JP3005448U - プリント配線板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線板上面のスペースを節約し、小
型のプリント配線板を得る。 【構成】 基板１１上面に複数の導体回路１３を設け
る。基板１１および導体回路１２を覆うカバーシート１
３に多数の孔１４を形成する。孔１４により導体回路１
２が露出し、接続端子１６またはチェックランド１７を
構成する。ＧＮＤ用チェックランド１７ａを正方形に、
ＶＤＤ用チェックランド１７ｂを六角形に形成する。カ
バー１３の更に上方に導体回路１３に接続する集積回路
１８をチェックランド１３の上方以外の位置に設ける。
プリント配線板の電圧値等の検査時において、作業者は
チェックランド１７の形状を視認することにより、その
チェックランド１７の種類（ＧＮＤ用チェックランド１
７ａ、ＶＤＤ用チェックランド１７ｂ等）を認識する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばカメラ等に設けられるプリント配線板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のプリント配線板の平面図を図３に示す。基板３１の上面には、複数の導 体回路３２が設けられ、その上面は全体的に半透明なカバーシートにより覆われ ている。カバーシートには多数の孔３４が形成され、孔３４には、導体回路３２ が露出している。これらの露出した導体回路３２は、接続端子３６またはチェッ ク用ランド３７を構成する。集積回路３８はカバーシートの上面に設けられ、ハ ンダ付け等により所定の接続端子３６に電気的に接続される。チェックランド３ ７は全て円形に形成され、各チェックランド３７の近傍には、そのチェックラン ド３７の種類を示すエッチング文字３９が導体回路３２上に書込まれ、あるいは 印刷されている。

【０００３】 このようなプリント配線板の検査時において、作業者は、エッチング文字３９ を読み取ることにより各チェックランド３７の種類を認識し、テスタ等のプロー バをチェックランド３７に接触させて、例えば電源電圧をチェックする。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなプリント配線板では、各チェックランドの種類を識 別するために、少なくとも操作者が読み取れる程度のエッチング文字を各チェッ クランド毎にそれぞれ設けるスペースがプリント配線板の導体回路上に必要なた め、プリント配線板の小型化が困難であった。

【０００５】 本考案は、プリント配線板上のスペースを節約し、小型のプリント配線板を提 供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るプリント配線板は、基板上に設けられた導体回路と、基板および 導体回路の上面を覆うカバーシートと、カバーシートの上面に設けられ、導体回 路に電気的に接続される集積回路と、導体回路の一部が露出するような孔をカバ ーシートに形成することにより設けられ、検査用プローバが当接可能な複数のチ ェックランドとを有し、複数のチェックランドが、それぞれ異なる開口形状に形 成されることを特徴としている。

【０００７】 また複数のチェックランドの少なくとも１つが、多角形であることが望ましい 。例えばチェックランドは２つ設けられ、一方が四角形、他方が六角形に形成さ れる。

【０００８】 集積回路は複数のチェックランドの上方に設けられない。カバーシートは、例 えばポリイミド系樹脂で形成されたフィルムである。

【０００９】 チェックランドは、例えばグランドレベルの電圧値を検知するための第１のチ ェックランドと、電源の電圧値を検知するための第２のチェックランドとを有す る。

【００１０】

【実施例】

以下図示実施例により本考案を説明する。 図１は、本実施例を適用したプリント配線板の平面図であり、図２は図１のII −II線に沿って切断したときの断面図である。銅箔等から成る複数の導体回路１ ２は、基板１１の上面に設けられ、エッチングにより所定の形に形成される。カ バーシート１３は、例えばポリイミド系樹脂で形成された半透明のフィルムであ り、基板１１および導体回路１２の上面を全体的に覆っている。カバーシート１ ３には多数の孔１４が形成され、これらの孔１４により導体回路１２の一部が露 出して接続端子１６またはチェックランド１７を構成している。

【００１１】 チェックランド１７として、例えばグランドレベル（ＧＮＤ）の電圧値を検知 するためのチェックランド１７ａ、電源（ＶＤＤ）の電圧値を検知するためのチ ェックランド１７ｂ等が設けられ、ＧＮＤ用チェックランド１７ａは四角形に、 ＶＤＤ用チェックランド１７ｂは六角形に形成される。チェックランド１７は、 少なくとも検査時に使用されるプローバ等が導体回路１２に当接可能な大きさを 有し、孔１４の内壁面と導体回路１２とにより形成される角部には、カバーシー ト１３を導体回路１２上に固定するためのラミネート用接着剤等の接着剤１５が はみ出している。

【００１２】 カバーシート１３の上面には、トランジスタ、ダイオード、レジスタ等で構成 される集積回路１８が設けられる。集積回路１８は、ハンダ付け等により所定の 接続端子１６に電気的に接続される。なお、集積回路１８は、チェックランド１ ３の上方には位置していない。

【００１３】 このプリント配線板の電圧値の検査時には、作業者が、チェックランド１７の 形状を視認することにより、そのチェックランド１７の種類（ＧＮＤ用チェック ランド１７ａ、ＶＤＤ用チェックランド１７ｂ等）を認識する。例えば、チェッ クランド１７の形状が四角形ならＧＮＤ用チェックランド１７ａ、また六角形な らＶＤＤ用チェックランド１７ｂであると識別する。そして、各チェックランド １７ａ、１７ｂにプローバが当接され、電源電圧等の検査が行なわれる。

【００１４】 以上のように本実施例では、各チェックランド１７ａ、１７ｂの開口形状から 、そのチェックランドの種類が認識される。したがって従来チェックランドの種 類を識別するために必要であったエッチング文字が不要となり、これらの文字が 書込まれるスペースを節約でき、プリント配線板の小型化が可能となる。

【００１５】 また、各チェックランド１７ａ、１７ｂの種類が予め割り当てられた形状によ り識別されるため、チェックランドの種類と開口形状の対応関係を知らない者は 、孔１４の形状のみから各チェックランド１７ａ、１７ｂの種類を知ることが困 難である。したがって、例えば秘密にすべき回路の場合、各チェックランド１７ ａ、１７ｂの種類が、外部の者に認識され難い。

【００１６】 また、各チェックランド１７ａ、１７ｂの開口形状がそれぞれ四角形と六角形 なため、相違が明確であり、容易にそれぞれのチェックランドを識別できる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、プリント配線板上面のスペースが節約され、小 型のプリント配線板が得られる。

【００１８】 また請求項２に記載の構成によれば、各チェックランドの開口形状の相違がよ り明確になり、容易に各チェックランドの識別ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るプリント配線板を示す
平面図である。

【図２】図１のII−II線に沿って切断したときの断面図
である。

【図３】従来のプリント配線板を示す平面図である。

【符号の説明】

１１ 基板 １２ 導体回路 １３ カバー １４ 孔 １７ チェックランド １７ａ ＧＮＤ用チェックランド １７ｂ ＶＤＤ用チェックランド １８ 集積回路

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基板上に設けられた導体回路と、前記基
   板および導体回路の上面を覆うカバーシートと、前記カ
   バーシートの上面に設けられ、前記導体回路に電気的に
   接続される集積回路と、前記導体回路の一部が露出する
   ような孔を前記カバーシートに形成することにより設け
   られ、検査用プローバが当接可能な複数のチェックラン
   ドとを有し、前記複数のチェックランドが、それぞれ異
   なる開口形状に形成されることを特徴とするプリント配
   線板。
2. 【請求項２】 前記複数のチェックランドの少なくとも
   １つが、多角形に形成されることを特徴とする請求項１
   に記載のプリント配線板。
3. 【請求項３】 前記チェックランドが２つ設けられ、一
   方が四角形、他方が六角形に形成されることを特徴とす
   る請求項１に記載のプリント配線板。
4. 【請求項４】 前記集積回路が、前記複数のチェックラ
   ンドの上方に位置していないことを特徴とする請求項１
   に記載のプリント配線板。
5. 【請求項５】 前記カバーシートが、ポリイミド系樹脂
   で形成されたフィルムであることを特徴とする請求項１
   に記載のプリント配線板。
6. 【請求項６】 前記チェックランドが、グランドレベル
   の電圧値を検知するための第１のチェックランドと、電
   源の電圧値を検知するための第２のチェックランドとを
   有することを特徴とする請求項１に記載のプリント配線
   板。