に揺動可能とされる。そして、こ
のアームヘッド23の揺動範囲は、スリット23e、2
3fの各上端面と偏平軸22の両端22a、22bの対
向する各上端面との間の間隔を調節することにより所望
の範囲に決定することができる。このようにしてピボッ
ト21にアームヘッド23を支持する支持機構26が構
成されている。ピボット21の下端は、ワイパ駆動装置
のリンク(図示せず)に連結されて回動可能に支持され
ている。なお、アームヘッド23の先端23iには、ワ
イパアーム、ワイパブレード(共に図示せず)が取り付
けられている。
【0018】そして、アームヘッド23の基端23aの
下端面と車体側の上面との間にはピボット21の回動に
同期してアームヘッド23を揺動させるための駆動機構
30(図7)が介在されている。駆動機構30は、アー
ムヘッド23の基端23aの下端面に設けられた2本の
脚23g、23hと、カム31と、当該カム31を回転
させるためのアクチュエータ例えば、ステップモータ3
2により構成されている。そして、ステップモータ32
は、制御回路40により制御される。カム31は、端面
カムで、アームヘッド23よりも僅かに大径の円盤状を
なし、上端面は、図8に示すように一側の半分が第1の
カム面31a、他側半分が第2のカム面31bとされ、
中央にピボッ21の軸部21aよりも僅かに大径の軸孔
31cが穿設されている。また、外周面にはギヤ31d
が刻設されている。
【0019】カム面31a、31bは、夫々ガラス面の
形状に応じた所定形状の曲面に形成されており、アーム
ヘッド23の傾き即ち、ワイパブレードの払拭方向の揺
動角を変化させるようになっている。そして、第1のカ
ム面31aは、ワイパブレードの拭き上げ時におけるエ
ラーアングルを理想範囲内に保持するカム面とされ、第
2のカム面31bがワイパブレードの拭き下し時におけ
るエラーアングルを理想範囲内に保持するカム面とさて
いる。尚、これらのカム面31a、31bは、複数の車
種の異なるガラス面の形状に適用可能とされる代表的な
形状とされている。図9にカム31のカム面31a、3
1bの展開図の一例を示す。
【0020】カム31は、車体側にワッシャ34を介し
て回転可能に載置され、軸孔31cにはピボット21が
僅かな間隙を存して貫通している。即ち、カム31は、
ピボット21に相対回転可能に軸支されている。そし
て、カム面31a又は31bにアームヘッド23の2本
の脚23g、23hが当接している。これによりアーム
ヘッド23は、カム31の回転に伴いカム面31a又は
31bにより揺動可能とされる。一方、車体側にはステ
ップモータ32が、その回転軸32aをピボット21の
軸方向と平行をなして配設されており、当該回転軸32
aにはギヤ33が固定されている。ギヤ33は、カム3
1の外周面に刻設されたギヤ31dと噛合している。
【0021】制御回路40は、コンピュータを備えてお
り、図7に示すように、ワイパアームの回動方向を検出
する回転方向センサ41、ワイパアームの回動角を検出
する回転角度センサ42、ガラス面形状データ(エラー
アングルの補正値のデータ)43からの情報を取り込
み、ステップモータ32を駆動する。回転方向センサ4
1及び回転角度センサ42は、例えば、ピボット21を
回動させる駆動装置のリンク(図示せず)と、車体側と
の間に介在され当該リンクの移動方向及び移動量を検出
する。ガラス面形状のデータ即ち、エラーアングルの補
正値は、ワイパアームの回動角とピボット21の傾きに
より決定され、例えば、図10に曲線I、IIに示すよ
うな特性となる。図中曲線Iは、拭き上げ時における補
正値を、曲線IIは、拭き下し時におけるこの補正値の
一例を示す。これらの補正値は、ガラス面の形状が異な
る毎に設定されており、コンピュータのメモリに格納さ
れている。
【0022】以下に図11のフローチャートを参照して
作用を説明する。ワイパが停止位置にあるときカム31
は、所定の回動位置に停止している。ワイパ装置20
(図5)は、ピボット21が例えば、停止位置から矢A
で示す拭き上げ方向(左回り)に回動されるとピボット
21と共にアームヘッド23が回動する。アームヘッド
23は、脚23g、23hが図8及び図9の矢印A方向
に示すようにカム面31aを摺動しながら回動し、これ
に伴い図5の矢印Bで示すワイパアームの払拭方向に揺
動する。これによりエラーアングルが停止位置から反転
位置までの範囲に亘り理想範囲又は一定に保持される。
【0023】ところで、カム面31aは、前述したよう
に複数の車種のガラス面に対して適合させるために代表
的な形状とされており、当該車両のガラス面に対してエ
ラーアングルを正確に補正することができない。そこ
で、制御回路40は、回転方向センサ41からの信号に
よりワイパブレードの拭き上げ方向を、回転角度センサ
42からの信号によりワイパ部アームの回動角を検出
し、これらの信号に応じたエラーアングル補正値をメモ
リから読み出し、この補正値によりステップモータ32
を駆動してカム31を最適な位置に回転させる。これに
よりエラーアングルは、停止位置から反転位置までの範
囲に亘り図4の2点鎖線IIIのように一定に保持され
る。
【0024】制御回路40は、ワイパブレードが反転位
置に達すると、ステップモータ32を急速に回転させて
カム面31bにアームヘッド23の脚23g、23hを
当接させる。ピボット21の反転に伴いアームヘッド2
3が図5矢印A’で示す拭き下し方向に回動し、脚23
g、23hがカム面31b上を図8、図9の矢印A’方
向に摺動しながら移動する。同時に制御回路40が、ワ
イパアームの回動角に応じてステップモータ32を駆動
してカム31を最適な位置に回転させる。これによりエ
ラーアングルが、反転位置から停止位置(85°〜0
°)までの範囲に亘り図4の2点鎖線III’のように
一定に保持される。
【0025】そして、ワイパブレードが拭き上げ動作か
ら拭き下し動作に変化するとき即ち、ワイパアームの反
転時においてカム31を急速に回転させ、カム面31a
からカム面31bに変化させてワイパアーム及びワイパ
ブレード全体を揺動させることにより、反転時における
ワイパブレードに作用する反力が低下し、これに伴いブ
レードラバーが容易に反転し得ることとなり、ビビリの
発生が抑制される。
【0026】また、カム31をワイパブレードの回動角
に応じて回転させず、反転位置、停止位置においてのみ
回動させて拭き上げ時にはカム面31aにより、拭き下
し時にはカム面31bによりワイパアームを揺動させる
場合には、エラーアングルは、例えば、図4の1点鎖線
IIに示すような理想範囲に保持される。次に、図11
のフローチャートに従って説明する。
【0027】制御回路40は、ワイパモータが駆動され
てワイパ動作が開始されると、回転方向センサ41から
入力される信号によりピボット21の回動方向を検出し
て、左回り(拭き上げ)か、右回り(拭き下し)かを判
定し(ステップS1)、左回りのとき(図5の矢印A方
向)には回転角度センサ42から入力される信号により
ワイパアームの回動角を検出する(ステップS2)。
【0028】次に、制御回路40は、メモリからワイパ
アームの回動角(払拭位置)に応じたエラーアングルの
補正値を順次読み込み、この補正値に基づいてワイパブ
レードの揺動角の変位量(カム31の回転角)を算出し
て当該変位量に応じた駆動電流を出力してステップモー
タ32を回転させ(ステップS5)、カム32によりア
ームヘッド23を揺動させる。これにより、ワイパの拭
き上げ時におけるエラーアングルが一定に保持される。
【0029】制御回路40は、拭き上げ動作が終了し、
ワイパアームが右回り即ち、拭き下し(図5の矢印A’
方向)動作のときにはステップS1からステップS3に
進み、回転角度センサ42から入力される信号によりワ
イパアームの回動角を検出する。制御回路40は、以下
前述した拭き上げ時と同様にしてアームブレードの揺動
角の変位量に応じた大きさの駆動電流を出力し(ステッ
プS4〜ステップS5)、ステップモータ32を駆動し
アームヘッド23を図5の矢印B’方向に揺動させ、ワ
イパの拭き下し時におけるエラーアングルを一定に保持
する。これによりエラーアングルが図4の2点鎖線II
I、III’に示すように一定に保持される。
【0030】このようにカム31をワイパブレードの払
拭方向及び回動角に応じて回転させることにより、形状
の異なるガラスを払拭する場合においても、一定のカム
形状(1種類)でエラーアングルの制御を行うことがで
きる。即ち、カム31を回転させることにより要求され
るワイパアームの揺動角が得られる位置(カム高さ)に
なるようにカム31の回転角度を算出し、ステップモー
タ32を回転させることにより対応することができる。
【0031】図12及び図13は、アームヘッド23の
支持機構の他の実施例を示し、支持機構28は、前記ピ
ボット21の先端の球形部21bに替えて軸29により
アームヘッド23を揺動可能に支持するようにしたもの
である。即ち、アームヘッド23’の基端23a’に大
径の孔23b’を形成して円筒形状とする一方、ピボッ
ト21の上端に当該ピボット21と直交し、且つアーム
ヘッド23’のワイパアームの軸方向に沿って穿設した
軸孔21f(図13)に軸29を回転可能に貫通させ
る。そして、軸29の両端を、孔23b’の内面の上端
近傍、且つワイパアームの軸方向に穿設した軸孔23
m’、23n’に嵌合固定した構造としたものである。
これによりアームヘッド23’は、ピボット21に対し
てワイパアームの払拭方向に揺動可能に支持される。
【0032】尚、駆動機構30のカム31を回転させる
アクチュエータとしては、ステップモータに限るもので
はなく、通常のモータでもよく、或いは例えば、回転型
のソレノイドを使用してワイパブレードの停止位置、拭
き上げ動作から拭き下し動作に変化するときにカム31
を回転させるようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イパのガラス面上における払拭軌跡の何れの位置におい
てもエラーアングルを理想範囲内、或いは略一定に保つ
ことができ、ワイパのビビリを防止することができ、常
に理想的な払拭動作を行うことができる。更に、ワイパ
ブレードの反転運動をスムーズに行うことができるため
にブレードに無理な力が加わることが無くなり、ブレー
ドラバーの捻れ、或いは偏摩耗等が防止され、ブレード
ラバーの寿命が長くなる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のワイパ装置とガラス面とを示す斜視図で
ある。
【図2】図1のワイパ装置のワイパアームの正面図であ
る。
【図3】図1のワイパ装置のワイパブレードの払拭時に
おけるガラス面との関係を示す図である。
【図4】ワイパアームの回転角度とエラーアングルとの
関係を示す図である。
【図5】本発明に係るワイパ装置におけるピボットの上
端にワイパアームのアームヘッドを支持した状態を示す
要部斜視図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図6の矢線VII−VII方向の断面図であ
る。
【図8】図7のカムの斜視図である。
【図9】図7のカムの展開図である。
【図10】ワイパ回動角度とエラーアングル補正値との
関係を示すグラフである。
【図11】図7の駆動機構の制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図12】ワイパアームのアームヘッドの支持構造の他
の実施例を示す要部斜視図である。
【図13】図12の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
20 ワイパ装置 21 ピボット 22 偏平軸 23、23’ アームヘッド 26、28 支持機構 30 駆動機構 31 カム 32 モータ 40 制御回路 41 回転方向センサ 42 回転角度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 亘克 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三 菱自動車エンジニアリング株式会社 岡 崎事業所内 (72)発明者 佐伯 泰史 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−282056(JP,A) 特開 平4−208663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端がピボットの上端に装着され先端に
    ワイパブレードが設けられたワイパアームを前記ピボッ
    トにより回動させてガラス面を払拭するワイパ装置にお
    いて、 前記ピボットの上端と前記ワイパアームの基端との間に
    介在され、前記ワイパアームを前記ピボットと相対回転
    不能に、且つ払拭方向に揺動可能に支持する支持機構
    と、 前記ワイパアームの基端の下端面に周方向に略180°
    の間隔を存して設けられた2本の脚と、車体側に配設さ
    れ上面が前記各脚に当接する所定形状のカム面とされ、
    且つ前記ピボットが貫通して回転可能に支持されたカム
    とにより構成された駆動機構と、 前記車体側に配設され前記ピボットの回動方向及び回動
    に同期して前記カムを回転させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とするワイパ装置。
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