JP3005785U - 型枠部材 - Google Patents

型枠部材

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JP3005785U
JP3005785U JP1994007721U JP772194U JP3005785U JP 3005785 U JP3005785 U JP 3005785U JP 1994007721 U JP1994007721 U JP 1994007721U JP 772194 U JP772194 U JP 772194U JP 3005785 U JP3005785 U JP 3005785U
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JP
Japan
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water
plate
face plate
laminated
permeable sheet
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Application number
JP1994007721U
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English (en)
Inventor
宏俊 池田
英夫 竹内
芳英 浅井
雄介 小松
新一 五十畑
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Ebata Corp
Original Assignee
Ebata Corp
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  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】導水及び排水機能に優れ、施工手間の短縮、モ
ルタル仕上げの削除、床面積の拡大を図るのに適した型
枠部材を得る。 【構成】中空部材2は、導水路21と、スリット22と
を有するプラスチック板状部材でなる。導水路21は、
厚み方向の両面板23、24を残して長さ方向に貫通し
て設けられ、隔壁25によって区画されている。スリッ
ト22は面板23に、導水路21の貫通方向と交叉する
幅方向に多数形成され、それぞれが面板23の表面から
導水路21に連通し、長さ方向に沿い間隔を隔てて配置
されている。透水性シート3は面板23の表面に積層し
て設けられている。不燃性板部材1は面板24上に積層
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として、湧水処理用として用いられる型枠部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
地下室において、地下外壁を通して侵入する湧水を防水する技術として、代表 的な3つの技術が知られている。第1は、躯体コンクリートの外壁で防水性モル タルを用いて防水処理を行う外防水方式であり、第2は、躯体コンクリートの部 屋側で防水性モルタルを用いて防水処理を行う内防水方式であり、第3は、コン クリートを打設し、硬化した後、排水のための空間を設け、ブロックを積み重ね る所謂2重壁方式であり、最も一般的な技術である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した3つの防水技術のうち、外防水方式及び内防水方式は、長年使用する ことにより、コンクリート壁に亀裂またはクラックが入り、防水性能が低下する ため、数年後には再防水処理が必要となる。しかも、結露などにより壁中に発生 する水を排水し、導水する機能を有していない。
【0004】 一方、2重壁方式は、コンクリート壁を打設した後、ブロック積作業が必要で ある等のために、施工手間がかかり、かつ、有効利用できる床面積が狭められる などの欠点がある。
【0005】 また、いずれの方式の場合でも、コンクリート壁を形成するためには、合板型 枠を用いなければならず、コンクリート壁を形成後、合板の取りはずし等、残材 の片付け作業などが必要となり、かつ、その仕上げにはモルタル塗り作業がどう しても必要であった。
【0006】 本考案の課題は、導水及び排水機能に優れ、湧水処理用として適した型枠部材 を提供することである。
【0007】 本考案のもう一つの課題は、施工手間の短縮、モルタル仕上げの削除、床面積 の拡大を図るのに適した型枠部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本考案に係る型枠部材は、中空部材と、透水性 シートと、不燃性板部材とを含んでいる。前記中空部材は、導水路と、スリット とを有するプラスチック板状部材でなる。前記導水路は、複数備えられ、それぞ れが隔壁によって区画され、長さ方向に貫通して設けられている。前記スリット は、厚み方向の一面板に、前記導水路の貫通方向と交叉する幅方向に多数形成さ れ、それぞれが前記一面板の表面から前記導水路に連通し、長さ方向に沿い間隔 を隔てて配置されている。前記透水性シートは、前記一面板の表面に積層して設 けられている。前記不燃性板部材は、前記中空部材の厚み方向の他面板上に積層 されている。
【0009】
【作用】
中空部材は板状であるから、その複数枚を並べて、コンクリード打設用型枠と して用いることができる。このように、打込み式型枠として用いることができる ため、従来必須であった合板の取りはずし作業を省くことができ、省力化に貢献 し得る。中空部材はプラスチック部材であるから、耐久性が高く、寸法精度の揃 った打込み式型枠が得られる。
【0010】 中空部材の厚み方向の一面板の表面に、透水性シートが積層して設けられてい るから、透水性シート側にコンクリートを打設した場合、透水性シートとコンク リートとが強力に接着する。
【0011】 中空部材には、導水路が長さ方向に貫通して設けられており、更に、スリット が厚み方向の一面板に多数形成されている。スリットは一面板の表面から導水路 に連通し、このスリットの設けられた一面板に、透水性シートが積層して設けら れている。このため、コンクリート打設時の生コンクリート中に含まれる水分が 、透水性シートを通してスリットに導かれ、更にスリットから中空部材の導水路 に導き、導水路を通って外部に排水される。この導水及び排水機能により、緻密 で、強度の大きいコンクリート壁を形成できる。地下室において、地下外壁を通 して侵入する湧水や、結露などにより壁中に発生する水も、同様の導水及び排水 機能によって外部に排水される。このため、高度の導水及び排水機能を確保でき る。
【0012】 導水路は、複数備えられ、それぞれが隔壁によって区画されているから、導水 路を有するにもかかわらず、隔壁による補強作用により、充分な機械的強度を確 保できる。
【0013】 スリットは、導水路の貫通方向と交叉する幅方向に形成され、一面板の表面か ら導水路に連通しているから、導水路の全体がスリットによって連通する。この ため、仮に導水路の一部に目づまりを生じた場合でも、この導水路に溜った水を 、スリットを通して、目詰まりを生じていない他の導水路にに導き、目づまりを 生じた導水路の水頭圧を開放もしくは減圧することができる。しかも、スリット は導水路の貫通方向に沿い間隔を隔てて配置されているから、スリットの間隔及 びその本数に応じて、上記作用を確保できる。このため、導水及び排水機能が一 層高度化される。
【0014】 透水性シートを設けた面板とは反対側の面板に、不燃性板部材が積層して設け られているので、機械的強度が増すとともに、当該型枠部材を、打ち込み型枠と して用いてコンクリートを打設した後、不燃性板部材を内壁部材としてそのまま 使用できる。
【0015】
【実施例】
図1は本考案に係る型枠部材の部分破断斜視図、図2は図1のA2−A2線上 における断面図である。本考案に係る湧水処理用型枠部材は、不燃性板部材1と 、中空部材2と、透水性シート3とを含んでいる。中空部材2は、全体としてほ ぼ同一厚みを有する板状であって、導水路21と、スリット22とを有するプラ スチック成形体でなる。導水路21は、厚み方向の両面板23、24を残して長 さ方向に貫通して設けられている。スリット22は厚み方向の一面板23に、導 水路21の貫通方向と交叉する幅方向に多数形成され、それぞれが一面板23の 表面から導水路21に連通し、長さに沿い間隔を隔てて配置されている。中空部 材2は導水路21を分割する複数の隔壁25を有する。
【0016】 透水性シート3は中空部材2の面板23の表面に、接着等の手段によって積層 して設けられている。透水性シート3は好ましくは不織布で構成される。
【0017】 不燃性板部材1は透水性シート3を設けた面板23とは反対側の面板24に、 接着等の手段によって積層して設けられている。不燃性板部材1は、例えば繊維 補強セメント板、金属板またはそれらの複合体である。
【0018】 中空部材2は全体としてほぼ同一厚みを有する板状であるから、図3に示すよ うに、型枠部材Aの複数枚を並べて、コンクリード打設用型枠として用いること ができる。型枠部材Aの相互間は、シール剤たとえば水膨張ゴム、シリコン、ア クリル等によって封止する。このように、打込み式型枠として用いることができ るため、従来必須であった合板の取りはずし作業を省くことができ、省力化に貢 献する。中空部材2はプラスチック成形体であるから、耐久性が高く、寸法精度 の揃った打込み式型枠が得られる。
【0019】 図4及び図5は本考案に係る型枠部材を型枠として用いてコンクリート壁を形 成する工程を概略的に示す図である。型枠部材Aは、図3に示したように、複数 並べてコンクリート打設用型枠として用いる。より具体的には、図4に示すよう に、他の型枠4に、皿ビス等の止め具61、セパレータ62及び接続用ナット6 3等を用いて、型枠部材Aを固定する。そして、他の型枠4との間に、コンクリ ート打設空間5を形成し、透水性シート3の面するコンクリート打設空間5に、 生コンクリート7を打設する(図5参照)。打込み型枠の製作時、また、打込み 型枠組立て時に、水膨張シーリング材、スポンジゴムなどを、打込み型枠の上下 左右、前後に充填することにより、打込み型枠の上下左右、前後の防水を完璧に することができる。
【0020】 ここで、中空部材2の一面板23の表面に、透水性シート3が積層して設けら れているから、この透水性シート3側に生コンクリート6を打設した場合、透水 性シート3と生コンクリート6とが強力に接着する。
【0021】 また、中空部材2には、導水路21が厚み方向の両面板23、24を残して長 さ方向に貫通して設けられており、更に、スリット22が厚み方向の他の面板2 4に多数形成されており、スリット22は他の面板24の表面から導水路21に 連通し、このスリット22の設けられた面板23に、透水性シート3が積層して 設けられている。このため、コンクリート打設時の生コンクリート6中に含まれ る水分が、透水性シート3を通してスリット22に導かれ、更にスリット22か ら中空部材2の導水路21に、矢印aで示されるごとく導かれ、導水路21を通 って外部に排水される。この導水及び排水機能により、緻密で、強度の大きいコ ンクリート壁を形成できる。地下室において、地下外壁を通して侵入する湧水や 、結露などにより壁中に発生する水も、同様の導水及び排水機能によって外部に 排水される。このため、高度の導水及び排水機能を確保できる。
【0022】 導水路21は、複数備えられ、それぞれが隔壁25によって区画されているか ら、導水路21を有するにもかかわらず、隔壁25による補強作用により、充分 な機械的強度を確保できる。
【0023】 スリット22は、導水路21の貫通方向と交叉する幅方向に形成され、一面板 23の表面から導水路21に連通しているから、導水路21の全体がスリット2 2によって連通する。このため、仮に、止め具61、セパレータ62及び接続用 ナット63等の位置する部分を通して、導水路21にスラッジ等が侵入し、導水 路21の一部に目づまりを生じた場合でも、この導水路21に溜った水を、スリ ット22を通して、目詰まりを生じていない他の導水路22に導き、目づまりを 生じた導水路の水頭圧を開放もしくは減圧することができる。しかも、スリット 22は導水路の貫通方向に沿い間隔を隔てて配置されているから、スリット22 の間隔及びその本数に応じて、上記作用を確保できる。このため、導水及び排水 機能が一層高度化される。
【0024】 透水性シート3を設けた面板23とは反対側の面板24に、不燃性板部材1が 積層して設けられているので、機械的強度が増大すると共に、打ち込み型枠とし て用いてコンクリートを打設した後、不燃性板部材1を内壁部材としてそのまま 使用できる。
【0025】 上述したように、本考案に係る型枠部材によれば、内防水、外防水の寿命の 短さを解決し、外壁体からの水を円滑に下方に移動せしめ、2重壁方式によるブ ロック積み作業を省略し、かつ、湧水機能を保持できる。また、型枠用合板を用 いる必要がないので、躯体コンクリート打設後の残材の搬出量が減少し、場内清 掃、残材搬出費が削減することができ、また、モルタル仕上げも不要になる。
【0026】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果を得ることができる。 (a)導水及び排水機能に優れ、湧水処理用として適した型枠部材を提供できる 。 (b)施工手間の短縮、モルタル仕上げの削除、床面積の拡大を図るのに適した 型枠部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の型枠部材の部分破断斜視図である。
【図2】図1のA2ーA2線上における断面図である。
【図3】本考案の型枠部材を型枠として用いる例を説明
する部分破断斜視図である。
【図4】本考案の型枠部材を型枠として用いた場合のコ
ンクリート打設工程を説明する斜視図である。
【図5】本考案の型枠部材を型枠として用いた場合のコ
ンクリート打設工程を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 不燃性板部材 2 中空部材 21 導水路 22 スリット 3 透水性シート
フロントページの続き (72)考案者 小松 雄介 東京都葛飾区東金町1丁目38番2号 エバ タ株式会社内 (72)考案者 五十畑 新一 東京都葛飾区東金町1丁目38番2号 エバ タ株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部材と、透水性シートと、不燃性板
    部材とを含む型枠部材であって、 前記中空部材は、導水路と、スリットとを有するプラス
    チック板状部材でなり、 前記導水路は、複数備えられ、それぞれが隔壁によって
    区画され、長さ方向に貫通して設けられており、 前記スリットは、厚み方向の一面板に、前記導水路の貫
    通方向と交叉する幅方向に多数形成され、それぞれが前
    記一面板の表面から前記導水路に連通し、長さ方向に沿
    い間隔を隔てて配置されており、 前記透水性シートは、前記一面板の表面に積層して設け
    られており、 前記不燃性板部材は、前記中空部材の厚み方向の他面板
    上に積層されている型枠部材。
JP1994007721U 1994-06-29 1994-06-29 型枠部材 Expired - Lifetime JP3005785U (ja)

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