JP3088932U - 写真プリント袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を確実に保持することができ、かつ何
度でも再封可能な写真プリント袋を提供することであ
る。 【解決手段】 第１のポケットの開口１１ａの外側近辺
に形成された折り目線１２に沿って折り曲げ可能な蓋フ
ラップ１３を設け、前記第１のポケットの外面に粘着剤
層１４を設け、前記蓋フラップ１３を第１のポケットの
方向に折り曲げたとき、前記粘着剤層と接着しかつ再剥
離可能な合成樹脂フイルム１５によって前記蓋フラップ
１３に第２のポケットを形成したのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の技術分野】

この考案は、写真のプリントやネガティブフイルムを収納して顧客に手渡すた めの袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の袋は、単なる平袋形式のほか、図３に示すように、プリントや ネガティブフイルムを収納するポケット１を形成し、折り目線３を介して設けた 蓋フラップ２をポケット１の方向に折り曲げてポケット１の開口を閉じるように した横長の袋が多く用いられている。

【０００３】

【考案の課題】

ところが、上記のような横長の袋は、蓋フラップ２が自由状態になっているた め、ポケット１を閉鎖する機能がほとんどなく、取り扱い中に収納物のプリント やネガティブフイルムがポケット１から脱落することがよくあり、その都度ポケ ット１に再収納する手間がかかっていた。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、蓋フラップでポケットを確実に閉鎖することが可 能で、かつ何度でも再封することもできるプリント袋を提供することである。

【０００５】

【課題の解決手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、第１のポケットの開口の外側近辺 に折り目線を形成し、この折り目線に沿って折り曲げ可能な蓋フラップによって 前記第１のポケットの開口を閉じることができるようにした写真プリント袋にお いて、前記第１のポケットの外面に粘着剤層を設け、この粘着剤層と接着しかつ 再剥離可能な合成樹脂フイルムによって前記蓋フラップに第２のポケットを形成 したことを特徴とする。

【０００６】 前記合成樹脂フイルムは透明で、蓋フラップの台紙にできるだけ密着させて貼 り付けておくのが好ましい。また前記第１のポケットの開口と第２のポケットの 開口を対向させておくと、蓋フラップを閉じたとき、両方のポケットの開口を同 時に閉鎖することができる。

【０００７】

【実施の形態】

以下、この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図１及び図２に示 すように、この考案のプリント袋１０は、写真プリントやネガティブフイルム等 を収納する第１のポケット１１と、その開口１１ａの外側近辺に設けられた折り 目線１２を介して折り曲げ可能な蓋フラップ１３より成り、前記ポケット１１の 前面には、粘着剤層１４が設けられ、前記蓋フラップ１３の前面には、合成樹脂 フイルム１５の三方１５ａが貼り付けられ、下向きの開口１６ａを有する第２の ポケット１６が形成されている。この合成樹脂フイルム１５と前記粘着剤層１４ は、互に強固に接着するが、剥離力を加えると容易に剥離し、かつ再封可能なポ リプロピレンやポリビニルフイルム等と再剥離性アクリル系粘着剤等を用いるの が好ましい。なお、このフイルム１５は透明なものをできるだけ密着させて貼り 付けておくのが好ましく、そのサイズは適宜選択可能であるが、前記粘着剤層１ ４に対応する個所に設ける必要がある。また、粘着剤層１４は複数個所にあって もよい。さらに、第２のポケット１６の開口１６ａは、上下左右どちらに形成さ れていてもよい。

【０００８】 上記のプリント袋１０を使用する場合には、第１のポケット１１にプリントや ネガティブフイルム等を収納し、第２のポケット１６にインデックスプリント（ ＡＰＳ）等を収納して、蓋フラップ１３を第１のポケット１１の方に折り曲げ、 フイルム１５を粘着剤層１４に圧着すると、第１のポケット１１の開口１１ａ及 び第２のポケット１６の開口１６ａの両方が同時に閉鎖され、両方のポケット１ １及び１６の内容物の脱落を防止することができる。

【０００９】 そして、封止した蓋フラップ１３を指で持ち上げると、フイルム１５が粘着剤 層１４から剥離し、容易に開封することができ、内容物をポケット１１、１６か ら取り出すことができる。また、フイルム１５が透明で、ポケット１６を形成す る台紙に密着して貼り付けられていると、例えばインデックスプリント等がポケ ット１６に挟持された状態で脱落しないため、そのまま観取することができる。

【００１０】

【考案の効果】

この考案によれば、以上のように、プリント袋に形成した第１のポケットの前 面に粘着剤層を設け、蓋フラップの前面に前記粘着剤層に対して接着可能でかつ 剥離し易いフイルムを貼り付けて第２のポケットを形成したので、蓋フラップを 折り曲げて粘着剤層に接着することにより、第１のポケットの開口を確実に閉鎖 し、内容物の脱落を防止することができ、多数回の再封が可能である。

【００１１】 また、第２のポケットのフイルムを透明にし、台紙に密着して貼り付けると、 インデックスプリント等を収納したままで看取することができ、脱落することも ない。

【００１２】 さらに、第１と第２のポケットの開口を内側に対向させておくと、蓋フラップ を閉じることによって両方のポケットを同時に閉鎖することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のプリント袋を示す平面図

【図２】同上の縦断面図

【図３】従来のプリント袋を示す平面図

【符号の説明】

１ ポケット ２ 蓋フラップ ３ 折り目線 １０ 写真プリント袋 １１ 第１のポケット １１ａ 開口 １２ 折り目線 １３ 蓋フラップ １４ 粘着剤層 １５ 合成樹脂フイルム １５ａ フイルムの三方 １６ 第２のポケット １６ａ 開口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のポケットの開口の外側近辺に折り
   目線を形成し、この折り目線に沿って折り曲げ可能な蓋
   フラップによって前記第１のポケットの開口を閉じるこ
   とができるようにした袋において、前記第１のポケット
   の外面に粘着剤層を設け、この粘着剤層と接着しかつ再
   剥離可能な合成樹脂フイルムによって前記蓋フラップに
   第２のポケットを形成したことを特徴とする写真プリン
   ト袋。
2. 【請求項２】 前記合成樹脂フイルムが透明で、蓋フラ
   ップの台紙に密着して貼り付けられていることを特徴と
   する請求項１に記載の写真プリント袋。
3. 【請求項３】 前記第１のポケットの開口と第２のポケ
   ットの開口が対向し、前記蓋フラップを前記粘着剤層に
   付着させたとき、両方のポケットの開口が閉鎖されるよ
   うにした請求項１または２に記載の写真プリント袋。