JP3005191B2 - 押え捻子 - Google Patents

押え捻子

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JP3005191B2
JP3005191B2 JP8175144A JP17514496A JP3005191B2 JP 3005191 B2 JP3005191 B2 JP 3005191B2 JP 8175144 A JP8175144 A JP 8175144A JP 17514496 A JP17514496 A JP 17514496A JP 3005191 B2 JP3005191 B2 JP 3005191B2
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真良 野上
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株式会社野上技研
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や測定装
置あるいは半導体製造装置等の各種の分野において、物
品を固定する目的で用いられる押え捻子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械のテーブルや測定器具の
定盤等に被加工物や被測定物を固定するためには、バイ
スや固定治具を用いることが行われているが、このよう
な固定手段の中で捻子棒等を用いて固定することも一般
的に行われている。すなわち、物品の一方を平面やV溝
等の固定部に当接した状態で反対側から押え捻子で押圧
するものである。その押え捻子の従来の構造としては、
種々の形式のものが存するが、固定する対象物に押え方
向以外の力を作用させないように配慮されたものとして
は、本願発明者により考案された実公昭57−3004
9号公報、実公平4−17861号公報等に記載された
構造のものがある。これらの構造の基本となるものは、
捻子棒体の先端にその軸心方向に沿った軸孔を形成し、
この軸孔にその軸孔の内径と一致した外径の球体を挿入
し、端部をこの球体に当接させた状態で一部が前記捻子
棒体の外部に露出する押え体を回動自在に嵌合させて抜
け止めして設けているものである。このような構造によ
れば、押え体の先端を対象物に突き当てて捻子棒体を回
転させることにより軸心方向の押圧力が生じて対象物が
固定されるものであるが、捻子棒体が回転しても押え体
は対象物との関係では回転することがなく、しかも、捻
子棒体と押え体との間には球体が介在しているため、捻
子棒体からの回転力が押え体に伝達されることがなく、
軸心方向の押圧力のみが対象物に作用すると云う優れた
機能を備えているものである。
【0003】そこで、前述の実公昭57−30049号
公報に記載されたものは、前述のような構造の押え捻子
を精密バイスに利用した構造であり、また、前述の実公
平4−17861号公報に記載されたものは、押え体を
捻子棒体の軸孔に軸方向に遊びを持たせて取り付けるこ
とにより、押え体が捻子棒体に対して噛りを生じること
がなく、極めて強い押え力を得ることができるようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】押え体の形状は、一般
的には実公平4−17861号公報の第1図に示される
ように、捻子棒体の軸孔に嵌合する嵌合部の外径に対し
て外部に露出する押え部の外径が大きく形成されてい
る。このように押え部の外径を大きくする理由は、対象
物に対する接触面積を大きくするためである。また、実
公平4−17861号公報の第2図に示されるように、
嵌合部の外径に対して押え部の外径を極端に小さく形成
したものもある。このように嵌合部よりも押え部との直
径を小さく形成する理由は、押え部を捻子棒体から抜け
止めして取り付けるために中間部に段部を形成する必要
があるためである。いずれの形式の押え体も嵌合部と押
え部との直径が大きく相違しているため、その加工およ
び熱処理が大変であり、段差部での局部的な応力集中も
大きくなり、これにより、強度的な配慮も行わなければ
ならない。とくに、押え力は捻子棒体のねじ径により規
定されるが、そのねじ径に対して押え体の直径が小さい
と強度的なバランスがとれないものである。さらに、押
え部の直径を大きくしたものは、対象物に対して片当た
りした場合に、軸心方向と直交する方向の分力が発生
し、押え体に対する強度的な悪影響があり、しかも、嵌
合部での動きの円滑さを阻害する恐れもあるものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、捻子棒体の先端にかしめ部を形成すると共に端部
が開放した有底で内径が捻子棒体のねじの谷径に近付け
て大きく形成された軸孔を軸心方向に沿わせて形成し、
前記軸孔にその軸孔の内径と略一致した外径を有する硬
質の球体を挿入し、前記軸孔の内径と略一致した外径を
有し中間部に環状の溝が形成されて一方が前記軸孔に対
する嵌合部とされ他方が押圧部とされた押え体を設け、
この押え体の前記嵌合部を前記軸孔に回動自在に嵌合さ
せると共に前記押え体の端部を前記球体に突き当てて軸
方向に遊びを持たせて前記溝部分で前記かしめ部を変形
させることにより前記押え体を前記捻子棒体に取り付け
たものである。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。まず、捻子棒体1は、所
定ねじ径のねじ部2を有し、そのねじ部2の一端には、
手で把持するための外径の大きな摘み部3が一体的に設
けられている。そして、ねじ部2の他端には、肉薄のか
しめ部4が形成されていると共に、端部を開放した有底
の軸孔5が形成されている。この軸孔5の内径は、前記
捻子棒体1のねじ部2の谷径に近付けて大きく形成され
ている。すなわち、この軸孔5の部分の肉厚は、極力薄
くなるように形成されている。このように形成された軸
孔5には、その軸孔5の内径に略一致した外径の球体6
が挿入されている。ついで、前記軸孔5の内径に略一致
した外径の押え体7が設けられている。この押え体7
は、基本的には全長にわたって一定の外径を有し、中間
部分に比較的浅く形成された溝8が設けられ、この溝8
の一方が前記軸孔5に嵌合する嵌合部9とされ、他方が
前記捻子棒体1より突出して露出する押え部10とされ
ている。このように形成された押え体7は、前記押圧部
10の先端に前記球体6を突き当てた状態でその押圧部
10を前記軸孔5に回動自在に嵌合させ、かつ、前記溝
8の部分で前記かしめ部4を変形させて抜け止めされて
いる。そして、前記押え体7の前記押圧部10の端面
は、固定するための対象物17に当接する押え面11と
されている。また、前記捻子棒体1の端部には、六角レ
ンチ等の治工具挿入のための六角穴12が形成されてい
る。
【0008】なお、図4には詳細な寸法関係を誇張して
示しているが、無負荷時にかしめ部4と嵌合部9の端部
との間に寸法Cなる隙間が形成され、かつ、かしめ部4
の外端部から押圧部10の端部までに、A−Cなる寸法
の余裕があるように設定されている。そのため、押圧時
に嵌合部9と球体6との軸方向長さEが縮小されること
があっても、A−Cなる寸法が0以上となっており、か
しめ部4が押え体7とかじる状態がないものである。
【0009】このような構成において、例えば、図3に
示すような使用がなされる。すなわち、図3に示すもの
は、精密バイスとして構成した状態であり、L字形のジ
ョー13と直方体状の支持体14とを三本のボルト15
により一体化して本体16が形成されている。前記ジョ
ー13は、固定すべき対象物17が当接する平面状の受
面18を有する。そして、前記支持体14にはねじ孔1
9が形成されており、このねじ孔19に捻子棒体1がね
じ結合されている。この状態で、受面18と捻子棒体1
の押え体7との間に対象物17を入れ、摘み部3を把持
して捻子棒体1を回転させる。これにより、押え体7が
対象物17に当接した状態で捻子棒体1のみが回動す
る。そのため、球体6を介して軸方向の押圧力が押え体
7に作用し、対象物17を強固に固定する。この時、押
え体7の形状は、その全体にわたって同一直径であり、
中間部に浅い溝8が形成されているのみであるため、そ
の製作が容易であり、しかも、軸方向の力が作用した時
に応力集中する部分がない。
【0010】また、図5に示すものは、従来使用されて
いる押え体20の形状であるが、押圧部21の直径は、
嵌合部22の直径に対してかなり大きい。そのため、押
え面23が対象物24に平坦に当接する場合には問題が
ないが、図5に示すように片当たりした場合には、端縁
T部分に押圧力Pが作用し、これにより、押圧部21の
半径をRとした時に、M=PRなるモーメントが作用す
る。そのため、押え体20に対する強度的な悪影響が大
きいとともに、軸孔との嵌合状態も悪くなり、好ましく
ない。これに対して、本実施例における押え体7の押圧
部10は、嵌合部9と同じ外径であるため、対象物17
に片当たりしたとしても、押え体7に作用するモーメン
トは小さなものであり、押え体7の強度や動きに対する
悪影響は発生しない。
【0011】ついで、図6及び図7に基づいて本発明の
実施の第二の形態を説明する。本実施の形態は、前述の
第一の形態の捻子棒体1に形成した外径の大きな摘み部
3をなくし、全長に渡ってねじ部2を形成し、端部に六
角穴12を形成したものである。これにより、全体形状
をいもねじ状に形成することができ、取付部材25のね
じ結合部分26に潜らせることが可能となり、その応用
分野が拡大する。特に、捻子棒体1の直径が3mmや4mm
のように小さなものである場合には、指で把持すること
が不可能なものであり、電動治具の使用等により各種の
自動作業に供することができる。さらに、実施に当たっ
ては、捻子棒体1の端部に、六角穴13に替えてプラス
またはマイナスの凹部を形成してもよいものである。ま
た、他の形態としては、捻子棒体1の端部に、適当直径
に形成した他の把持部を後付けで取り付けるようにして
も良い。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載された発明は、捻子棒体
の先端にかしめ部を形成すると共に端部が開放した有底
の軸孔を軸心方向に沿わせて形成し、前記軸孔にその軸
孔の内径と略一致した外径を有する硬質の球体を挿入
し、前記軸孔の内径と略一致した外径を有し中間部に環
状の溝が形成されて一方が前記軸孔に対する嵌合部とさ
れ他方が押圧部とされた押え体を設け、この押え体の前
記嵌合部を前記軸孔に回動自在に嵌合させると共に前記
押え体の端部を前記球体に突き当てて軸方向に遊びを持
たせて前記溝部分で前記かしめ部を変形させることによ
り前記押え体を前記捻子棒体に取り付けたので、押え体
の製作が容易であり、また、応力集中することもなく、
さらに、対象物に対して押圧方向のみの力を有効に作用
させることができ、特に、軸孔の内径を捻子棒体のねじ
の谷径に近付けて大きく形成したので、捻子棒体のねじ
径による押圧力と押え体の強度とのバランスをとること
ができ、必要な押圧力を得るための必要な強度の押え体
とすることができる。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す一部を切り欠
いた側面図である。
【図2】押え体の側面図である。
【図3】精密バイスとして使用している状態を示す斜視
図である。
【図4】押え体を拡大した一部の側面図である。
【図5】従来の押え体の一例を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の第一の形態を示す一部を切り欠
いた側面図である。
【図7】その正面図である。
【符号の説明】
1 捻子棒体 4 かしめ部 5 軸孔 6 球体 7 押え体 8 溝 9 嵌合部 10 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捻子棒体の先端にかしめ部を形成すると
    共に端部が開放した有底で内径が前記捻子棒体のねじの
    谷径に近付けて大きく形成された軸孔を軸心方向に沿わ
    せて形成し、前記軸孔にその軸孔の内径と略一致した外
    径を有する硬質の球体を挿入し、前記軸孔の内径と略一
    致した外径を有し中間部に環状の溝が形成されて一方が
    前記軸孔に対する嵌合部とされ他方が押圧部とされた押
    え体を設け、この押え体の前記嵌合部を前記軸孔に回動
    自在に嵌合させると共に前記押え体の端部を前記球体に
    突き当てて軸方向に遊びを持たせて前記溝部分で前記か
    しめ部を変形させることにより前記押え体を前記捻子棒
    体に取り付けたことを特徴とする押え捻子。
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