JP3005291U - 書類入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 書類の出し入れのための開放縁部から書類が
ずり落ち乃至落下するのを防止した書類入れを提供する
ことにある。 【構成】 書類入れは、合成樹脂材料のシートの二つ折
りによって形成された表面部分（１）と裏面部分（２）
とを有し、該表面部分と裏面部分はその下縁において互
いにヒートシールされ、表面部分と裏面部分のいずれか
一方の縦縁（７）に、表面部分（１）と裏面部分（２）
との間に内方に延びる折り返し片（９）を一体に形成し
てなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、簡易な書類入れに関し、特に、書類の出し入れを容易にし書類の整 理に便利な書類入れに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の書類入れは、一般的に、透明、半透明、又は比較的不透明な有色の合 成樹脂材料の横長のシートを２つ折りして表面部分と裏面部分とにし、これらの 部分の下縁を互いにヒートシールして底を形成し、表面部分と裏面部分の上縁及 び折り目と反対側の縦縁が、書類の出し入れのために開放している構成である。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上記構造の書類入れは、書類を挟んで保持する限りでは何ら問題はないが、書 類入れの摘み方によっては書類が書類入れからずり落ちることがある。即ち、差 し込まれた書類は、シートの折り目部分とヒートシールによって形成された底と で抑えられているから、書類入れの開放縁部側を摘みさえずれば書類のずり落ち は防げるが、例えばシートの折り目部分の側を摘んで書類入れを何気なく下向き にしたときには書類が開放縁部から抜け落ちるという欠点があった。 本考案の目的は、かかる欠点を除去し、摘み方の如何に係わらず、書類のずり 落ち乃至抜け落ちを防止した上記種類の書類入れを提供することにある。 本考案のたの目的は、これまで不可能であった書類の分別を可能にした書類入 れを提供することにある。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案の上記の目的は、合成樹脂材料の横長のシートを２つ折りして表面部分 と裏面部分とにし、これらの部分の下縁を互いにヒートシールして底を形成し、 表面部分と裏面部分の上縁及び折り目と反対側の縦縁が、書類の出し入れのため に開放している、書類入れにおいて、前記表面部分と裏面部分のいずれか一方の 前記縦縁に、前記表面部分と裏面部分との間に内方に延びた折り返し片を設けた ことを特徴とする書類入れを提供することによって達成される。 折り返し片は、形状が半円形で、シートの裏面部分の前記縦縁で、その中央よ り前記上縁に寄った箇所に形成されるのが好ましい。 表面部分の縦縁に半円形の切欠きが形成され、前記折り返し片は、この切欠き と対向して、シートの裏面部分の前記縦縁に形成され、前記切欠きよりも大きい 寸法形状を有するのが好ましい。

【０００５】

【作用】

書類を、書類入れの表面部分と裏面部分の開放縁部から差し込むと、書類は、 シートの折り目部分とヒートシールによって形成された底とで抑えられ書類入れ の中に収まってしっかりと保持される。この時、折り返し片を書類の上に位置決 めすれば、例えシートの折り目部分の側を摘んで書類入れを下向きにしても書類 は此の折り返し片で抑えられているから、書類のずり落ちは起こらない。また、 書類のうち取り出しが予定された書類、或いは他の書類と分けておきたい書類に ついては、書類の間に折り返し片を差し込んでおくことによって書類の分別が可 能である。

【０００６】

【実施例】

図を参照すると、本考案による書類入れは、合成樹脂材料の横長のシートを２ つ折りして表面部分１と裏面部分２とにし、これらの部分の下縁を互いにヒート シール３して底４を形成し、表面部分と裏面部分の上縁５及び折り目６と反対側 の縦縁７が、書類の出し入れのために開放している構成である。表面部分１の縦 縁７には、その中心より上縁５によった箇所に、裏面部分２を表面部分１から分 離し易くするために親指を裏面部分２に当てることを可能にする切欠き８が形成 されている。裏面部分２には、その縦縁７の前記切欠き８と対向した箇所に、表 面部分１と裏面部分２との間に内方に延びた折り返し片９が一体に設けられてい る。折り返し片９は、この切欠き８よりも大きい寸法形状を有し、従って切欠き ８から抜けることなく、その内側に常に保たれる。上記の例では、折り返し片９ を裏面部分２に設けたが、表面部分に設けてもよいことは理解されよう。 書類の差し込み、保持の仕方に付いては先に述べたとおりであり、折り返し片 ９を差し込んだ書類の上に置いて書類を表面部分と裏面部分とで挟むときには、 書類は、書類入れの開放側の一部がこの折り返し片９によって保持される。従っ て、書類入れの摘み方如何に係わらず、書類が書類入れからずり落ちる心配がな い。又、折り返し片を書類の間に差し込むことによって書類入れ内の書類の分別 がかのである。これは、書類のうち取り出しが予定された書類、或いは他の書類 と分けておきたい場合に有用である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案による書類入れは上述のように構成された折り返し片を有するので、書 類のずり落ち乃至落下を効果的に防止することができ、在来のものに比して実用 効果大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による折り返し片を有する書類入れの斜
視図である。

【図２】図１に示す書類入れの折り返し片を含む部分の
拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 表面部分 ２ 裏面部分 ３ ヒートシール ４ 底 ５ 上縁 ６ 折り目 ７ 縦縁 ８ 切欠き ９ 折り返し片。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂材料の横長のシートを２つ折り
   して表面部分と裏面部分とにし、これらの部分の下縁を
   互いにヒートシールして底を形成し、表面部分と裏面部
   分の上縁及び折り目と反対側の縦縁が、書類の出し入れ
   のために開放している、書類入れにおいて、前記表面部
   分と裏面部分のいずれか一方の前記縦縁に、前記表面部
   分と裏面部分との間に内方に延びた折り返し片を設けた
   ことを特徴とする書類入れ。
2. 【請求項２】 前記折り返し片は、形状が半円形で、シ
   ートの裏面部分の前記縦縁で、その中央より前記上縁に
   寄った箇所に形成されている、請求項１に記載の書類入
   れ。
3. 【請求項３】 表面部分の縦縁に半円形の切欠きが形成
   され、前記折り返し片は、この切欠きと対向して、シー
   トの裏面部分の前記縦縁に形成され、前記切欠きよりも
   大きい寸法形状を有する、請求項１に記載の書類入れ。